菊花賞の行われる京都競馬場に向かう足としてメガライナーを使っている青春メガドリーム号に乗りました。
 メガライナーはドイツ製の超大型バスです。全長15m(通常の大型バスは大きくても全長12m)、座席数84席の2階建てバスです。導入当初、利用客が多くて乗車待ちも多かった東京からつくばへの輸送手段の切り札として活躍していました。しかし、つくばエキスプレスの開通により利用客が減りお役ご免となってしまいましたが、現在は夜行高速バスとして活躍しています。
 このバスはとにかく安いのが売りで東京〜大阪間が繁忙期でも4000円となっています。また、インターネットで購入すればさらに2%安くなり3920円となります。なんと東京〜大阪の往復ともこのバスにすれば1万円かからない。それに鉄道の普通運賃(8540円)の半額以下、夜行バスがこれだけ安いと寝台列車が廃れるわけだ・・・。

 乗った感じの印象、超大型だけに2階では天井が高く上からの圧迫感はありませんでした。深夜に途中休憩で起こされるのではないかというのが心配だったのですが(昔、スキー場への夜行バスに乗って何回もトイレ休憩で起こされて眠れなかったことがある)、途中休憩は足柄SAだけで夜更けに起こされることもなく、よく眠れました。このバスはトイレが付いているので何回も休憩する必要がないということなのでしょう。
 ただ、安いだけにデメリットもあり、まずは肘掛けがなく座席も硬い。窓側では足元に暖房の通気路(だと思う)があるので足元も狭いです。腰の悪い人にはかなり応えると思います。また、車体が重いためなのかサスペンションが硬く、橋梁の継ぎ目を通るときの衝撃が大きいのが気になりました。
 また、法律の特例で運行を認められている超大型の特殊車両の為、ルート変更ができないので事故渋滞や通行止があった場合に到着が大幅に遅れてしまうなどのリスクもあります。
 そうはいっても、この運賃は利用客には魅力的のようで週末便の座席予約は2週間前にはほぼ埋まってしまう人気路線となっています。


大阪駅に到着したメガライナー
大阪駅に到着した青春メガドリーム号(左側)