September 2013

September 12, 2013

その声は君を呼ぶ




世界は何処へ向かっているんだろうね。

ナウシカやAKIRAで見ていたような世界が、空想や妄想ではなくなってきた現代。

幸せや豊かさの意味を考えさせられる日々の中。

それぞれの安息の地を求めて「ここではない何処か」へ東奔西走する人々。

また、ここで生きていこうと足元を見つめ直す人々。

俺も試行錯誤の毎日を泳いでるよ。



ある時を境に 目には見えない誰かが、いつも問いかけて来る。

「本当に大切なモノって?」

あの日 以降、僕ら音楽に関わる多くの人が 足りない頭で考えてた。

本当に大切なモノは 音楽みたいな娯楽より、

一杯の水や、食料や、毛布や、落ち着いて眠れる場所、安心して暮らせる町、、。

音楽なんて無力で自己満足のエゴの押し売りなんじゃないか。。って。



そんな中、東北へ連れ出してくれた平間さんや、Dragon ash アツシや、

そして、そこに暮らす友達。



今でも忘れられない、夜の風景がある。

寒い夜。小さな部屋の中。

仲間4人で生温いビールを飲みながら、たわいも無い話をしていた。

小さな窓の外には 瓦礫の山が、

もうずっとそこに在り続ける景色の一部みたいになってた。

みんな不安で、みんな恐くて、でもみんな笑ってた。

誰かのiphoneで小さな音で音楽を聞いた。 少し歌った。

時々、馬鹿な事を言っては涙が出るほど笑いあった。

すごく寒いんだけど、すごく暖かな不思議な夜だった。

少しずつ、がんじがらめだった頭の中が、解けていくのを感じた。



楽園の形は人それぞれ。

それを創るのは国でも政府でも誰かでもない、自分自身。

「ここではない何処か」は自分の中にしか見つからない。



僕は小さなファンファーレのような音楽を、創り続けて行こうと思う。

誰かの為、とか言わない。自分の為に。自分の目に映る世界に向けて。

それが誰かの空にも届くファンファーレになればと祈りながら。

みんながそうして日々を暮らしているように。



今回、そんな気持ちで、たくさんの歌を書きました。

その中から13曲を録音してアルバムにしました。

日々にさりげなく響くファンファーレになればと願います。


caravan_music at 03:18|Permalink

September 09, 2013

Quiet Fanfare 完成間近!

写真 2013-09-08 13 17 46


アルバムマスタリングも無事に終わりました。

そして入魂のジャケットも完成が見えて来ました。


今回は社長に無茶を言いまして、

なんとも贅沢にハードカバーの本のようなパッケージになっております!


内側には大好きな画家の知人、大谷 有花さんの絵を使わせて頂きました。

表紙を開くと、大谷さんの絵が歌詞とリンクして素敵な世界が広がります。

どうぞお楽しみに!!



アルバムの内容については、改めてブログでじっくり紹介したいと思います。

たくさんの想いが込められた、大切な作品が出来上がりました。



今回はゲストに、

はるばる京都から来てくれたicchieさん(trumpet & trombone)

いつも鋭いアドバイスでヒントをくれる友達、堀江博久 氏(keyboard)

忙しい中、アメリカ帰りで飛んで来てくれたU-zhaan(tabla)

マスタリングで素晴らしい音に仕上げてくれたキムケンさん

を迎え、全ての録音、ミックスを茅ヶ崎のStudio Byrdにて行いました。


そして何と言っても、2013年6月8日の日比谷野音に来てくれた皆の歌声が、

しっかりと収められています。

そんな音達が、このパッケージに入って旅立って行くのです。







先ほども言った通り、とても丈夫なハードカバー仕様ですので

突然のお客様が来た時にはコースターとして、、、

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また、タフな麻布で出来ておりますので

愛猫の爪研ぎなどにも、、、

写真 2013-09-08 14 03 27




じつに多様な使用が考えられますね。。



ライブ会場先行発売は10/5 横浜Blitzより、

一般発売開始は11/16 となります。

是非、お手に取って頂けたら幸いです。


もうしばらくお待ちください。







caravan_music at 21:00|Permalink