チキンライス
October 25, 2014
グルメ天国の街で食べ歩き ~マレーシア・クアラルンプール~
マレー系・中華系(華僑)・インド系など、様々な国の人たちが集まる多民族国家マレーシア。
それ故料理の種類が豊富で、クアラルンプールはグルメ天国とも呼ばれている。
旅においてグルメを重要視のひとつとする俺にとって、この旅の一番の目的と言っても過言でない。
マレーシアの最も代表的な料理と言えば、ナシレマ。
ココナッツミルクで炊いたご飯に、サンバル(辛味噌)や揚げ小魚、ナッツなどを混ぜて食べる料理。
庶民的な安食堂や屋台から洒落たレストランまで、色々に楽しむことが出来る。
今回は「パビリオン」内にある「Grand mama's」にてリッチにいただく。
(パビリオン内で有名なナシレマのレストランは「Madam Kwan's」だが、勘違いをしてこちらに入店)
洒落込んだレストランなだけに、盛りも丁寧。
さらにはチキンカレーも別添え。
缶ドリンクと合わせて26.1MYR(約841円)のため、かなり高級な部類。
全てを皿で混ぜながら食べると、これが美味い。
ゴロゴロ入ったチキンとカレーのスパイス、サンバルの辛み、ナッツや揚げ小魚の歯ごたえ。
口の中で広がるハーモニー。
場所は変わり、チャイナタウン。
今回の旅中ほとんどの食事をこのエリアで済ます。
スルタン通り沿いにある人気店と言えば「南香」。
マレーシアを始めとした東南アジア諸国でよく食べられるチキンライス(海南鶏飯)で有名なお店。
小皿に盛られた肉厚なボイルチキン(冷製)と、鶏の出汁で炊いたご飯、そしてスープ。
これで6.05MYR(約195円)だからお手軽。
チキンも美味いが、個人的には鶏出汁ご飯が格別!
ペタリン通りとハン・ルキル通りの交差点に建つ赤い建物。
中華料理店「金蓮記」の人気メニューのひとつが福建麺(ホッケン・ミー)。
シンガポールとマレーシアでよく食される麺料理だが、この二国間でその味は全く異なる。
シンガポールはいわゆる海老焼きそばだが、マレーシアでは黒醤油やラードを使い、まるでイカスミを和えた
かのような見栄え。
しかし、見た目からの想像と裏腹に、実際の味わいは決して濃くない。
金蓮記のホッケン・ミーには魚介や海老の粉末が入っているのか、非常に香ばしく、奥の深い味がする。
小サイズで8MYR(約258円)。
暑いクアラルンプール。
歩いていると汗をかき、喉が渇く。
そんな時にお勧めなのが、金蓮記の近く、ハン・ルキル通りにあるこの屋台で販売されている龍眼水。
昼間から夜まで絶えず人が列を成す程人気の店だから、ハン・ルキル通りを歩いていればきっと見つけられる。
龍眼を羅漢果(砂糖の代わりの甘味料)と共に煮出したもので、氷あり・氷なしから選べる。
店の看板に「消暑散熱・清涼潤肺・化痰止咳・・・」と書かれていることからも分かる通り、薬膳ドリンク。
見た目は黒く美味そうでないのだが、飲んでみるとハマる!美味い!
