2012年02月01日 09:56

最後の忍者・川上仁一氏、三重大学特任教授に!


 昨年、川上仁一氏を三重大主催のシンポにお呼びして、そのあと、1時間くらい話をしました。それまでにも同僚と冗談半分というか、冗談9割くらいで忍術学、忍者学について話したことはあります。非常にインパクトのある面白いプロジェクトとだとは思っていました。私も剣道をやってきたので、忍術にも興味がありました。そこへ、本物の忍者が現れ、一緒に忍術学を作りたいという話になったのです。川上氏の情熱も熱い。お互いにやりましょう、ということになって、学長に話をしたら、ぜひやれ、という二つ返事。それからは話は急速に進み、川上氏は昨年12月には、三重大社会連携研究センターの特任教授に就任しました。
 川上氏は6歳頃から滋賀県甲賀市出身の師匠に手裏剣や武術などを習い、18歳で甲賀流忍術を継承する21代目の師範となりました。流派の違いがほとんどないことから、伊賀市の「伊賀流忍者博物館」の名誉館長も務めています。まさに最後の忍者、です。
 忍者というと、飛んだり跳ねたり、忍法をかけたり、というイメージが先行します。その部分もありますが、情報収集活動や心理学、薬学、社会学など広範な総合的な活動をしていた存在です。川上氏は「忍者の持つ技術だけでなく、不屈の精神など、現代にも生かせるものを示していきたい」と語っています。一種のサバイバル学。生きる力を学生にも伝えてほしいと思います。
 伊賀市や甲賀市のまちづくりにも貢献することになるでしょうし、学生への大きなメッセージもおくることができるでしょう。今後の取り組みが楽しみです。



コメント一覧

1. Posted by Jafmil cabunoc   2018年12月04日 01:51
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児玉克哉

社会貢献推進機構理事長、国際社会科学評議会副会長、国際平和研究学会事務局長、三重大学副学長・人文学部教授などを歴任し、現職。専門は地域社会学、市民社会論、NGO論、国際平和論、マーケティング調査など。国際平和研究学会事務局長〔2000-04年〕として、世界の平和研究の中心的役割を担い、2010年より再度、事務局長就任。また2006年エジプトで開催されたISSC総会にてユネスコに本部を置く国際社会科学評議会の副会長に選出され、2010年からは理事。グローバルな視点から社会科学の発展に寄与している。公開討論会を勧めるリンカーンフォーラム幹事を務め、開かれた政治文化の形成に努力している。三重県地方自治研究センター副理事長など、自治体問題や地域問題にも取り組む。核兵器廃絶へのプロセスをうたう「ヒロシマ・ナガサキプロセス」を提案し、世界的な運動を繰り広げている。また地産地消から「志産志消」の発想への転換を提言し、その運動の展開も図っている。2012年にインドの非暴力国際平和協会より非暴力国際平和賞を受賞。
【学歴】広島新庄高校を卒業ののち、広島大学教育学部英語教育研究科を卒業。同大総合科学部大学院修士課程を修了後、スウェーデン・ルンド大学に留学。社会学博士号を取得。

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