2011年07月

国内最古の人骨(沖縄県)と世界最古のスッポン化石(石川県)の発見

2万~2万4千年前の国内最古の人骨発見(msn産経ニュース)
 沖縄県・石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡を調査している県などの発掘調査委員会は7月20日、2万~2万4千年前とみられる地層から新たに人骨片が見つかったと報告。同遺跡ではこれまでに、骨そのものの「直接測定」で国内最古の約2万~1万5千年前の人骨片が確認されており、今後の直接測定の結果によっては、今回の人骨が最古となる可能性があるという。

世界最古のスッポン化石発見(asahi.com)
 石川県白山市桑島の地層「手取層群」(白亜紀前期・約1億3千万年前)で1994年に見つかったカメ類の化石2点が、新属新種のスッポン科と確認されたと、同市教委が28日、発表した。これまで最古とされたスッポン科の化石を約2千万年さかのぼり、世界最古になるという。
 愛知県在住のアマチュア研究家、大倉正敏さん(62)が、国の天然記念物「桑島化石壁」から300メートルほど離れた地層で見つけていた。
 学名は「カッパケリス・オオクライ」と命名された。「カッパケリス」はスッポンなどをモデルにしたとされる妖怪「河童(かっぱ)」にちなんだ「カッパ亀」の意味。「オオクライ」は発見者の名前にちなんだ。
 全長は推定約15センチで、小川などにいたとみられる。 化石を調べた早稲田大の平山廉教授(古生物学)によると、一般的なカメの特徴であるうろこの痕跡が表面に見られず、スッポンに近い一方、甲羅のふちにはスッポンにはない「縁板(えんばん)」という硬い部分があった。このため、通常のカメからスッポン科が分かれたころの中間的な種だと考えられるという。 

中国高速鉄道事故 温家宝首相現地入り 政府批判封じ込め

 中国の温家宝首相が28日午前、高速鉄道の脱線事故で200人以上が死傷した浙江省温州入りした、とのニュースが流れた。
 事故原因究明をせず、事故車輌先頭車両を現場の畑に埋めて証拠隠滅を図るかのようことをして、遺族には奨励金付きの高額賠償金を支払って、早期幕引きを図ろうとした鉄道省に対する批判が、遺族のみならず中国国内メディアやインターネット世論にまで、当局が押さえきれないほど広範囲に及んでいる。

 鉄道省への批判が、政府の対応を批判にまで広がり始めていることをうけて、温家宝首相は事故原因の徹底究明を指示するとともに指導部批判につながらないよう情報統制しているようである。
 
 新華社電によると、温家宝首相は昨日(27日)、中国国務院(政府)の常務会議で、事故原因の究明や犠牲者家族への補償など事後処理の徹底を命じた。また、温家宝首相は、政府が「断固とした安全措置」を講じる方針であることを明言し、迅速でオープンかつ透明な調査を実施し、結果は公表されなければならないとした上で、政府は徹底的な安全強化に向け断固とした措置を取るとしている。
 新華社電はまた、「事実を解明し、法と規則に沿って責任を明確化することが極めて重要」との国務院の会議の声明を発表した。
 
 そのうえで、新華社は、事故発生直後には、最高人民検察院(最高検)が、国務院の事故調査チームに担当者を派遣し、現場(温州)で調査を進めていると報じた。

 しかし日本に流れる事故車両の映像は、シートがかけられたままで人の姿はまったくなかった。事故調査チームの姿らしい映像が流れたのは本日になってからであった。
 新華社電は、胡錦濤政権への批判を回避させようと、国務院の声明として上記のような金科玉条の言葉を連ねて報じたが、原因調査で重要な証拠物件となる車両が破壊されて埋められるなど事故車両が保全されなかったことで、まともな調査がどこまで行われるのかはなはだ疑問である。

 温家宝首相が28日午前、事故発生から5日後に突然、浙江省温州入りしたとのニュースが流れた。温首相が現地入りしたことは、中国政府内でも危機感が高まっている表れといえる。温州市政府幹部によると、温首相は事故現場を視察し、その後、遺族と対面し「厳正に責任者を処分する」と述べたということだ。

 また、事故原因の中間報告も「迅速に」なされた。新華社通信によると、国務院(政府)の事故調査チームは28日、第1回全体会議を開き、「温州南駅の信号機に重大な設計上の欠陥があったうえ、落雷で信号機が故障し、赤信号を表示すべき区間の信号機が誤って緑の信号を表示した」とする現段階での調査状況を明らかにした。
 一方、中国中央テレビは、追突防止のための警告を運行指令担当が発しなかったことを上海鉄道局が把握していると報じた。これまで「落雷」による「天災」を強調していた当局が初めて「人災」を認めたものだ。
 しかし、中国の鉄道関連企業は、当局が原因調査中にもかかわらず、「当社は事故とは無関係」などとする声明を相次ぎ発表するなど、責任逃れとも受け取れる対応に終始している。(この項、情報元はmsn産経ニュースおよび読売新聞電子版)

 国が威信をかけて建設した高速鉄道の大惨事に、これを契機として、政府の経済発展優先のあおりで貧富の格差を受けている内陸の国民や貧困層の不満、官僚の汚職にたいする怒りは拡大の一途をたどり、インターネットによる政権批判は今後ますます沸騰するであろう。

コイやナマズの祖先は2億5千万年前の海水魚、サンゴの登場は約5億年前

 近年、様々な生物の全遺伝情報(ゲノム)の全塩基配列の解読が急速に進展している。遺伝子解析装置(シーケンサー)の読み取り速度が格段に高まったことによる。このことによって、遺伝子を比較して優れた品種の改良に利用したり生物の起源を探索することが可能となっている。

 ヒトゲノムが完全解読された2003年以降、最近では、「納豆菌」のゲノム解読や、「コシヒカリ」のゲノムの解読が発表されたことは記憶に新しい。納豆のネバネバは、原料である大豆に納豆菌の遺伝子があることが確認されている。「コシヒカリ」のゲノム解読では、ほかの優れた品種の稲と、それぞれが持つ遺伝子を目印にした交配によって改良することが可能となった。(情報元:日本経済新聞電子版)

 また、高速解読技術の出現によって、すでに判明しているゲノムがある場合、同じ種や系統のゲノムは解読しやすく、ゲノムを解読してその生物の系統を調べることが可能となっている。
 今年7月には、東京大大気海洋研究所の西田教授チームが110種の魚類の遺伝子配列を比較して、コイやナマズの祖先は2億5千万年前の海水魚であることをつきとめ、沖縄の研究グループがサンゴの遺伝情報「ゲノム」の解読に世界で初めて成功し、サンゴの登場は約5億年前ということが分かった。それぞれの研究成果は前者が英国の進化生物学専門誌に、後者が英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載された。(情報元:前者、読売新聞電子版、後者asahi.com)

 今後は、医療分野では、個人が安価にゲノム情報を手にし、この情報をもとに将来かかりそうな病気の予測や健康状態の診断、適切な予防法の提案などが可能になるといわれている。

始祖鳥に最も近い羽毛恐竜の化石発見 始祖鳥定説見直し

 中国東北部、遼寧省の約1億5500万年前(ジュラ紀後期)の地層から、鳥の祖先とされる始祖鳥に最も近い、羽毛を持つ恐竜の化石が中国科学院などのチームによって発見された。
 化石は「始祖鳥科」に分類されるほど始祖鳥に似ているが、頭骨の形などに基づく分析では恐竜に位置づけられ、始祖鳥は最初の鳥とする定説に見直しを迫るという。
 化石は頭部から尾まで全身の大半が保存され、ニワトリほどの大きさで推定体重は約800グラム。手足に羽毛の痕跡があり、足にも翼があったとみられる。
 手の指や骨盤は始祖鳥にそっくりだが、頭骨の形などから始祖鳥科の獣脚類(肉食恐竜の仲間)に分類される。化石を所蔵していた山東省天宇自然博物館の功労者の名前にちなんで「シャオティンギア」と命名された。 (読売新聞)

 日本でも昨年9月に、「恐竜から鳥」への進化を示す二足歩行の羽毛恐竜の化石が、兵庫県篠山市で発見されている。
 
 兵庫県篠山市の白亜紀前期(約1億1千万年前)の地層「篠山層群」から、鳥類に近い系統で、体表に羽毛がある恐竜「デイノニコサウルス類」の左腕と左膝の化石を発掘したと、県立人と自然の博物館(同県三田市)が15日発表した。
 昨年9月、市民でつくる地学研究グループの化石発掘愛好家2人が県立公園の敷地にあった岩塊(縦約13センチ、横約17センチ、厚み約10センチ)表面に骨の断面が露出しているのを見つけた。
 見つかったのは片方の前脚の大部分と、後ろ脚の一部。保存状態がよく、前脚は上腕と前腕が折りたたまれた状態で、左前脚が上腕骨から指骨までほぼ完全な形でつながっており、見える部分で最も長いのは上腕骨の8.5センチ。前脚を伸ばすと長さ約25センチになるとみられる。体長約1メートルと推定される。指先はかぎ状になっており、木登りに使われたとされる。同類は後ろ脚2本で歩く獣脚類に分類され、前脚には羽毛が生えていたとみられる。
 博物館によると、肘や指、膝の関節がつながったままの状態。同類の骨格化石は福井県勝山市で2007年に見つかったのに次いで国内2例目だが、前脚部分がほぼ完全な状態で見つかったのは初めて。同館は「恐竜から鳥への進化を解明する貴重な発見だ」としている。
 デイノニコサウルス類の多くは肉食だが、草食や雑食の種類もある。今回は頭部が見つかっていないため、どちらかは不明。体長は1メートルを超え、空は飛ばなかったとみられる。(情報元:読売新聞電子版、asahi.com、msn産経ニュース)

