※ 2011年8月28日 Myspaceブログ投稿分

1999年はカシオペアは「デビュー20周年」とアナウンスされました。一瞬、えっ?と思われたでしょうが…1997年は「結成20周年」であり、1999年はレコード・デビューした1979年を起算点にした「デビュー20周年」という事になりました。つまり2年のタイムラグがあるのです。それ以前はデビュー○○周年なんて一度も言われた事が無かったのに、なぜこの年に「新設」されたのか…私もよく解らないのですが、レコード会社の事情でしょうか?(笑) でも、とにかくファンとしては盛り上がればそれでいいんでしょうけどね(笑)。

そして99年2月、カシオペアはスタジオ・ジャイヴでそのデビュー20周年記念作「Material」のレコーディングを開始しました。既にお気付きのとおり、「be」以降は海外レコーディングは一切されなくなったのですが、おそらくこれは為替変動の影響もあったのでしょうね…。以前の時代に何度も海外でレコーディングできたのは、制作費を安く抑えられる利点もあったからのようです。

本作では、野呂さんは大変思い切った方針を定めました。ギターにディストーション等の「歪み系のエフェクト」を掛ける事を一切禁止したのです。ディストーションと言えば、カシオペアの生命線と言っても過言ではないのに、それをあえて封印なさるとは、随分勇気のある挑戦でした。つまり野呂さんは「ギターの生の音を聞いてほしい」という意向をお持ちだったのですが、実はファンクラブ会員向けの映像メッセージでは「ファンの反応が不安ですが…」とも語られていました(^^;) しかし本作は、そんなご不安など全く感じさせない素晴らしい仕上がりとなりました。

先ず本作ではカシオペアとしては「Platinum」以来、12年ぶりにホーン・セクションが起用される事になり、「Big Horns Bee」と言うブラスバンドのリーダー・金子隆博氏(サックス)と小林太氏(トランペット)が招聘されました。1曲目の「Freak Jack」はいきなりホーンのアンサンブルで始まりますが、「Time Limit」風のスマートな曲調に「Fightman」の迫力が加わった感じで、先頭を飾るに相応しい曲ですね♪ この「Freak Jack」「Down South」「City Talk」の3曲でそのブラスサウンド聴く事ができます。

神保さんの曲「Down South」もホーンセクションで始まりまして、オルガンのグリッサンドがグワァ~~と凄い迫力ですね。この曲では神保さんはヤマハのミニ・ドラムセット「HIP GIG」が使っておられます。その名のとおり小さなサイズのドラムセットなのですが、早く言えば表面積の狭いドラムを叩くと通常のドラムよりもピシッとソリッドな音が出るという意味で使われたのでしょうね。

最初この激しい2曲が続いた後で、トロピカルでほのぼのとした「Twinkle Visions」が来ると、この落差で余計に癒されますね(^^) 歪ませないギターの音を最も生かせるライト・タッチな曲です。これ以降、夏っぽくてソフトな感じの曲がずっと続いていきます。ちなみに「Twinkle Visions」はNHKサンデースポーツのエンディング・テーマに採用されました。

他の野呂さんの曲は…「The Night In Blue」は唯一、ダビングせずに一発録音したジャジーな曲ですが、何と言うか「Take Me」の各サウンド・パーツを使って違うメロディの曲を使ったような…そんな感じですね♪「Longing」はボサノバ調の曲ながらも、メロディだけを見ると旧メンバー時代風と言うか…特に間奏のピアノソロとコードなんて、あの名曲「Swear」そのものでしょ?(笑) 「Day And Night」では珍しくドラムにディストーションが掛けられているのですが(笑)、この曲も間奏のピアノソロが「Swear」みたいですね(笑)。時々こういう部分をチラッと見せていただけるのは嬉しいですよね(^^)

鳴瀬さんの曲「Precious Joy」では、鳴瀬さんもカシオペア加入後、初めて4弦ベースを使ったそうです(笑)。そしてこの曲でも神保さんがミニドラムHIP GIGを使って折られます。

向谷さんの曲「Lucky Stars」は、JRの寝台特急「カシオペア号」のテーマ曲として作られたもので、音階の高さがカシオペア座の「W」の形の通りに"ミソレソミ"と上下させる形となっています。大変シャレた事をなさりますね(^^) それがまた抜群の明るさを持った曲に仕上がった訳ですから…なかなかの秀作でした。

