catfightloveのブログ

がちんこキャットファイトの30年以上のファンです。なかなか自分にあったキャットファイトのストーリーがないので、海外のネットに紹介されている小説を翻訳して紹介するのが主旨です。 情報が入ったら更新していきます。

2013年09月

まず最初に、私の一番好きなsidekick氏のストーリーから、ソフィアとヘンリーを紹介します。誰か知ってる人いますか?

前妻の麗と七海の場合 最終回

昔からあるフットボールで、コーチが良く使う悪天候について「天気は問題じゃない。なぜなら、どちらのチームも同じ状況だからだ。」と言う決まり文句がある。ほとんどの決まり文句のように、その言葉には核心となるものがある。でも実際には七海と麗の間の喧嘩は天気が問題だった。ほんの少し前、七海は、以前ライバルの亜美をやっつけた時のように腕締めをしてピンチに追い込んでいた。しかしながら天気が七海の、亜美と同じように麗を腕締めでやっつけようとした考えをぶち壊した。土砂降りの雨のせいで、二人の体はすべりやすくなり、麗が腕締めから簡単に逃れることが出来た大きな役割になったのだった。今は七海が厳しい麗の締め付けを受けている。そして、逃れるために、この天気がまた重要になっているのだった。


麗はまた七海を締め上げた。うなり声を上げて苦しんでいる七海から空気を搾り出そうとしているようだった。彼女の胸はがっちりと麗の足に挟まれて平たくなっていた。しかし、麗が足を緩めた瞬間、七海は激しく体を右に動かした。麗はすぐに反応して、再び足をきつく締め付け、また七海は苦しさに顔をゆがめて、喘ぎ声を上げた。七海は麗の足に体が締め付けられるのをじっとして耐えていた。


そしてまた麗が足の締め付けを緩めたとき、七海はまた体をすばやく右に動かした。今度は麗はその動きに対応することが出来なかった、七海は地面に垂直に自分の肩を立てて、麗の足を開き、足締めを解くことが出来た。麗は前に寄りかかり七海の髪を掴んで、また体を挟み込もうとしたが、七海は頭を回して、髪の毛が引っ張られる痛みを無視して、麗のアキレス腱や左足に噛みついた。


「ぎゃあああ」麗は大声を上げた。麗はすぐに七海の髪から手を離すと、自分の足を自由にしようと持ち上げた。麗が自分の左のお尻のほうに回転しようとしたので、七海は、両手と歯で麗の左に食いついた。それで麗の右足は自由になった。そしてその足で七海の顔を蹴ろうとして、なんとかまだ食いついている七海の歯を足から外そうとした。そしてやっと七海の左耳に蹴りが当たり、七海は麗の左足への噛み付きをやめた。そして転がって自由になった。一方麗も自分のアキレス腱を掴み、丸くなって、目に涙をためて痛みに耐えていた。

七海は泥だらけのシャツとショーツのまま、むき出しの足と腕と太ももも泥だらけにしながら、ゆっくりと立ち上がった。七海はそのままの姿勢でライバルを見下ろしていた。麗は膝立ちになりながら、七海が噛みついて血が流れているアキレス腱を見ていた。七海は麗がまだ立ち上がっていない間に、動かなければならないとわかっていた。でも体力が残っていなかった。さっきまで強烈に足で胸を挟まれていたので、体力を取られていた。まだ呼吸がひどく乱れていた。なので、麗が立ち上がるまで、襲いかからずに、体を休めて、じっと睨んでいた。今は履いていたショーツもTシャツも、そしてむき出しの足も腕も、七海と同じように泥にまみれていた。テニスシューズも泥にまみれ、真っ黒になっていた。

麗が再び立ち上がり、二人の女はしばらく睨みあっていた。すると麗が自分のアキレス腱を指差して、「このクソ女、絶対お返ししてやるから」「いつでもどうぞ。私は何処にも行かないわ。この豚」七海は地面にまっすぐ立ってすぐに言い返した。「あら、あんた今から行くとこあるのよ」とにやりと麗は笑って言った。「あんたは地面にぶっ倒れるのよ」そう言いながら前に進んだ。


麗が動くのを待っていた七海も麗の動きに併せて動き出した。麗はまっすぐに七海の突っ込んでいき、七海の肩を掴み、Tシャツを持つと手間に引っ張った。七海の足は濡れた草で滑った。七海は転ばないように麗のシャツを掴んだ。麗は左ひざで七海を蹴ろうとした。がその動きを見ていた七海は体を曲げて避けて、右のお尻で受けると、麗を右の足首で蹴った。蹴りは効果があり、麗はバランスを崩し、後ろに倒れそうになった。麗は七海のTシャツに捕まったまま、七海を引きずるように引っ張った。


二人は同時に地面に倒れこんだ。七海のTシャツを掴んだまま、すぐに回転し、七海を自分の体の下にしようと、七海の体を横に強く引っ張った。麗は自分が下になっていることに気がついたが、じっと下にいるつもりはなく、早くしないとまた麗に体を押さえつけられるので、体をがむしゃらに動かして麗から逃れた。実際には、麗は自分が膝立ちになったとき、わざと七海が転がって逃げるように仕向けた。七海は、麗の家の境界線になっているところに生えている常緑樹の前で膝立ちになった。麗はすばやく立ち上がって前に進んだ。七海も立ち上がり、ゆっくりと回って、麗が突進するのを見て構えた。