 羽毛恐竜の色についての研究論文が、今年1月に、英ブリストル大学と中国科学院の共同考古学チームにより、2月にはエール大(Yale University)などの研究チームによって相次いで発表された。恐竜の色は従来は想像に頼るしかなく、科学的な証拠が得られたのは初めてだという。
 
 英ブリストル大学と中国科学院の考古学チームが調べたのは、遼寧省のかつて湖だった堆積層から発掘された白亜紀前期(約1億2500万年前)のシノサウロプテリクスという小型肉食恐竜の化石。この恐竜はラブラドール犬や始祖鳥ほどの大きさで、羽毛が生えていたとみられている。
 電子顕微鏡を使って、メラニン色素を含んで色を現出させるメラノソームと呼ばれる小胞が化石に残っていないか調査したところ、2種類のメラノソームを見つけることに成功した。黒と灰色の色素を持ち、明るいベージュからショウガのような赤褐色にわたる色を呈する。化石にメラノソームがない部分は白かったと想定している。また始祖鳥は白、黒、褐色だったと想像している。(「AFPBB News」2010年01月28日 12:31 発信地:パリ/フランス)
 
 米エール大チームは、中国のジュラ紀後期(約1億5000万年前)の地層から見つかった背丈わずか12センチ
220px-Anchiornis_martyniukの小型羽毛恐竜、アンキオルニスの化石から採取した29か所の羽毛を顕微鏡で観察し、色を現出させるメラノソームを、現生鳥類の羽毛のメラノソームのデータと比較。アンキオルニスの羽毛の色を90%の確度で推定したという。研究では、アンキオルニスの身体は暗い灰色で、顔には赤褐色の斑点があり、翼の一部は白かったなど、ほぼ全身の色や模様を推定し再現することに成功したと、米科学誌サイエンス電子版に発表した。(「AFPBB News」 2010年02月05日発信地:ワシントンD.C./米国)




















   

共産党による国内のメディア報道規制、中国版「ツイッター」に敗北

 昨晩から今朝にかけて、日本国内の各種メディアは、温州市で起きた高速鉄道事故で、当局と遺族の間での賠償交渉賠償交渉が始まったとの中国国営通信の新華社電を報じた。
 新華社は26日夜、鉄道省などは犠牲者の遺族に賠償することを決め、すでに一部の遺族が鉄道事故の補償限度額の3倍に当たる50万元(約625万円)で基本合意したと報じた。早期に賠償を受け入れた場合の「奨励金」を含んだ額だという。これは、鉄道省各種規定と「人道主義精神」に基づく措置という。
 当局の基準はこの遺族との妥結額をベースにしているとみられる。

 しかし、当局の迅速な賠償金提示には、遺族の不満を封じ込め、早期の幕引きを図る狙いがあるとみられるとの批判も出ている。中国紙記者は「カネで口封じをしている」と指摘した(読売新聞)。
 政府の賠償案に合意した遺族によると、政府側は「通常の鉄道事故だと賠償は15万元だが、今回は20万元を上乗せする」と説明。さらに列車保険の2万元や埋葬費などを加えた額に奨励金を上乗せして50万元を支給するとも言われた。50万元はカローラなどの乗用車3台分程度。遺族は「政府は時間と人員を節約し、遺族の問題を早期に解決しようとしているのだと思った」と話す(asahi.com)。
 
 遺族からも当局に対する批判や抗議が相次いでいる。 読売新聞電子版、asahi.com、nikkei webにはこうした遺族の声や行動が紹介されている。 
 *遺族の間では、「復旧が優先され救助活動が拙速に打ち切られた」との憤まんが渦巻いており、遺族の一部は25日夜、温州の地元当局庁舎前で道路を封鎖する抗議活動を行った。当局は、抗議拡大を防ごうと神経をとがらせており、26日は火葬場に警官30人を配置し、遺族の動向を監視した(読売新聞 )。
 *親族が犠牲になった遺族の男性が、火葬場で顔を真っ赤にして声をあららげた。 「人が死んで、奨励金とは何事だ。商売の話をしているんじゃない」(asahi.com) 。
 *インターネット上では「奨励金とは何事だ」「人命はこんなに安いのか」などと批判的な書き込みが相次いでいる(nikkei web)。

 本来は中国メディアは独自に取材せず、国営新華社通信が配信した原稿をそのまま使用することが多かった。しかし今回の事故は、中国が威信をかけた高速鉄道が北京-上海間で開通した直後というタイミングで起き、国民の関心も高い。このため事故が発生すると、宣伝部の指示を待たずに、全国から計100社以上の新聞、テレビ、ネットメディアが現場に記者を派遣、激しい取材合戦を繰り広げて、鉄道当局に批判的な報道を繰り返してきたという。

 そこで、政府・当局指導部の責任を追及する世論が高まることを懸念して、新聞テレビを管轄する共産党がメディア規制に乗り出した。
 メディアを管轄する共産党中央宣伝部が25日、国内の各メディアに対し浙江省温州市で起きた高速鉄道事故について報道規制を通達したことについて、msn産経ニュースは次のように伝えている。
  「事故原因の分析については政府の発表内容と一致すること」
  「インターネット上の情報や書き込みを転電しないこと」
  「独自取材を控え、国営の新華社通信の配信記事を使うよう」
さらに、
  「政府の懸命な人命救助や市民による自発的な献血活動など、プラス面のニュースを中心に報道するように」
という趣旨の通達を出した。
 通達は各省・市の宣伝部を通じて各メディアに伝えられた。

 共産党宣伝部の通達を受けて、メディアの報道合戦は沈静化するとみられるが、「一時的におとなしくするだけ。今後も(独自報道は)繰り返されるだろう」と指摘する中国メディア関係者もいる。
 この指摘どおり、中国版「ツイッター」が迅速な反応で報道してネット上で批判の声が出ていると、25日付の中国紙、中国青年報が伝えた。
 同紙は、23日の事故発生当日、多くの市民がネット上にアップされる事故の情報を「夜も眠らずに待った」とし、速報性や情報量で劣る新聞やテレビなど従来型のメディアの「敗北」を指摘する声を紹介した(msn産経ニュース)。

 今回の高速鉄道事故での中国共産党の従来の旧態然とした報道管制は、当局による事故車輌の破砕・埋立て作業の現場写真が逐次公表され、ツイッターに「早々と救助を放棄し、車体を破壊して、事故原因はいつまでも出てこない」などと当局批判が相次いで書き込まれたように、ハイテク機器の普及した中国国内ではもはや通用しなくなっていることを白日の下にさらけ出したといえよう。

 中国国内では、経済成長を急ぐあまり地域間や階層間の格差拡大が生じ、これに不満を持つ民衆によるデモや暴動が多発しているという。ひょっとしたら、事故原因調査の進捗状況次第では、ツイッターのよる政権批判が爆発し、これまでの地域格差問題と融合して、押さえ切れないほどの民衆の数による暴動があちらこちらで起きて、汚職まみれの共産党の崩壊につながるかもしれない。来年にせまった政権交替が山場となるのではないか。中国市場に進出している日本企業が日本国内の経済を支えている、といっても過言でない日本経済の現況下、日本はよそごとと傍観してはおれない。 

東電株価が3日続落、燃料費増加で収益悪化懸念

 対ユーロでの円高修正が好感され、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに上げ幅を拡大しているなかで、東京電力 が3日続落。連日の東証1部の売買代金トップと商いをこなす一方で、東証1部の値下がり率上位にもランクインしている。14時現在東電株価は520円(前日終値-15円)前後で推移している。
  同社のほか、中部電力 、関西電力  、東北電力  、九州電力 の電力上位5社で、12年3月期の燃料費が前期比で2兆円増加する見通しと伝えられたことを嫌気して売られた。
 また、福島第1原発の事故を受けた原子力賠償支援法案の成立がずれこんでいることも売り材料になっている。
 (本日、26日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、民主、自民、公明、たちあがれ日本の4党は、東京電力福島第1原発事故の損害賠償を支援する枠組みを定めた「原子力損害賠償支援機構法案」の修正案を共同で提出した。)

 

脱線車両5両と、埋めた先頭車両を掘り出して一転調査へ 中国当局「証拠隠滅」批判受け

 「中国中央テレビなどによると、中国の鉄道省は26日、破砕し埋め立てた車両を掘り出し、脱線したほかの5両ともに大型トレーラーでおよそ7キロ離れた温州西駅の敷地に移送し、今後、詳しい調査が行われる予定」との報道をNHKニュースほか新聞各社の電子版が、26日昼前後に速報で報じた。
 鉄道省は、23日夜の脱線事故の翌朝、およそ100kmの高速で、落雷で停車中の列車に激突した「和諧号」CRH2型の先頭車両運転席を現場そばの野菜畑に掘った穴に捨て、重機のアームで計器類ともどもこなごなに破壊。脱線したほかの5両の一部も25日に破壊するなどして、現場に放置していた。
 運転席を埋めたことについて、鉄道省はこれまでに「作業現場の場所を確保するため」と詭弁を弄した説明をしてていた。
 しかし、事故原因究明には欠かせない列車の運転席を破壊して埋めたことから、インターネット上では「証拠隠滅だ」などと批判が噴出していたし、24日夜に開かれた鉄道省の記者会見では中国の記者からも疑問を呈する声が相次いだという。
 鉄道当局としては、こうした批判をかわし、原因究明を重視しているという姿勢を示すねらいもあるとみられるが細かく破砕された運転席や、一部破壊された他の5両の車輌から、事故解明につながる情報がどれだけ得られるか素人目にもはなはだ疑問であり、当局の批判かわしのためのポーズに終わるであろう。
  