そしてラストの「City Talk」では、4人それぞれのソロも聴けて、賑やかな中でアルバムが終わる構成となっています。こうして完成した「Material」は、5月19日にポニーキャニオンより発売されました。 http://www.amazon.co.jp/dp/B00005FREX

ライナーにはレコード会社のコメントで「Materialは20周年の集大成です」と書いてあるのですが……うう~ん、それはどうでしょうねぇ?(笑) ディストーションを封印する事自体、風変わりですし実験作とも言えますが…(^^;) まぁ集大成と呼ぶのはちょっと違うのかも知れませんが、それでもディストーションを封印した事によって各曲でトロピカルな雰囲気やほのぼのとした雰囲気が出せましたので、逆にディストーションの封印をプラスに作用させる事ができたとも言えますね。ですから、この全体的な暖かさこそが、ファンの間でもまずまずの評判となって悪評も殆ど聞かなかった所以でしょう…。結果的にライトタッチになりましたので。よって、野呂さんが封印に挑戦しただけの収穫は、確実にありました。

99年7月には「Material」発売記念ツアーが行われ、アルバムと同じ金子隆博氏と小林太氏の両名が一部の曲でゲスト参加しました。そしてこのツアーでは旧曲メドレーも演奏され、前年末に10年ぶりに演奏された「Mid-Manhattan」も含め、「Black Joke」「Eyes Of The Mind」「Doo-Loo-Do?」「Super Sonic Movement」等、懐かしい曲が満載でした。 

ところがこのツアーが後わると、またもや驚きの出来事がありました…。


99年当時、ニュースでも大きく報道されましたが、ポニーキャニオンは「業績不振」を理由に、演歌・歌謡曲・フォーク系の歌手の大半の専属契約を終了させ、若手のJ-POP専門のレコード会社として再起を図る事になりました。しかも専属契約が終了となったのは、誰もが知っているビッグネームの歌手ばかりでした。早く言えばリストラのようなものです。あれだけ大量の歌手を整理したのはレコード業界でも前代未聞でした。中には歌手に付き添って退職した営業マンも居たほどですから…もう只事ではないですよね。如何に大変な事態だったのかが解ります。

所属レコード会社が突然窮地に陥ってしまったものですから、カシオペア関係者の皆様も『制作費や宣伝等のバックアップ体制に関して、今までと同じ条件を維持してもらえるのかどうか?』を心配されたでしょうが…こんな事態ですので、心情的にあまり強い要求ができなくなってしまった部分もあったかも知れませんね(^^;) それまでと同じ予算を確保しようとすると『会社が大変なのにそれどころじゃないだろう』という話が社内から上がって来るかも知れませんし、だからと言って制作費が大幅に削減されても決して良い作品は作れません。この辺りは難しかった事でしょう。するとやはり…契約続行に関する話し合いは双方合意に至らなかったようで…カシオペアはまたもやレコード会社の移籍を余儀なくされる事になったようです。まぁ事情が事情ですから、やむを得ませんよね。

それでも心配は無用でした。今度はパイオニアLDCが再びカシオペアとの契約を申し出てくださったのです。

かつてはカシオペアが92年にアルファへ復帰する為に飛び出した…あのパイオニアLDCが再びカシオペアを受け入れてくださるとは…なんて懐の広いレコード会社でしょうか(^^;) 元々カシオペアもパイオニアとは決して喧嘩別れしたのではなかったですし、優良な映像ソフトや音源も多数残していましたので、両者にとって悪い話ではなかったですよね。アルファに次いで第二の故郷・古巣とも言えるパイオニアLDCですから、カシオペア側もすぐに移籍を決断なさったようです。