麗は思いっきり右のこぶしで七海の左頬を殴った。七海は呻き、膝がふらついたが、麗が続けざまに放った左のパンチを避けた。パンチは七海の頭をかすり、ほとんどダメージを受けなかった。何とか踏ん張った。七海はまた麗が右のパンチを繰り出したのを見て、横に避けて、麗の腰の辺りを掴み、前に進んだ。この攻撃を予測していなかった麗は、驚きながら、後ろに倒れそうになったので、必死にバランスを保とうとした。が、思いっきり背中を木にぶつけ、激しい痛みに瞬間息ができなくなった。


七海は少し麗から体を離し、裸足の足に痛みを感じて少し顔をゆがめた。木の下には松の葉が落ちていて、彼女の裸足に刺さっていた。でも、七海はその痛みを無視して、自分の肩で麗のお腹にぶつかった。麗は「ぎゃああ」大声を上げて前かがみになった。七海はまた後ろに下がって様子を伺ったが、さらに松の葉を踏んでいた。麗は膝立ちになり、お腹を抱えていた。七海は恐る恐る足を引きずりながら後ろに下がり、まだ泥まみれの芝の上に出た。麗を見ながら立っていた七海はまず右足、そして左足の裏を確認して、松の葉が23箇所刺さっているのを取り除いた。七海の足はまだ痛かったが、葉を取り除いたので、その痛みでこれ以上苦しめられることなかった。


麗が立ち上がろうとするのを七海はじっと見つめて、彼女が立ち上がるのを待っていた。麗は「このやろう」と唸った。「ぶっ殺してやる。このクソ女。」そう言いながら前に進み出た。次に起こった光景はまるでスローモーションを見ているようだった。麗は松の葉を靴をはいた足で踏みつけて、七海のあごを狙って殴りかかろうとした。そのすぐ後、濡れた芝の上に裸足の足を置いて、麗に殴りかかった。麗の泥にまみれたテニスシューズを履いた足は濡れた松の葉ですべった。


滑ったことで、麗の体は前に突っ込んだが、何とか姿勢を保とうとした。頭と肩は下に下げ、膝は上がり、足は前に滑っていた。幸いなことに麗は倒れることはなかった。しかし良くないことに、自分のパンチは七海の頭を通り過ぎてはずれ、また自分の頭が無防備に七海のパンチの範囲に突っ込んだことだった。七海は思いっきりアッパーカットを麗のあごに叩き込んだ。麗は特に声もあげず、ただ「うう」と呻きながら仰向けに倒れた。そして意識を失った。


七海はチャンスを逃すつもりはなかった。この女は何度も自分をピンチに陥れていた。七海は用心して麗のパンチやキックが当たらないように距離をとり、そして待った。麗は全く動かなかった。「おい、ブス、立ちやがれ。まだ闘えるんだろ」と叫んだが、麗はまったく動く気配がなかった。七海は近く似合った自分の靴を手に取ると、麗のほうに投げ、それは頭に当たった。しかし麗は全く反応を示さなかった。この女は負けたんだ。KOされたんだ。やっと終わったんだ。


七海は自分の靴を拾い集めて、そして考えた。彼女はその靴を泥の中に、そんなに深くではないが押し込んで、溝の間に泥を押し込んだ。そしてそれを思いっきり麗の顔に押し付けた。結果は完璧だった。麗の頬にくっきりと足跡が残った。


「どう、このメス豚。」と笑いながら言った。「これとあごの痛みで、私のことを忘れないでしょ、この淫乱。」七海は靴を履こうとはしなかった。足を引きずり、体中に痛みを感じながら、車に戻って後部座席に泥だらけの靴を投げ入れた。そして和彦になんて説明しようかと考えながら家に運転して帰っていった。


麗との第2戦に続きます。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

前妻の麗と七海の場合 4

七海は手を伸ばして麗の髪を掴もうとしたが、麗は頭を後ろに下げて避けながらそのまま七海の頭を引っ張り、さらに七海は大きな声を上げた。七海は麗の髪の毛を掴むことはできなかったが、麗の左頬を思いっきりビンタした。麗は怒って、「てってめえ。このブス」そう叫びながら、七海の頭を地面に叩きつけた。だが、幸いにも雨で地面が柔らかくなっていたので、痛未を感じたが、嵐が始まる前ほどは痛くなかった。もっと助かったのは頭が地面に当たったとき、すぐに手を上に上げて、何かを触ったのを感じた。七海はそれが何かすぐにわかった。麗が自分の頭をまた引っ張りあげているのを見ながら、それを右手でしっかりと掴んだ。七海は、さっき脱ぎ捨てた靴を思いっきり振り回し、麗の左頬を靴で殴り、靴のかかとが麗の目に当たったようだった。

 

