2016年06月11日 08:38

2016年参議院選挙の選挙区予想 【関東】

 2016年参議院選挙の関東地区の選挙区の予想をしてみる。複数定数が多く、2人区以外は予想はかなり難しい。しかも浮動票が多い。政党も消えたり、合流したりしているので過去のデータも当てにならない部分がある。予想しにくい選挙区が多い。選挙前のちょっとした変化が結果を大きく変えることがある。東京都の舛添知事の問題もあり、与党の対応がまずいとみられると、自民党の有力候補も落選ということさえありうる。

茨城(2)

 ◎岡田広(自民)現
 ◎郡司彰(民進)現
  小林恭子(共産)
  武藤優子(おおさか維新)
  中村幸樹(幸福)

 無風といっていい選挙区だ。定数2を自民党と民進党で分け合うケース。よほどのことがなければ番狂わせは考えられない。

栃木(1)
 〇上野通子(自民)現
 ▲田野辺隆男(無所属・野党統一)
  三橋明美(幸福)

 元文部科学省政務官の上野通子氏が優勢だ。自民党の基礎票もあり、また旧みんなの党の票もかなりは取り込める形だ。

群馬(1)
 ◎中曽根弘文(自民)現
 ▲堀越啓仁(民進)
  安永陽(幸福)

 群馬は自民党の保守王国。中曽根氏も当選回数を重ね、自民党内でも重鎮のクラスに入っている。よほどのことがない限り番狂わせはなさそうだ。

埼玉(3)

 ◎関口昌一(自民)現
 〇大野元裕(民進)現
 〇西田実仁(公明)現
 ▲伊藤岳(共産)
  沢田良(おおさか維新)
  佐々木知子(幸福)

 埼玉選挙区は定数3。現職が3人で優位に立つが、共産党の伊藤氏が一角を狙う。民進の大野氏は、おおさか維新の会の沢田氏にどのくらい票を奪われるかもポイントになる。大野氏や西田氏の票が伸びなければ、伊藤氏が滑り込む可能性も否定できない。

東京(6)
 ◎中川雅治(自民)現
 ◎蓮舫(民進)現
 ◎竹谷とし子(公明)現 
 〇山添拓(共産) 
 △朝日健太郎(自民)
 △小川敏夫(民進)
 ▲田中康夫(おおさか維新)
 ▲松田公太(元気)現
 ▼横粂勝仁(無所属?)
  鈴木麻理子(日本のこころ)
  増山麗奈(社民)
  
 東京選挙区はまだまだ立候補者は増えそうだ。舛添都知事の不祥事があり、刺激された人が立候補を決断するというパターンがありそうだ。これが知名度の高い人だと、ぎりぎりの立候補表明でも滑り込みの当選もありうる。浮動票が多い選挙区だけに最後まで油断はできない。5の定員が6になり、現職にとっては追い風だ。中川氏、蓮舫氏、竹谷氏、山添氏などは優勢な戦いだ。朝日氏はどれだけ浮動票を集めることができるかにかかる。かなり報道もされたので、優位にあると考えられる。舛添知事の不祥事問題と自民党の責任が影響するかどうか。男子バレーがリオの切符をとっていたらプラスになったのだが。。元スポーツ選手やタレントが出馬したらぎりぎりの戦いになる。民進の小川氏は苦しい戦い。最後までわからないのが東京選挙区。

千葉(3)
 〇猪口邦子(自民)現
 △元栄太一郎(自民)
 △小西洋之(民進)現
 ▲水野賢一(民進)現
 ▲浅野史子(共産)
  古川裕三(幸福)

 千葉選挙区も激戦となっている。定数3に自民が2、民進も2、それに共産党も出馬予定だ。猪口氏は知名度もあり、当選圏内としても、あとはかなりの激戦となる。特に民進党から2名の同時当選は厳しい状況であり、小西氏と水野氏との争いとなる。
 
神奈川(4)
 ◎三原じゅん子(自民)現
 〇三浦信祐(公明)
 〇浅賀由香(共産)
 △金子洋一(民進)現
 ▲中西健治(自民推薦)現
 ▲真山勇一(民進)現
  丹波大(おおさか維新)
  森英夫(社民)
  壱岐愛子(幸福)
  片野英司(諸派)
  佐藤政則(無所属)

 神奈川選挙区は非常に予想が難しい。三原氏は当選圏にあるが、後は確実という状況ではない。三浦氏は有利な展開。浅香氏と金子氏がやや優勢といえるが、中西氏と真山氏も十分に可能性がある。民進は2つの議席をなくすという可能性もある。

山梨(1)
 △高野剛(自民)
 ▲宮沢由佳(民進)
 ▼米長晴信(無所属)
  西脇愛(幸福)
  
 旧民主党の重鎮であった輿石東副議長が勇退し、混戦となっている。宮沢由佳氏が後継としての位置づけを得ている。自民党は高野剛県議を復党させての擁立となる。どちらにも決め手はない。輿石氏がいなくなれば、結局はもとの自民党保守の体質が選挙を決めるのではないかと予想。米長氏が出馬すると宮沢氏の票を食う可能性もあり、ぎりぎり高野氏が接戦を制すると読んだ。








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児玉克哉

社会貢献推進機構理事長、国際社会科学評議会副会長、国際平和研究学会事務局長、三重大学副学長・人文学部教授などを歴任し、現職。専門は地域社会学、市民社会論、NGO論、国際平和論、マーケティング調査など。国際平和研究学会事務局長〔2000-04年〕として、世界の平和研究の中心的役割を担い、2010年より再度、事務局長就任。また2006年エジプトで開催されたISSC総会にてユネスコに本部を置く国際社会科学評議会の副会長に選出され、2010年からは理事。グローバルな視点から社会科学の発展に寄与している。公開討論会を勧めるリンカーンフォーラム幹事を務め、開かれた政治文化の形成に努力している。三重県地方自治研究センター副理事長など、自治体問題や地域問題にも取り組む。核兵器廃絶へのプロセスをうたう「ヒロシマ・ナガサキプロセス」を提案し、世界的な運動を繰り広げている。また地産地消から「志産志消」の発想への転換を提言し、その運動の展開も図っている。2012年にインドの非暴力国際平和協会より非暴力国際平和賞を受賞。
【学歴】広島新庄高校を卒業ののち、広島大学教育学部英語教育研究科を卒業。同大総合科学部大学院修士課程を修了後、スウェーデン・ルンド大学に留学。社会学博士号を取得。

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