  

安全軽視懸念どおり。中国高速鉄道(北京-上海線)でまたトラブル 電気系統に故障

 多数の死傷者を出した大事故事故があったにかかわらず原因究明のための現場検証もせず、事故車両を現場の畑にうめて、何事もなかったように運転を再開した中国の高速鉄道で、「25日午後5時半(日本時間同6時半)ごろに、電気系統の故障が発生し、20本以上の列車に遅れが出た」ことが、中国・上海の地元紙、東方早報(電子版)や中国国営新華社通信で分かったと、NHKニュースとmsn産経ニュースが報じている。
 トラブルが起きたのは、北京-上海線の安徽省定遠付近で、6月30日に二大都市間の大動脈として開業した同線では、7月10~13日のわずか4日間で3度故障が起きている。
 当局の、「国威優先、安全性軽視」の姿勢は、このたびの大事故にもかかわらず不変のようで、内外の批判を無視して、何事もなかったかのように事故後1日半で営業運転を再開した。一方、国内のメディアには報道管制を敷き、ネット世論を封じ込め、遺族の批判には公安関係者の尾行で牽制するなどして、徹底的に政府に対する批判を封じ込めようと策している。
 「安全軽視・人命軽視」の中国高速鉄道は更なる惨事を引き起こしかねない、まさに中国ネットでいうところの「走る棺桶列車」だ。

中国高速鉄道事故で当局、隠蔽・責任回避。「事故車輌先頭車の運転席」計器類もろとも粉砕し畑に埋立て(7月26日更新)

 中国政府が、北京-上海間を頂点とする高速鉄道網の整備を急ピッチで進め、世界第2の経済大国の象徴として「世界最先端の技術」と誇る高速鉄道で、日本時間の23日夜、浙江省温州で落雷の影響で停車していた高速鉄道の列車に後続の列車が追突し合わせて6両が脱線、そのうちの追突したほうの4両の車両が高架橋からおよそ20メートル下に転落するという大事故が発生した。
 追突事故の死傷者数をめぐり、国営新華社通信の報道と鉄道省の見解が食い違う異例の事態となり“情報の錯綜(さくそう)”が続いている。現在のところ、新華社通信と鉄道省の発表を集約すると、乗客千数百人のうち40人が死亡、192人が負傷、そのうち132人が入院中でうち12人が重体だということだ。当局は「これが最後の数字ではない」としており、行方不明の乗客も多いため、犠牲者はさらに増えそうだとの報道がある。
TKY201107240424 新華社電などによると、事故は午後8時38分(日本時間午後9時38分)に発生。落雷による停電で緊急停車していた浙江省杭州発福建省福州行き高速鉄道D3115号(16両編成)に北京南発・福州行きD301号(16両編成)が追突した。合計6両が脱線、うち追突した301号の先頭4両が脱線して高架橋から落下した。事故を起こした列車の車両は川崎重工業の技術供与で製造された「CRH2」型とカナダのボンバルディア社による「CRH1」型。 
123 この事故で鉄道省は24日、事故のあった区間を管轄する上海鉄道局のトップの局長や幹部あわせて3人の解任を決め、全国の鉄道局に線路と列車設備の緊急点検などを命じた。
 また、温家宝首相は24日、北京で日本国際貿易促進協会の河野洋平会長らと会談した際、「落雷で動力が止まってしまったという説もあるが、さらに深く調べる必要がある」と述べ、事故の原因を徹底的に究明する姿勢を示したという。 
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 しかし、現地では事故発生から一夜明けた24日早朝には、中国鉄道省は、専門家による事故原因究明には必要不可欠の現場検証することもなく、大破した車両を高架から下に落とす方法で撤去作業を行ってうえで、追突したとみられる車両の運転席部分を、現場に掘った穴に埋めてしまったという、常識では考えられない驚くべきニュースが現地記者の目撃として報じられた。別のメディアは、「空が明るくなり始めた午前6時ごろ、7台のショベルカーがすぐ横の野菜畑に穴を掘り始めた。深さ4~5メートル、幅も約20メートルと大きい。午前7時半過ぎ、ショベルカーがアームを振り下ろし、大破した先頭車両を砕き始めた。計器が詰まっている運転席も壊した。そして残骸を、廃棄物のように穴の中に押しやってしまった」と、より具体的に報じた。
 
 さらに驚いたのは、鉄道省報道官の言葉として、24日の夜までに事故車両の撤去が終わり、開通の条件は整ったということで、25日に営業運転を再開したことだ。

 日本や欧米では当たり前の鉄道事故専門家による現場検証も行わずに、事故車輌の先頭車両を砕き運転席を壊して計器類もろとも埋め命令でたということは、中国鉄道省の幹部や責任者の責任回避のための証拠隠滅そのものではないか。だれの指示でこのような暴挙をしたのだろうか。一党独裁支配の中国で、現場作業者が上からの命令なしに勝手に判断してやれるようなことではない。誰もが証拠隠滅とうけとめるだろう。
 と、思っていたら、その後の報道によると現場指揮に当たっていたのは、なんと鉄道省最高責任者の鉄道相だったとのこと。しかも鉄道省報道官も、事故車両の一部を付近の農地に重機で穴を掘って埋めたことを認めたうえで、救助作業を円滑に進めるためだった、としている。驚きにつぐ驚きである。
 現場検証なしに、原因究明もなく、したがって根源的な事故対策もなく、事故車輌を破砕して埋めて、営業運転を再開するとは他国では考えられないことだ。
 
 さらには、この事故の報道については、中国共産党中央宣伝部が国内メディアに対して独自報道をしないよう求める通知を出したことが明らかになった。事故の報道は新華社の配信記事に限られている。ネット世論も次々と削除されている。遺族の政府批判には警察関係者の尾行で牽制している。中国政府のいつもの情報管制・情報統制である。事故に対する当局の責任を問う声を封じ込める狙いがあるとみられている。
 
 鉄道省の報道官は、事故の原因を「落雷による設備故障」と説明し、列車の衝突を未然に防ぐ緊急停止の安全制御システムや信号が正常に作動しなかった可能性があると公表し、詳細は「調査中」としている。鉄道省の責任(人災)回避以外のなにものでもない。
 
 上海と北京を結ぶ高速鉄道では、開業から間もない7月10日にも落雷を原因とする電気系統のトラブルが発生。その後も12日、13日と送電系統の不具合が相次いだ。なにの力が、雷に高速鉄道をタ-ゲットとして集中攻撃させたのだろうか。こう、いとも簡単に雷によって電気系統が故障するのなら、過密ダイヤの日本の新幹線は確率的には多頻度で雷による故障に見舞われているはずだ。当局の責任逃れの言葉としか思われない。

 中国では近年、毎年のように重大な鉄道事故が発生している。
 2008年4月、北京から山東省青島行きの列車が脱線して転覆し、死者72人を出した。運転士の居眠りとスピードの出しすぎが原因であることがその後の調べて分かった。
 2009年6月には、湖南省内で南北に向かう2つの列車が正面衝突し、3人が死亡、60人が負傷した。列車が運行ダイヤを守らなかったことが原因と指摘された。
 2010年は5月、江西省内で列車が脱線し、19人が死亡、71人が負傷した。豪雨による土石流で、線路の一部が流されたことが事故原因だった。

 一連の事故原因はさまざまだが、中国が急速に鉄道網を拡大してきたために、手抜き工事が行われたほか、人材育成、とくに現場の教育が追いついていないことなどが指摘されている。たとえば、鉄道省発行の「旅客報」には「高速鉄道の運転研修をドイツ人運転士なら2~3カ月かけて受けるが、中国人運転士はわずか10日間で習得できる」とあって、拙速な従業員教育は大きな安全リスクとされてきた。
 
 このように過去に多発した大事故とこのたびの重大事故の背景には、中国政府が威信をかけて建設した高速鉄道では、「速度重視」「経済」最優先で、「安全確保軽視」・「人命軽視」をしてきたことがある。
 中国鉄道省の元幹部が、「安全よりも(営業速度など)『世界一』を優先させた設定だった」と発言し、土木工事に手抜きがあったことを指摘する工事関係者もいるという。
 
 このたびの事故の原因と責任の所在は、鉄道省がいうところの「雷」という天災にこじつけて治まるわけではない。まさに「国家的人災」「国家的責任」である。鉄道省の責任にとどまらず、中国政府そのもの責任である。鉄道省幹部の更迭では済まず、政府の要職にある人物の処分にまで至る可能性は否定できないであろう。 

