2008年01月12日
電車の中で読むとしたら…
アフリカ文学とひとことでいっても、アフリカ自体が広くて文化がたくさんあるので「どんな文学」と答えるのは難しいらしい。
ノーベル文学賞受賞した作品があるというが、厳密に言うとアラブ地帯の作品だそうだ。
調べて見ると、どうもアパルトヘイトについて書かれたものが多く
南アフリカ共和国の作家J・M・クッツェーは『恥辱』でノーベル文学賞を受賞していて、「この25年でもっとも優れた小説」に選ばれたそう。
アフリカは植民地時代があったり、他の国に比べて激動しているので
そこからどんな文学が生まれるのか読んで見る価値はありそうだ。
ノーベル文学賞受賞した作品があるというが、厳密に言うとアラブ地帯の作品だそうだ。
調べて見ると、どうもアパルトヘイトについて書かれたものが多く
南アフリカ共和国の作家J・M・クッツェーは『恥辱』でノーベル文学賞を受賞していて、「この25年でもっとも優れた小説」に選ばれたそう。
アフリカは植民地時代があったり、他の国に比べて激動しているので
そこからどんな文学が生まれるのか読んで見る価値はありそうだ。
cavefansinger at 18:03 

2008年01月08日
血液型トーク
電車で30歳代の女性が血液型の話をしていた。
A型のあの人は几帳面だとか、B型のあの人はマイペースだとか
O型のあの人はおおざっぱとか、C型の人は肝炎だとか。
今、ちまたでも血液型占いや血液型診断なるものが流行している。
会社の上司にそれで差別されたのでセクハラで訴えてやろうだとか、
動物にも血液型があるという。
猫や豚はA型で、ゴリラやカメがB型、植物がO型で、カエルがAB型
だ、そうだ。
そういえば、なんかのページで血液型を決めるタンパク質は脳の関所で止められるから
血液型は性格に関係しないという情報を見た。
しかし輸血の時のために分類しているのなら、脳にも関係があるはずだし・・・。
う〜むむむむ・・・
A型のあの人は几帳面だとか、B型のあの人はマイペースだとか
O型のあの人はおおざっぱとか、C型の人は肝炎だとか。
今、ちまたでも血液型占いや血液型診断なるものが流行している。
会社の上司にそれで差別されたのでセクハラで訴えてやろうだとか、
動物にも血液型があるという。
猫や豚はA型で、ゴリラやカメがB型、植物がO型で、カエルがAB型
だ、そうだ。
そういえば、なんかのページで血液型を決めるタンパク質は脳の関所で止められるから
血液型は性格に関係しないという情報を見た。
しかし輸血の時のために分類しているのなら、脳にも関係があるはずだし・・・。
う〜むむむむ・・・
2007年12月21日
出会い
目の前には小説を読みふけっているグレーのダウンジャケットの青年がいる。
となりには同じくベージュのダウンジャケットの女性が疲れているのか青年に寄りかかってきた。女性は緑のアイラインがよく似合う横長の目を持っている魅力的な女性だったので、
小説に集中していた青年は気もそぞろにチラチラ女性の方を見たり車窓の風景を見たりしていた。気になるのは、車両の1番前でうつむいているメガネの女性。
彼女が乗り込んできたときはそんなに気にはならなかったが、じっと見ていると目が離せなくなった。どこか虚ろげな視線、アンニュイな雰囲気、ときおり口にする言葉。
この時、何だか不思議な感覚に襲われた。
「彼女はきっと、私が欲しい何かを持っている」と。
先日けんか別れした大親友に少し似ているというのがあったが、そんなものはひとつの要素に過ぎない。
彼女と知り合いたい。でも急に声をかけると変態だと思われるだろうか?
高まる緊張の中、車内にいた乗客もそれを察知しているみたいでこちらに視線を向けていた。ゴールテープ手前のマラソン選手と観衆、そういった関係であろうか。
そしてゴールの向こうに、彼女はいる。
彼女の目の前のつり革につかまり、色んな悪い想像がよぎったがそんなことはどうでもいい。
「あの、良ければ電話して下さい」
連絡先を乱雑に書いた紙切れを世界1の緊張のなかで手渡した。
とんでもなく変な顔をしていたかもしれない。
彼女はゆっくり視線をあげると、しばらく黙って、首を横に振った。
ダメだ・・・!
願うような、どうしようもないような絶望が襲い、つり革を強く握った。
その様子を見ていた乗客がいっせいに目をそらしたのを確認した後で、離れようとした瞬間
彼女が小さな紙切れをしっかりと受け取り「はい」と言った。
それから先は覚えていない。
ただ何かが始まる予感だけは感じる事が出来た。
となりには同じくベージュのダウンジャケットの女性が疲れているのか青年に寄りかかってきた。女性は緑のアイラインがよく似合う横長の目を持っている魅力的な女性だったので、
小説に集中していた青年は気もそぞろにチラチラ女性の方を見たり車窓の風景を見たりしていた。気になるのは、車両の1番前でうつむいているメガネの女性。
彼女が乗り込んできたときはそんなに気にはならなかったが、じっと見ていると目が離せなくなった。どこか虚ろげな視線、アンニュイな雰囲気、ときおり口にする言葉。
この時、何だか不思議な感覚に襲われた。
「彼女はきっと、私が欲しい何かを持っている」と。
先日けんか別れした大親友に少し似ているというのがあったが、そんなものはひとつの要素に過ぎない。
彼女と知り合いたい。でも急に声をかけると変態だと思われるだろうか?
