Cartan's Blog

あまり日本で紹介される機会の少ない欧米・アジア・アフリカなど海外のICTの事情を紹介したいと思います.特に興味ある話題は,NFC,スマートフォン,海外オペレータ動向などです.ご連絡は,cartan0216@gmail.com へお願いいたします.

IoTのセキュリティに問題あり

モノのインターネット(IoT: Internet of Thins)のセキュリティに関して,エキスパートが実験を行ったところ,脆弱性対策がされていないことが判明しました.ZDNetの記事より
The Internet of dangerous, broken things

セキュリティ専門家のMatthew Garrett氏は,ロンドンのホテルに泊まったところ,部屋の照明のスイッチがAndroidタブレットになっていることに気が付きました.そこで,タブレットを持参したノートPCに置き換えてシステム構成を調べるうちに,ホテル内の照明をコントロールできるようになったという話しです.
andorid-hotel
Matthew Garrett氏は,ノートPCにインストールしていたプロトコル分析ツールWiresharkを使ってパケットを解析する中で,以下のことに気が付きました.
  • ホテルのデバイス通信にModbusが使われているが,これは認証がない古いプロトコル
  • 部屋番号がIPアドレスに使われている(714号室⇒XXX.YYY.ZZ7.14)
自分の部屋で,照明を制御するだけでなく,TVをつけたり,カーテンの開け閉めもできるようになりました.さすがに,他の部屋で試すことはしませんでした.

IoTは,インターネットに「つなぐ」ことに精いっぱいで,セキュリティにまで関心が回っていないのが現状と思えます.この点に警告を上げている技術者も数多くいます.

Modbusのように,プロトコルの設計時にはセキュリティの要求がなく,認証もないままで広がってしまうと,後づけでセキュリティを追加するのは大変なことです.照明やカーテンの開け閉めなら影響が少ないと思う人がいるかもしれませんが,同じプロトコルがドアの鍵にも使われるかもしれません.

問題が大きくなる前にセキュリティ要求が取り入れられることを期待しています.

IDC調査,2020年スマートウォッチ出荷台数予想8,250万台の位置づけは?

調査会社IDCが2016年から2016-2020年のスマートウォッチ出荷台数予想を発表しました.デバイス市場におけるスマートウォッチとウェアラブルデバイスの位置づけを考えてみます.IDC発表より.
IDC Forecasts Worldwide Shipments of Wearables to Surpass 200 Million in 2019, Driven by Strong Smartwatch Growth and the Emergence of Smarter Watches 

下の表は2016年と2020年のスマートウォッチ出荷台数とOS別シェアの予想です.出荷台数をみると2016年は2,830万台で,5年後の2020年には8.250万台に増加し,この間の年間成長率は平均31%となります.
IDC_SmartWatch
IDCは,同時にウェアラブルデバイス全体の出荷台数予想にも触れており,こちらは2016年で1.1億台,2020年には2.37億台に拡大するとしています.内訳を2016年でみると,スマートウォッチとリストバンドが合わせて1億台で全体の90%以上を占めており,衣類・眼鏡などが980万台です.

スマートウォッチの市場規模を他の製品と比べてみます.

Strategy Analyticsは,2015年Q4にスマートウォッチの出荷台数がスイス時計を抜いたと発表しました.スマートウォッチの出荷台数810万台に対して,スイス時計は790万台としています.

IDCの発表では,2015年Q4のタブレット出荷台数は6,590万台です.2014年Q4の7,640万台と比べると13.7%の減少ですが,スマートウォッチの約8倍です.タブレットの出荷台数が年間10%ずつ縮小して,スマートウォッチが30%拡大を続けると仮定しても,出荷台数が逆転するのは2020年より先になりそうです.

ベンダの決算発表で,スマートウォッチが独立したカテゴリになるときは来るのでしょうか.Appleの四半期決算に注目していますが,直近の2015年10-12月期の四半期決算の売上は,スマートフォン,タブレット,PC,サービス,その他に分かれており,スマートウォッチはその他のカテゴリに含まれます.これが,独立したカテゴリで統計データが発表される日が来るかに注目しています.

中国でiPhoneシェアが鈍化

調査会社Kantarは,1月期のOS別スマートフォンシェアを発表しました.中国のiPhoneシェア微減していますが,原因は季節的なものと分析しています.Kantarのニュースからです.
iOS Growth Slows in China as Buyers Await New Year Deals

Kantar Worldpanel は,世界13ヶ国のOS別スマートフォンシェアを毎月発表しており,今回は1月期(2015年11月~2016年1月)分が公開されました.中国の過去2年分のOS別スマートフォンシェアの推移をまとめたのが,下のグラフです.

ChinaSmartphone
2014年1月は,China Mobileが正式にiPhone販売を開始した月で,シェアは17.9%でした.Appleは,ここから順調にシェアを伸ばして,2015年12月は27.1%と最高値を出しましたが,1月は25.0%とシェアを落としています.

Kantarは,シェア低下の原因を季節変動にあるとして,中国の春節(旧正月)が2月なので,これに合わせたセールが行われるの待っているためだとしています.ただ,「毎年1月はAppleにとってシェア低下の月」とせつめいしているのですが,昨年はその傾向は見られませんでした.

ここで本題から少し離れますが,日本では2月からゼロ円スマートフォン販売をやめるようにと指導が始まりました.この結果が,スマートフォンシェアにどのような影響がでるかが気になっています.

Kantarの2月分のシェア発表は来月になるので,注目したいと思います.




 
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