catfightloveのブログ

がちんこキャットファイトの30年以上のファンです。なかなか自分にあったキャットファイトのストーリーがないので、海外のネットに紹介されている小説を翻訳して紹介するのが主旨です。 情報が入ったら更新していきます。

2013年10月

まず最初に、私の一番好きなsidekick氏のストーリーから、ソフィアとヘンリーを紹介します。誰か知ってる人いますか?

七海と麗 二戦目 3

麗は七海に飛び掛り、また両手でがっしりと彼女の髪を掴んだ。七海はまた痛さに顔をゆがめた。頭が燃えるように痛んでいた。実際に彼女の位置からは見えなかったが、先ほど髪を掴まれたまま放り投げられたときに抜けた、二つの小さな髪の毛の束が麗のすぐ横の床の上に落ちていた。


七海は無我夢中で麗のTシャツをさらに引き下げるとTシャツは大きく裂けて、ブラ以外、麗の裸の体がむき出しになった。

「こんちくしょう」麗は罵りながら更にきつく髪を引張りながら、タイル張りのキッチンの床の上で七海の体を引きずった。七海はどうにかしようと、手に持っていた麗のTシャツの切れ端を麗に叩きつけた。そのアイディアは効果があった。顔に当たったときの衝撃は大きくなかったが、顔にへばりついたことで麗は驚いていたので、七海は大きく開いていた麗の左の目を狙ってパンチした。


麗は「ああ」と叫んで七海の髪から手を離し、顔を覆った。麗の真下にいた七海はその場から逃げ出そうとしたが、片目はまだ見えていた麗は両手を伸ばし、七海の後ろ髪を掴んだ。


「ううう、畜生。髪から手を離せ、このクソ」

七海は叫んだ。が、もちろん七海の言うことを聞く訳がなく、自分より背の低い七海の体を自分に近づけた。七海は麗の腕を掴んで背の高い女の手を自分の髪から離そうとした。そしてなんとか髪から片手を剥がした。七海はまたすぐに麗は髪を掴まれると思った。すると、麗は頭を自分の胸の近くまで引張ったあと、七海のあごの下に腕を差し入れ、喉をきつく締め上げた。



七海は今度は首を絞められて息ができず、二重の苦しみに耐えていた。麗の右腕は喉に食い込み、左手は自分の右腕を掴んで、首を巻きつけていた。七海は両手で必死に麗の腕を掴み喉から離し、何とか少しでも空気を吸い込もうとした。そして実際にほとんど空気を吸い込むことが出来なかった。



「このクソったれ」麗は七海の耳元で叫んだ。

「どうよ。苦しめばいいわ。淫乱女」そしてさらに腕に力をこめた。

七海は最初はパニックになっていた。目を大きく見開き、胸は息を吸おうと激しく動いていた。喉が押しつぶされるように感じていた。麗は狂ったように七海の首を締め上げていた。誰も彼女を止める人はいなかった。


七海は必死に逃れようともがいていたが、自由になれるような力がなかった。が、その時ふと、確実に逃げられる方法を思いついた。麗のふてぶてしい顔のほうを見ていたら、彼女の向こう側に冷蔵庫があることに気がついた。二人はすぐ近くにいた。七海の裸足の左足が十分当たる距離にあった。そのときに方法を思いついたのだ。


首を絞められ、空気を吸いこめず苦しんでいたが、七海はお尻を少し曲げ、麗のほうに向けると、自分の右肩を麗の肩に押し当てた。結果として麗も少し体を傾ける体勢になった。でも七海の動きは自由になるにはほど遠かったので、麗は全く気にしていなかった。二人はその場でぐるぐると回転していたが、麗は、すぐに七海は息ができなくなると考えていた。


そのときだった。七海はかなりダメージを受け、喉も潰れるぐらいの痛みを感じていた。しかし、七海はまだ何とか耐えていた。そして永遠に喉絞めが続くかと思われた後、七海は体を捻って冷蔵庫と向き合わせた。ほとんど膝があたりそうな距離だった。七海は冷蔵庫に裸足の両足をつけて踏ん張ると、突然、冷蔵庫を突き飛ばすように蹴った。


