2009年11月

2009年11月28日

出発します

明日は早朝のTGVでパリへ、その後成田に飛びます。
今回は私があまり重いものを持てないので
ソフトケースを購入しました。
ちなみに重いものを持ってはいけないとよく言いますが
いつからダメ、どのくらいの重さからダメなのでしょうか..

日本は1年ぶりになりますが、やはりなにかと楽しみです。
もし学会で見かけたら声をかけてくださいね。

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2009年11月26日

フランスにありがち

ポスターは無事、1日でできました。
フランスにいると「ありえないくらい時間がかかる」ことがよくあるので
疑心暗鬼になりがちですが、今回は杞憂だったようです。
ともかく今度からは早めの準備を心がけます。毎回言っているけど。

一方でcdc2の滞在許可証申請は、フランスらしい展開になっています。
大学を通してprefectureに申請したのは二ヶ月前。
まだ仮の許可証も出来ていないどころか、散々待たせたあげくに
今日になって「別の書類が足りない」と言って来ました。
住所の証明をするために、EDF(電気代を払う会社)へわざわざ行って
証明書を作ってもらわないといけないらしい・・・。
私もIGHの秘書さんに頼んでかけあってもらったのですが、
それ以外の証明方法は一切受け付けないとのことです。
全く、忙しい帰国直前にやってくれます。

滞在許可証は毎年手に入れるまで時間がとてもかかるので、
いままでも期限が切れて、ぷち違法滞在になることはよくありました。
ただ問題なのは今年からCNRSが
「有効な滞在許可証がないとコントラクトを更新できない」システムになったようで
外国人研究者には頭の痛い問題になっています。
そして何を隠そうcdc2のコントラクトは帰国中に切れてしまうのですが、
どうなるのでしょうか。秘書さんの交渉力に全てがかかっています。

さて明日は同僚との実験の都合上、長い長い実験が入ってしまいました。
失敗は許されない(してもいいけど、この一ヶ月が無駄になる)。
しかもこんな時に限って、うちのチームは実験室の引っ越しをするらしい・・。
明日は長い1日になりそうです。



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2009年11月25日

ぽこっ

最近、胎動を感じるようになりました。

初めての経験なので自分でもよくわからないのですが
たまにおへその下のあたりが「ぽこっ」「むにむにっ」とします。
言うなれば、腸にガスがたまっているとか、
ねじれているような感じです。

...でもベベではなくて、
本当にお腹の調子がいまいちなだけかもしれません。



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2009年11月23日

ボジョレ、慌ててポスター

帰国までラスト1週間になりました。1年ぶりの日本はどうでしょうか。仕分けの話で持ち切りなんでしょうか。

今日の午後はずっと中ボスと論文の直しをしていました。
お互いに消耗しましたが、もうひとふんばり(だと信じたい)。
それから、学会のポスターを何も準備していないことに気付き
慌てて作成しています。
うちのラボではなんと誰一人A0ポスターデビューをしていないので
印刷会社をcdc2に紹介してもらうことになりました。
正味あと2日しかありません。1日でできるとのことですが
フランスなだけに気が抜けません。

さて、先週の金曜日にはcdc2のラボで
恒例のボジョレーヌーボー解禁のお食事会がありました。
昼間から「やっぱりボジョレーは(若過ぎて)ワインじゃないね」と言いながら
地元のワインもぐびぐび飲む会です。
それでも今年はボジョレー地方の当たり年だそうで、
実家でワインを作っているAの話によると
いつもは「バナナの香り←いまいちということらしい」のボジョレワインも
今年は「赤いベリーの香り←おいしいということらしい」だそうです。
全然わからない...。
加えて今年はワインもおいしそうなチーズも
シャキトリ(生ハムのような豚肉加工品)も
食べてはいけないので、個人的には微妙な会となりました。