 中国の高速鉄道計画では、巨額な公共投資で2015年までに総延長1万6千キロに延伸することになっているが、今回の事故の対応次第では、これからも同様の事故再発も懸念され、延伸計画の先行きは不透明である。
 また、温家宝首相がイギリスのキャメロン首相と会談して、ロンドンとスコットランドを結ぶ新たな高速鉄道の建設構想で、首相自らが中国の高速鉄道技術の売込みを行うなど、欧米市場への参入に意欲を示していたが、このたびの事故で、「かなわぬ夢」となったといえよう。

 昨今の中国国内の国民から国家にまで蔓延している「仏造って、魂入れず」、つまり「形(ハード)だけ真似て中味(ソフト)がない」という「パクリ文化」「パクリ思考」では、中国という一党独裁共産主義国家は国内外でこれからもさまざまなトラブルや大事故を引き起こすであろうことは間違いない。

 なお、国内の鉄道車輌メーカーの中には、今回の事故究明について「技術的な支援要請があれば対応したい」との声が出ているようだが、日本の新幹線技術供与では中国側がこれを独自技術として国際特許を出願するという契約無視の裏切り行為をされているのに、これに懲りずに技術支援する意思表明をするとは、お人よしもいいところだ。いまに、「事故原因とその責任は技術供与した日本側にある」と強弁・詭弁して国挙げて責任転嫁してくるであろう。
(以上、情報元:msn産経ニュース、読売新聞電子版、NHKニュース電子版、asahi.com、TBSi、添付図写真は上から:asahi.com、nikkei web、下左:asahi.com、下右:読売新聞電子版)

 以下の写真は事故車輌先頭車の運転席が破砕されて畑の穴に埋められるまでの様子を示している。(写真上左からmsn産経ニューズ、asahi.com、msn産経ニュース、同、同、同、asahi.com、読売新聞電子版)

chn11072401580006-n1TKY201107240606chn11072509390004-n1                    







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20110725-247763-1-N

中国高速鉄道「パクリ新幹線」の国際特許出願にみる中国の「パクリ文化」

*中国高速鉄道 国際特許問題(1)
 
中国は6月30日に開業した高速鉄道の車輌技術を日本とドイツから導入したが、その技術を「独自開発」と主張し、米国などで特許申請したことで、日本や欧州を始めとする国際社会から反発が強まっている。
 中国は鉄道輸送能力の強化を急いでおり、高速鉄道の敷設や在来線の高速化を進めている。中国の高速鉄道をめぐっては、過去に日独などが技術供与して開発したシステムであって、車両は、川崎重工業の技術をベースにしたCRH380AL、ドイツ電機最大手シーメンスの技術がベースのCRH380BLなどだが、中国鉄道省はは「すべて中国が自主研究して生み出した」と主張、中国車輌メーカーは「独自開発だ。川崎重工業などから導入した技術は、時速200~250キロの「CRH2」型車両どまりで、同300キロで北京-上海線を走る「CRH380A」は完全に国産だと主張した。
 中国版新幹線を世界に売り込むため、同中国車両メーカーは米国などで技術特許を取得する国際特許の申請手続きを進めている。
 中国鉄道省の技術責任者は「(日本の技術を)引き入れ、消化・吸収し、革新した」などと「自主研究」に基づく成果だと力説、「日独の技術を導入したが、最高速度を引き上げる過程で中国が独自開発し、独自の知的財産権を持つ」と主張し、車輌を開発した中国車輌メーカーが米国で特許申請を検討していることを正当化した。
 中国車輌メーカーの首席技術者は「2004年に川崎重工業と協力して時速200キロの車両を受け入れ、共に設計、研究、試験をした後に国産化した」「研究所や大学からアドバイスを受けながら、トンネルが多い中国の事情に合わせた」などと説明した。 
 鉄道省の報道官は「他国の知的財産権を侵害した事実はなく、中国人は他人の所有物を自分の物だと強弁することはない。他人の指図で申請の権利を放棄することもあり得ない」などと述べている。その上で同報道官は、「中国(版の新幹線)の多くの技術基準は日本の新幹線をはるかに上回っている」として、日本の新幹線を支援するため「関連技術を提供したい」とまで話した。
(筆者主張
 上記報道官の、「中国人は他人の所有物を自分の物だと強弁することはない」という言葉はまったくの嘘っぱちであることは、日本固有の領土である尖閣諸島の領有権を強弁し、ASEAN諸国の領域である南シナ海のほぼ全域の領有権を主張する中国のなりふり構わぬ覇権主義的暴挙をみればわかる。
 中国は、自動車デザインから始まって、日本のブランド商品や食品、世界的に有名なブランド品、携帯電話、そして新幹線技術、直近では日本国産アニメ、アップルストアとあらゆる分野で次から次へとパクって、ぬけぬけと商標登録するは特許出願するはやりたい放題で、ついには他国の領土・領域までパクろうと陸海軍を全面に出して威圧攻撃に出ている。
 古代四大文明発祥地のひとつであり孔子・孟子を生んだ中国は、いったいいつのころから、独創的技術開発を捨て去り、礼節を捨て去って、恥しらずに「も他人の所有物を自分の物だ」と強弁するようになったのだろうか。個性や独創性を押さえ込んできた一党独裁・共産党支配の政治体制にその原因があることは誰の目にも明らかである。
 いまの中国は政治・経済・外交・社会・文化などあらゆる分野において、誰が見ても曲がった物でもまっすぐだと言い張り、「おまえの物は俺の物」とすごみ、相手がきかないとみるや武力をちらつかせ、最後にはそれを行使して自らの獲物とする。中国のこのような言動には、国際社会は辟易している。こういう言動を続ける、共産主義国家・管理型似非資本主義国家には一国の夢ある将来がまったく見えてこない。「仏造っても魂入れず」の中国は、いずれ自壊・自滅の道を歩むであろう。

中国高速鉄道(パクリ新幹線)「和諧号」(写真左)と日本の新幹線「はやて」(写真右) msn産経ニュース 
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*中国高速鉄道 国際特許問題その2
 中国に供与した日本の新幹線先端技術が、中国の独自技術として中国車輌メーカーによって国際特許出願される問題で、先月末から新聞各紙ほかメディアが下記のように連日のように報道してきたが、当事者の川崎重工は新幹線技術を特許で守ることを怠っていたうえに、相手方の中国の特許内容がわからず、出願後18カ月に特許内容が開示されるまでは「当面は手の打ちようがない」としている。
 川重の大橋会長は「供与した技術は中国国内での使用に限ることになっている。きちんと契約を守る大人の国になってほしいと思うが、(中国側の動きを)もう少し見守りたい」と述べた。
 
 しかし、今の中国のあらゆる分野での言動は「きちんと契約を守る大人の国」でないことは素人の筆者でもわかること。川重の脇の甘さがうかがえるが、このたびの新幹線技術特許問題は、こと川重一企業の問題にとどまらない。日本はビッグビジネスとして新幹線技術をアメリカや欧州に国挙げての売り込みをはかっている。中国の米国での特許出願には、米国の高速鉄道計画の受注競争で優位に立とうとする狙いがありありとみてとれる。また、欧州市場での高速鉄道受注についても、6月下旬に訪英した温家宝首相が27日、キャメロン首相と首脳会談を行い、ロンドンとスコットランドを結ぶ新たな高速鉄道の建設構想について、中国企業による参入に意欲を示している。
  中国鉄道省の報道官は、「海外で特許を取れば、他国の国際競争力は低下するだろう」と述べ、特許獲得で鉄道事業の国際商戦を有利に進める考えを強調している。

 日本の一部メディアが中国版新幹線を「日本の新幹線のコピー」と非難していることには「でたらめだ」と不快感を表明。高速鉄道と新幹線を「同列に論じることはできない」と反駁し、「技術の多くは日本の新幹線よりはるかに優れている」と反論した。
 さらに「中国は国際法規に基づき喜んで日本に関連技術を提供したい」と、日本が整備計画をしている全長870キロメートルの5本の新幹線について、日本の整備新幹線計画に参入する意欲も示した。
 また、同報道官は、中国の高速鉄道はすでに1900件以上の特許を出願しており、さらに481件が受理されている最中という。中国が高速鉄道技術の特許を海外で申請することに日本で反発が広がっていることについては、どんな特許を申請したのかもはっきりしないうちから強烈な反応を示すのは「自信のなさの現れ」だと述べ、川崎重工が「契約違反であれば法的措置をとる」としていることについては、「中国に対して訴訟を起こすというのなら、「好きにすればいい」と述べた。王報道官はさらに、「中国は国際法規と国際貿易ルールに基づいて、喜んで日本に関連技術を提供したい」と参入に意欲も示した。 

 実に「盗人たけだけしい」ではないか。これこそが、中国人の「曲がったものも真直ぐだ」と言い張り、「おまえの物は俺の物、俺の物は俺の物」とうそぶく真骨頂ではないか。
 国益が絡んだ、今回の特許問題。有効な対抗措置はないのだろうか。国際特許弁理士の考えを訊きたいところだ。

