できるかな

「できるかな」という工作の番組、今クリエイティブな仕事に就いている方なら影響を受けているはず。・・・「ノッポさん」と「ゴン太くん」無言のままジェスチャーだけで色んなモノを創るんですよ。子供番組なので緻密な工作じゃないんですがね。当時本当に喋れないのかと思っていました・・・毎日の自分の仕事と同じです。終始無言で・・・・（笑　　出荷時に段ボールを製品のサイズに作ってるとノッポさんになった気分。段ボールで箱作るのって厚みの分を考えないと対面の幅が微妙に合わないので難しいんですよ・・・・なのでこういう気分でやらないととなるんでねぇ。。。今でも一番影響を受け、記憶に残る人です。本当に楽しそうでした。
https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009020008_00000
   今思えば幼稚園くらいから殆ど工作で遊んでいましたし、中学でも部活はさぼってルアーメイキングとかに励んでいました。釣りクラブと揶揄されていましたｗ。初めての給料はエアブラシ。しかし一応これも流体力学ですし、塗装から造形まで今の仕事の基礎なんですねぇ。こういう経験の結果CC-SPORT、SCUDが生まれたと思うと子供の頃の経験って人生を左右するかも。。。。
自分も欲しいモノだから楽しんで創る・・・当時の小僧もおっさんになってしまいましたが、のっぽさんにもし出会えたら。。見て！僕、こんなの創れるようになったよ！

８８０ｋ 隠密部品 ディフューザーパネル

何処かでブームなんですかねぇ？？？何故かお忍び系、玄人好みのパーツのオーダーが続きます。８８０ｋを永く乗る方はこういうの好まれるのでしょうかね？　８８０はデザイン的にも完成度が高いのでスタイルを損なわないようにと思い（GTウィングの対極として）製作したパーツ。純正で燃費、燃費と言うならメーカーも対策すればいいのに。。。 と、いつも思う部分です。
ここはフラットな形状にすると成型も簡単ですが、強度、剛性を確保するため厚さが必要で重量増を招きます。なのであえて流路とマフラーの逃げをデザインしてビジュアルと剛性を両立し、カーボンも一枚で貼れる形状、 前方はＵ字断面（ここの成型が難所）でスタビライザーに引っ掛けて、後端はバンパー裏で保持するように一体成型。装着部分がステーによる点支持でなく面と線による安定した保持力のため風圧や振動で変形、脱落等は発生しません。 画像は後端中央部を３０mmほど下げた大径マフラー用（tuned)。見えている面が底です。
見えないところも密かに楽しむという心得の方を「隠密同心」！と思っています（笑　エアロパーツなどの外装品は好みが多種多様とはいえ、ゴージャスなモノは妬まれたり、あまりミスマッチだと密かに笑われてたりするのですが、クモイさんのようなクラシカル系にも雰囲気を損なうことなく、また過去にレースでも空気抵抗を減らし速度も上がる事を実証できました・・・CC-SPORT製品には珍しい他社製品とも共存できるパーツです。

  我が姿、他人に見せず　あくまで陰にて この器量伏し、
密かに楽しむべし　なお　秘して〇〇妬む者なし、指して○○ 笑う者なし！　　

カーボンが透けてる？

中島みゆきの「糸」がラジオで流れるとカーボン繊維と直ぐに連想してしまうほど天職化しています。歌詞の中では、めぐり合う事を仕合わせと言って・・・お互いに無い所を補いあうという意味らしい。正にカーボン繊維って片方が無いとすぐバラバラになって崩壊してしまうというのは好例・・・極細繊維の束で幅２，３ｍｍの糸がユル～～く織ってあって、実際に触ってみると、腫物に触るように扱わないと柄が直ぐに歪んですきスキが出来てしまうんですよね（特に綾織は）・・・
これを斜柄がデザイン的に見映え良くなる方向で置き、僅かに寄せたり、広げたり、ズレを利用して黒い繊維を型に貼り付けて透明な樹脂で固めるんですが、当然織物ですから織目の交点には僅かな隙間があります。滅多に無いですが、これを指摘するのは天然木の目が揃ってない・・・というようなもの。全く隙間なく→平面しかあり得ません（厳密にはスキがあります）。当社のように曲面を多用すると自ずと多少のスキが出来ます。ランプシェードのように透かして見れば透過光は見えますが、全ての製品は被せて装着（接着）するため透過光が見えたりしませんし、全くスキが気になる事はありません。
裏を黒で塗る？重くなるし、工程が増えるし、両面テープを貼ると剥がれる可能性が高くなるし、値段も高くなるし・・・・良いこと無いです（笑　　織物（服）も全てスキがあるんですね。着てしまうと。。。透けて見えたりしませんよ。（故意に目的があるものは除く）フェイクものはフィルム状の柄を色付きプラスチックに転写してあるので透けませんよ。ドライカーボン用のプリプレグはズレないように予め樹脂で半硬化させてシート状にしてありますので、これも透けません。最近は目がズレないように目止めしてある生地ものもありますが、型に沿い難く複雑な形状には逆に使い難いのです。。。



縦の糸はあなた、横の糸は私・・・・そこにもスキがあるかもしれませんよ。。。。