そもそもなぜこの時期にパイオニアLDC?…と確かにタイミングが良かったのですが……それは先ずカシオペアがデビュー20周年でしたので、古巣のパイオニアとしても20周年記念編集盤を発売したい意向をお持ちだったそうです。そんな時に「その2」でも書きました1987年の「Perfect Live」のオマケの旧メンバー演奏によるシングル盤「Asian Dreamer」のマスターテープが発見された為、これを目玉トラックとしてCDに収録する為にカシオペアの事務所にコンタクトを取ってくださった事から話が進展していったのかも知れませんね。こうして新旧メンバーの演奏音源に「Asian Dreamer」を加えたベスト盤「CASIOPEA BEST SELECTION」は、6月23日に発売されました。 http://www.amazon.co.jp/dp/B00000JSTX

余談ですが…7月のMaterialツアーの時点ではまだカシオペアはポニーキャニオン所属だったはずなのに、パイオニア発売の「Best Selection」には7月のMaterialツアーの日程を宣伝するシールが貼られていました(笑)。これを見てもカシオペアは、パイオニアに移籍する前から大事に扱われていたのだなぁと推測できますね(^^;) 既に次年度以降の下準備に入られていたのかも知れませんし…。とにかく7月のツアー終了を以ってポニーキャニオンとは契約満了という事になったようですね…。

こうして1999年秋、カシオペアは7年ぶりにパイオニアLDCに復帰しました。そしてパイオニア復帰第1弾として、10月2日に日比谷野外音楽堂で行われた20周年記念ライブ「Material Special」の模様が、映像ソフトとCDの両方で制作される事になりました。映像の制作は「Gonshiro Garp」という映像制作プロダクションに委託されました。

この日比谷野音ライブは、オープニングは「Material」よりメンバー3人+神保さん各々の曲を1曲ずつ選んだ4曲でスタートしました。そして目玉となったのが40分に及ぶ「Flash Back Medley」で、「Dream Maker」を皮切りに、1年1曲ずつ遡って最後の「Space Road」まで20曲が連結された旧曲メドレーでした。特記事項は何といっても10年ぶりに「太陽風」や「Fabby Dabby」が演奏された事でしょう♪

そしてライブ後半は歴代メンバーがゲストで続々登場しました。事前に告知されていたのは櫻井哲夫さんと熊谷徳明氏の2名のゲストだけだったのですが、当日になってみると、一番最初にステージに登場したのはなんと初代・キーボーディストの小池秀彦さんでした!これは観客の皆様も驚いたでしょうね。「その1」でも書きましたとおり、小池さんは1976年のカシオペアの1回目のEastWest出場時のキーボーディストでした。結局小池さんはプロキーボーディスト扱いではない事から、事前のチケット発売には反映させなかったようですね…。でも「Midnight Rendezvous」で素晴らしいピアノ捌きを披露されました。さすがカシオペアのオリジナル・メンバーですね♪

そして小池さんと神保さんが一旦ステージから下がると、今度は熊谷氏がステージに登場し、93年当時の4人によって「Shocking Function」が演奏されました。徳ちゃんのドラミング、粗いなぁ~と言うか、激しくなりましたね。もう完全にロックドラマーになったような雰囲気です(^^;) そこがまた面白いのですが(^^;)…そして神保さんがステージに戻ると、次は神保さんと徳ちゃんのツイン・ドラムで「Galactic Funk」が演奏されました。

そして熊谷氏と鳴瀬さんがステージから下がると、ついに櫻井さんが登場されました。しかもハードロッカーみたいな衣装で!(笑) 野呂さんとの会話中、向谷さんが「Sailing Alone」を弾き出したので、櫻井さんもそれに合わせて弾いて、終わったと同時に「はい、櫻井さんでした。ありがとうございました。」と言われたのでボケツッコミに乗って帰るポーズを取るという…小ネタまで披露されてました(笑)。しかも櫻井さん、「Galactic Funk」や「Misty Lady」のベースのフレーズを少し弾いてみせて「覚えてるよー。」とおっしゃったりして(笑)。そんな長い前フリがありながらも(笑)、旧メンバー4人で10年ぶりに「Red Zone」を演奏しました。

鳴瀬さんがステージに戻ると、今度は「Eccentric Games」で鳴瀬さんと櫻井さんとのベースバトルが始まりました♪ この「Eccentric Games」もそうでしたが、鳴瀬さんは本来のベースラインを考慮しない、ベースでメインのメロディを弾く曲を何曲か作っておられまして、その際は向谷さんが代わりにシンセでベースラインを弾いておられて大変だった為、鳴瀬さんは冗談で「櫻井を連れてきて弾かせよう。」とよくおっしゃっていたのですが、まさかその冗談が本当に実現するとは!(爆笑)

