米Flurryが,スマートフォンとタブレットの利用状況の違いに関する調査をまとめました.同社の公式ブログから
The Truth About Cats and Dogs: Smartphone vs Tablet Usage Differences

調査は2012年9月にFlurry Analyticsにアクセスを分析したもので,5億台のスマートデバイスから60億回のアプリセッションが対象となっています.報告が長いので2回に分けて紹介します.最初は,スマートフォン・タブレットの利用者像を分析します.

スマートフォンは,すでにクリティカルマスを突破して広く使われていますが,タブレットの伸びも大きく,前四半期の販売データでは,Appleのスマートデバイス購入者の内訳は,iPhone購入者が2,690万人に対して,iPadが1,400万人と,約2:1になっています.
(1)Flurry_Smartpones_vs_Tablets_AgeBreaks-resized-600
最初のグラフは,スマートフォンとタブレットの利用者を年齢別に分けたものです.スマートフォン利用者の2/3以上が34歳以下に対して,タブレット利用者の2/3は25歳以上であり,タブレットの方が年齢層が上に移動しています.

また,タブレット利用者は高所得の傾向があり,59%が5万ドル以上の収入を得ています.これは,アメリカ全体で5万ドル以上の所得がある人が41%であることに対して,かなりの差となっています.
(2)Flurry_Smartpones_vs_Tablets_GenderSplit-resized-600
次のグラフは,スマートフォンとタブレット利用者の男女比を示したものです.スマートフォン利用者の56%が男性と,利用者が男性に傾いているのに対して,タブレット利用者の男女比は,ほぼ半々となっています.

一般に男性の方が,新技術への適用が早い傾向があり,スマートフォンと比較して,タブレットの方がマスマーケットに適合する製品と言えます.
(3)Flurry_Smartpones_vs_Tablets_Dayparting-resized-600
3番目のグラフは,スマートフォンとタブレットの利用時間の割合を示したものです.緑の線がタブレットで,利用時間が19~22時に集中しているのに対して,青線のスマートフォンは,利用時間が分散しています.

タブレットは,自宅のリビングルームでTVと一緒に,またはTVの代わりに使われているイメージがわきます.