麗は「ああー」と叫んだ。そして、顔を手で触ったまま、抑えつけていた七海から体を離した。七海は違う方向へ体をずらして、麗から逃れ、ゆっくりと立ち上がった。麗はひざを突いて、怒りながら、見えなくなり、涙があふれている左目を片方の手で拭いた。七海は3歩前に進み、右足で麗の左を回し蹴りした。蹴りは胸のすぐ下に命中した。麗はまた「うっ」と呻いた。片方の手をお腹に当て、片方の手はまだ痛んだ目を擦っていた。七海はまだ自分が泥まみれのテニスシューズを握っていることに気づくと、力一杯、麗の顔を目掛けて投げた。靴は麗の頭に当たって大きく跳ねた。麗は本能的に腹ばいになり、顔を隠した。七海はまた、亜美と闘ったときのことを思い出した。彼女はすぐに麗の背中に跨ると、両手で左腕を掴み、背中の後ろに引っ張り上げた。麗は「ちくしょう」と泣き叫んだ。七海はしっかりと腕を締めあげようとした。

 

七海は麗の腕を後ろに締めつけると、麗は痛さで喘いだ。七海が前回亜美と闘ったときに亜美が陥った光景と同じだと七海は思った。七海は、亜美と同じようにこの女も片腕を痛めつけて、片腕で出しか闘えないようにしてやろうと思っていた。だが、前回の亜美との闘いと今回の麗との闘いには大きな違いが2つあることに気がついていなかった。一つは麗は七海より背が大きく、また亜美よりもはるかに腕が長かった。もう一つは、今回の麗との闘いは、バケツの水をひっくり返したような土砂降りの中で行われ、二人ともびしょ濡れになっていることだった。この二つの状況は麗にとってとても有利に動いていた。

 

七海の下で麗は無茶苦茶に体をよじっていたので、自分の体が滑って、麗の背中からずり落ちそうになっていたのだった。麗は七海を自分の右横に振り落とそうとしてもがいたので、七海は体のバランスを崩したので、麗は七海の髪を掴み、右側に引き摺り下ろそうとした。七海は髪の毛を引っ張られて、痛さに声を出していたが、さらに体を滑らしていた。七海は麗の腕を思わず外して、背中からずり落ちると右肩を地面につけた。七海が反撃する前に、麗は髪の毛から手を離すと、右腕で七海の頭を抱えてヘッドロックをした。左腕と膝を使って地面から体を持ち上げていた。

 

七海も同じ体勢になろうと必死にもがき、体を自由にしようとしていたが、麗は更に力をこめてヘッドロックをした。そして左手を地面から持ち上げるとまず思いっきり七海の顔にビンタをした。そして続いて彼女の右目にパンチをした。七海は目にパンチを受けると目の前がキラキラしたような気がした。でもまだ意識はしっかりしており、今度は自分の腕で麗の頭を抱えてヘッドロックをした。そのまま麗の頭を地面に近づけた。麗は必死に左腕を伸ばして泥の中に顔を突っ込まないように抵抗していた。

 

二人の女はまるで三本足のレースに出ているように見えた。二人とも全く同じ格好をしていた。両膝をつき、片手を泥だらけの地面につき、片方の腕を相手の首に巻きつけていた。しかしながらはっきりした違いがあった。麗のほうが右側にいたことだった。彼女は、七海が後ろに引っ張っていた左手ではないほうの右腕でヘッドロックをしていた。七海にとっては不利だった。

 

麗は頭を持ち上げ、左手が地面から離れた。彼女は手を右の肘の上に置き、七海の頭を右側に抱えたまま、すばやくそして強くお尻を回転させて、全力で七海の頭を前に引っ張った。すると麗が期待したとおり、七海はバランスを崩して、ヘッドロックを外し、仰向けに倒れた。麗は体重を掛けて七海の上に飛び乗った。七海は自分がピンチになったのにすぐ気がつき、自由になろうと下でもがいた。しかし麗はしっかりと七海を体全体で押さえつけて、左の手で強烈なビンタを二発続けざまに七海の顔にお見舞いした。二発目は七海の鼻にもろに当たり、七海は鼻血を流し始めた。死に物狂いで、七海は手を伸ばして、左の腕でまたヘッドロックをしかけた。同時に左足を麗のお尻の下から伸ばして、かかとを麗の左ひざに掛けた。

 

麗は七海が麗を後ろに引っ張ろうとして、体勢を入れ替えようとすることに気がついた。びしょ濡れになり彼女の下で泥にまみれながら、七海が必死になっているのに気がついた。なので寛恕の上に体勢を残して、チャンスを逃さないように、和彦の前妻は、七海を殴り、今度は彼女の左目にパンチは直撃した。そして自分の膝を曲げて、七海の自由な足を固め、彼女のヘッドロックを外した。が、麗は自分の全体重を使った。七海が膝で立とうとするのを押さえつけ、ヘッドロックを外し、両手でこんどは彼女の顔を押した。七海は驚きながら右側に倒れこんだ。

 

麗は立ち上がり、安全な距離に離れて、七海が立ち上がるのを待っていた。七海はふらついていたが何とか立ち上がった。麗は七海の鼻から血が滴り落ち、左の目が腫れているのに気がついた。麗は大きな声で七海を罵った。「あんた、ドアから入って何してたの、クソ女。あんたの顔はハンバーガーのようになってきたわよ」「黙れ、このブス」七海は用心しながらまっすぐ歩いてきた。「和彦は今夜あんたの顔を見て、いつもの不細工顔がさらに変形しているのを見て、どう思うかしらね」「黙れ。この売女」そう言いながら七海はさらに前に進みながら、右のこぶしで殴りかかった。麗はしゃがんで避けたが、泥に滑ってバランスを崩した。片膝をついたが、自分の顔に七海の左ひざが飛んでくるのに気がついた。七海は力一杯膝を上げて、麗のあごを蹴り上げた。