七海の力強い足はまっすぐに伸び、麗の体から離れた。麗は驚きそして後ろに体を反らした。そしてそのまま後ろに倒れ、頭から床のタイルの上に倒れこんだ。七海はそのまま体重を掛けて麗の上に乗りかかった。麗は片方の手で頭を抱えて呻いていた。喉は片手でしか掴んでいなかったので、七海はその腕を簡単にはずしてやっと自由になった。七海は床にしゃがんだまま喉に手をやって痛みを和らげようとしていた。一方麗は床に頭を打ち付けたときのダメージがまだ頭に残ってクラクラしていた。

二人とも床の上からしばらく起き上がれない状態が続いた。何とか先に動きをとったのは麗だった。まず膝をつこうとしたが、まだふらつき、何度か床の上にまた倒れこんだ。頭を振り、なんとか膝をついた。今度は何とかそのままの体勢を維持して、なんとか目が回るのを抑えようとした。


一方、七海は、しばらく麗を見ていたが、手とひざを突いて自分も起き上がろうとした。まだ激しく呼吸を繰り返し、先ほどの首締めの影響で、激しく咳き込んでいた。でも、自分はまだ闘えると感じていた。ゆっくりと、まだ手と膝を床について呆然としている麗のほうに這って進んでいった。麗は少しずつ動き出したが、まだ明確に意思を持って動くことは出来ていないようだった。まるで酔っ払っているように体が不安定で、頭の中のなっている音を抑えようとしていた。そしてその音はだんだんと静かになったと思った瞬間、突然またすごい音がした。


麗のほうに進んでいた七海は、視線の先に、また冷蔵庫があることを確認した。するとまだふらついている麗のほうではなく、少し迂回して冷蔵庫のほうに向かった。そして冷蔵庫のドアの取ってを掴むと、出来るだけ思いっきりドアを開いた。そしてそのドアを力一杯麗の頭に叩きつけた。

麗は「うう」と呻きながら後ろに傾き、そのまま床の上に仰向けに倒れた。目の前に光が走り、無数の蜂が一斉に飛び回っているような音が頭の中を駆け巡った。目は開けていたが、目の前がぐるぐる回っていたので、思わず目を閉じた。無意識に両手で頭を抱え、冷たい湯床の上で呻いていた。

七海は冷蔵庫のドアを持って自分の体をなんとか引き起こした。まだ少しふらつき、喉も頭もまだひどく痛んでいた。しかし麗の状態より明らかに良かった。そして今がチャンスだった。


七海はゆっくりと麗が倒れているほうに近づいた。そしてその場所に来ると、麗は近づいてくる雰囲気を察して眼を開けた。目の前には何人かの七海がぼやけて見えた。まるで自分の周りを回っているように見えた。今度は床から12の足が持ち上がったのが見えて、思わず麗は顔を覆った。するとその12本の足がむき出しのお腹の上に蹴り下ろされた。

「ぐええ」麗は泣き叫んだ。そして体を丸く抱えて攻撃から逃れようとした。でも、麗にとって良くない事に、彼女は頭から手を離してお腹を抱えた。すると、今度は頭ががら空きになったので、こんどはまたたくさんの足で顔やあごを踏みつけられた。麗は呻き、そして目の前がまたほとんど見えなくなった。彼女は仰向けになったまま、激しく呼吸をして、目を閉じ、頭はまだボーっとしていた。七海は彼女に近づき、そして髪の毛を掴んだ。


麗はまだ呻くことしかできなかった。七海はしっかりと髪を掴むと床の上を引きずり始めた。麗は自分が床の上を引きづられるのを、ジーンズがタイルとこすれて気がついていた。が、自分はまだぼんやりとして、状況はまだ飲み込めていなかった。彼女は髪の毛を全部抜けるぐらい引張られていたので、相当の痛みを感じていた


そして、さらに状況は悪くなっていた。麗はほとんど七海がなにをしているのか見えなかった。顔につめたい風を感じたときに、やっと少しずつ何が起きているのかわかってきた。しかし、ほんとうにすこしずつしか把握することが出来なかった。七海がは麗の髪を冷蔵庫のまたそばで離した。そしてまた麗は自分の頭に激しく冷蔵庫のドアが当たるのに気がついた。。また目の前が明かりが暗くなり、点滅し、また明るくなり、そしてまた消えた。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七海と麗 二戦目 2

