どうも、Carlです。

最近友達の撮影に立ち会うことが多いのですがやはり何事も経験ですね…
僕には経験が足りないのでもっと自分を律してできるだけ経験を求めていこうと思います。




Quality of Light
光の質

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Previously, on The Lighting...(前回まで)

さて、前回は基本の照明セットアップの話をしました。

しかし、ただあのまま光を照らしただけでは全く映画には見えません。
どのような雰囲気に仕上げるか、そしてそのためにはどこをどうするか。
実はDop(撮影監督)と監督はそこまで話し合って事前に決めているのです。
今回はその1部分を説明したいと思います。


光の質なんてなんのこっちゃって感じですよね。
簡単に言うとどのような影を作る光なのか、です。
質には2つのタイプがあります:




Hard Light(ハードライト)
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これは文字通りハードな質を持った光のことで、影と照らされている部分に強いコントラストを与えます。
何も遮っていない状態でとても強い光源に照らされるとこのようなタイプの照らされ方になります。

光源が小さいほどハードになっていきます。

判断する時の注意どころは影の境界線がどれほどクリアーか、というところです。
お日様の放つ光のタイプがこれですね(太陽の反射しているだけのお月様ももちろんそうです)。
なので、もし晴れた昼時に外でのシーンもしくは窓から入ってくる光を再現したいならハードライトを使わなければ観客に違和感を与えてしまいます。

フィルムノワールの特徴の一つであり、主に緊張感とともにドラマチックな感じを作り出します。




Soft Light(ソフトライト)
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その名の通り柔らかい質を持った光です。
判断材料はやはり影で、ハードライトとは違い、境界線があやふやで徐々に影がなくなっていく感じならばソフトライトと言えるでしょう。

ハードライトの逆で光源が大きければ大きいほどソフトになっていきます。

主にランプや提灯などのマテリアルを通した、あるいは反射させた光で比較的弱いものとなっています。
ハードライトのように直接的ではなく、このように何かを介することで光は拡散されます。
この広く行き届くようになった光こそがソフトな質を作り出すのです。

ちなみに、ボールのような球場の面に真横からソフトライトを当てると、左右の光と影がきっぱり現れるハードライトとは違って影が少なくなり、片方の光が軽く包み込むような形になります。

優しいムードや夢心地なイメージを作り出します。




今回は以上です。
短くなってしまいましたがあまりどっさり情報を与えても飲み込めないので細かく噛み砕いて見ました。
是非家の照明でも使ってどんな光の質で影を作り出すのか見てみてください。
(一般的な天井の照明はプラスチックの曇ったカバーがしてあると思います。これによって光は部屋全体に届くように散りばめられ、完全なソフトライトとなります。それでなくても、チューブ状のものも360度光を放出することで部屋の隅々で跳ね返ってフィルライトの役割をあらゆる角度から果たしているのでフラットな具合になりますね)

それに、この質はとてもとても重要でどんなシーンであっても必ず最初に考えられることの一つなのです。

では。





P.S.
この前ツイッターで地震対策として、停電した際懐中電灯をただ照らすよりも水を入れたペットボトルをてらした方が柔らかで大きな光源になるからおすすめ、というツイートをみました。
これはハードライトである懐中電灯の直接の光を水という媒体を通して光が拡散&弱くなるという現象を元にしたものですね。