April 2014

April 20, 2014

この街の宝物 ~インド・ジョードプル~


ジョードプルの人々は人懐っこく、特に子供たちや男性たちからはよく声が掛かる。

通りすがりに笑顔で「ハローー!」と挨拶をしてきたり、にっこり微笑みながら手を振ってきたりする姿には、
とても素直で、とても純粋な心が見えている気がする。
もちろん、「写真撮って!」「一緒に写真撮って!」の依頼もたくさん。

この街で集まった、素敵な宝物たちをどうぞ。


ジョードプルで最初に「写真」の依頼をしてきた彼ら。
俺と代わる代わるに写真を撮り、その終わりに、彼ら全員を記念撮影。

撮った写真を見せながら「Good?」と尋ねると、笑顔でありながらも首を横にかしげる。
どこか気に入らないらしい…。
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無邪気な子供たち。
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密かに、写真の「G」の羅列が気になる…。
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青い街並みの界隈散策中に出会った少年。
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同じく、少女。
この子はそもそもサングラスをしておらず、「(私の)写真撮って!」とお願いされたから「いいよ!」と
カメラを構えたところ、サングラスをわざわざかけてきた。
きっと、彼女のお気に入りなんだろう!
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学校帰りの少年たち。
ちょっとはにかんだ感じがまた、かわいらしい。
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お洒落をしてどこかへお出掛け。
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小さな広場でわいわい遊ぶ少年たち。
撮り終わればすぐにまた遊び始めるあたりが、ちょっと可笑しく、けれど微笑ましい。
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ジューススタンドの少年。
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「Raja Chicken Corner」前にて。
子供は性別を問わないが、大人になると、声を掛けてくるのは男性ばかり。
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「2人で!」と再依頼。
仲良しなんだな!
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店の親父と仕えるスタッフ。
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店の入り口で構えるこの方は、風格がありすぎる。
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旧市街内も、歩けばあちらこちらで声が掛かり、その度に写真を撮らせてもらう。
お願いしなくとも、向こうからやってくるのはとても有難い。
しかもそのほとんどが、ウダイプールの時のようにお金をせびることもない。

そして、やがて思い出す。
なぜ皆して「Good?」と聞くと、笑顔ながらに首を横にかしげるのか…。

そうだ!インドでは首を横にかしげるのが「Yes」なのだった!
皆、写真にご満悦だったのか!

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大人なのに少年のような笑顔が素敵すぎる。
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マフィアではありません。
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これ、すかしてます。
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ジョードプルで唯一お金をせびってきたのが、この子。
しかし、このスキルが他の人たちと一線を画しているのは確か!
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たくさんの思い出を有難う!

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April 13, 2014

味覚で街を食べ尽くせ ~インド・ジョードプル~


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初っ端の例外的長時間移動のため、ウダイプールでの食事はかなりの消化不良に終わる。
とは言え、インドで初めてのまともな食事はカレーであり、しかも同席者は日本人。

宿へチェックインした時、丁度時同じくして同じ宿に偶然チェックインをしていた日本人男性(62歳)に
声を掛けていただき、夕食のお誘いを受け、近所の「マサラ・レストラン」へ足を運ぶ。
既に約1ヶ月インドを一人で旅されており、この後も2ヶ月かけてインドを一周するという旅慣れた方。
右手だけを使って食事する作法も、インド人ではなく、この方に教わる。

キングフィッシャービール(マイルド)をグビッと飲み、卵がゴロリと入ったエッグカレーにロティ。
インドのカレーは確かに辛いが、その向こうに美味さがあり、その奥深さが魅力的。
これがウダイプール唯一の満足いく食事であった。

2人でシェアで1人400Rs(約728円)。
キングフィッシャービール1本、チーズピコラ1人前、ポテトオニオン炒め1人前、エッグカレー1人前
ポテトグリーンピースカレー1人前、ロティ4枚、ライス1人前、ジンジャーティー2人分
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ジョードプルへと場所を移した後は、3連泊。
時間がたっぷりあるから、ここでインド料理、そしてジョードプル名物とグルメリベンジ!