「聞きな。このラッキーガールさん。」再生ボタンを押すと和彦の前妻の声が聞こえてきた。

「あんたがこの前してくれたお返しをたっぶりしてあげるわ。それがいつになるのか、どこでやるのかは楽しみにしていてちょうだい。でも必ずあんたのところに行くからね。今度は私が意識を失ったあんたを置き去りにするから。もうやめて、と頭を下げさせてやるわ。この汚いドブス。」その後聞こえたのは、麗が受話器を電話に叩きつける音だった。


七海はしばらくじっと電話を立ったまま見つめていた。そしてもう一度メッセージを聞いた。怒りが次第に湧き起こってきた。自分の聞いたことを信じられなかった。あの女は、私の家に電話してきて、こないだの喧嘩が私が幸運だったと言っただけでなく、私を脅すような、図太い神経を持ってるわ。まあ。あのクソ女らしいわね。七海は受話器を取り、画面に残っていた電話番号に折り返した。

しかし、その後何の発展もなく、2ヶ月が過ぎた。麗はあれから電話をかけてこなかったし、近くで彼女を見かけることもなかった。再び、七海は麗は本当は喧嘩する気はない、と思い始めていた。そして和彦にそう話した。でも和彦は信じなかった。麗は絶対にリベンジをやりたがっている。単に機会を待っているはずだ、と言った。和彦は前妻の性格を知り尽くしていた。
その日は少し寒く、すっかり秋らしくなっていた。朝は18度だったが、午後には20度を越えると天気予報は言っていた。ピクニックやビーチに行く考えから、ハロウィーンのかぼちゃ、アメフト、そしてすぐに、七面鳥、買い物、そして赤い服を着た太った男へと、考えるようになっていた。最近では、七海はあまり麗の事を考えることもなくなっていた。特に今日のような仕事のない休みの日は。


数回呼び出し音が鳴ったあと、電話の向こう側で相手が答える前に七海は叫んだ。

「この、くそ女。あんたなんか全然怖くないわ。やったらいいじゃない。このメス豚。でも気をつけなさいよ。あんたが私を見つける前に私があんたを襲うかもよ」

七海はそう言うと、麗がやったように受話器を電話に叩きつけた。

 

その夜、和彦が家に帰ると、麗の行動についてまた長い間話しあった。和彦は麗が七海

に不意打ちをかけると脅したことが気に入らないようだった。和彦は仲裁に入ることを

提案したが、七海は断った。そして言った。

「和彦、これは私と麗の問題なの。あなたにはかかわって欲しくないの。私はいつでも相手になる用意はできてるわ。どっちが優れた女なのか、はっきりわからせてやるわ」


七海はその日は特にやることはなく、単にくつろいで過ごすつもりでいた。和彦を仕事に送り出した後、朝食の後片付けをして、雑誌を手に取り、リビングのソファーで読もうとしていた。外は肌寒かったが家の中は心地よかった。七海は黒の短パンを履き白のTシャツを着ていた。そして、皮肉にも裸足で過ごしていた。何ヶ月も前に麗と闘った時も裸足だったように。


七海はくつろいで雑誌を読み、ソファーの近くのテーブルに置いてあるグラスに入ったアイスティを飲みながら、二時間ぐらい過ごしていた。すると、通り沿いに車が近づいてくる音に気がついた。その日の朝、何度も車が通る音は聞いていたが、その車は家の前を通り過ぎる他の車とは違って七海の家に近づいてきた。そして驚いたことに、その車は七海の家の車入れに入ってきた。


その時は、七海は何かの間違いじゃないかと考えた。その日は誰も訪問の予定はなかった。友人や家族もみんな仕事に出かけているはずだったし、まだ午前中のことだった。和彦は帰るにはまだ何時間も早かった。でも七海はそれらの考えをすぐに除いた。たまに車入れに入ってき方向転換する車もあったが、その車はそうではなかった。その車に乗っていた人はエンジンを切ったのだった。


七海はリビングの壁から少し離れている場所にあるソファーからゆっくりと立ち上がり、キッチンにあるドアに近づいた。そこから、誰が来たのか見ることが出来た。そしてドアのところに行くと、車のドアがバタンと閉まり、誰かが急ぎ足でコンクリートの階段を上がり、キッチンのドアのほうに向かってくる音がした。