 

麗は思わず「ううう」と大声を上げた。そして仰向けに倒れた。七海はすぐに麗の体の上に飛び乗り、麗のむき出しになっている腹に膝を叩きつけた。「ぎゃあ」大声を出して喘ぎながら、麗は自分のお腹に手をやって庇った。そして腹ばいになって逃れようとした。しかし七海は体重を掛けて背中に乗り続けた。そしてライバルの顔を目掛けて何発も続けて殴った。「あんたの顔が潰れるまで殴り続けてやるわ」麗は必死なってパンチを防ごうとしていたが、何発か強烈なパンチが当たった。次第に麗の唇は切れ、目も潰れて開けられなくなっていた。そして最後のパンチをあごに食らわせると、和彦の前妻は喘ぎ声を出して、目をつぶり、体の動きは鈍くなった。

 

七海はすぐに立ち上がらなかった。しばらくそのままの姿勢で、自分の出したパンチの怒りを沈め、体力を回復しようとした。しばらくして、立ち上がり、動きのないライバルの上に立った。しかし、麗が気絶していないと気がつくには少し遅すぎた。なぜなら、麗は自分の足を伸ばして、七海のアソコを強烈に蹴飛ばした。「畜生、なんてことを」そう言いながら、手をアソコに置き、ゆっくりとスローモーションのように、ひざを突いて顔から泥の中に突っ込んでいった。

七海はうめいている姿を見ながら、歯軋りをして、目から涙を流しながら、麗は立ち上がった。まだ少しよろめいていたが、さっきよりもだいぶ意識は回復しているようだった。麗は七海の髪の毛を掴み、右足で七海の体を踏みつけ、長い足を肩に置いたまま、七海の背中を後ろにそらした。七海は何が起ころうとしているのか考え、何とか体を動かして抵抗しようと試みたが、痛みで体が全く動かなかった。七海の頭が、次に麗がどんなことをしようとしているのかわかったのと同時に、麗は左の足を七海に巻きつけて、自分の足の筋肉と、七海の胸の骨との間に、七海のCカップ原紙の胸を挟み、締めつけた。

 

もちろんすぐに七海は胸に耐え切れないほどの痛みを感じた。例はますます力をこめて足を締め付け、七海の体を締め上げた。胸への痛みは強烈だったが、先ほどアソコに受けた痛みも忘れるほどではなかった。でも明らかに凄まじい痛みを感じていた。七海は「ううううう」と呻き、麗は締め上げると、体は硬直した。ちょっとの間、麗が自分お足の筋肉を休めるために挟みつける力を緩めると、太ももの間に差し込んで自分のあそこを抑えていた手をはずして、麗の足を掴んで広げようとした。もちろん、麗の足の力は相当強く、こんな方法では広げることは出来なかった。七海が別の方法を考える前に、麗がまた力をこめて締め上げた。「あああああ」七海は泣き叫んだ。体がきつく締め上げられてひどく痛み、胸はライバルの足で押しつぶされそうになっていた。

 

「え、どうしたの、七海。胸が痛いの?」麗は笑いながら言った。そしてまた締め上げると「ちっくしょうーー」と七海は叫んだ。「限界になったら言ってね、このちび豚」麗はそういって残酷そうな笑顔を浮かべた。

前妻の麗と七海の場合 3

七海と麗は同時に空を見上げた。そしてしばらくそこに立っていたが、嵐が来たとしても闘いを止めるつもりは全くなかった。ほぼ同時二人は互いのほうへ突進した。麗はすぐにまた七海の髪を掴もうとした。今度は七海は頭を下げて、麗の腰に手を巻きつけ、駐車場でやったようにタックスしてそのまま地面に押し倒した。すぐに二人は取っ組み合って転がった。七海はまた、この光景は以前見たことがあると感じた。それは今朝ほどの麗との闘いではなく、以前亜美と亜美の庭でやった日の闘いを思い出していた。今度は二人の動きをとめるようなフェンスはなかったが、駐車場でやったように、七海は麗の上に跨った。そして駐車場でやろうとしてできなかった強烈なビンタを続けざまに3発かました。「どうよ。どんな気持ちなの」七海は叫んだ。そして更にもう一発ビンタをした。

 

今度は右のこぶしで麗のあごを上から殴った。麗は呻き声をあげ、目もうつろになっているようだった。その時急に麗は起き上がり、突然七海の首を締め出した。七海はまだパンチをしていたが麗は全くその攻撃を無視して、首を締め上げた。七海は苦しそうな声を出した。七海は息ができなかった。七海は横になったまま、なんとか首から麗の手を剥ぎ取ろうとしたが、出来なかった・その横で雨に打たれて目をつぶりながら、麗は頭をすっきりさせ、七海の苦しそうな声を聞いていた。

 