高まる緊張の中、車内にいた乗客もそれを察知しているみたいでこちらに視線を向けていた。ゴールテープ手前のマラソン選手と観衆、そういった関係であろうか。
そしてゴールの向こうに、彼女はいる。
彼女の目の前のつり革につかまり、色んな悪い想像がよぎったがそんなことはどうでもいい。
「あの、良ければ電話して下さい」
連絡先を乱雑に書いた紙切れを世界1の緊張のなかで手渡した。
とんでもなく変な顔をしていたかもしれない。
彼女はゆっくり視線をあげると、しばらく黙って、首を横に振った。
ダメだ・・・!
願うような、どうしようもないような絶望が襲い、つり革を強く握った。
その様子を見ていた乗客がいっせいに目をそらしたのを確認した後で、離れようとした瞬間
彼女が小さな紙切れをしっかりと受け取り「はい」と言った。
それから先は覚えていない。
ただ何かが始まる予感だけは感じる事が出来た。
2007年12月01日
黄金バットは来なかった
電車に乗っていると向かいに座っていた上下ジャージで茶髪の若者が、
大きめのトートバッグから「〜図書館」とのタグのついた紙芝居を取り出した。
紙芝居なんて目にしたのは何年ぶりだろう。
残念ながら、小学校のとき漫画のような紙芝居のおじさんがやってきた思い出はない。
しかし、週に1回くらいのわりあいで帰りに校門の横でなにやら怪しげなグッズをダンボールの床の上に広げたおじさんがいた。
どう見ても感じがみすぼらしく、話しかけてはいけないようなオーラが漂っているおじさんだったが、それでも子供たちはダンボールの上のグッズにつられて立ち止まる。
今考えてみると、グッズはどうみても夜店の売れ残りの「光るわっか」や問屋街でせしめてきたであろうプラスッチク製のさえないおもちゃだった。
しかし、子供たちはそれらをまるで宝物のように見つめていた。
場の雰囲気はすごいものである。
たしかひとつ300円くらいで売りつけていた。
当時の小学生にとって300円は月の小遣いの半分を超す大金である。
子供たちがすっかり気をとられたところに真打ち登場。
手製と思われるダンボールの謎おもちゃである。
長方形のダンボールに切りこみを入れて折りたためるようになっており、その表面には
トランプのカードがはっつけてある。
アコーディオンのようにそれをたたんだり伸ばしたりする度にカードの模様が変わるというものだ。子供たちは感動のため息をもらし、おじさんのミッションは成功。
だれよりも先にそのタネを解明しようと、皆きそって300円を家に取りに帰った。
そのおもちゃの謎も、紙芝居もそれ自体はすごくつまらない。
しかし、それを持った人が作り出した空間というのはとんでもなく面白いものだったに違いない。若者のしょぼくれた表情をみてふとそんなことを思った。
大きめのトートバッグから「〜図書館」とのタグのついた紙芝居を取り出した。
紙芝居なんて目にしたのは何年ぶりだろう。
残念ながら、小学校のとき漫画のような紙芝居のおじさんがやってきた思い出はない。
しかし、週に1回くらいのわりあいで帰りに校門の横でなにやら怪しげなグッズをダンボールの床の上に広げたおじさんがいた。
どう見ても感じがみすぼらしく、話しかけてはいけないようなオーラが漂っているおじさんだったが、それでも子供たちはダンボールの上のグッズにつられて立ち止まる。
今考えてみると、グッズはどうみても夜店の売れ残りの「光るわっか」や問屋街でせしめてきたであろうプラスッチク製のさえないおもちゃだった。
しかし、子供たちはそれらをまるで宝物のように見つめていた。
場の雰囲気はすごいものである。
たしかひとつ300円くらいで売りつけていた。
当時の小学生にとって300円は月の小遣いの半分を超す大金である。
子供たちがすっかり気をとられたところに真打ち登場。
手製と思われるダンボールの謎おもちゃである。
長方形のダンボールに切りこみを入れて折りたためるようになっており、その表面には
トランプのカードがはっつけてある。
アコーディオンのようにそれをたたんだり伸ばしたりする度にカードの模様が変わるというものだ。子供たちは感動のため息をもらし、おじさんのミッションは成功。
だれよりも先にそのタネを解明しようと、皆きそって300円を家に取りに帰った。
そのおもちゃの謎も、紙芝居もそれ自体はすごくつまらない。
しかし、それを持った人が作り出した空間というのはとんでもなく面白いものだったに違いない。若者のしょぼくれた表情をみてふとそんなことを思った。