そして最後は、出演者全員が登場してのクライマックス・シーンとなり、「Halle」では野呂さんと櫻井さんが10年ぶりにクルリとターンされて観客に大ウケし(笑)、「Asayake」はピアノソロで始まって一人ずつ楽器が加わっていく伝統的なイントロからスタートし、「Fightman」は一人ずつ順番にソロ演奏を廻し合って段々サイズが短くなっていく例のパターンを豪快に披露されたりして、ステージは終演しました。

実はこの日、カシオペアが事前にもう一人出演依頼をしていたメンバーが居ました。それは日山正明さんです。しかし日山さんは、まだ体調が思わしくなかった為、出演依頼を辞退されました。それでも日山さんは「せっかく呼んでいただいたのに、演奏できなくて残念だ。せめて観客として参加したい。」とおっしゃって、最終的にはこの客席からステージを観てくださったのです。何人かのファンは日山さんに気付いて驚いたそうですよ(^^;) 『せめて観客として…』そのお心だけでも嬉しいですよね。(^^)

こうして盛り上がった日比谷野音ライブは「20th」というシンプルなタイトルで、CDは2000年2月23日、VHSビデオは3月22日に発売されました。 http://www.amazon.co.jp/dp/B000FUU0QY

更に「20th」は、2000年6月14日にDVDでも発売されました。本作はカシオペアの歴史上、初めて市販されたDVDという事になり、カシオペアのライブ作品としては初めて向谷さんのMCがノーカットで収録された事で話題となりました。勿論、野呂さんや他のメンバーのMCも完全収録です。過去のライブ作品では向谷さんのMCは全てカットされていましたからね…。カシオペアのCDやLDは『サウンドを聴いてもらいたい』という方針でしたので。

そしてこのDVDはオプションも豪華で、1980年以降の各年度のステージやオフショット等、貴重な写真がフォトセッションで観れる上に、このDVDと同日発売された2000年の新譜「Bitter Sweet」のレコーディング風景を撮影した映像、更に旧メンバーも含めた出演者7人全員の個別インタビューが収録されています。特に櫻井さんの「Sailing Alone」レコーディング時の裏話は必見です♪
[再発盤:5.1ch] http://www.amazon.co.jp/dp/B000244RSK

そういえばこの「20th」をめぐっては、「観客の声がうるさい」とか色々ネットで書く人が居ましたね…(^^;) 確かに曲が終わった後の部分ではよく聴こえますが、曲の最中はそんなの全然気になりませんよ。この程度なら他のバンドではいくらでもありますからね。例の声が聴こえた瞬間は不快に感じるかも知れませんが、そんなのすぐに豪快な演奏が吹き飛ばしてくれますし、それほど目くじらを立てるような事でもないと思いますよ。1曲まるごとつぶしている訳でもないですから。とにかくこの「20th」は作品自体は素晴らしいのですから、観客の声の件を理由に、この「DVDの存在」自体を否定するような事をネットで書くのはやめてほしいですね。修正しようがないですから、メンバーはどうする事もできませんよ。ライブなので修正しようが無いですし、仕方ないですよ。これぐらいはご愛嬌という事にしておきましょうよ(笑)。

1999年12月の「Material Final Tour」では、なんと三連符のリズムでおなじみの「Zoom」が89年以来、10年ぶりに演奏され、更にオルケスタ・デラ・ルスのNORAさんをゲストに迎えたコーナーでは「What Can't Speak Can't Lie」も演奏され、アンコールでもNORAさんのスキャットで「Dazzling」等が演奏されました。


話は変わりますが…「その9」でも書きましたように、アルファレコードは経営破たんによって新法人・アルファミュージックへと業務が引き継がれたものの、その後も業績は好ましくなく、結局は1998年にレコード会社としての生産・流通部分を完全に廃業し、社員もほぼ全員解雇し、単なる「原盤管理会社」として存続していく事になりました。これも寂しい話ですよね…。

