いつになくいいながめ。

大山黒牛生産農家に嫁いでもうすぐ3年。農業経験ゼロだったわたしが日々のあれこれを書き溜めていく日記です。



先日、鳥取県の和牛子牛セリがありました。




鳥取県の誇る名種牛"白鵬85の3""百合白清2"の遺伝子を継ぐ子牛が多数上場、近ごろはとても活気ある鳥取県子牛市場です🐃


今日も高値が続き、出品農家さんのたくさんの笑顔であふれていました。

我が家から上場した二頭も平均値以上の高値でご購買いただき、群馬と北海道へ旅立ちました。

我が家から上場した子牛の最高値記録も塗り替えられました🥇


ありがとうございます✨





セリの日の夕方の牛さんのお世話を終えた従業員のKくんと愛娘がまるで兄妹のようだった夕暮れ時です。






またこのような日を迎えられるように、明日からまた牛さんのお世話に励みたいです☺︎





【本日旅立った牛さん】


◆ほしかな85の3 ♀

白鵬85の3ー百合茂ー平茂勝


◆ゆき85の3 ♀

白鵬85の3ー平茂晴ー白清85の3







宮崎旅行記④セリのあと編 です。



①②③はコチラ

日本一の和牛が生まれる地へ。 〜全国津々牛牛:宮崎県編①〜 
1日目に見学させていただいた牛飼いさんのお話など。

1日目の夜。主人の会いたかった方々との交流会のお話など。

       

2日目の小林市の子牛のセリでのお話など。



無事2頭の子牛を購買することができ、手続きなどをして、食堂で軽めの昼食をとり小林市場をあとにします。
睡眠時間がほとんどとれずに、さらにこの日、セリ場をあちこちと駆け巡る娘を1日中追いかけまわして、結構疲れました。
それでも旅の間はできるだけ、子供も自分も楽しみたいもので、そう思うと、どこからか不思議なエネルギーというかHPが湧いてきます(笑)






次に見学させていただく方の牛舎へ行くまで時間があったので

朝小林市場に行く途中に目撃して、すごくすごくすごく・・・すごくすごく・・・気になっていたある場所へ行ってみることにしました。


 








インパクトありあすぎです‼️







ここは飲食店さんのお庭のようで、店内でコーヒーが飲めたので、日当たりのよいお座敷席でコーヒーをいただきながら休憩。
少し疲れがとれました。


鳥取に帰ってから知ったのですが、この大きな銅像は、城(じょう)たいがさんという方の作品で、1日目に牛舎を見させていただいた小野田さんの奥様の叔父様にあたるのだそうです。詩画書を書かれる有名な方みたいなので、すごくユニークで多才な叔父様ですね。
みやまどり宛」というところなので、小林市に行かれたら、ぜひ見に立ち寄ってみてください。というか自然に足が向いてしまうくらいインパクトありです!(笑)







そして向かったのは、またもや主人がSNSで交流のある松下さんの牛舎です。

道中で、セリ場で少しお話した廣庭さん(この方も主人とSNS上で交流があるようです!)が教えてくださった『高原アリスクリーム研究所』というアイスクリーム屋さんに行きました。



おうちみたいな建物に綺麗な芝生の庭。
娘がオムツを変えることのできるスペースまでありました。
ここでもゆったりくつろぐ私たち夫婦。(娘は車で爆睡しておられました。) 



セリ帰りの方がお孫さんと思われる子供を連れてこられていたり、きっとセリの日は帰りにここに寄ってアイスを食べようという方も多いのでしょうね。
とても、濃厚で美味しいアイスクリームでした。



      ↑これで350円は安いなぁ。
近所のお子様たちも気軽に食べられるように、という価格設定なんだそうです。


アイスクリームを食べていると、松下さんから連絡があり、合流して牛舎に向かうことになりました。松下さんと奥様と一緒に少しだけアイスを食べる時間があり、簡単に自己紹介したり談笑したりできました。


そして松下さんの牛舎へ。





牛の飼い方にも、牛飼いさんによって特徴があるので、新婚旅行に北海道に行った時もそうでしたが、なるべくいろいろなジャンルの飼い方が見られるように、主人が事前にSNSや人伝に聞いたりして、見学するところいくつか選んでくれています。

今回の松下さんの牛舎は、主人がいうところによると「近代的な飼い方」をされている牛舎なんだそうです。

わたしは牛を飼っているところを見させてもらったことは過去10か所くらいだと思うのです、松下さんの牛舎を見て思ったのは、かなり作業効率が良さそうだな、ということでした。(エサをやりやすく、作業も少人数でまかなえそう。)


牛もやはりすべて立派で、全部の牛が綺麗に揃って大きいです。
この二日間で見てきた牛がどれもすばらしいので、主人も宮崎の牛さん事情のお話などいろいろ質問したりしていました。



見学を終えて、この日の宿泊先の恵の湯 神の郷温泉にも案内していただきました。



奥様にも娘を抱っこしてもらったり、とてもよくしていただき、感謝感謝です。

ありがとうございました。






この日の宿は、2か月前に張り切って予約したので、貸切部屋に露天風呂がついている部屋をおさえることができ、子連れの宿泊には本当にもってこいで、ゆっくり休むことができたので、気に入りました。

温泉の湯質も、疲労回復に良いようで、たびの疲れも癒えました。

また次回もここに宿泊したいです。










アッという間の2泊3日の子連れセリ購買の旅も、無事に帰宅し終了。

もう少し近くに小林市場があればたくさん通うのになぁ、主人が帰りの飛行機でボソっとつぶやいておりました。
それくらいに、牛がすばらしく、行く先々で皆様にとてもお世話になりました。