七海は急いで窓のほうに近づくと、足音が止まり、勢いよくドアが開く音がした。窓から覗くのを止め、七海は玄関の大きな木のドアに向かい、覗き穴から見ると、その大きな木のドアをノックしようとする人物が誰なのかはっきりと認識した。七海はドアがノックされないとは想像していなかった。


七海と和彦はどちらかが家にいる時は、ほとんどいつもキッチンのドアは開けっ放しにしていた。シャワーを浴びたり地下の洗濯場にいるときは鍵を掛けていたし、和彦も裏庭で用事があるときは時々鍵を掛けていた。でもそれ以外は寝るまでドアは鍵は掛けられていなかった。

七海はいつもそうするようにドアの穴から覗き込もうと体をかがめたとき、ドアノブが回り、いきなりドアが開いたので、七海はもろにドアを頭にぶつけた。七海は呻き、そして驚いた。尻餅をついて見上げると、目の前には、緑のTシャツを着て、きつめの青いジーンズを履き、白のテニスシューズを履いた、和彦の前妻が、腰に手を当てて入り口に立っていた。

頭に受けた衝撃で少しクラクラしながら、七海は片手を頭に当てて、麗を見上げていた。外からドアを通して注ぎ込む明るい光が、ライバルの姿を見えにくくしていた。しかし、七海はすぐに、体の形やふてぶてしい態度から、前に立って、ジーンズを履き、白の長袖のTシャツを着て、テニスシューズを履いているのは、麗だとわかった。

「この家から出て行けよ、このクソ女」

七海はそう言いながら、無意識に裸足を使いながら自分を後ろに退けた。


「くそったれ。この淫乱女。今日がその日なのよ」

麗はそう言いながらドアを抜け家の中に入り込み、ドアをバタンと閉めた。どんどん後ろに後退する七海を追いかけて、部屋の中に入り込んだ。七海は思ったように体が動かずにいたので、麗はすぐに追いつき、そして右足で七海を蹴りとばした。七海はその攻撃に備えていなかったので、麗の白いテニスシューズのかかとが、あごに直撃した。七海は「ううう」と呻きながら後ろに倒れた。目の前がちらついていた。


七海は、キッチンの床がゆっくりと回転しているような気がして、それを見つめていた。まだ視界はぼやけていたが、次に起こったころよりもまだましだった。麗のうれしそうな顔が急に迫ってきた。七海の耳は耳鳴りが激しくなっていたが、麗の怒鳴る声が聞こえた。

「この日をどれだけ待ち望んでいたかわかる?この売女」
麗は七海に寄りかかるように顔を近づけた後、両手で髪の毛を掴み、引っ張りあげた。麗は七海を持ち上げるように髪の毛を引張っていたので、七海は頭に火がついたように、あまりの痛さで悲鳴を上げた。

七海は瞳に涙を浮かべた。麗が髪を引張るので、必死になって自分を(少なくとも髪を)守ろうとした。麗の下で足を踏ん張ったが、麗はがむしゃらに髪を引っ張りまわし、何度も体勢を崩した。七海は這いつくばったままキッチンの奥に逃げようとして、予期せぬ敵に対抗しようとした。が、結局はその場で呻きながら、痛さに耐えることしか出来なかった。その時、七海は背中に何か大きく固いものがぶつかった衝撃を感じた。すぐにそれが何だかは七海はわからなかったが、麗がたたきつけたのは小型の冷蔵庫だった。七海の頭を前に引張り、そして今度は後ろや横に引っ張り、冷蔵庫のドアに頭をぶつけた。七海はまた痛みに顔をゆがめた。膝はがくがくしていた。七海は必死に麗のTシャツの前を両手で掴み、立ち上がろうとしたが、麗はそうはさせないと考えていた。


