2006年03月26日
真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章
４点（前半３点後半５点）／10点満点
核戦争後の近未来。暴力が支配する混沌の世界。究極の暗殺拳・北斗神拳は一子相伝の厳格な掟の下、長兄ラオウ、次兄トキ、末弟ケンシロウの中から、正統伝承者としてケンシロウが選ばれる。民衆と共に闘い続け、いつしか救世主と呼ばれるようになるケンシロウ。一方ラオウは、師父リュウケンと決別、自ら拳王を名乗り、戦乱の世の覇者となる野望を抱き突き進んでいた。そんなラオウの胸に秘められた哀しき真実を、彼の親衛隊を率いる美しき猛将レイナだけは知っていた…。
「の章」が付くということは続編があるということです。劇場公開・ＯＶＡ取り混ぜて全５篇だとか（どうしたらそんな不可思議な企画を思いつくんだろう）。第一作に当たる本作は原作の中のサウザー編を題材にしています。
例によってタレントが声優を務めています。主役のラオウ役である宇梶剛士がおそろしくヘタクソで、「これで金取るのか」と愕然とした気分になりました。脇を大塚明夫、堀内賢雄、大塚芳忠、ルナマリア・ホークといった実力派声優陣が固めており、その力量の差が際立ちます。いい加減目を覚ませ。
内容ですが、はっきり言って前半余計です。ソウガ・レイナの兄妹の役割が見えてきません。単に修羅の国といってみたかっただけ、としか思えませんね。大体一作目でいきなりサウザー編という一見さんお断り仕様なのに本来のターゲットであるファン層を煙に巻く展開、制作会議という物は開かれなかったんでしょうか。あるいは北斗ファンドの運用で忙しかったのか。
後半、ようやく大画面で格闘シーンが観られます。ただ劇場の大画面で映えるクオリティーとは言いがたいです。でもまあケンシロウの復活シーンとか、サウザーの勇姿とかそれなりに楽しめる部分はありました。
でも原作読んでる人なら誰でも知ってる師匠が出てこない。「愛などいらぬ！」もない。これが無いならサウザー編やる意味もないと思うんですが。それもこれも無意味な前半に時間をとられたからです（その割りに「汚物は消毒だ〜」はきっちり入ってたりする）。
しかし修羅の国に言及したからにはそこまでやるんでしょうか。海を越えてしまったが最後、嘘を嘘で塗り固めるごとく話が広がりまくる（収拾が付かなくなる）地獄絵図ですよ？
（ファボーレ東宝）
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俺は聖帝サウザー！
南斗六星の帝王！！
退かぬ！
媚びぬ！
省みぬ！！
別段期待もせずに観に行ったら、面白かった！ここまで熱い漢（おとこ）の映画だとは予想外。ケンシロウが、ラオウが、トキが、サウザーが、そしてシュウが！己の血潮をたぎらせて突き進む姿に胸が熱くなりました。
ここでちょっと説明を。漢とはすなわち 『男...この記事へのコメント
宇梶ラオウは合ってませんでしたよね〜・・・(−−;)アニメ自体は素晴らしいのに、非声優のせいでガタガタになるなんてケースが多くなってきたように思えるこの頃です。どうやって声の割り当てとか決めているんでしょうかね？そこが一番の疑問です。
※あ・・・ついでに言うと非声優じゃないルナマリアも個人的には合ってませんでした・・（汗
宇梶氏のタレントとしての資質はよく知りませんが、声優には明らかに向いてないと思います。
前３者はともかく、ルナマリアは書いてみたかっただけです。それにどちらかというとミリアリアの方がって関係ないですね。