そんな中、アルファの作品は最初の数年は元々の販売引受会社である東芝EMIから発売されていたのですが、カシオペアのアルファ時代のベスト盤も野呂さん自らの選曲アドバイスによって「20th Anniversary Best」が99年11月26日に2枚組で発売されました。音質が大変向上しているのには驚きましたね。あまりにも20周年記念モノのアイテムが多くて、タイトルがまぎらわしいですが…(^^;) http://www.amazon.co.jp/dp/B00003WG7J

2000年1月には櫻井さんも20周年記念ツアーを行いました。カシオペアからは野呂さんと向谷さん、他にも神保さんと勝田一樹さんが参加し、カシオペアやジンサクの懐かしい曲の数々が演奏されました。このライブの模様は、gooの有料動画ストリーム配信サイトで観る事ができます。
http://bb.goo.ne.jp/special/musicair_live/casiopea01/index.html


そして2000年2月、カシオペアはパイオニアLDC復帰して最初のオリジナル・アルバムとなる「Bitter Sweet」のレコーディングをスタジオ・ジャイヴで開始しました。このタイトルは野呂さん曰く「ニガアマ」または「ホロアマ」との事ですが…その中性的な雰囲気がもろに出た印象を受けますね。本作は全体的に落ち着いたアルバムですが、ここまで落ち着きが深いのも珍しいですよね(^^;)

本作で一番アクティヴに感じるのは、やはり「Tight Line」ですね。メジャー調ではないのですが、かつての「Looking Up」のような8ビートを聴くとホッとするのは、正直あります(^^;) 何よりもドラムが安定しているからこそ、曲全体が引き締まるというのもあります♪

「Go On!」は神保さんのソリッドなドラムソロと鳴瀬さんの歪み系のベースソロがたまりませんね♪「Rouge」はフレットレス・ギターの音色が心地良いです。このあたりから私も野呂さんのフレットレスが今まで以上に心地良く感じるようになったのかも知れません…。「Hard Worker」はギターの音色と言いピアノソロと言い、前作「Material」に近い路線ですよね。そういえば神保さんの曲「Give Me Your Love」もMaterial的な雰囲気がありますね♪ 何よりメロディが安心できます。そして鳴瀬さんの曲「Sentimental Things」も、またまた透き通るような高音弦の音色が癒される曲ですねぇ~♪

本作もテクニック面だけにスポットを当てれば、いつもどおりに圧倒されるほど堪能できますし、決して悪くはないのですが…ぶっちゃけ言いますと「be」や「Material」のように「もろにカシオペア」というメロディラインを見つけづらい為、「曲調」に関して全く違和感が無いかと言えば嘘になってしまいます。(^^;) やはり全く新しいタイプのアルバムに挑戦されているんだなぁ~という印象を受けます。同じタイプのアルバムを作りたくないという方針もおありだったでしょうから…。正直、評論の難しいアルバムだろうなぁとは思います。(^^;)

それと実は…この辺の時代になると、私も急にシンセの知識に乏しくなってくるんですね(苦笑)。私自身がもう新製品に興味を持てなくなってきていて(苦笑)、音色の細かい部分まであまり追求しなくなっていたのも事実です(苦笑)。私なりに限界を感じていたのかも知れませんね(^^;) もっとも当時は私自身が個人的に最悪の状態だった事も災いしていると思うのですが…その辺をうまく書けなくてすみません(^^;)

そして「Bitter Sweet」は2000年6月14日に「20th」のDVDと同時発売され、同時期に記念ライブツアーも行われました。なんと驚く事に、アルバムの全曲が曲順どおりに演奏されましたよ♪ http://www.amazon.co.jp/dp/B00005FY0Y


2000年7月には、カシオペアのアルファ時代の未公開映像を多数収録したライブDVD「カシオペア・アゲイン」がソニーから発売されました。「その7」でも書きましたが、以前にもカシオペアはアルファ「アクト・ワン」という未公開映像集をリリースした事があり、あれからもっと多くのマスター映像素材が発見された為、それらを一気にまとめて発売しようという事になったそうです。一部「アクトワン」とダブっている映像もあるとはいえ、大半はこのDVDでしか観れない貴重映像ばかりです。