まずは定番のカレーから紹介。

宿のルーフトップレストランで食べたスタッフドトマトカレー。
チャパティ2枚付きで90Rs(約164円)は、宿としてはなかなかお値打ち。
スパイス効いたカレーの中で主張するトマトの風味が美味!
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カレーと共にレモンラッシー 50Rs(約91円)。
ヨーグルトの酸味にレモンの酸味が重なり、素直に酸っぱい…。
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翌日の夜も、宿のレストラン。
ジャガイモとカリフラワーのカレー 90Rs(約164円)。
ホクホクとしたポテトが美味い!カレーとのバランス最高! が、カリフラワーは見当たらない!
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宿以外のカレーを食べるために訪れたのは、プシュプ・ゲストハウスのルーフトップレストラン。
ここはネパール人がシェフをしており、仕事が細かく評判が良い。
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旧市街表側に位置するため、ルーフトップから見える城塞の眺めが全く異なる。
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さらには、時計塔やウメイド・バワン宮殿までも一望。
ゲストハウスの多くはこのように屋上レストランを持っており、食事だけでも訪れることが出来るから有難い。
一人旅中の日本人女性が先客としており、しばしの談話。
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ここでは、美味いと評判のカレーにチャレンジ。
それが、マッシュルームとカシューナッツのカレー 120Rs(219円)。
チャパティは別料金で、10Rs(約18円)。
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なんだこれは…。
美味い!美味すぎる!!

プリプリとしたマッシュルームと、香ばしく歯ごたえの効いたカシューナッツ、そしてトマト風味のカレー。
一口、また一口と、食べる度に体が緩む程に美味い。
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プシュプ・ゲストハウスから時計塔方面へ向かう途中、工場で作業をするアリさん・ムサさん兄弟に
声を掛けられ、立ち話をしていたら、結果ゲストハウスの視察に誘われる。
特別予定もないから、興味本位で時間潰し!
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実は日本人には有名な、ディスカバリー・ゲストハウス。
日本人の奥さんがいらっしゃるため日本人宿泊客が多く、この時も3部屋が日本人だ、と言っていた程。
わざわざ日本人が集う宿は選びたくない性格だが、宿としては決して悪くなく、そういう宿を好む人たちであれば
十分にお勧め出来る。

共有スペースの内装、部屋の装飾と地域性が伺える。
(部屋の写真は「106号室」ではないため、お間違いなく)
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ルーフトップからの眺め。
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しっかりと営業された後はチャイをご馳走になり、調理場も見せてくれる。
スパイスが効いたここのチャイ、美味かった。
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さらに、時計塔方面へ向かうことを告げると、
「(親戚だか友達だかがやっている)スパイスショップまで送って行ってあげよう!見るだけでもいいから!」
とバイクに乗せられ、無料送迎!

やって来たのは、某旅行本でも紹介されている「Maharana Spices」。
親日家のヨギさんがガッツリと接客をしてくれ、お茶をいただき、様々なお茶とスパイスを嗅がされ、
密かな「勝ッテネ」圧力に負けそうではあったが、この時は見るだけだったため、そのまま退店。
執拗な押し売りなどはなく、ヨギさんはとても良い方で、品揃え豊富なお茶もとても興味深いため、お茶や
スパイスを購入したい人なら、ここは安心。
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話題はグルメへ戻る。
カレー以外にインドで食べてみたいのが、タンドリーチキン。
ジョードプルに美味しいと評判のタンドリーチキン屋があるらしく、リキシャを拾って行ってみることにする。

最初のドライバーは「50Rs」の言い値で最終「40Rs」。30Rsで行きたかったため他のリキシャに声を掛けたら
「100Rs」とナメてかかってきたため、試合放棄。
その後しばらく歩いていたら最初のリキシャと再び出会い、「30Rsで行くよ。」と了承をしてくれた。
もちろん紙に記すことを忘れず、無事到着。

ダンニャバード!
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やってきたのは駅方面にある「Raja Chicken Corner」。
開店時間の12時少し前に到着。
開店と同時にインド人がちらほらとやって来るから、外れでないのは確か。
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タンドリーチキンはクウォーターサイズで1本。
かなりスパイシーだが、んまい。
緑色のルー(パクチー風味)とスライスオニオンは勝手に出てきて、しっかり請求されたが気にしない。
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カレーはバターチキン(クウォーターサイズ)。
バターロティ2枚も注文し、銀皿の上で右手を使いながらムシャムシャと頬張る。
これまでで一番辛い!けれどやはり辛いだけじゃない!

