バーフバリ 伝説誕生(字幕版)

バーフバリ!バーフバリ!(以下ちょっとネタばれ)

2の評判が良すぎて、見ないと一生後悔するぞと脅迫されているような気持ちにすらなったので、とりあえず1から鑑賞。
結論から言うと、変な面白さだった。

なんだろう。
少なくとも2を絶賛する意見は「これまでのインド映画とは各が違う」とか「アクション映画としてタガが外れている」みたいなものが多かったように思う。
だから、1を観る前も、こちらのモードとしては「ムトゥ〜おどるマハラジャ〜」ではなくてむしろハリウッドの超大作を観るようなモードで鑑賞を始めたわけだ。

でも、はじまってすぐに、この映画が自分がこれまで見てきたような映画ではないことには気付く。
で、その気付きってやっぱり「ムトゥ〜」的な、おもしろければなんでもありな感じがエクストリームになっちゃっていることへの戸惑いを伴ってるんだよなぁ。

そもそもオープニング直後から始まる滝登りシーンから既に所謂ハリウッド的な「よくできた」感じはない。
半裸の男が数百メートルの滝を素手でぐわっしぐわっしと昇っていき、失敗して滝壺に落ちていく。
そしてまたぐわっしぐわっしと昇る・・・
勿論、絵のクオリティは相当高いんだんけども、やっていることのエッセンスというかノリは、まちがいなく自分が知っているインド映画のそれだった。
一言で言えば無茶苦茶。

その後も絵のクオリティに対して、物語の過剰な感じはずーっと続く。
それが最高潮に達するのはやっぱり主人公の求愛シーンだろうなぁ。
何せ、川辺でヒロインが寝ている間に忍び寄り、こっそり刺青を彫るのだ。
なんだその求愛。
仕掛ける方も勿論アレだが、気付かない方も相当アレだ。
しかも2回めに至っては、蛇まで持ち出してナンパする始末。
恋愛に対する根本的なパッションの違いは、見ているこちら側に「愛とはなんだ??」という根源的な疑問すら浮かび上がらせる。

ただ、まあそういう意味で、どう考えてもツッコミどころ満載系の映画であることは間違いないのだ。
でも、そこにつっこむのも無粋な気がしてくる。
つっこんでも面白くない。
なんとうか、この映画を的確に突っ込めるような器が自分にはないこともわかるのだ。
この映画にツッコミを入れられるのは、それこそ王の器の人間だけだろう。
自分のような小市民は、それよりも、この異様なグルーヴ感に身をゆだねた方が心地よくなってくる・・・・

これって、少なくとも90年代にみうらじゅんが言っていた「でもそれがいいじゃない」的な楽しみではなくて、もう見ている間にスイッチがインド人モードに切り替わっちゃって、この映画のコードに染まって見てるってことで。
このインド映画のコードに染まるという体験は、確かに「ムトゥ〜」ではできなかったように思う。

一度このコードに染まってしまえばあとはもう、この王様色に染まるしかないわけで。
ラストの大合戦シーンでは、頭からっぽ、脳みそパッカーンの状態で、ただひたすらに映画からだだ漏れてくる熱いテンションを享受した。
で、見終わった後は王国の民の如く「バーフバリ!バーフバリ!」と叫んでいた。

一緒に見ていた奥さん曰く、これはマッドマックスの「V8!!V8!!」と同じ現象なのだそうで。
なるほど、確かにそうかもしれんと思った次第。
こりゃあ、劇場で見たらさぞかし楽しかろうて・・・・

追記
主人公のシヴドゥが大谷翔平選手に見えて仕方なかったのは僕だけ?