麗は七海の頭を前に引張ったあと下に向け、今度は彼女の体を腰に乗せて投げ飛ばそうとした。七海が次に知ったのは、自分の体が浮き、髪の毛が頭から剥ぎ取られるような痛みだった。七海は麗にキッチンの床の上に投げ飛ばされた。そして麗は膝をついて七海の顔を笑いながら覗き込んだ。七海が見上げると、麗の白いブラと胸が目に入った。七海はまだTシャツの前をしっかりと掴んでいたので麗のBカップ小さな胸が見えた。襟元が大きく破れていた。七海は自分が破ったことには気がつかなかったが、麗は怒りに燃えた目で睨みながら

「ちくしょう。よくもやったわね」とほえるように叫んでいた。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

七海と麗 二戦目 1

七海は、麗との凄まじい喧嘩のあと家に戻ると、長い間シャワーを浴びてからソファーで一眠りした。彼女はとても疲れきり、体の隅々まで痛みを感じていたが、とてもいい気分だった。体はかなりダメージを受けていたが、心の中はこれ以上ない幸福感を味わっていた。ずいぶん長い間、麗をとことんやっつけたいと思っていた。そしてついに自分の夢がかなえられたのだった。麗は自分の目ので、泥の中で意識を失って倒れた。それを見たときの達成感はないと、七海は感じていた。


和彦が帰宅すると、七海はドアのところで彼を迎えた。和彦は七海の顔を見るなり、七海が以前、隣に住んでいた亜美を喧嘩で負かした日と同じ反応を示した。和彦は七海に多くの質問を浴びせた。でも、前回、七海の喧嘩相手が誰だかすぐにわかったのと違い、今回の和彦の最初の質問は「誰とやったの?」であった。


そして、和彦の前妻の麗が今回の相手だったと、七海が驚きの事実を話すと、和彦は興奮して、もっと詳しく話すように七海に強く頼んだ。その日の晩ずっと二人はその喧嘩について話し合った。七海はできるだけ詳しく、麗と偶然に駐車場で出くわしたときから、闘いに至る経過、そして雨の中での凄まじい喧嘩について、和彦に教えた。


その日の夜、二人はベッドに横になり電気を消してからも眠ることが出来なかった。和彦は二人の激しい闘いを想像して眠れず、七海は、まだ体の節々が痛み、ゆっくりと眠れる状態ではなかった。

「もう一度闘えるかな?」

和彦は突然七海にそう言って驚かせた。

七海は、和彦の質問の意味を理解するのに時間がかかり、すぐに答えられなかった。そしてやっと口を開いて、言った。

「何ですって」

和彦は真面目な声で改めて言った。

「今日起こったことを踏まえて、君は彼女ともう一度闘うことができるのか聞いたんだ。」

「あなたが何を聞いているのか信じられないわ。」七海は少し怒って言った。

「当たり前じゃない、何度でもやってやるわ、あんな女ちっとも怖くないわ。私は。。。」


「七海、ちょっと落ち着けよ」和彦は言った。

「もちろん怖がらないのはわかってるさ。もし君が怖がっていたりしたら、麗を追って駐車場に行ったり、そこで喧嘩して決着をつけようとはしないだろ」

「もちろんよ」七海は今度は微笑んで言った。
「それに、私は勝ったのよ。わかってる?麗を最後に見たとき、彼女はやっと意識を戻し、その場で何が起きたのか    を理解したはずよ」

「わかってるよ」


二人はしばらく黙って静かにしていた。和彦は七海がまたしゃべり始める前まで、また眠ったのかと考えていた。

「ねえ。もし私が怖がっていないと知っていて、なんでもう一度闘えるかって聞いたの?」


和彦はしばらく黙っていたので、今度は七海が、和彦は寝たんじゃないかと考えた。七海が和彦に起きているの?と聞こうと思ったその時、和彦は言った。

「そうだな。僕がそう聞いたわけは、ここに寝ているときに考えていたんだけど、まだ決着がついていないような気がするんだよね。」

「何ですって?」

「だから、まだ終わってないような。。。」

「いいわ、和彦。はっきり言ってちょうだい。何を考えているか」七海は体の向きを変え、和彦に顔を向けて言った。


「わかった。こんなふうに考えてみてよ。僕は麗を良く知っているけど。。。」

「思い出させないで」七海は言った。

七海が邪魔するのを無視して、和彦は続けた。

「つまり、彼女がどういう人間なのかを良く知っているんだ。今日のこの出来事を彼女がそのまま黙っているとは思えないんだよね」

「なぜよ?」

「君が説明してくれたことから考えると、間違ってたらごめんね。闘いはイーブンだったじゃないかな」

「イーブンってどういうことよ」七海はまた怒っているようだった。

「誓っているけど、私たちの一人がその場から去り、一人は泥の中で意識を失って横たわっていたわ。私はそんな状況をイーブンって言わないわよ」


「怒らないで聞いてくれよ。七海。誤解しているみたいだけど、僕はイーブンで闘いが終わったとは言ってないんだ。君が勝ったのは紛れもない事実だよ。ノックアウトしたわけだろ。」