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2009年11月19日

新しいご近所さん

研究所の友人Mが同じマンションに引っ越して来ました。
どこの部屋かと聞いたら、なんと我が家の真上。
彼女が花粉症でないことを祈ります(目の前に杉の木)。

今日は仕事の後、夜の9時からMの家に呼んでもらって、
夕食をごちそうになりました。cdc2大喜びのイタリアンディナー。
アーモンドが詰められたオリーブの実、夏野菜のオリーブオイル漬け
アントレはトマトのパスタ、メインはサーモンのオーブン焼きと
ミントで味付けされたグリンピースでした。
どれもシンプルだけどとてもおいしい。

彼女の家は相変わらずおしゃれ。引っ越し前の部屋にも行ったことがあるのですが、
今回は間取りが全く同じなだけに、我が家との差が際立ってしまいます。
白い壁にたくさんのスナップ写真が飾られていたり
(我が家はフランス語の動詞活用表が貼られている・・・殺伐・・)
素敵なカーテンがあったり
(我が家にはそもそもカーテンがまだない・・)
棚には画集や旅行ガイドブック
(我が家は将棋世界と漫画・・)
なぜ彼女の家はこんなにおしゃれで広く見えるのだろうかと
cdc2と2人で徹底比較してしまいました。


これからも仲良くご近所付き合いできればと思います。
特に我が家は車がないので
万が一、夜中に産気づいたら車で病院に運んでください・・・



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2009年11月18日

午前様

火曜日はラージスケールで核の抽出液を作製していたのですが
15cm皿60枚からの細胞の回収を甘く見ていて
実験計画がだいぶ遅れてしまいました。結局午前様に。
夜型人間だった学生の頃を考えると、いつもこれくらいに帰宅していたのでどうという時間でもないのですが
こちらでやるとなんだか気分がへこみます。

ちなみに、7時くらいにAが「外に食べに行くのだけど、ついでに夕食を買って来てあげようか?」
と言ってくれたので、先日のおいしいインドカレーをリクエストしたのですが、

....彼が帰って来たのは11時過ぎ。

お願いしたので文句は言えないけれど、普通の夕食の時間に帰って来て(涙)
疲れが倍増しました。

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2009年11月14日

小指が教えてくれたのだけど

ホワイトルームでの実験仲間、Jがこういう表現を教えてくれました。
小指を立てて、耳の近くで振るジェスチャー付き。

Mon petit doigt me l'a dit...

直訳は「私の小指が教えてくれた」となりますが
「風のうわさで聞いたのだけどね..」という意味らしく
例えば誰からその話を聞いたか言いたくない時に使うそうです。
それから「べべが出来たんだって?!」と続けて
ハグをしておめでとうとビズを3回してくれました。

もちろんうれしかったのですが、Jのリアクションが大き過ぎて、ちょっとびびりました。
なんというか、とても近い友達か同僚だったらわかるけれど
Jとはおしゃべりするものの、よその研究室のスタッフで
たまに実験室が一緒になるだけの仲なのですが。

先日も、コントラクトなどを管理してくれる研究所の秘書さんも
ハグとビズをしてくれて、いろいろ話し込んでいきました。
研究所の規模のせいか、IGHは大きな家族のようなところがあって
そんな雰囲気はとても有り難い。
でも逆に、いいうわさも悪いうわさもすぐに広まるようだし
これは今後べべに何かあったりとか(これは困る)、
私が子育てで何か失敗?したら(これはとてもあり得る)
すぐに出回ってしまうのだろうなと思いました。




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2009年11月13日

追い込み

Bの実験を手伝うことに急遽なりまして
今週はそれにかかりっきりでした。

金曜日はいよいよ投稿直前の追い込みということで、ラボの中が臨戦態勢。
遅くまで残って図を作成していました。
夕食にNがインドカレーを買って来てくれて皆で食べたり
ラボ内がなかなかいい感じでした。
論文はBらしくきれいでしっかりしているし、
back to backでいいところにトライするのでがんばって欲しいところです。

自分の論文のほうはその後苦戦中なので
うらやましいなあと思いつつ.....