*中国の高速鉄道パクリ新幹線の国際特許出願に関するこれまでの報道一覧
①中国、「はやて」ベース車両を米で特許申請(2011年6月24日 読売新聞)
②中国新幹線、「独自技術」譲らず 特許申請巡り中国鉄道省 (2011年6月27日 nikkeiweb)
③中国、「新幹線」特許を国際出願 日独と係争の可能性(2011年6月28日 nikkeiweb)
④中国版新幹線、特許の国際手続き着手 反発必至の中 日米や欧州などで21件(2011年6月28日 nikkeiweb)
 ⑤中国、日米欧などで「新幹線」技術の特許乱発 (2011年6月28日 読売新聞)
⑥中国新幹線の特許申請に不快感 JR東海社長「日本の汗と涙の結晶」(2011年6月29日 msn産経ニュース)
⑦新幹線技術 汗と涙の成果(2011年6月29日 NHKニュース電子版)
⑧中国「新幹線」特許を出願 知財戦略、日本に警鐘 インフラ輸出に影響も(2011年6月29日 nikkeiweb)
⑨パクリ特許取得阻止に断固対抗 中国版新幹線、試される知財戦略(2011年6月30日 msn産経ニュース)
⑩中国版新幹線の特許審査、国際機関「関与せず」(2011年7月1日 nikkeiweb)
⑪川重会長 中国の“パクリ新幹線“で「法的手段」を示唆(2011年7月4日 msn産経ニュース)
⑫中国「新幹線技術、日本上回った」 特許批判に反論 (2011年7月7日 nikkeiweb)
⑬中国鉄道省「日本に新幹線技術を提供したい」、中国高速鉄道特許批判に反論(2011年7月8日 サーチナ)
⑭川重、中国新幹線問題で有効打欠く 特許で独は布石 (2011年7月16 日 日本経済新聞電子版)

あの中国パクリ新幹線、ついに追突脱線転落事故で死者39名負傷者192人以上(7/26 更新版)

 今朝(7月24日)未明から朝方にかけて、日本の新聞各紙電子版やNHKニュースは、中国国営新華社通信配信ニュースとして、23日午後8時50分(日本時間同9時50分)、中国東部の浙江省で走行中の高速鉄道列車が折から落雷で停車中の列車に追突して脱線し2両が高架橋から川に転落する事故があり、39名が死亡(現地26日未明現在 新華社電)、行方不明の乗客も多いため、犠牲者はさらに増えそうだとのこと。(写真左:asahi.com、右:msn産経ニュース)
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 今回の大事故は、中国高速鉄道の計画から営業運転までの数々のニュースをみてきた素人の筆者でさえ、近い将来必ず起きると予想していたことで、ましてや中国国内や日本国内外の鉄道専門家は、中国鉄道省が安全性を犠牲にしてまで営業運転速度を時速350キロ(その後300kmに減速)にまでしたことや、安全性を無視した材料や土木工事の手抜きについて大きな懸念を表していた。(営業運転する列車としては世界最速の 最高時速487.3kmを達成したが、安全面への配慮などから最高時速300で営業運転)。
 具体的には、北京-上海間を結ぶ高速鉄道(中国版新幹線)は、「安全よりも(営業速度速度が目標380kmと)世界一」を最優先した(中国鉄道省の元幹部発言)こと、中国共産党の創建90周年記念日を前に前倒しで8月30日に開業したことで着工から開業までの期間が日本などと比べて短く、相当の手抜き工事があったとみられことなどから、「安全軽視」が問題となっていた。その危惧が現実となって、開業直後から停電や車両の不調などによるトラブルが相次いで発生し、昨夜の大事故に至った。
 ただし、今回の事故の原因については、asahi.comによると、日本の新幹線の技術に詳しいJR関係者は、「運行システムの不具合の可能性がある。衝突であったとすれば、車両ではなく運行システム上のトラブルとしか考えられない」と指摘している。さらに同関係者は、「日本の新幹線の場合、輸送指令室による制御に加え、車両同士が一定の距離以上に近づかないために幾重もの対策が講じられているが、中国高速鉄道では信号などの運行システムは中国独自のものが使われている。(事故原因が運行システム以外の)他に考えられるとすれば、レールなど構造物の問題もありうる。中国の高速鉄道は日本やドイツなど多くの国の技術の寄せ集め。何が原因か解明するのは容易ではないだろう」と話している。その後の報道では、列車衝突回避に欠かせない制御装置に重大な問題があった可能性が浮上しているとのこと。

*中国高速鉄道(別称:パクリ新幹線)、相次ぐ開業以来のトラブル・事故
(中国国営新華社通信情報元:msn産経ニュース、読売新聞電子版、asahi.com、nikkei web、サーチナ)
①7月10日
高速鉄道「京(けい)滬(こ)線」(6月30日開業)の列車「G151」が山東省内で電気系統の故障のため緊急停車。激しい落雷の影響によるとみられる。
②7月12日
 国安徽省宿州市付近で、北京と上海を結ぶ高速鉄道の電力供給設備に故障が発生、緊急停車。
③7月13日
北京と上海を結ぶ高速鉄道で13日午前、江蘇省の鎮江南駅で車両が緊急停車した。6月30日開業から緊急停車は3回目。
 中国鉄道省の報道官の説明では一部車両の出力喪失で列車全体の走行能力が低下。最高時速が300キロから160キロまで落ち、緊急停止して車両を交換した。中国鉄道省は事態を重視し、故障原因の分析を急ぐとともに、一斉点検を始めた。
 トラブル多発について、同鉄道は2012年に開業予定だったが、中国共産党創建90周年記念日を前にした6月末に開業を前倒しして建設を急いだ経緯があり、結局は7月1日だった正式開業日の予定を突然、前日の6月30日に前倒して7月1日の中国共産党創設90周年記念日前日に開業したが、開業を急いで準備が不十分だったのではないかという見方や手抜き工事を疑う声が出ている。
④7月21日 中国鉄道省報道官のあきれた弁明
 中国鉄道省の報道官は、京滬(けいこ)高速鉄道(北京・上海高速鉄道)の相次ぐ故障問題に対して、「一部車両が変圧器の故障で出力を失った」、「故障は事故ではない」、「(故障の頻発は)完成を急いだためではない」、「鉄道の故障は初期なじみの期間によくあることだ」、「初期段階の故障は、どこの国の鉄道においても起き得る」、「日本の新幹線でもたびたびトラブルが起きている」などと弁解し、「現在は安全検査を徹底させ、今後2-3カ月と見込まれる初期なじみ(ならし)期間”を短縮し、1日も早く安定的な運行に入れるよう努めている」と中国の高速鉄道の設備の品質や安全性を改めて強調した。

(筆者主張
) 
 このような中国鉄道省のたび重なる事故については、自省の尊厳と威信をとりつくろい、責任回避の弁明ばかりで、「いいかげん極まる事故対応姿勢」に終始してきたことが、今度の大事故を招いたと責められるべきであろう。
 また、「日本の新幹線でもたびたびトラブルが起きている」などと弁解するとは、日本の新幹線技術やドイツの高速鉄道技術をパクリながら中国独自の技術として国際特許申請しておきながら、盗人たけだけしいことだ。
 文頭に書いたことゆえ重複するが、日本の新幹線の技術に詳しいJR関係者によると、「中国の高速鉄道で日本の技術が採用されているのは車両だけで、信号などの運行システムは中国独自のものが使われており、パンタグラフの損傷など車両自体の問題でなければ、運行システムの不具合の可能性がある。衝突であったとすれば、車両ではなく運行システム上のトラブルとしか考えられない」と指摘している。
 なお、今回、事故を起こした車両は川崎重工業が技術供与した車両で、「和諧号」と総称されている。

 ここで、筆者は非常に危惧する。「責任」というものを一切認めようとしない中国のこと、中国当局が「世界最先端の技術」と誇る高速鉄道であるため、中国の尊厳と威厳をとりつくろうためにも、今回の事故原因を車体にあるとこじつけて責任転嫁して、日本側に事故究明と損害賠償を求めてくるに違いないと・・・・。あの、中国のなんとかいう女性報道官の口を極めた罵りの映像は、もうみたくないものだ。

何かおかしい、日本の気候

 今朝は昨日よりも肌寒いくらいの天候で、温度計は22℃を示したいた。ケッタイな天気だなあと思いつつ一週間ぶりに小山に入って雑木林の林道を歩いた。目指すはクヌギの樹である。先週は、例年なら樹液が幹から垂れて蛾、コガネムシ、スズメ蜂とともにカブト虫が数匹ずつ群がっているはずが、樹液はまったく見られず、したがってこれら昆虫の姿もなかった。
 クヌギの幹には樹液がにじみ出て全体がなんとなくしっとりと濡れているようだったが、幹のくぼみからあふれ出ている状態ではなかった。
 「おかしいぞ今年の夏の天気は。稲穂が出始めたのも例年より早いようだ。先の台風の進路は、四国から関西地方を襲うかに思わせて急転回をみせて東進し、さらに転回して北上するという珍しいコースをたどった。高気圧配置のせいだする気象庁予報通りのコースとは言え何かおかしい」と思いつつ林の間の林道を歩いて、やっと一本のクヌギの幹にへばりついているカブト虫二匹をみつけた。
 