僅か数時間の間に2回も飲んでしまった程だ。
氷ありで1.8MYR(約58円)、氷なしで2.3MYR(約74円)。
飲料系でもうひとつ試した屋台はこちら。
いわゆる豆乳ドリンクで、1.5MYR(約48円)。
ほんのりと甘く、ごくごく飲める。
薬膳系で忘れてならないのは「恭和堂」の亀ゼリー。
本店のある香港でも食べたことがあるが、かれこれ10年近く前の話なので、久しぶりの再来。
ペタリン通りの北側入り口脇にお店がある。
大きな容器にどっさりと入った、トゥルントゥルンの亀ゼリー。
この小サイズで量は十分。8MYR(約258円)
ゼリーは「絶対に体に効く!」と思える程とてつもなく苦く、だから別瓶でシロップが添えられる。
このシロップをたっぷりかけながら亀の恩恵を受けようじゃないか。
チャイナタウン界隈では他にも様々な料理を味わえる。
トゥン H.S.リー通りを北へ上がった、大通りとの交差点にある大衆的フードコートでは牛肉麺が人気。
歩道に面したこの店舗「麗豊牛肉麺」でどうぞ。
ローカル色たっぷりの開放的な空間に腰を下ろし、こんな景色を眺めながらの一杯。
牛肉がたっぷり入って7MYR(約225円)。
別添えのサンバル(辛味噌)を少し加えると風味が増し、さらに美味い。
そして、東南アジアと言ったら忘れていけない果物の王様ドリアン。
マレーシアでは6-7月辺りがドリアンのシーズンと言われ、今回はまさにビンゴの時期。
チャイナタウンの屋台にも、刺々しい風貌のドリアンがずらりと並ぶ。
高級品種「猫山王」まであるならば、このチャンスを逃してはならない!
カットされたものが販売されているので、一人でも気軽に購入出来る。
この屋台は安いもので1パック5MYR(約160円)。
猫山王なら13MYR(約419円)。
屋台周辺に漂う独特の臭みに加え、このまるで黄色い幼虫のような果実を眺めていると思わず躊躇する。
「それでいいのか!」と自問自答を繰り返した後、思いきって猫山王を購入。
小さい果実のもので良かったのに、屋台のおじさんは気を利かせ、4個も入ったお得パックをわざわざ出してくれたから、
トゥリマカシ!と言いながら俺の顔が苦笑していたのは言うまでも無い。
ドリアンは鼻で呼吸をしながら食べたら、おしまいだ。
強烈な臭みで体の奥からこみ上げてくる吐き気に時に涙目になり、しかし慣れてくればねっとりとした食感と
濃厚な味わいを冷静に堪能し、それで油断をしたらまた臭みにノックアウト。
もう食べることはないだろうが、旅の思い出パーツ誕生。
チャイナタウンにも雰囲気が良く、人気の店がある。
エリア南側にある「OLD CHINA CAFE」は、外観こそチャイナタウンで見かけるカラフルな建物のひとつだが、
一歩店内へ入れば、どこか懐かしい、落ち着いたレトロな雰囲気に包み込まれる。
汗をかいた後の水分補給には、100PLUS。
この店の人気メニューは、マレーシアの麺料理ラクサ(地域により種類・味が異なる)。
ここでは、ココナッツミルクを使ったニョニャ・ラクサを注文。
100PLUSとラクサでサービス料込み 16.7MYR(約538円)。
程良い辛さのココナッツミルク風スープが麺によく絡み、具材もチキン・揚げ豆腐・ゆで卵などたっぷり。
食べ応えがあり、味も良く、大満足の一品!
チャイナタウンで食べ過ぎてしまい、アロー通り屋台での夕食は出来ず仕舞い。
1月のマレーシア再訪時は必ずやアロー通りも満喫したい。
【おまけ】
スーパーで買ったドリンクたち。
100%という割にどうもその濃厚感が感じられないフルーツジュースに、こっちの方が効きそうな「RED BULL」。
ペットボトルでもある黒いドリンク、龍眼水再び、などと思ってはいけない。
この「Sarsi」は湿布の味がすると書かれており、湿布の味とは大袈裟な!と半信半疑で買ってみた。
本当に湿布の味がする・・・。
スーパーは、マレーシアに限らず土産購入のお勧めスポット。
マレーシアで有名なチョコレート「Beryls」や、Knorr・Maggiなどが販売する各種スパイス等が豊富に揃っている。
クアラルンプールでは食べ歩きも是非、お忘れなく!