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2009年11月11日

休日でした

今日のフランスは第一次世界大戦終戦記念日ということで休日でした。
お天気もよいし、実験が早めに終わったらcdc2と町中へ出かけようと話していたのですが
結局、Xとの実験、自分の実験、Bの実験、中ボス/大ボスとの話しをしていたら
通常営業の日になりました。

さてさて、帰国の時にcdc2がT工大で講演させてもらうのですが
冗談でタイトルをつけてみたら、うっかり採用されてしまいました。
今日、正式に送ったらしいです。
彼の好きな漫画、鋼の錬金術士からとったのですが
あんなタイトルでいいのかしら。

まあ、できる人の輝かしい成功話、有り難いお話ばかり聞いても
進路に悩む学生さんの不安はあまり解消されない気がするので
cdc2は等身大のぶっちゃけトークをしたらいいのではないかと
個人的に思います。
実際、K先生からもそういうところを期待されているようだし。
後輩達に向けて、小さいけれど大切なメッセージを発する事ができたら
いいのではないかと思います。



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2009年11月09日

101匹ワンちゃん

Dが大量のCBBの染色液をfiterしている最中に誤って「ブシュー!!」とやってしまったらしく、彼のベンチ周辺が真っ青な青色一色、恐ろしいスプラッター状態になりました。(でもそもそもなぜfilterをかけるのか、よくわかりませんが。)

さて、そんな青いつぶつぶがついて
101匹ワンちゃんのような顔になってしまった(←洗ってもとれない)DとZと、今日も実験。
先週調整したサンプルの銀染色でしたが
きれいで面白そうなバンドがいくつも見えたので、スタートとしてはまずまずのようです。
この後、どのくらいスケールをあげるか話し合いました。

合間に中ボスと論文の直し、XにCHIPを教えていたので
かなりばたばたしてしまいましたが、
なんとなくいい結果がひとつでもあると、疲れも気分でカバーできるものです。


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2009年11月07日

ステーキに合うワイン?

土曜日は久々にMが夕食に呼んでくれました。
Mは去年とっていたフランス語のクラスで知り合ったテキサス人。
研究所が隣同士、授業ではクラス内でお互い最下層?ということもあって仲良くなりました。
今では住んでいるところまでご近所さん。

さて、お土産にするワインを買いに行った時のこと。
いつものワイン専門店に行って、いつものムッシューに
「友人がステーキをごちそうしてくれるらしいので
それに合う赤ワインを選んでくれますか。予算は10ユーロ前後で。」
とお願いしました。ここでワインを買う時はいつもどのような集まりで
どんなお料理と一緒に飲むつもりなのか聞かれるからです。

しかし、ムッシューはさらに「ステーキのソースは?」「付け合わせは何?」
「ステーキはどのくらいの大きさでどの部分?」と聞いて来ます。
...だから、招待されてるだけですから。知らないって..
さらには「そのお友達の体格は?でっぷりしてるのだったら
やっぱり脂の乗ったステーキが好きだろうねえ・・」とまで想像をふくらませる始末。
Mはマラソンが趣味の健康ボーイなので、違うと思いますとこちらが言ったら、
あ、そうなの..と言ってまた違うワインをごそごそ取り出します。
こんなことまで考えてワインを選ぶのか...と
周りの待たせているお客さんの視線を少し感じつつ、感心したのでした。

Mの家では私の予想どおり?、たっぷりのサラダに品のよいステーキを出してくれました。
そしてカラフに入れたワインは、(本当は飲んではいけないのだけれど、少し味見をした感じでは)絶品。
これが味見しかできないなんてつらすぎる..。
ともかく、Mもおいしいとすごく喜んでいたし、
cdc2はうっかり飲み過ぎてしまい最後は半分寝ていたくらいだったし
ムッシューおみごと、でした。








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2009年11月06日

首タオル

今週は実験がいろいろと重なってしまったのと論文のほうとで
体力的にはちょっときつい週でした。
しかもそのうちのひとつからは、先々週から2週間かけてやった実験が
無駄だったことがわかってしまいました。疲労倍増です・・。

私はcdc2の風邪をもらいかけたか、ずっと喉と鼻の調子がいまいちだったのですが、
金曜日の夜からは回復してきました。
cdc2もいつもの魔法の薬(と彼が思い込んでいる)、
ルルゴールドを飲んで回復しつつあります。