タンドリーチキン(クウォーター)、バターチキンカレー(クウォーター)、バターロティ2枚
緑色のルー、スライスオニオン 合計230Rs(約419円)。
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カレー以外でよく口にしたものはドリンク類。
歩き周るとすぐに喉が渇き、ミネラルウォーターだけでは満足が出来ない。
体がフルーツを欲するのだ。

時計塔広場にある「OM Juice Corner」。
滞在中2回訪問。
本当はマンゴー系を飲みたかったが、この時期は「Not Coming」らしく残念。
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一度目はストロベリーラッシー 35Rs(約64円)。
シンプルに苺ヨーグルトだが、苺の粒々感が良い。
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二度目はミックスフルーツラッシー 40Rs(約73円)。
フルーツジュース系ラッシーかと思いきや、バナナやパパイヤがゴロゴロと入っており、意外やお勧め。
フルーツヨーグルトサラダといったところだ。
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街中にあるジューススタンドも味がある。
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衛生的にどうなのかは分からないが、俺には瑞々しくて美味そうにしか見えない。
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みかん100%なフレッシュオレンジジュース 30Rs(約55円)は間違いない美味さ。
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こちらの店でも生搾りジュースをDrinking。
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ここのみかんは青いが、いかがなものか。
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この機械でギュギュッと絞る。
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フレッシュオレンジジュース 20Rs(約37円)。
前述の店に比べて酸味があり、すっきりとした味わいが特徴。
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インドのドリンクとしては最も定番なチャイ。
時計塔広場南門脇にあるお店が地元民で賑わっており、俺もそこに混ざって1杯いただく。
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1杯9Rs(約17円)。
熱くなった耐熱グラスの端を持ちながらすするチャイの美味さと言ったら、たまらない!
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いよいよグルメのフィナーレ。
ジョードプル名物である二つの「食」は想像以上に美味かった!

ひとつは、これも時計塔広場南門脇にあるお店。
写真ではほとんど分からないが、門の左側で蛍光灯がひとつ点っているところが店の入り口。
(写真は時計塔を背にした状態で撮影)
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「Mishrilal Hotel」の名物がMakhaniya Lassi 1杯30Rs(約55円)。
ほとんどの客がこれを目的に訪れ、一日を通してインド人・観光客を問わず賑わっている。
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このドロリとしたラッシーと液体と黄色がかった色合いは、全く別物。
サフランやカルダモンが入っており、さらにはカッテージチーズまで添えられている。
これがジョードプル名物のラッシーであり、その中でもこの店が特に人気を獲得している。
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飲むのではなく、スプーンで掬って食べる。
初めは今までのラッシーの概念を覆されるため、違和感を覚える。
が、レアチーズケーキのような味がやがてクセになり、結果、2日連続で訪れてしまった程。
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もう一つの名物が「オムレツサンド」。
こちらは時計塔広場北門を出たところにあり、門の両脇にそれぞれ1店舗ずつが店を構えている。
片方が特に有名な「チョーハンオムレツ」で、もう片方がその名も「オムレツショップ」。

人により好みが分かれるそうだが、ここはあえてオムレツショップを選んでみる。
と言いつつも、正直あまり期待はしていない。
「たかが卵サンドになぜそこまで惹かれるのか、全く理解が出来ない」という気持ちが本心であった。
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オムレツサンドにもいくつか種類があるが、店の主人おすすめのマサラチーズオムレツサンドを注文。
1人前で40Rs(約73円)。
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見た感じはやはり、小ぶりなオムレツサンド。
しかし、一口食べたら卒倒する美味さ!

馬鹿にしてごめん!と本気で謝りたくなる程の美味!
とろけるチーズとマヨネーズとふわふわの卵、そしてマサラスパイスの絶妙なバランスはここでしか味わえない。
次ジョードプルへ行くことがあれば、真っ先にここへ行くこと間違い無し!
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お腹いっぱい。
ご馳走様でした!!