例えば「アクトワン」未収録だった1979年ピットインの「Black Joke」は、勿論ドラムは佐々木さんで、更に大村憲司さんも加わって5人で演奏している映像は貴重ですよね!神保さんの「Frou Frou」が映像化されたのも初めてですし、向谷さんがピアノソロで奏でる「Take Me」も超レア映像です。とにかく皆さんお若いですね(^^;) 一つ心配なのは、観客の顔があまりにも鮮明に写っている点でしょうか…。当時コンサートに行かれた皆様も、きっと「あっ、これ私だ。」とか言って発見した人も居られるかも知れませんね(^^;) 一方、顔が写っちゃマズイ人も居たりして…(苦笑)。

又、ボーナス・トラックとしては、「HALLE」のCMクリップも収録されていますし、野呂さんのギターコレクションや櫻井さんのベースコレクションもフォトセッションで鑑賞する事ができます。ちなみにこのDVD「CASIOPEA AGAIN」は、後にCD-BOX「Legend Of CASIOPEA」のボーナス・ディスクとして復刻収録されましたが、単品では復刻されておらず、ずーっと廃盤となったままです…。


そして2000年は、鳴瀬さんのベーシスト・ライフ30周年でもありました…。

当時ファンクラブの会報で、たまたま鳴瀬さんのバーボンレコード時代のベスト盤「Naruse The Best 22」の話が出た時、選曲の面で鳴瀬さんが納得できない結果となり、ファンに申し訳ない事をしたとおっしゃったのですが、これをレコード会社の担当者が見たのかどうか?…この後すぐに新たな形で鳴瀬さん自身の選曲によるベスト盤が制作される事になりました(笑)。それこそが9月27日に徳間ジャパンより発売された「Here Comes The Hurricane Bassman」です。
[Naruse The Best 22] http://www.amazon.co.jp/dp/B00005GFBI
[Here Comes The Hurricane Bassman] http://www.amazon.co.jp/dp/B00005A1G2

ちなみに「How's Your Mammy」は元々デビュー前のナニワ・エキスプレスのレパートリーでしたが、作曲者の岩見和彦さんから鳴瀬さんが譲り受けたそうです。ベースは鳴瀬さんと櫻井さんと清水興さんのトリプル・ベースとなっており、ドラムは神保さんが叩いています。他にも「CPT.Chaos&」では櫻井さんがベース、「Talk To Myself」では野呂さんがギター、「Tiger Rhythm」では高中正義さんがギターをそれぞれ弾いています。


2000年9月13日には、カシオペアの過去の映像作品4枚が2枚ずつDVDにカップリングされて発売されました。「LIVE HISTORY PART-1」は「CASIOPEA LIVE」と「CASIOPEA PERFECT LIVE」とのカップリングで、「LIVE HISTORY PART-2」は「JOIA」と「MADE IN MELBOURN」とのカップリングです。両方とも映像特典として、野呂さんが当時を回顧してエピソードを語るインタビューも追加収録されています。
[PART-1/再発盤] http://www.amazon.co.jp/dp/B000244RSU
[PART-2/再発盤] http://www.amazon.co.jp/dp/B000244RT4

2000年12月には、カシオペアは「Final 20th」と名打ったミニツアーを行いました。これは20周年と20世紀の両方のファイナルという意味です。曲目はいきなり「Live In London」アレンジの「Asayake」でスタートし、「Swear」「Zoom」「Mid-Manhattan」等の懐かしい曲も演奏されました。

そして最終日の東京でのゲストタイムは、なんと当時アース・ウィンド&ファイアーの日本語カバー曲でブレイクした「DANCE☆MAN」が登場し、オリジナル曲に続いて「Bitter Sweet」収録の「Pick Up The Good One」や「Galactic Funk」の演奏に合わせてスキャットを披露しました。すると向谷さんが、MCで驚きの事実をお話になられまして…実はDANCE☆MANは昔、カシオペアのローディーを務めていた事があったそうです!(驚) そして本編が終わり、アンコールになると、なんとカシオペアのメンバー全員がアフロのかつらを被ってステージに登場し(爆笑)、DANCE☆MANと共に「Dazzling」を演奏しました。神保さんのみ金髪アフロでした(爆笑)。そして2回目のアンコールでは「Tight Line」が演奏され、ステージは終演しました。

(その15へ続く)