七海はなんとか息を吸おうともがいていたが、のどはがっちりと絞めつけられていた、苦しげな声を出し、咳き込みながら、ぬれた地面の上をのた打ち回り、なんとか逃れることが出来た。着ていたTシャツはびしょ濡れになり、ピンクのブラがはっきりと透けて見えていた。七海はほとんど雨に気がついていないようだった。地面は雨に濡れ泥になっていた。泥の上で体を必死に動かしているうちに七海の裸足やジーンズ、そしてTシャツは泥で汚れていた。

 

麗は七海に比べるとそこまでひどい状態ではなかった。雨は土砂降りになっていたが、七海と違ってそんなに必死になって地面の上を、のたうち回っていなかった。服と体はひどく濡れていたが、泥まみれにはなっていなかった。だが七海と同じように髪の毛はびしょ濡れで頭に引っ付き絡みついていた。麗の白いブラがびしょ濡れのTシャツの下にはっきり透けて見えていた。

 

雨は裏庭に滝のように流れ落ちていたが、二人は濡れた地面の上で取っ組み合っていた。ぼんやりと心の奥で、立ち上がらなければと麗は感じていた。だが。心とは裏腹に、体は立ち上がることが出来なかった。七海のほうは、立ちあがるよりも息を吸うことのほうが重要だった。少しは息を吸い込めるようにはなっていたが、まだ十分ではなく、一刻でも早くこの状況から抜け出したかったのだ。

 

二人はしばらく取っ組み合ったまま動かずにいたが、やっとまた闘いを展開させる力がわいてきたようだった。お互い誰だがわからずに、前にいる憎いライバルとの闘いを、なんとか終わらせる、もしくは引き分けに持ち込む決心をしたかのように思われた。しかし、お互い誰だかわかっていた。麗は七海を許すわけには行かなかった。自分の夫を横取りした女と思い込んでいた。そして七海も麗を軽蔑していた。いつまでも和彦を困らせる女と思っていた。二人はその日の闘いを引き分けで終わらせるつもりはなかった。どちらかがはっきり勝者となり、どちらかが明確に敗者になる必要があったのだ。

 

しかしながら、今の状態は、二人とも敗者のようだった。麗は片ひじをつき、そして膝をついてゆっくりと回転した。彼女は前後に揺らめいていたが、なんとか姿勢を安定させようとした。麗はまだ七海もまた、少しずつゆっくりと動き始めているのに気がついていなかった。

 

仰向けに倒れていた七海は、腹ばいになり、肘で自分を持ち上げた。片手でまだ痛んでいる首を押さえていた。麗より背が低い七海はようやく息ができるようになっていた。がさっきまで攻撃を受けていた喉は物凄く痛く、つばを飲み込むことも苦労していた。麗が立ち上がろうとするのを見て、急いで手と膝を使って立ち上がり、麗が自分にしたことを思い出し、やり返してやると心に決めた。

 

麗のほうが先に立ち上がったが、まだふらついていた。七海のパンチが急所に当たり、完全に気を失いかけていた。目の前の風景が、二倍に見えていた。さっきまで見えていた4倍にはなっていなかった。麗はまだ何とか立ち続けていたが、庭の真ん中で、ふらついていた。七海は立ち上がっていたが、まだ咳こんでいた。ゆっくり前に進んでいたが、片手で無意識に喉を擦っていた。七海は二歩前に進んだが、泥に滑って膝をついた。彼女の泥にまみれたテニスシューズは雨で濡れた芝に滑っていた。七海は出来るだけ早く立ち上がり、まだ麗が雨の中をふらついてまっすぐに歩けないのを見ると、数歩下がり、靴を脱ぎ捨てた。そして洗濯竿のほうへ投げた。そして裸足のまま、まっすぐにライバルのほうに向かっていった。

 

その動きを見て麗も前に進もうとしたが、体勢を崩し、転ばないように必死に七海の肩を掴んだ。七海は右のこぶしで麗の左胸にパンチを浴びると、麗は「うう、」と叫んだ。七海が今度は左のこぶしで麗の右胸を続けざまに殴ると、麗は「あう、」とまた叫び声を上げた。麗は七海の肩を掴んでいた手を離すと、自分の胸を庇いながら前に倒れこみ、顔から先に芝に倒れこんだ。七海は俯きになっている麗を一度蹴ろうとして、左足で麗の右胸を蹴り上げた。麗の口からうめき声が漏れ、七海の耳に心地よかった。七海は和彦の前妻をさらに続けて蹴り上げようとしたが、まだ呼吸がうまく出来ず、苦しかった。七海は麗から少し下がり、麗が簡単に立ち上がらないように期待しながら、息を整えようとした。麗はまだ苦しげに喘ぎながら、地面の上を這いずり回っていた。

七海の呼吸がやっと落ち着いてころ、麗はぐらつきながら立ち上がった。今度、麗はその場から前に動こうとしなかった。彼女は単にこぶしを掲げて、七海が近づいてくるのを待っていた。七海は待っているつもりはなかった。前に進み出て、左のジャブを出し麗の鼻を捕らえた。麗の頭は後ろに下がった。続けて右のアッパーカットを麗のお腹に食い込ませ、また麗は口から「うーー」という喘ぎ声を出した。麗が体を屈めるのを見て、七海は左の腕で麗の頭を締め上げた。そして右のパンチを麗の胸を狙って叩き込んだ。麗は頭をさげて下を向いた。そしてその時初めて七海が裸足なのに気がついた。七海はまだ麗の頭に腕を巻きつけていたが、麗は右足を上げて、七海の左足を思いっきり踏みつけた。


