怪盗グルーのミニオン大脱走(吹替版)

キャラクターは知ってるけども、本編は見たことがなかったので息子と鑑賞。

結論から言うと、マーケティング的な意味でターゲットを狙いまくった映画だなぁという感じ。
まあ、つまるところ商品価値の高さというか、これをもとにキャラクター商品で大儲け!!みたいな裏の大人の視線が見えまくる映画ではあった。
ただ、まあそれが決して嫌な気がしないのは、怪盗グルーというキャラクターに依るところが大きい気がする。

見た子どもの誰もが思うことは、ミニオンズかわいー!!ないしは、おもしろーい!!ってなところであることは間違いないだろう。
原色の二頭身キャラが、高い声で画面の端々であばれまわる姿は見ていて面白い。
しかも、こいつらのギャグは基本的にサイレントのわかりやすーいギャグなわけで。
そりゃあ、子どもに受けますわなという感じ。
街中でミニオンズのキャラクターが溢れているのもさもありなんと納得した。

一方で、こればっかりだと大人は飽きるってのもまた事実で。
ミニオンのかわいさと単純なギャグに最初は笑っていても、これがもし90分まるごとだとなかなかにきつい。
そのきつさをうまく緩和してくれるのが、主人公グルーだ。

この男、端的に言えば太ったルパン三世で。
このおっさんが担当しているドラマ部分はわりと、大人が見ても面白い。
まあ、あくまで「わりと」ではあるが。
ルパンの人気を支えているのがおっさんであることが示すように、子ども用映画に於けるちょっとしたピカレスクなヒーローは、それだけで何となくおっさんの心をつかんでしまう。
勿論、ルパンよりも内向的だったり、色々子ども時代にトラウマ抱えていたりと違いはある。
でも、なんというか、怪盗が嫌いなおじさんはいないよね。(断言)

この怪盗の物語が一本主軸にあるのだけども。
正直、これはうちの4才の息子には難しかったようで、よく理解できていなかった。
まあ、小学生くらいになればわかるんだろうけどなぁ。

ただ、普通の映画だと、「今のどういうこと?」「これ、何?」の嵐になるのだけども、本作に関しては、そういった疑問は、全てミニオンズ達の面白かわいい姿に吹き飛んでしまったらしい。
結果、わりと静かに鑑賞できた。

というか同じ映画を見ているのに、ここまで注目するところが違うかと驚くくらいに、息子と自分の面白がっているところが違った。
まあ、それはそもそもこの映画がそうなるように作られているからで。
おそらく、グルーの物語だけだと、小さい子どもは飽きる。
かといってミニオンズだけの物語だと、小学生以上は飽きる。
普通は、それを対象年齢を分けて、二つの映画にするのだけども、本作は一本のシリーズの中で共存させるという力業に出ているわけで。
これだと、幼児から大人までわりと楽しめる。
おそらくこのおかげで、「子どもと一緒に観る映画」としての満足度では、かなりの高得点をたたき出しているのだろうし、例えば小学生と、それより小さい子の兄弟といった組み合わせでも満足度は高いのだろう。

というわけで、そういう意味で非常によくできた映画。
まあ、先に書いたようにお金のにおいはプンプンしてるのだけども、グルーというキャラクター自体がそもそも決して善人じゃあないわけで。
そうなると、ただようお金のにおいも、まあそんなもんかと飲み込めてしまう。
このあたりもうまいなぁ。
そりゃあ、流行るわと思った次第。