「そうよ。とてもいい気分だったわ」

「そうだろ。」和彦は話を続けた。

「でも、僕が言いたいのは、君がパンチで麗をKOするまでは、少なくとも君が説明してくれた限りでは、二人の闘いはとても接戦だったんじゃないか、と言うことなんだ。間違っていたら言ってくれよ?」

七海はしばらく黙っていた。その日の午後の闘いをまた思い出しているようだった。彼女が話し

始めたときは少し微笑んでいるようだった。

「ええ、和彦が言いたいことはわかったわ。たしかに、闘っている最中は、接戦だったかもね。彼女が有利になっていたときもあったわ」


「そうだろ」和彦は、七海を遮るように言った。

「これがまさに言いたかったことなんだ。いつもの君らしく、彼女を完全に服従させたわけじゃないと思うんだ。少なくとも、彼女は負けを認めてないだろ。」

七海はまたふくれっ面をした。

「あの状態で、彼女を降参させるのは難しかったわ。だってあの女、意識を失っていたもの。和彦、あんた、まるで私が負けたような言い方じゃない」

「七海。落ち着けって。そういうことを言ってるんじゃないんだ。僕らははっきりと今日、君が勝った事実は理解しているよ。僕が理解しようとしているのは、麗の考え方なんだ。彼女の身になって考えてみようよ。彼女は今日の出来事に対して、どう考えていると思うかい?」

「うーん。わからないわ」七海は頭を振りながら言った。

「でももしあの女が私を負かしたとしたら、とても嫌な気分になっているわ。とても気分を害しているでしょうね」


「きっとそうだと僕も思うよ。彼女だったら、、きっと今頃、たぶん彼女が考えるに、君のラッキーパンチが当たらなければ、勝負はどっちに転んだかはわからなかったはず、と言ってるんじゃないかな」
麗はすぐには答えなかったが、しばらくして答えた。

「ええ、おそらく彼女ならそう思っているわ」

「僕もそう思うよ。僕らが考えるとおりに麗も絶対考えているさ。彼女はリベンジを考えていると思うよ。彼女にとって、また僕らにとっても、彼女が君を負かせられるかどうかを証明したいはずさ。」

「私は構わないわ」七海は目を輝かせながら言った。

「また、あの女のケツを蹴飛ばせるのは楽しみだわ。何度でもやってやる」

二人はその後もしばらく話してから眠りについた。七海は体の痛みが取れるまで何日かかかった。そして喧嘩のことを何度も考えた。そして和彦と話した内容も何度も考えていた。麗が本当に再戦を望んでいるのかはわからなかった。でも、時間が経ってくると、和彦の言うことは間違っていたと確信するようになってきた。麗は電話をかけてきたり、家に押しかけてくるようなことはしなかった。明らかに、あの女はあの一回で懲りたんだわ、と七海は考えるようになっていた。
あの喧嘩から何週間か過ぎたころ、七海は仕事が休みで、和彦を仕事に送り出し後、スーパーに買い物に出かけた。そしえ、荷物の入ったバッグを持って家に戻り、二度ほど車と家を往復した。バッグをキッチンのテーブルに置き、野菜を冷蔵庫に入れ終えたときに、電話のメッセージランプがついているのに気がついた。七海は以前にもこの光景に出会ったことがあると思った。実際に、同じような状況にあったことが経験していた。そして以前と同様に、ボタンを押す前に、誰からの電話なのか推測できた。それは近所の人やセールスの電話ではなかった。それは特定の人間からだった。和彦は自分の元妻のことをよくわかっていた。そして七海が間違っていた。七海はすぐに麗の声だろうと想像した。そして再生ボタンを押した。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

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