Sony FeliCa が,SIMカードに搭載されて,香港Octopusサービスで使われます.NFC Worldの解説記事から.
Octopus pilots Sony FeliCa NFC payments in Hong Kong

FeliCaは,SuicaやEdyなど多くのコンタクトレスサービスで使われています.日本では,おさいふケータイの名称で,携帯電話によるFeliCaサービスが普及していますが,その方式は,FeliCaカードを携帯電話本体に埋め込む方式です.

FeliCaを含むNFCサービスを携帯電話で使う方式には,セキュアデータを格納する場所に応じて,(1) 埋め込み型,(2) SIMベース型,(3) リムーバブル型の3種類があります.日本でもNFC/FeliCa対応スマートフォンの提供が始まっていますが,NFCはSIMベース型で,FeliCaは埋め込み型で提供されています.

FeliCaの海外普及を妨げる原因の一つとして,埋め込み型だけで,SIM型がないことがあげられています.FeliCaを埋め込み型でサポートするためには,スマートフォンの設計を変える必要があり,FelICa対応と非対応で異なるデザインになります.一方,SIMベース型の場合は,NFC通信チップがFeliCaにも対応していれば,同じスマートフォンを,日本ではFeliCa対応SIMカードで,海外ではNFC対応SIMカードで使うことが可能となり,汎用性が広がります.
SIMFeliCa
Sonyは,2012年にSIMベンダのGemaltoとの提携を発表して,SIMベースFelicaを提供するとしていました.今回のOctopusで採用されるFeliCa対応SIMカードは,Gemaltoが提供しており,両者の提携が実を結びました.

octopus-retail前置きが長くなりましたが,Octopusは,香港で広く使われているコンタクトレスのチケット&ペイメントサービスで,日本のSuicaと似ています.2,300万枚のOctopusカードが発行されており,地下鉄,電車,バス,フェリー,長距離バス,トラムなどの公共交通機関,タクシーやミニバスの運賃支払い,Octopus対応の小売店,エンターテイメントの入場券など幅広く普及しています.

SIMベースOctopusを利用するためには,香港のモバイルオペレータPCCW-HKTと契約をして,Octopus対応SIMカードを受け取ります.当初は,トライアルとして5,000枚のSIMカードを配布予定です.

対応機種は,Sonyのスマートフォンで,Sony Xperia V, Z, ZR, Z Ultra (3G), Z Ultra (LTE), Z1 で利用可能です.
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Octopusは,SIMベースOctopusのキャンペーンをしており,100ドルのチャージがもらえるとWebでもプロモーションをしています.

SIMベースFeliCaが日本でも使えるようになること,スマートフォンがNFC/FeliCaの両方に対応することが一般的になることを期待しています.Sonyは,SamsungともFeliCa協業を発表しているので,期待をしています.