 今夏梅雨入りしてからの全国の気温についての気象庁の統計資料と報道発表資料を振り返ると、改めて今夏の高温の異常さに驚かせれる。
①関東甲信と東海の各地方が梅雨入り史上2番目の早さ。
②名古屋市では5月30日に最高気温35.8度(午後1時26分)を記録し、更新6月の観測史上最高値を113年ぶりに更新。
③7月9日は、ほぼ全国的に気温が上がり、全国の70%以上の観測点で30度以上の真夏日となった。
④7月9日、九州北部と関東甲信、北陸で梅雨明け。いずれも去年より8日早い
⑤7月10日は、北日本から西日本の各地で35度以上の猛暑日となった。気象庁の全国の観測点の70%以上に当たる660か所余りの観測点で30度以上の真夏日となった。
⑥7月11日、東北地方で梅雨明けした直後に福島県喜多方市で7月の気温としては統計開始以降最高の37・4度を記録。最高気温が35度以上の猛暑日となったのは、全国920の観測地点のうち計45か所になった。
⑦7月12日、全国920の観測地点のうち、最高気温が35度以上の猛暑日となったのは計21か所だった。群馬県館林市と福島県喜多方市で37度を記録。
⑧7月13日、気象庁、初の「高温注意情報(最高気温が35度以上の猛暑日と予想される場合、熱中症への注意を呼び掛ける)」を発表。

 今夏は日本だけではなく世界的規模で異常気象が多発している。中国では長江流域で5月の干ばつに襲われたがが6月に入ると一転して豪雨に見舞われた。北朝鮮でも豪雨による水害の様子が伝わった(注:配信された報道写真は北の修正による誇張写真としてその後削除された)。米国では、南部の干魃や竜巻、北部の豪雨による洪水などに襲われた。
 世界的な異常気象が指摘されて久しい。日常生活で毎年のように異常気象を体験するとこの先どうなるのだろうかと不安に思う時があるが、目先、もっとも不安な問題-「菅」という男の独断専行政治がもたらしている日本のエネルギ-政策の不透明さ-が大きく立ちはだかっている現在、物理化学専門家ならまだしも一般国民には異常気象に頭を悩ますほどの心の余裕はない。
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今夏初のカカシがたった

  台風が本州を遠く離れてから、少し冷たい感じがする微風が終日吹いて外気温が終日25℃を下回る日々が続いている。先日までの猛暑の日々からすると地獄から天国に移った感がするほどのさわやかな日々である。
 しかし、天気予報によると来週から再び30℃以上の真夏日や猛暑日に見舞われるとのこと。またまた、クーラーのフル稼働で電気料金が気になる生活に逆戻りかと思うとうんざりとさせられる。ちなみに我が家の6月21日下旬から7月20日までの電気料金はそれまでの2倍近く跳ね上がってしまった。それでも「節電」意識が頭の片隅にあったのか、昨夏の日本の平均気温が気象庁統計開始以来第一位の高温であったためか、昨年の同期間の電気料金を下回っていることが幾分か気休めになった。

 これほど涼しいと早朝の散歩も気分よく、歩きながら周囲の景色を楽しむ余裕がでてくる。見渡す限りの稲田ではすっかり穂が立って、そよ風に波打って波紋が次々と伝わっていく様が何とも言えず趣があって心和む風景である。いつの間にかカカシがあちらこちらに立てられている。スズメや野鳥に「人間がいる」ように見せかけて、実がつき始めたばかりの穂を食われないための策であろうが、その効果のほどには疑念がつきまとっている。毎年立てられていることを考えるとカカシの効果はあるのだろうが、それほどにスズメや野鳥の認知能力はカラスの比ではないということなのだろうか。
 
 昨今のカカシは、より人間の姿に似せるためかコスチュームには凝ったものが多い。帽子、ヘルメット、めがね、ワイシャツ、着物、軍手、ズボンなどの組み合わせで、それらの色にも気を配っている。だから遠目には、人間でも「人間」に間違ってしまうことがある。といっても、筆者だけかも知れないが。稲田地帯を散歩中に「この炎天下にご苦労なことだなあ」と農作業をしている人だと声をかけようとして近づくと、何のことはない黙って突っ立つカカシだったということがあった。ま、童謡に歌われているように、「朝から晩までただ立ち通し」の山田のカカシであるから「ご苦労さん」の声をかけてあげてもいいかな。

 さて、昨日見た「カカシ」は、なんと表現していいか、その姿のシンプルさはカカシ姿の原点とでも言うべきか、思わず「ウムッ」と唸ってしまった。これで騙されるスズメはどんなアホ面をしているのだろうかと思いながらも、これを作った人はよほど手抜きをしたのか、適当な素材がなかったのか、はたまたユーモアセンスの豊かな人なのかなどと考えてしまった自分がおかしかった。

 * カカシは、筆者が生まれ育った大阪ではたしか「カガシ」と発音していた。カカシの語源を調べると、ひとつに、「焼いた獣肉などを焦がして串の刺し、その悪臭で鳥獣などを追い払う『鹿嗅(かがし)』」という説があるので大阪の濁発音の方が正統なのだろうか。 
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二足歩行の羽毛恐竜の化石発掘、「恐竜から鳥」進化示す化石

二足歩行の羽毛恐竜の化石発掘、「恐竜から鳥」進化示す化石…前脚ほぼ完全 国内2例目 兵庫県篠山市(情報元:読売新聞電子版、asahi.com、msn産経ニュース)

 兵庫県篠山市の白亜紀前期(約1億1千万年前)の地層「篠山層群」から、鳥類に近い系統で、体表に羽毛がある恐竜「デイノニコサウルス類」の左腕と左膝の化石を発掘したと、県立人と自然の博物館(同県三田市)が15日発表した。
 博物館によると、肘や指、膝の関節がつながったままの状態。同類の骨格化石は福井県勝山市で2007年に見つかったのに次いで国内2例目だが、前脚部分がほぼ完全な状態で見つかったのは初めて。同館は「恐竜から鳥への進化を解明する貴重な発見だ」としている。
 デイノニコサウルス類の多くは肉食だが、草食や雑食の種類もある。今回は頭部が見つかっていないため、どちらかは不明。体長は1メートルを超え、空は飛ばなかったとみられる。
 昨年9月、市民でつくる地学研究グループの化石発掘愛好家2人が県立公園の敷地にあった岩塊(縦約13センチ、横約17センチ、厚み約10センチ)表面に骨の断面が露出しているのを見つけた。
 見つかったのは片方の前脚の大部分と、後ろ脚の一部。保存状態がよく、前脚は上腕と前腕が折りたたまれた状態で、左前脚が上腕骨から指骨までほぼ完全な形でつながっており、見える部分で最も長いのは上腕骨の8.5センチ。前脚を伸ばすと長さ約25センチになるとみられる。体長約1メートルと推定される。指先はかぎ状になっており、木登りに使われたとされる。同類は後ろ脚2本で歩く獣脚類に分類され、前脚には羽毛が生えていたとみられる。(写真左:羽毛恐竜の想像模型(徳川広和さん制作)asahi.com 右:発見された化石 読売新聞)
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国内最大の翼竜化石、岩手・久慈で発見(情報元:読売新聞電子版) 
 岩手県久慈市の久慈琥珀(こはく)博物館は7日、近くの山林にある白亜紀後期(約8500万年前)の地層から、長さ16・8センチ、最大直径2センチの翼竜の化石を発見したと発表した。国内で発見された翼竜の化石の中では最大で、分析した早稲田大の平山廉教授(古生物学)は「翼竜の頭部など、他の部分の化石が見つかる可能性が高い」と話している。

(参考)羽毛恐竜(Wikipedia)
 羽毛恐竜(うもうきょうりゅう)とは羽毛の痕跡が化石記録で確認されている恐竜を指す言葉である。とくに1990年代以降、中国の遼寧省から多数の羽毛恐竜の化石が発見され、鳥類の起原や羽毛の発生に関する議論の中で大きな役割を果たした。
 1995年、ついに念願の羽毛恐竜が中国・遼寧省の下部白亜系熱河層群の化石密集層から見つかった。今から1億2400万年前、内モンゴルで火山活動が繰り返されたことによって、このあたりには大量の火山灰がもたらされた。細粒な火山灰が生物遺骸の上に降り積もることで、奇跡的に良好な保存状態で化石が残された。そのため、羽毛などの細かな表皮構造もよく保存されたと考えられる。
 現在では、羽毛の痕跡が見つかっている恐竜は20属以上にのぼり、そのほとんどが獣脚類である。そして,そのほとんどは中国の遼寧省に分布する熱河層群のYixian層から見つかっている。現在では、すくなくとも一部の恐竜が羽毛を生やしていたこと(あるいは羽毛の原型となる体毛をもっていたこと)は化石記録から確実視されている。 
                     

東電株、3月28日以来となる600円台(取引時間中)を回復するも短期筋の投売りで終値543(-47)円

 本日7月22日の東京株式市場前場で、東電株は9:12に前日終値+50円の640円で寄付いて2分後には643円(約9%高)と、取引時間中としては3月28日以来となる600円台を回復したが、直後に利益確定売りや朝方に買った短期筋の投げ売りが出たとみられ、一転してマイナス展開となった。その後買い戻しが入ったが結局前日終値マイナス46円の543円で引け、7日ぶりに反落した。
 
 7月14日に、政府が、福島第一原発事故に関して、原子炉の冷温停止状態を継続する「ステップ2」に移行することを念頭に、「緊急時避難準備地域」の見直しの検討に入ったことを明らかにし、7月15日には、原子力発電所の安全性に対して行う「ストレステスト」(耐性評価)の具体的な計画が明らかにするなどの発表を受けて、原子力事故収束に向け、事態が進ちょくするとの期待感が高まって、7月15日から東電株は上昇に転じていた。

