養護施設が舞台、親に捨てられた子供たちが主人公との話、ということで
養護施設のスタッフの描き方、子供たちの描き方が良く書かれていなかったからか、
誤解を生む、いじめに発展するなどの懸念があり
養護施設などから批判が来ているそうですが。

私は先週リアルタイムで見たんですけど、
まず、扱っている内容の割には「思っていたより重苦しくないドラマだな」と思いました。

演出からも「作り話っぽさ」は出ていて
「現実味、リアルさは求めてないんだな」とも言うのも感じました。
出演者のセリフや行動にも、明らかにドラマっぽい大げさな表現、デフォルメがありましたし。

「えっ、養護施設ってこんなところなの・・・?」
「養護施設の子供ってこんな子ばっかりなの?」

と真に受けることはありませんでした。
ドラマ放送時間も22時〜と言うことで、幼い子供が見る時間帯でもないでしょうし。

子役では芦田愛菜ちゃん、主人公の女の子しか見たことないですが、
特別、彼女たちのファンではないものの、
二人とも演技が上手くてびっくりしました。

今日第2話の放送がありますが、今のところ、また見たいと思えるドラマです。
三上博史さん演じる施設長?の足が悪い理由も気になりますし。

そして批判の件ですが、これは本当に難しい問題だと思います。

単なるフィクションのドラマとして見ていた私にとっては、
「作り話に対し【その役柄と同じ立場の人への配慮】を求め始めたら、
現代の社会問題を扱った作品が自由に作れなくなるのでは」とも思ったんですけど、
私は養護施設で働いたことがないですし、親に捨てられた経験もなく、
特に親がいない子供の心の闇は計り知れません。
「ドラマとは言え配慮がない」と言う意見には、う〜ん…そうかも知れないなぁ、と思うところも。
簡単に「ただのドラマなんだからいいじゃん」とは言えないところはありますね。

だからこそですが、
こう言ったデリケートな問題を扱ったドラマを作ろうとしているなら
当然ですが本気で真剣に作って、よい作品として成功させてほしいと思います。

今のところ放送中止の予定がない、と言う発表がありましたから
きちんと覚悟があって作っているのだと思いますし、
もし大した覚悟もなく作っているのなら早々に打ち切りになると思いますしね。

子役の子たちも、難しい役をしっかり演じているので
とりあえず見守ろうと思います。