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April 12, 2014

緑と静寂に包まれマハラジャを偲ぶ ~インド・ジョードプル~


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メヘランガル城塞に予想以上の時間を費やしたため、翌日改めて訪れることにしたジャスワント・タダ。
城塞正門から、車道に沿って歩くこと約15分。
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やがて見えてくる看板。
その方向には、騎馬像のモニュメント。
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その像は、ジョードプルを築いたRao Jodhaji氏。
「ジョードプル」という街名は、この「Jodhaji」の名前と、城壁に囲まれた街を意味する「プル」から成り立っている。
ちなみに、ジャイプールやウダイプルもそれぞれ、ジャイ氏、ウダイ氏により築かれている。
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ジャスワント・タダ入口手前には岩の丘があり、ここから眺めるメヘランガル城塞と街の光景は見事。
但し、野犬が多くいるため、訪れるなら午前中が無難。(今回は10:00頃訪問)
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幻想的なウメイド・バワン宮殿のシルエット。
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壮大な眺めの一方で、ジャスワント・タダは水辺にポツリと建つ。
観光客が少なく、清々しい気候も相まって、その静寂がとても心地良い。
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入場チケット(上)とカメラ持込料(下)を合わせて55Rs(約100円)。
下のタグはカメラに付けておく。
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ジャスワント・タダは、マハラジャを偲んで建てられた廟。
規模は決して大きくないが、大理石造りの白亜の建物は輝かしく、青空に映え、美しい。
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この階段から先は土足厳禁。
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横側から内部へも入ることが出来る。
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この空間はとても穏やかで、安らぐ。
マハラジャを偲ぶ気持ちがよく伝わる環境で、手入れされた周囲の木々や花がそれを助長させる。
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敷地内から眺めれば、城塞は森の向こう側にあるかの様。
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周囲にある、親族の廟。
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喧騒から離れ、王に思いを馳せながらジョードプルを一望できるジャスワント・タダ。
いざ、行かん!

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April 06, 2014

偉大なるメヘランガル城塞 -part 2- ~インド・ジョードプル~


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part 1はこちら。
http://blog.livedoor.jp/caravannight/archives/51881732.html

上階からの眺めを楽しんだ後も、立派で繊細な建築物・装飾が続く。
光と影によりその美しさは増し、また、背景の青空とのコントラストも実に見事である。
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謁見の間「モーティー・マハル」。
ステンドグラスはカラフルだが、壁は白く、光沢を持たせるために貝の粉末が混ぜ込んである。
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城塞最後の広場(モーティー・マハル前の広場)は特に美しい。
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出口にはクラフトショップがあり、様々な土産品等が販売されている。
そこを抜ければ城塞見学終了。

だが、来た道を引き返さず、さらに奥へと足を進めよう。
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しばらく歩いていくと、大砲がずらりと並ぶ。
ここが城塞であったことを改めて感じさせてくれるが、特筆すべきはここからの眺めに尽きる。
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眼下に広がるジョードプルの街。
城塞の高さにも圧倒される。
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旧市街の中心部方向。
写真中央付近に見えるのが、時計塔。
後方遠くに霞むシルエットは、ウメイド・バワン宮殿(現在もマハラジャが住んでいる他、一部がホテル)。
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街全てが青い訳ではなく、城塞近くに青が集中している。
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城壁に沿って歩いていった先にある、チャームンディー・デーヴィ寺院。
手前で靴を脱いで入る。
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ここから見える街が、一番青々としている。
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宿泊している宿もばっちり。
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小柄で可愛らしいリスがちょろちょろ。
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合計2時間以上かけてのメヘランガル城塞探訪。
とにかくよく歩くため、ミネラルウォーターは忘れずに持参しよう。

大満足!

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April 05, 2014

偉大なるメヘランガル城塞 -part 1- ~インド・ジョードプル~


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「青い街を歩く」次に楽しみだったジョードプルの目的。
それが、メヘランガル城塞。

宿から5分も歩けば、城塞の裏口門に到着。
街の雰囲気とは一線を画した、重厚な門が出迎えてくれる。
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門にはセキュリティゲートがあるが、滞在中2回この門を利用した中で、一度はゲート通過無しで入場可。
もう一度は、「通れ、ゲートをくぐれ」と指示されたため通ったところ、ピンポンッと音が鳴る。
が、係員に目をやると、「行け、行っていいぞ」と言われる始末。
よく分からないインドである。