 本日7月22日は、福島第一原子力発電所の事故の東電の賠償を支援する「原子力損害賠償支援法案」を巡り、民主党、自民党、公明党の3党が国の賠償責任を明確化することで調整することになったと各社が報道したことを受けて、法案成立で被害者への迅速な賠償が実現する可能性が高まり、事故の収束に向けた動きが進展するとして寄付き直後は買いが先行した。しかし、第2次補正予算について、22日予定していた今年度の第2次補正予算案の採決が来週25日にずれ込むことになったことで、売りにつながった。また、今日の高値643円までわずか7日間で値幅で204円、率にして46.5%超上昇したため短期的な利益確定売りが出た。( 情報元:サーチナ、フィスコ、モーニングスター、NHKニュース電子版)
    終値543(-47)-8.0%
    始値640円(09:12)
    高値643円(09:14).
    安値535円(13:42).
    出来高   220,286千株
    売買代金128,23,805千円 

7/21参院予算委、菅総理のふたつの外国人献金問題と北拉致問題で審議紛糾

 菅首相の外国人献金返還領収書の国会提出をめぐって、本日午前の参院予算委は紛糾し一時休憩に入った。
 本日9時から参院予算委員会が開かれて、今年度第二次予算についての審議が行われていたが、自民党山谷えり子議員から、「菅総理の過去の外国人からの献金について」菅首相は献金は返還したとされるが、その際の領収書を委員会に提出するように菅首相に求めたことに対して、菅首相が「領収書提出については、いつどういう形で総務省に提するか検討して、なるべく早く、来週半ばには委員会に報告するとする答弁を繰り返したことで、野党は納得せず、領収書提出時期をめぐって紛糾。
 議長裁定で、理事会で院内協議(理事懇談会)するとして予算委は10時過ぎに一時休憩に入った。委員会は、菅首相のあいまいな答弁が続くなか、野党席からは怒号が飛び交い、何度も審議が中断。とくに自民党の西田 昌司議員の「領収書がないなら、ないとはっきり答弁しろ。あるならすぐに出せ」との怒号が響き渡っていたのが印象的であった。
 およそ一時間の審議中断を経て、本日夕刻までに理事会を通じて「領収書をいつ、どういう形で提出するか」を報告するということで審議が再開された。なお、自民党山谷議員の質問の残り時間は午後からの審議に回され、自民党岸信夫議員が関連質問に立った。
 午後の参院予算委では13時45分から再び自民党山谷議員が質問に立って、菅首相側のもう一つの「外国献金問題」をするどく追及した(自民党西田昌司議員の大きな怒声が再三再四場内に響き渡る)。質問内容は下述する②に沿ったもので、非常に深い闇に包まれた部分がある。
 自民党山谷議員の質問時間に、家族会事務局長で増元るみ子さんの弟、照明さん(55)が参考人として党予算委に出席して、拉致被害者の心情を語ったうえで「拉致問題解決を目指すと語る首相の言葉が本当なのか。何を信じていいかわからない。きちんと説明してほしい」とせつせつと訴えた。
 
 菅首相の「外国人献金問題」については、根は深く闇のような部分があって、マスコミでは唯一「産経新聞」が取り上げて追求してきた。今後とも国会の場で、菅首相側の外国献金についての根深い闇がとことん追求されるであろう。特に、自民党西田 昌司議員の追求は厳しいであろう。
 
 「外国人献金問題」は二つあって、一つは「在日韓国人の男性から2006年から09年にかけて計104万円の献金を受け取っていた」問題、いまひとつは「政治団体「市民の党」から派生した政治団体『「政権交代をめざす市民の会(北朝鮮関連団体)』に6250万円の政治献金をしていた」問題である。二つの問題は受給が逆であるが闇のなかでリンクしている可能性があるので二つ目の問題についての内容もまとめておく。
以下、msn産経ニュースを情報元として編集記載する。(筆者の衆参両院の予算委国会中継を観て得た情報も含む)。
①「在日韓国人の男性から2006年から09年にかけて計104万円の献金を受け取っていた」問題
 菅直人首相は3月11日午前の閣議後の閣僚懇談会で自身の資金管理団体「草志会」が、在日韓国人の男性から2006年から09年にかけて計104万円の献金を受け取っていたことを事実上認めた上で「外国籍だとは知らなかった」と釈明した。
 7月7日午前、参議院予算委で自民党・礒崎陽輔議員への本件に関する答弁で、菅総理は、違法とされる在日外国人からの献金を震災後の3月14日に弁護士を通じて返金し、「弁護士が領収書をもらって(弁護士が)預かっていると認識している」と述べた。
 (筆者注:当該領収書は以前から自民党から提出要求されていたが、菅総理が一向に応じる気配がないので、本日7月21日午前の参院予算委で、自民党山谷えり子議員が再度提出要求した。しかし、菅総理ののらりくらり曖昧なの答弁で審議紛糾で中断)
 7月7日午前、参議院予算委で自民党・礒崎陽輔議員と菅総理の本件に関する質疑応答
 礒崎議員
 弁護士は3月14日にあっている。その日に返金したんではないでしょ。3月10日に神奈川県の保土ヶ谷パーキングエリアでスタッフがこっそり返しているのでは
 菅首相
 
この件について、弁護士の方にお願いしており、弁護士から本人に会い、現金で3月14日に返金したと報告頂いている。
②「市民の会(北朝鮮関連団体)』への6250万円の政治献金問題
 菅直人首相の資金管理団体「草志会」が、北朝鮮による日本人拉致事件容疑者の親族が所属する政治団体「市民の党」から派生した政治団体「政権交代をめざす市民の会」に、計6250万円の政治献金をしていたことが7月1日、分かった。
 菅直人首相は7月6日の衆院予算委員会で、自身の政治資金管理団体が、日本人拉致事件容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」から派生した政治団体「政権交代をめざす市民の会」に6250万円の政治献金をしていた問題について「事実だ」と認めた。
 自民党の石原伸晃幹事長が「めざす会は、極左過激派団体により結成された『市民の党』から派生し、設立された。日本人拉致事件との関係も取り沙汰されている」と指摘した。(「市民の党」の代表者を務めた酒井剛氏は田英夫氏の娘婿で極左勢力)
 首相は「私の政治資金の流れは全て正式に届け出をしている」と述べ、適正な献金と強調した。しかし、首相の資金管理団体「草志会」の献金は、年間の献金限度額上限の5千万円を支出した年もあり、大口の献金者だったことがうかがえる。政府の拉致問題対策本部長でもある首相側の献金先としては「不適切」との批判を受けかねない。政治資金収支報告書によると、草志会は19年に5千万円、20年に1千万円、21年に250万円をめざす会に寄付している。19年の5千万円は資金管理団体から政治団体に献金できる上限額。この年は、めざす会の収入の6割近くが草志会の寄付だった。
  献金の意図について、菅首相は7日の参院予算委員会で「政治的にいろいろな意味で、連携をすることによってプラスになると考えて寄付した」などと答弁している。
 市民の党には日本人拉致事件の容疑者の親族が所属。この親族は、昭和55年に石岡亨さん=拉致当時(22)=と松木薫さん=同(26)=を欧州から北朝鮮に拉致したとして結婚目的誘拐容疑で国際手配されている森順子容疑者(58)と、よど号ハイジャック犯の故田宮高麿元リーダーの長男(28)。長男は北朝鮮で生まれ、平成16年に日本に帰国するまで現地で生活していた。今年4月の東京都三鷹市議選に市民の党から立候補したが、落選している。
 めざす会には、鳩山由紀夫前首相の資金管理団体も1千万円を献金し、市民の党には、民主党の黒岩議員を含めて民主党6議員側が献金をしていたことも判明。逆に、めざす会が民主党国会議員3人の関係団体に献金しており、民主党、市民の党、めざす会の密接な関係が指摘されている。
 菅直人事務所は献金について、「当時の党の役職者(代表代行)としての責任において、職務遂行の一環としてのものであり、法に則(のっと)り適正に処理している」とコメントしている。市民の党の酒井代表は取材に、「菅首相とは30年ぐらい前からの付き合い。寄付については出している側に聞いてほしい」、めざす会の奈良代表は「首相と会ったこともないし、詳しいことは分からない」と話した。
 菅直人事務所は献金について、「当時の党の役職者(代表代行)としての責任において、職務遂行の一環としてのものであり、法に則(のっと)り適正に処理している」とコメントしている。
 7月7日午前の参院予算委での本件に関する自民党・礒崎陽輔議員への答弁。 
 礒崎議員
 「返すつもりはないか」
 菅首相
 「ありません」
(菅首相の答弁態度や答弁拒否に対して野次や怒号が飛び交い、審議一時中断)
菅首相側献金 「信じられない」「姿勢に疑念」 拉致被害者家族が怒り
 拉致問題対策本部長である菅直人首相の資金管理団体が、日本人拉致事件の容疑者の家族が所属する政治団体から派生した団体に多額の献金をしていた問題で、拉致被害者の家族らには怒りと疑念が広がっている。首相はかつて、拉致実行犯の釈放嘆願書に署名したこともある。「政治家として信じられない」「姿勢に疑念を持たざるを得ない」…。
(msn産経ニュースコメント)
巨額資金提供の意図は何だったのか。家族らに対し、首相側の詳しい説明が求められそうだ。
首相、北朝鮮の大物工作員、辛光洙(シン・ガンス)の早期釈放嘆願書に署名
 首相は1989年、北朝鮮の大物工作員、辛光洙(シン・ガンス)の早期釈放嘆願書に署名したことでも知られる。辛は80年の原敕晁(ただあき)さん拉致事件の実行犯で、韓国に潜入中、逮捕され、死刑判決を受けた。(msn産経ニュースコメント)
一国の政府が正式の裁判で死刑判決を下した犯人を釈放せよと、他国の政治家が要求するのは軽い行為ではない。強い思い入れを反映した重い政治決断だ。その重い決断による嘆願が露見したとき、首相は辛が拉致犯だとは知らなかったと釈明したが、それで済む問題ではない。首相の思想をこそ、厳しく見詰めるときだ。
菅首相の「国旗法制化問題」
 市民の党をめぐっては14年6月、横浜市議2人が市議会本会議で議場内の国旗掲揚に反対し、議長席と事務局長席を占拠して6時間近く議事を妨害した問題が起きている。6時間近い議事妨害で、地方自治法上最も重い除名処分を受け失職した。
 2人の市議が実力行使で示した日の丸忌避の精神は菅首相に共通する。首相は国旗の法制化には「賛成の意思を持っていた」としながらも、国旗・国歌法案に反対した実績がある。君が代忌避については今年3月11日、こう語っている。「もっと場合によっては元気のよい、そういった歌もあり得るのか」「例えば、アメリカの国歌とかフランスの国歌とか」