七海はあまりの痛さに叫び声を上げ、麗の頭から腕を離した。七海は右足だけで跳ねるように後ろに下がった。それを見た麗は肩で思いっきり七海のお腹に体当たりして、七海はたまらず地面に倒れこんだ。七海はすぐに麗と取っ組み合い、その日の午後2回目の、またその日3回目の取っ組み合いを始めた。今回は、麗が上になり、下にいる七海をしっかりと抑え付けた。七海の体の横に膝を立てて体を挟み、両方の手で髪をがっしりと掴んだ。そして七海の顔を無理やり横に捻った。七海は麗の下になったまま痛さで呻き泣き叫んでいた。そして泥だらけの地面を蹴って暴れていたが何の役にも立っていなかった。

前妻の麗と七海の場合 2

運転して家に向かっていたが、出てくるときと違って、最悪の気分だった。麗と同様に、髪の毛はぼさぼさになっていたが怪我はしていなかった。でもとても腹が立っていた。家に着く目前で雨が降り始めた。七海は荷物を集めて家のほうへ走った。ドアを開けて家の中に飛び込むと、大雨が降り始めた。「そうね。」七海は考えた。「今日、一つだけ良いことがあったわ。土砂降りに会わなかったわ」その時、電話がメッセージのあることを示していた。

 

もちろんメッセージは彼女からとは限らなかった。和彦か、友達、もしくは家族からかも知れなかった。または、電話セールスや間違い電話かもしれなかった。でも七海にはわかっていた。再生ボタンを押すと誰の声が聞こえるのかわかるような気がした。七海は、あの馬鹿女がなんて言うのか早く聞きたかった。

 

七海がボタンを押すと、音声が一件メッセージが残っていることを告げた。そして彼女の望んでいた声が聞こえてきた。「ガードマンが邪魔して残念だったわ。このメス豚。もう少しであんたの生意気な顔を殴ることができたのに。もちろんあなたは私が思っているような臆病者ではないわよね。決着をつけましょう。私が住んでいるところは知ってるわよね。今日は一日家にいるから。あなたが好きな時間にいらっしゃい。思いっきりぶん殴ってあげるから」

 

七海は首を振ってから微笑んだ。麗が住んでいるところは良く知っていた。ここから車でそんなに時間が掛からないはずだった。おそらく、あの低脳女は、ガードマンが私を引き離したときに私が上だったことも覚えてないみたいね。でも少なくとも何が起きたかは覚えているようだった。忘れさせるわけにはいかないわ。と七海は考えた。

 

彼女は窓の外を見て雨が降っているかを確認した。驚いたことに雨はまた止んでいるようだった。ポツリポツリ雨粒は落ちているが、降ってはいないようだった。七海はこの日をずいぶん前から待ち続けていた。物凄い土砂降りになったとしても、もはや彼女をとめることはできなかった。麗からの挑戦に答える機会を逃したくなかった。無性にあの女のケツを長い間蹴りたかったのだ。

 

七海はすぐにドアを開けて車に乗り込むとエンジンをかけた。そして麗の家に向かって運転した。彼女の家は思ったより近く、彼女の家についた時もまだ雨は霧雨程度だった。まだ車の中にいたとき、麗の家のドアが開く音がした。麗は明らかに七海が来るのをじっと待ち構えていたようだった。そして家の前の張り出し玄関まで歩いてきた。麗はそこに立って、意地の悪そうな笑顔を浮かべた。七海は張り出し玄関の入り口まで歩み寄った。

 

七海は麗に向かって言った。「メッセージを受け取ったわ。クソ女。さあ、こっちへ来るの。それとも私がそっちに行って始めればいいのかしら」「裏庭に行きましょう、近所の方に見られないように」麗はいった。「いいわ」七海はそう言いながら家の脇を通って歩き始めた。麗はドアから消えて、裏口のポーチまで出てきた。同時に七海も彼女の家の脇を通って裏庭に出たところだった。今度の喧嘩はフェンスがなかった。また前回とは違う女性だった。でも、七海はこの状況は以前同じようなことがあったと思い出していた。亜美との闘いを思い出していた。あのくそ女は徹底的にやってやったわ。そして、今日はこの女を思う存分こらしめてやるわ。と心に誓っていた。

 

七海は裏庭の真ん中まで歩いていき、周りを見渡した。麗もゆっくりとポーチから降りてきた。裏庭の左側は1mぐらいの垣根で覆われていた。右側の境界線のところも4本の常緑樹の植え込みがあった。後側も、通りと通りの間の舗装されていない道に沿って、T型の金属の洗濯竿が5本ほど置かれてあった。その竿は昔塗られていた緑のインキが剥げて、今は錆びていた。その竿の間には物干し用のロープが以前張られていたようだが、今は新しい乾燥機が置かれて使われていないようだった。

 