風邪気味かなと思った時は水分をたくさんとった後
首にタオルを巻きマスクをして寝ます。
ちなみに首タオルは父から教わった?技。
父が風邪の時必ずそうしているのですが
確かにこれが結構有効で、一晩寝ると汗をたくさんかいて
翌日体がだいぶ軽くなるのです。たかがタオルですが、ぜひお試しあれ。

まあでも、二人して首タオルにマスクとは結構笑える光景でした。


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2009年11月03日

鉄分とカルシウム

研究所の共通機器の予約はオンラインで行なうのですが
最近は2台あるQ-PCRのどちらもすぐに一杯になってしまいます。
一週間前に予約を入れないと、いい時間帯に機械を使うことができません。
昔だったら自分の生活サイクルを夜型にして..とできたのですが
今はちょっと無理。
気のせいかちょっと疲れやすくなっているようです。まあ、風邪をひいたcdc2よりはましですが・・。

疲れやすいと言えば、月1の血液検査の結果が出たのですが
鉄分が標準値下限の1/3程度で、鉄分不足のようです。
いままで鉄でひっかかったことはなかったのですが、妊娠中なので気をつけなければなりません。
C達には「ぽるの作る弁当はカロリー少な過ぎ。もっと肉をたくさん食べなきゃ」
とだめ出しされてしまいました。
日本の一般的なお弁当レベルだと思うのですが、ご飯主体だからか軽めに見えるのでしょうか。
確かにこっちの人のお昼を見ると
タッパーにどかーんと肉を入れてきている人も多いのです。
C達はさらにヨーグルト、あるいはチーズを毎食食べなさいとアドバイス。
チーズは殺菌乳で作るパストリゼ表示があれば食べてもいいそうです。
ちなみにパストリゼ(低温殺菌)法は
パストゥールが発明したからその名が着いたそうです。えっ、常識でした?

さて、チーズなら喜んで、と
パストリゼ表示のあるものを買って来て食べていたのですが、
今日になってまたC達に怒られました。
よく見たら「Termerature inferieure a la pasteurisation」とあって、
「パストリゼより低い温度で処理してあります」との意味らしい。
時既に遅し、もうかなり食べてしまいました・・。




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2009年11月01日

アトリエ de sushi

atelier de sushi(寿司教室)がやっと開催されました。確か夏前にCからやりたいと言われていたのですが、論文やら学会やらバカンスやらでなかなか都合が合わず、秋からは私の気分がすぐれなかったりでのびのびになっていました。

日曜日の朝にマルシェの魚屋さんでCと買物をした後、夕方私の家に集まって寿司を作り、夕飯をみんなで食べると言う企画になりました。寿司と言っても、私が作るのはサランラップを使った素人手まり寿司なので、作り方は申し訳ないくらい簡単。わざわざ教えることはほとんどないというのが正直なところでした。

しかし、難関はすし飯。Cの気合いは十分で、この日のためかどうか、スーパーのポイントをためて炊飯器を手に入れたらしいのですが蓋には穴が空いているし、なんと10分で炊きあがるだけあって底のほうはカチカチになってしまいます。とりあえず、我が家の日本製スーパー炊飯器でもお米を炊いて比べることになりました。
すし酢は、以前何度か練習をして、お酢と塩と砂糖の好みの配合を
決めておいたのですが、彼女は日本で買って来たマジック寿司パウダー(すしのこ)を使いたいということで、あっさりクリア。味も濃いめでこちらの人には特にいいのかもしれません。後は余った時間で、ムール貝のお味噌汁を一緒に作りました。お寿司も他のお料理も好評でCはとても喜んでくれました。

実はC達とは年末にお別れ。彼らはアメリカへ渡ります。phDをアメリカで取って、フランスに帰って来たばかりなのになぜまた?という疑問があったのですが、特に早く独立したい若手の研究者にはフランスのシステムはしがらみだらけで非効率すぎるとのこと。フランスのパーマネントポジションについてもばっさり切り捨てていました。パーマネントは安心して研究ができるから、フランスはいいなあなんて思っていた私には、まぶしい選択でした。いつまでも私の憧れの人でいて欲しいです。

PICT3623

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