門を通過したから城塞到着、ではない。
その先にはまだまだ道が続く。
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緩やかな石畳の坂道を上がっていく。
するとそこは、ジョードプルの青い街並みを一望できるビューポイント。
この辺りの場所は、映画「落下の王国」で仲間が矢に刺されて倒れるシーンに使われている。
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裏門から入った場合、そのまま城塞へ向かうとチケット売り場がないため、途中で正門方面へ
引き返す必要がある。セキュリティの人が「こっちへ行け」と教えてくれるため問題はなさそうだが、
混雑時などは要注意。

メヘランガル城塞正門(勝利の門)はこちら。
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高く聳える城塞を下から見上げると、その姿に圧倒される。
確かにこれならば、わざわざここに攻め込もうとは思わないはずだ。
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メヘランガル城塞入場料 400RS+カメラ持込料 100RS  合計500RS(約910円)。
インドとしてはかなり立派な金額だが、個人的にはそれだけ払っても十分満足が出来る城塞だと感じる。
ちなみに、日本語オーディオガイドも無料で借りられる(パスポートか保証としての現金要)。
俺はそのことをすっかり忘れており、入場した後に気付く…。


城塞入口にある多くの手形。
王(マハラジャ)が亡くなった際、妻たちは王と共に最期を迎える習慣があり、生きた証として
手形を残し、そして火葬場へと足を運んだと言われている。

ポルトガルやモロッコなどで見られる「ファティマの手」とは全く異なる、切なく愛おしい手形だ。
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いよいよ入場。
数年間思いを馳せていたメヘランガルに、ついにやって来た!
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扉を抜けた先が、中庭エリア。
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丁度、ターバンの巻き方実演中。
相当長い布を器用に巻いていくのだが、頭がかゆい時に思うようにかけない、気がする。
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当時、来客者はこの中庭へ通され、歓迎を受けた。
見事な建築に俺たちでさえ目を見張るのだがら、当時の人たちはきっと驚愕したに違いない。
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メヘランガル城塞。
それは入場していきなり、やって来た。

台座や御輿を飾った展示コーナー。
そこには奇妙でかわいらしく、どこか滑稽でもあるライオンパレード!
ここからして、既に「ONE PIECE」の世界が重なり合ってくる。

決してふざけた代物ではなく、これらは全て、当時のマハラジャの好みに合わせて作られた物。
相当な萌えラジャだったと想像できる。
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気品ある孔雀の台座。
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担ぎ棒の先だって、いちいち手間がかかっている。
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別の展示室も、興奮冷めやらない。

剣の鞘が、格好良い。
ドラゴンクエストにこんな剣が出てきてもおかしくない。
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もはや、装飾品である。
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鞘に留まらず、刀自体にも彫刻。
もちろん、闘象。
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こんなにも長い、長い銃。
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その銃口さえも、お洒落!
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水タバコの先が、パオーン。
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苺風でありながら、どこか上品なペーパースタンド。
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見事な表現力。
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普段、展示品にはほとんど興味が湧かないのだが、メヘランガル城塞は全然前に進めない。
それ程に吸い込まれる品が、たくさん。

しかし、ここで一番出会いたかったのはこれである。
風格ある御輿台。

ではなく、その横にちょこんと居るやつ!
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出た!!
ついに出た!犬銃ラッスー!!(ONE PIECE)
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ラッスーここにあり!
そして、こんな銃を作っていた当時の想像力に、俺の心は称賛の嵐!
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展示物に満足した後は、絵画コーナー。
ここもなかなか見応えがあり、一枚一枚じっくりと眺めていれば結構な時間を費やせる。

余裕な顔して、この手捌き。
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デーモンの群れ。
牙だけがやけに立派で、あまり強そうではない。
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足!
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知恵と繁栄の神ガネーシャ。
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絵画の次は、上階にある部屋の数々。
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フール・マハル(花の宮殿)。
住居部屋の装飾は、不釣り合いながらもそれが返って派手さを産み出しているよう。
金色の柱に白亜の壁、カラフルなステンドグラス。
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マハラジャの寝室、タハット・マハルも派手そのもの。
庶民の我々は落ち着かず、目が冴えてしまいそうである。
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上まで来ると見晴らしが良い。
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青い街ジョードプルを一望。
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翌日行く予定のジャスワント・タダも一望。
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既に一時間以上が経過。
メヘランガル城塞は、想像以上に大きい。

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