***
「皆お前を信頼しているからこうして動いてくれているし、理兎の事も歓迎してくれたんだ。特別な事は何も考える必要は無い。…良かったな。」
肩を叩く伊織に微笑み言葉を返そうとするのだが、今度はホールの方で大きな声がしそれを遮る。賑やかな声が増えたと言うことは、教会の子供たちも揃ったのだろう。
「お邪魔します。理兎、今日はおめでとう。素敵な一日にしようね。」
「ありがとうな、響!――っ?!あ!紅がいるぞ!待て!逃げるなぁ!!」
「おじゃましま…っ…?!わぁ!どうして追いかけてくるの?やだぁっ…!」
パーティールームから移動した三人は各々自由に駆け回り、一方ではお喋りに花を咲かせる子供たちにそれぞれ少し急ぎ足で歩み寄った。
「麗亜様と海音様は俺がさらっちゃいましょうかね。今日は二人共普段の何倍も元気だね。食事も沢山摂ってくれると嬉しいんだけどな。」
二人を同時に抱き上げた旭はパーティールーム横のリビングまで移動する。
「今日俺ちゃんと食べるっ。ぁ…グラタンに芽キャベツ、入ってたらどうしよう…。」
「海音も食べる!あ…ぅ、でも芽キャベツさん嫌い…。」