麗はポーチのステップを降りていたがそこから前へは進まずにいた。「本気でやりたいのね。お嬢さん。」麗は言った。「回れ右して、帰ってもいいのよ」「何行ってるの。このクソ女。」七海は叫んだ。「あんたを滅茶苦茶にするまでここから一歩も出ないわ」「それじゃあ、ずいぶん長くここにいることになるわね」麗は大声で笑いながら言った。そう言うと、庭の真ん中まで進んで、七海と向き合った。そして腰に手を置き、「あんた、血まみれにしてやるわ。私の旦那を盗みやがって、この泥棒猫」「この機会を待ち望んでいたわ」七海は言い返した。

二人はこれ以上待っていられなかった。麗は2歩前に進むと、思いっきり右のこぶしで七海に殴りかかった。七海はしゃがんでこぶしを避けると、左のこぶしで麗のお腹を下から殴った。「あうう」麗は叫び、左手でお腹を庇った。麗は少し体を折っていたので、七海はチャンスだと思い、右腕で麗の首を抱え、自分のほうへ引っ張った。そして今度は左のこぶしで麗の顔を殴ろうとした。しかし麗は今度は作戦を考えていた。左手をおもむろに伸ばし、七海の髪を掴み、力一杯引っ張った。「ちっくしょーーう」七海は髪の毛が後ろに引っ張られ、併せて首も後ろに引っ張られた。

 

七海はヘッドロックを外すと、麗のほうに向き直った。すでに体勢を整えていた麗は右のこぶしで七海のあごを殴りつけた。「ううう」パンチの勢いで頭は後ろに下がり、七海は呻いた。麗は七海の髪を掴むと下に引っ張ったので、七海の膝はふるえ、そして尻餅をついた。麗は七海の前に寄りかかってから、右手で思いっきり髪を引っ張った。七海の目には痛みで涙があふれていた。頭の皮が取れるぐらいの痛みを感じていた。麗は更に痛めつけようとして、立ち上がりながら七海の髪の毛を引っ張り、体を少しだけ地面から持ち上げた。七海は凄まじい叫び声を上げた。「ぎゃああ」しかし痛みはそれで和らいだわけではなかった。

麗は立ち上がりながら、夢中で七海の髪の毛を引っ張って持ち上げようとしていたので、お腹ががら空きになり、おもむろに七海のパンチを受けた。麗は痛さで喘ぎ、顔をゆがめた。七海の無理な体勢から出したパンチは全力ではなかったが、麗がダメージを受けるには十分な力のようだった。だが、麗はまだ七海の髪をしっかり離さずに掴んでいた。七海はまたパンチを繰り返した。さっきよりもさらに効いたようで、麗は思わず呻き、体を曲げたので、七海はまた尻餅をついた。

 

まだ麗が髪の毛を掴んでいたので、七海は痛みに耐えていた。なので、また麗のあごを狙って左でパンチをして、今度は右で麗の胸を狙ってパンチをした。そのパンチは十分効果があった。麗は「くっそーー私の胸を。。。」と言いながら、七海から離れて自分のBカップの胸を擦った。七海は後ろに下がって呼吸を整えた。ゆっくりと立ち上がり、燃えるように痛くなった頭をさすった。その時、凄まじい音で飛び上がった。麗も同じようにびっくりして、体を震わしていた。二人とも音が聞こえる前の稲妻には気がつかなかったようだった。すぐ近所に雷が落ちたようだった。


前妻の麗と七海の場合 1

前妻の麗との場合

 

「わあ。外見てごらん。」和彦は頭を振って言った。「今日はとんでもない一日になりそうだよ」「そうね」彼の愛する22歳の妻の七海は答えた。「嵐が直撃するみたいじゃない」「そうだね。」和彦はにやりと笑いながら、今にも降りそうな雨を防ぐため上着を掴み、ドアのほうへ向かいながら言った。「どっちかが休みを取って、家にいたほうがいいかもしれないな」「ちょうど、そうしようかと考えていたところよ。」七海は微笑んでいった。「買い物があるんだけど、朝早いうちを済ませちゃうわ。そうすれば、雨の降らないうちに家に戻って、湿気のない乾いた部屋で過ごせるわ。」「それじゃ、行ってくるよ、七海」そう言って軽くキスをして仕事に出て行った。すでに風は少し強くなってきているようだった。七海は早く買い物を済ませなきゃと思った。朝食の洗い物をすばやく済ませて、着替えに二階へ上がっていった。

 

七海はジーンズを履き、Tシャツを着て、テニスシューズを履いた。そして上着を掴むと急いで車に向かった。まだ暖かく気温も25度近くあったが、嵐は近づいており、雨が今にも降り出しそうでひんやりしていた。念のために上着を後部座席に投げてから、車を運転した。七海はショッピングモールでいくつかの買い物をする予定だったが30分以内に済ませ、家に帰ってリラックスするつもりだった。運転しながら空を見上げると、明らかに嵐が近づいて空は暗くなり、ますます風が強まっていた。でもまだ雨は降っていなかった。七海はなんとか嵐が来る前に家に戻ろうと心に決めていた。


