February 14, 2008
回想記1-新天地の出会い-
街の南側から、心地よい初夏の海風が吹いている。
俺はしばらく、その潮風を堪能しながらこれからのことを考えていた。
荷物はバックパック1つだけ。
着ている服も町民のそれと同じだ。
この街の名はニューヘイブン。
俺はたった今この無限の地にやってきたのだ。
この新天地でどう活動していこうか?
まず港を見て、その後にこの地で唯一の知人を訪ねるのも悪くないな。
いや、訪ねるにしてもこのナリじゃあな・・・
そんなことを、どれくらい考え込んでいたのだろうか。
我に返ったのは、一人のエルフに声をかけられたからだ。
紫色のエルフローブのフードを顔の半分まで下ろし、片手に大事そうにスペルブックを持ったそのエルフは開口一番こう言った。
『あれ?あんたもしかしてヤマトの海賊じゃないか?
そこに現れたということはついに無限に来たんだな!』
「なんで俺のことを知ってるのかね?」
『あ、私も海賊志願なんだ。だから女海賊アリエルの日記を見てるんだ』
「なるほど、そういうことか、あのメッセージを見たんだな」
俺が無限に来たきっかけは2つある。
そのうちの1つが無限の女海賊だった。
獲物の居ないヤマトの海に絶望し海賊を辞めようと思っていたとき、
アジトの近所に住んでいた、元無限民の友から無限の海に行くことを進められ、これがきっかけとなり女海賊アリエルの日記を知ることとなった。
その、華々しい女海賊の活躍を綴った日記を見た俺は、女海賊あてに1通のメッセージを送り、即、無限行きを決めたのだった。
『そう、だから怪しいものじゃないぜ。
来たばかりなら色々入用だろう?いい店教えるから来なよ、といっても実は私も数日前に来たばかりだからゲートがだせないんだ。
歩いていこう』
海賊志願のエルフに連れられ、向かった先は禅都だった。
常春の都でいつ来ても美しい桜が出迎えてくれる街だ。
咲き誇る街路樹を眺めながらメインストリートを抜けると、1軒の大きな白亜の建物の前に出た。
看板には【INT SHOP】と書いてある。
『さあ着いたぜ、この店なら必要なものは大抵揃うだろうよ。
店員さんもみな親切だから安心だしな』
一通り買い物を済ませ、トレードマークの海賊帽にパイレーツベスト、腹帯にロングブーツという普段の俺の格好になりやっと海賊に戻った気分になる。
「いろいろありがとうよ、心から礼を言うぜ。
もし、乗り込む船が決まってなければ俺の船に乗らないか?」
『いや、そうしたいけど、もう決めてるんだ。
私はアリエル船長の船に乗る』
「そうか、では親切にしてもらっておいて悪いが海で会ったら敵同士だな
容赦なく撃沈するがいいかね?」
『撃沈だって?それはこっちの台詞だ。やれるものならやってみなと答えておこう。』
「その心意気気に入ったよ兄弟。必ず海で会おう!」
『それもこっちの台詞だ!必ず会うさ』
「忘れないように名をもう一度聞いておこう」
『私の名は・・・・・・』
運命とは皮肉なものだ。
このとき、俺はこの親切な紫ローブのエルフが後に最大の強敵となるとはまったく思っていなかった。
そう、これが後のヘイブン海賊参謀長Leefとの出会いだった。
俺はしばらく、その潮風を堪能しながらこれからのことを考えていた。
荷物はバックパック1つだけ。
着ている服も町民のそれと同じだ。
この街の名はニューヘイブン。
俺はたった今この無限の地にやってきたのだ。
この新天地でどう活動していこうか?
まず港を見て、その後にこの地で唯一の知人を訪ねるのも悪くないな。
いや、訪ねるにしてもこのナリじゃあな・・・
そんなことを、どれくらい考え込んでいたのだろうか。
我に返ったのは、一人のエルフに声をかけられたからだ。
紫色のエルフローブのフードを顔の半分まで下ろし、片手に大事そうにスペルブックを持ったそのエルフは開口一番こう言った。
『あれ?あんたもしかしてヤマトの海賊じゃないか?
そこに現れたということはついに無限に来たんだな!』
「なんで俺のことを知ってるのかね?」
『あ、私も海賊志願なんだ。だから女海賊アリエルの日記を見てるんだ』
「なるほど、そういうことか、あのメッセージを見たんだな」
俺が無限に来たきっかけは2つある。
そのうちの1つが無限の女海賊だった。
獲物の居ないヤマトの海に絶望し海賊を辞めようと思っていたとき、
アジトの近所に住んでいた、元無限民の友から無限の海に行くことを進められ、これがきっかけとなり女海賊アリエルの日記を知ることとなった。
その、華々しい女海賊の活躍を綴った日記を見た俺は、女海賊あてに1通のメッセージを送り、即、無限行きを決めたのだった。
『そう、だから怪しいものじゃないぜ。
来たばかりなら色々入用だろう?いい店教えるから来なよ、といっても実は私も数日前に来たばかりだからゲートがだせないんだ。
歩いていこう』
海賊志願のエルフに連れられ、向かった先は禅都だった。
常春の都でいつ来ても美しい桜が出迎えてくれる街だ。
咲き誇る街路樹を眺めながらメインストリートを抜けると、1軒の大きな白亜の建物の前に出た。
看板には【INT SHOP】と書いてある。
『さあ着いたぜ、この店なら必要なものは大抵揃うだろうよ。
店員さんもみな親切だから安心だしな』
一通り買い物を済ませ、トレードマークの海賊帽にパイレーツベスト、腹帯にロングブーツという普段の俺の格好になりやっと海賊に戻った気分になる。
「いろいろありがとうよ、心から礼を言うぜ。
もし、乗り込む船が決まってなければ俺の船に乗らないか?」
『いや、そうしたいけど、もう決めてるんだ。
私はアリエル船長の船に乗る』
「そうか、では親切にしてもらっておいて悪いが海で会ったら敵同士だな
容赦なく撃沈するがいいかね?」
『撃沈だって?それはこっちの台詞だ。やれるものならやってみなと答えておこう。』
「その心意気気に入ったよ兄弟。必ず海で会おう!」
『それもこっちの台詞だ!必ず会うさ』
「忘れないように名をもう一度聞いておこう」
『私の名は・・・・・・』
運命とは皮肉なものだ。
このとき、俺はこの親切な紫ローブのエルフが後に最大の強敵となるとはまったく思っていなかった。
そう、これが後のヘイブン海賊参謀長Leefとの出会いだった。
captainzaki at 15:23│Comments(0)│TrackBack(0)