2016年06月13日 14:28

2016年参議院選挙の選挙区予想 【中国・四国】

 2016年参議院選挙の中国・四国地区の選挙区の予想をしてみる。この地域は自民党の牙城で、圧倒的な強さを誇っている。多くの選挙区で1議席の定数であるために、自民党がほとんどの議席を獲得しそうだ。2議席の定数は広島のみ。ここに民進党が食い込める程度だ。一時期は民主党も力をつけていたが、民主党政権での失敗からまた一気に自民党王国に戻った。

岡山(1)
 ◎小野田紀美(自民)
 ▲黒石健太郎(民進)
  田部雄治(幸福)

 自民党は公募で立候補者を決めた。自民党が有利な状態で、番狂わせは考えにくい。民進党の黒石氏は元参議院議長の江田五月氏の後任としての位置づけ。現在の民進党の岡山での勢いからすると厳しい戦いとなっている。

広島(2)
 ◎宮沢洋一(自民)現
 〇柳田稔(民進)現
 ▲灰岡香奈(おおさか維新)
 ▼高見篤美(共産)
  中丸啓(日本のこころ)
  佐伯知子(幸福)

 広島選挙区の定員は2で、自民と民進が分け合う構図だ。おおさか維新の会も広島では支持が増えているので番狂わせがないとは言えない。ただよほどのことがなければ、宮沢氏と柳田氏ということになりそうだ。

鳥取・島根(1)
 ◎青木一彦(自民)現
 ▲福島浩彦(無所属)
  国領豊太(幸福)

 島根県、鳥取県は自民党王国。自民党現職の青木氏の優位は揺らぐことはない。野党からの推薦を受ける福島氏がどれだけ支持をえることができるか。

山口(1)
 ◎江島潔(自民)現
 ▲纐纈厚(無所属)
  河井美和子(幸福)

 山口県は安倍首相のお膝元。さすがに取りこぼしは許されない。纐纈氏は元山口大学副学長でもあり、浮動票も取れそうだ。江島氏も万全の体制とは言えないが、有利な戦いであることは確かだ。

徳島・高知(1)
 ◎中西祐介(自民)現
 ▲大西聡(無所属)
  福山正敏(幸福)

 徳島と高知の合区になっての選挙となる。どちらにおいても自民党が強く、現職の中西氏は優勢な戦いとなっている。弁護士の大西氏はどこまで反安倍政権票と浮動票をまとめることができるか。合区となったこともあり、選挙区が広く、無所属新人としての戦いは容易ではない。

愛媛(1)
 ◎山本順三(自民)現
 ▲永江孝子(無所属)元衆
  森田浩二(幸福)

 愛媛も自民党が強く、現職の山本氏が有利な戦いである。元衆議院議員の永江氏は、南海放送のアナウンサーの経験もあり、知名度がある。選挙前に自民党に逆風が吹けば、逆転の可能性もある。

香川(1)
 ◎磯崎仁彦(自民)現
  田辺健一(共産)
  中西利恵(幸福)
 
 民進党は香川選挙区での擁立を取りやめた。しかし共産党田辺氏への推薦も見送ることになった。1人区では唯一、共産党の公認候補となる。自民党は強く、現職の磯崎氏は圧倒的な優位にたっている。

 

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Profile

児玉克哉

社会貢献推進機構理事長、国際社会科学評議会副会長、国際平和研究学会事務局長、三重大学副学長・人文学部教授などを歴任し、現職。専門は地域社会学、市民社会論、NGO論、国際平和論、マーケティング調査など。国際平和研究学会事務局長〔2000-04年〕として、世界の平和研究の中心的役割を担い、2010年より再度、事務局長就任。また2006年エジプトで開催されたISSC総会にてユネスコに本部を置く国際社会科学評議会の副会長に選出され、2010年からは理事。グローバルな視点から社会科学の発展に寄与している。公開討論会を勧めるリンカーンフォーラム幹事を務め、開かれた政治文化の形成に努力している。三重県地方自治研究センター副理事長など、自治体問題や地域問題にも取り組む。核兵器廃絶へのプロセスをうたう「ヒロシマ・ナガサキプロセス」を提案し、世界的な運動を繰り広げている。また地産地消から「志産志消」の発想への転換を提言し、その運動の展開も図っている。2012年にインドの非暴力国際平和協会より非暴力国際平和賞を受賞。
【学歴】広島新庄高校を卒業ののち、広島大学教育学部英語教育研究科を卒業。同大総合科学部大学院修士課程を修了後、スウェーデン・ルンド大学に留学。社会学博士号を取得。

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