七海は左足でリズムをとりながら、ラジオにあわせて歌を歌っていた。そしてモールのすぐそばに来たとき、それは起こった。他のレーンを走っていた車がいきなり彼女の車の前に割り込んできたのだった。衝突しそうになったので思わず急ブレーキを踏んだ。「この、馬鹿やろう」そしてクラクションを鳴らした。普通ならそれでその件は終わりになるはずだった。しかし次の展開で最悪の方向へ進んだのだった。七海が怒ってその車を見ていると、割り込んだ車にいた黒髪の女性がいきなり窓を開けて、腕を出して、真ん中の指を立てて、「くそったれ」と七海に見せた。


七海はすぐにクラクションをまた強く鳴らしてから、窓を開けて、大声で叫んだ。「あんたこそ、くそったれよ。馬鹿女」黒髪の女はこちらを振り返らず、運転し続けていた。七海は前の車を睨み続けていると、ブリンカーを示して、自分が向かおうとしているモールのほうに行こうとしているのがわかった。七海はにやりと笑ってからその後についていった。たぶん、ちょっと時間を食って雨にぬれるかもしれないわ、と思ったが、でもこの生意気な女に一言言って満足するつもりだった。


黒髪の女は駐車場の奥まで車を進めて、やっと開きスペースを見つけたようだった。七海はそのすぐ横のスペースに、運転席のドアが開けられるだけのスペースを残して車を止めた。七海は、まだ相手の女性がシートベルトを外そうとしている時に、すばやく車から出た。そして黒髪の女がこちらを向いた瞬間、自分が相手にしている女が誰だか七海は気がついた。

 

身長165cm60kgぐらいの黒髪の女性は、間違いなく麗だった。和彦の前の妻で、とんでもない馬鹿女だった。「麗、このクソアマ」七海は叫んだ。そして黒髪女のほうに近づいた。彼女は七海と同じようにTシャツにジーンズ、そしてスニーカーを履いていた。「くそったれ。馬鹿七海」麗は自分の車のトランクの後ろに立ち止って、胸の前に手を組んで、怒鳴り返した。七海はまっすぐ和彦の前妻のそばまで近づき、腰に手を当てて立ち止まった。七海は麗より3歳ほど若く、数センチ小さく、体重も少し軽そうだった。七海は怒りながら麗を指差し、「またあんたなの、ほんとうんざりだわ、この性悪女」「そう。だったらなんとかしたら」麗は意地悪く笑って言った。

 

七海は和彦のために何とか怒りを抑えようとしていた。和彦は自分の前妻と今の妻がいがみ合ってもめていることには辟易しているようだった。なので、目の前のクソ女を殴り倒したい強い気持ちはあったものの、深呼吸して、頭を振って言った。「馬鹿女。あんたなんか、喧嘩する価値もないわ」そしてその場を離れようとした瞬間、右頬に強烈なビンタを食らった。その一撃は七海を驚かせた。少しよろめいた後、少し動揺した顔を麗のほうに向けた。「どう、お嬢さん」麗は意地悪い笑顔を見せながら言った。「わたしのような本当の女性と争うとどうなるか教えてあげたのよ。」

 

七海はあまりの怒りで何も言うことができなかった。突然頭を下げると、そのまま麗に突っ込んでいった。そして腰のあたりにタックルをして、駐車場の硬いコンクリートの上に二人は重なるようにして倒れこんだ。二人はすぐに両手で相手の髪を掴んだまま、そのコンクリートの上を転がり回った。七海はすぐに麗の上になると、麗の顔に強烈な右のパンチを叩き込もうとした時、自分の手が掴まれたのを感じた。そして体が持ち上げられた。七海はまだ必死になって下にいる麗を蹴飛ばそうとした。七海は後ろからガードマンに体を抱えられ、そして反対側に下ろされた。麗はすぐに立ち上がり、七海に掴みかかろうとした。が屈強なガードマンは二人の女性の間に体を差し入れた。

 

「いいかげんにやめなさい」ガードマンは厳しく言った。「もう十分でしょう。公共の場所で喧嘩なんかしてはいけませんよ。お二人にお願いします。車に戻ってお帰りください。もし私の言うことを聞いて頂けなければ、警察を呼ばなくてはなりません。判りましたか?」「わかったわ。」吐き捨てるように七海は言った。「あなたはどうですか」ガードマンは、先ほどの争いで怪我はしていないが、髪が乱れている麗に問いかけた。「ごめんなさい。」麗は笑顔をふりまいて言った。「彼女が急に殴りかかってきたの。私は自分を守ろうとしただけで。。」「あんたが先に手を出したでしょ。このうそつき女」七海は喚きながら麗に飛びかかろうとしたが、ガードマンに体を強く抑えられた。

 

ガードマンは麗に言った。「どうぞ車にお戻りください。こちらの女性を捕まえておきますから、これ以上トラブルを起こさずにここからお引取り願います。」「どうもありがとう。」麗はガードマンに笑顔をふりまきながら優しく言った。七海に睨まれながら、ゆっくりと自分の車に戻ると、車の中に入り、そしてゆっくりと車を動かした。七海とガードマンは麗が車を動かして駐車場を出て行くのを黙ってみていた。ガードマンは七海のほうを見て、「あなたも車に戻って、お帰りください。さもないと警察を呼ぶことになりますよ。」「いいわ。」七海は敗北感を感じながら、もう一度そう言った。彼女は自分の車に戻り、バタンとドアを閉めた。そしてエンジンを掛けると猛スピードで駐車場を後にした。

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