宮崎で出会ったどの牛飼いさんたちも、みな楽しそうな顔をされていたのが印象的でした。
わたしもまたそんな宮崎に戻ってきたいなぁ。

お世話になったみなさま、本当にありがとうございました。





〜全国津々牛牛:宮崎県編~おしまい。






















宮崎旅行記③ 小林市のセリ編 です。



①②はコチラ

日本一の和牛が生まれる地へ。 〜全国津々牛牛:宮崎県編①〜 
1日目に見学させていただいた牛飼いさんのお話など。

1日目の夜。主人の会いたかった方々との交流会のお話など。







初めての飛行機や、初めてのホテル泊に大興奮だった娘は、いつもより遅い22時ごろ就寝して、夜中の2時に覚醒しました。夢を見たのか、遊び足りないのか、とにかく初めての体験ばかりで脳が興奮していたのだと思います。
普段は目覚めてもオムツを変えて、隣に寝てトントンしていれば、再びすぐ眠っていたのですが、この夜は違いました。

前の日の4時ころから起きていて、長旅の疲れもあった私たちをよそに、部屋中を駆けずり回り、父さんのベッドと母さんのベッドを行き来してみたり、きゃーきゃー騒いでいます。

父母交代で相手をして、なんとか寝かしつけましたが、たぶん2時間くらいは起きていたのではないでしょうか。
子連れ旅行はこういうことがつきものだとわかっていたし、覚悟もしていたつもりですが、さすがに夫婦二人で疲れました(笑)




そしてあっという間に朝…。セリの日です。
ホテルでゆっくり目の朝食をとり、宮崎県小林地域家畜市場  へレンタカーで向かいました。

都城市のホテルから、小林市へはとても近く移動はスムーズでした。娘も車移動は慣れているので、わたしたちも気持ちが楽です。


家畜市場へついて、主人が購買者の手続きへ向かいます。
そして事務所にあったお客様用の長靴を借りました。


宮崎県は2010年に、口蹄疫【こうていえき】という家畜伝染病が流行し、牛や豚たちが大量に殺処分になった歴史があります。歴史と書くには新しすぎる事柄かもしれませんが。。。
そのこともあり市場内も他地域に比べ、衛生管理への徹底がしっかりしているように思いました。


それから、主人が事前に名簿を見て購入しようと考えている牛の体つきなどを確認するために、セリ上場前の子牛たちが待機しているところへ。
もう見慣れてしまいましたが、たくさんの子牛たちが整列して繋がれている光景、その横に飼い主であるたくさんの繁殖農家さんたちの姿は圧倒されるものがあります。


すると、1日目に牛舎を見学させていただき、とても素晴らしい牛を見せていただいた中村さんに会いました。
少しの間、主人と一緒に牛を見て歩いていろいろ説明して頂きました。
(わたしと娘は、中村さんと主人の後ろをついてチョコチョコ歩いていましたが、娘はたくさんの子牛たちに大興奮です。)

中村さんは、わたしの素人目からしても相当牛をよく見ておられるのがわかります。
ひけらかすわけではなく丁寧にポイントを教えてくださいます。 
ご本人も非常に吟味され、購入する牛を選ばれているのが伺えました。


そして…
宮崎に着いてから感じてはいましたが、セリに上場する牛たちを見て、確信に変わりました。

この地域の牛はレベルが高いです。
平均的に見ても牛が大きい。
それぞれに立派に手入れされ、綺麗な状態で上場しにきています。






セリがはじまり

実際、購買者たちがボタンを押すセリ場にはわたしは10分もおれず(娘が外に出たがったため…)、主人が一人購買に挑んでおられました。


主人を待つ間、セリ場に来られている出店を見て回ったり
(出店の数も多く、唐揚げが美味しかったです)

娘は、繋がれている子牛の間を「もーもーもーもー」と叫びながら


ダダダダダダダダーーー



と何往復も駆け回り、追いかけ回すのに、母は再びグッタリでした…笑。
こんなにたくさんの牛たちを見たことがなく興奮気味だったんだと思います。







市場には、たくさんの繁殖農家さんや購買者さんがおられて、
杖をついたおじいちゃんやおばあちゃんや、子連れの若い夫婦もかなり見受けました。鳥取や島根、岡山のセリではあまり見ない光景です。

長老たちが畜産をいまだ元気に支えていて、さらに若い担い手もたくさん育つ、小林市場。

セリに来ている牛もみなとても立派で、さらには和牛のオリンピックと言われる5年に一度の全共では、宮崎県代表牛が2大会連続日本一に選ばれています。

口蹄疫の伝染から真摯に復興を願いやってこられたんだな…

としみじみ感動しました。





主人は無事、二頭の牛を購入。

昼前になったので、一度セリ場に戻ってみようと、主人のところへ行ったら、ちょうど購入希望の二頭目が上場する直前で、主人がわたしにボタンを押させてくれました笑。滑り込み笑。



どちらもメス♀で血統は

父:耕富士
母:安福久

だそうです。娘がばたつき過ぎて、名簿を見る暇もなく、あとで主人に教えてもらいました。

気になっていた『耕富士』が思ったより安く導入でき、主人はとても満足そうでした。

余談ですが、こうふじって勝手に"幸富士"と書くと思っていたのですが、"耕"という字を使うなんて渋くて気に入りました☺︎




先週、うちの牛舎に無事についた二頭の牛さんたち。初日は長旅疲れと緊張からかおとなしかったですが、今は慣れてきています☺︎

二頭とも、白鵬85の3を種付けする計画です。楽しみです。






次回はたぶん宮崎旅行記最終回。
セリの後見学させていただいた松下さんご夫婦の牛舎と、すごくシュールな像のことなど✏︎

 





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