 本日の参院予算委員会では、自民党西田昌司議員の間断なき怒号を背にして、自民党山谷議員が舌鋒鋭く、菅首相の「外国人献金問題」、「北拉致問題」、「国旗掲揚問題」にたいする姿勢を厳しく糾弾した。見ごたえのある迫力満点の中継場面であった。

セミの初鳴き、夏本番に突入!

 朝の五時、昨夜からの大雨が一息ついたのをみて、相棒と朝の散歩に出かけようと準備をしていたら、セミの抜け殻を発見。抜け殻は通常は樹木の幹で見つかるのに、何でこんなところで脱皮するのかと思う場所での発見。
 夕方の散歩で山に入ると、あちらこちらからジージーとセミの合唱。嵐も去って、いよいよ夏本番。
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魁皇関、あとは任せろ!とばかりに同郷の関脇・琴奨菊が横綱・白鵬を寄り切りで下す。

 関脇・琴奨菊、横綱・白鵬を寄り切りで下して、大関にかぎりなく前進。 本日20日、日本相撲協会に引退届を出した魁皇と同郷の福岡県出身。魁皇の引退で、大関以上の日本人は不在となる。横綱が不在で、ともに米国出身の曙と小錦が大関だった1993年初場所以来のこと。関脇・琴奨菊には、この名古屋場所でなんとしてでも大関昇進にかなう成績を残してもらいたい。
 
琴奨菊
 1984年1月30日生まれ。福岡県柳川市出身で佐渡ヶ嶽部屋所属の大相撲力士。左四つ・もろ差しの形からがぶり寄りで寄り切る勝ちパターンが確立されている。腰の重さ・低さを生かして下がらずに前に出る相撲が特徴。2007年3月場所前、高砂部屋から出稽古へ赴いた当時の横綱朝青龍に過酷な「かわいがり=しごき」を受けて腰を痛めた。

大関魁皇が引退魁皇会見( “最後の引き際”・“最高の相撲人生”)
 歴代1位の通算勝ち星1047勝など数々の記録を打ち立ててきた大関魁皇が20日引退届を日本相撲協会に出した。その後、日本相撲協会は理事会で、大関・魁皇の引退届と、年寄「浅香山」襲名願いを受理、魁皇の引退が正式に決まった。それを受けて魁皇は、午後2時から名古屋市で師匠の友綱親方とともに記者会見に臨んだ。(NHKニュース)
 今後は友綱部屋付きの親方として後進を指導する。「(角界は)厳しさがあるからこそ、いい世界。それを残してきたいし、うまく伝えたい」。自身の部屋については「いろいろ勉強し、おぼえたところでもてたらと思う」。師匠の友綱親方(元関脇魁輝)は“親方修行”の期間を「まずは2年」とした。(産経新聞 7月20日)

 

19日、なでしこジャパン凱旋帰国 VS 大関・魁皇引退決意(20日、引退正式表明)

なでしこジャパンが女子サッカーW杯に初優勝して喜びの凱旋帰国した19日、その夜、満身創痍の大関魁皇が「刀折れ矢尽きて」ついに引退を決意した。本日20日に記者会見で正式に引退表明する。
 
 団体競技対個人競技の違いはあるが、両者ともその存続を危うくする幾多の壁に直面しながらも、優れた技量と粘り腰と不撓不屈の精神で、方や日本のサッカー史に、方や大相撲史に金字塔を打ち立てた。

 日本女子サッカーは、1981年の第4回目AFCアジア女子選手権で初めて正式な日本女子代表チームが結成されて以来30年にして、第6回女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の決勝戦(18日)で米国を破って世界一の座を射とめた。この間には女子サッカー衰退の危機に見舞われたことがあったが、それを乗り越えての快挙である。その牽引役が、15歳で代表入りして以来、3度の五輪と5度のW杯に出場している、日本代表主将、澤穂稀だった。
 
 澤選手は、1993年の第9回AFC女子選手権に代表デビューしてから今回のW杯ドイツ大会までの国際Aマッチで、出場173試合、80得点をあげて、1968年メキシコ五輪得点王の釜本邦茂の75得点を抜き、男女を通じて日本代表通算最多得点記録をなしとげた。日本代表18年目の記録達成だ。

 大関魁皇は、不屈の精神力で13回の角番をしのぎ大関在位は今場所で史上1位に並ぶ65場所を数えた。今場所14日(5日目)、魁皇は旭天鵬と対戦し、通算の勝利数が千代の富士の持つ史上1位の記録を超えて1046勝とし、16日(7日目)には安美錦との対戦で1047勝まで伸ばした。魁皇は、昭和63年春場所で初土俵を踏み、現役24年目での記録達成だ。

 両者の記録達成に至る道は決して楽なものではなかったが、二人に共通する「不撓不屈」の精神力が偉大な記録に導いたといえるだろう。 

 二人の言葉も共通するところがあって、二人の人生の重みを感じるのは筆者だけではないだろう。

 澤選手 「ここまで来るのは長い道のりだったが、夢を諦めずに来てよかった」
 魁皇関 「やっと終わったな、長かったなと思います。魁皇としての人生は最高でした」

 (以上、情報元:NHKニュース電子版、msn産経ニュース、読売新聞電子版、Wikipedia)

猛暑つづき。カブト虫と稲(18:15更新版)

  月曜日の海の日の祝日のこと。第6回女子サッカーワールドカップ(W杯)ドイツ大会の決勝戦前半戦で、日本女子チームが米国チームに押されっぱなしの試合展開に、「多分負けるだろうと」諦めの気持ちで朝の散歩に出かけたときのこと。
 家を出てすぐのところで、父親と小学生高学年の親子づれに出あった。もしかして「カブト虫捕り」ではないかと訊くと、未明の一時頃に東京の自宅を車で出て、こちら房総方面に向かい外房に寄ってからこちら南総に来たとのこと。捕集かごには、すでに雌雄のカブト虫が一匹づつ入っていた。
 おせっかいながら、毎年30匹は捕れる穴場を教えたが道に不案内の様子なので散歩道からは少しばかりずれるが、同行して案内した。となりの里に通じる雑木林の小山に入って、目指すクヌギの樹の前に立ったが、例年ならこの時期に幹から流れているはずの樹液はまったくなく、したがって樹液に群がっているはずのカブト虫の姿はなかった。
 昨夏の7月20日にはあちらこちらのクヌギの幹から樹液がだらだらと垂れ落ちていたのに今年はどうしたことだろうか。猛暑つづきの天候が原因なのだろうか。親子には、今週は雨が降るから一週間待ってもう一度きてみたら?と慰めたが、さてどうだろうか。

 なでしこジャパンの優勝が決まった夕方の散歩では、台風が近づいているためか雲が多くて陽射しがいつになく弱かったので、ひさしぶりに田んぼに出た。稲には早くも穂が出始めていた。猛暑続きながらも、農家の人たちのこまめな水管理のおかげか、例年通りの成長をみせている。
 農作業をしている顔見知りの人によると、昨日にヘリコプターによる農薬散布が終わったそうだ。三年前から早朝の農薬散布は無人の小型ヘリコプター(無線遠隔操縦)に変わっていて低空散布なので、エンジン騒音が居住地まで伝わってこない。先日の夜に観たホタルは無事だろうかと思いながら家路についた。
追記
 
先日の愚庵のブログに富山県のイギータ氏から頂いたコメントは嬉しくもあり悲しくも感じた。嬉しかったのは、富山県は、わが青春時代の初期に、生まれ育った大阪から青森まで家出同然に初めて一人旅をして降り立った地であり、札幌の学生時代では下宿での同宿者が富山県出身者で夜更けるまで夢を語り合ったとか、壮年期には北アルプスの山々を縦走する起点であったとか、何かにつけて思い入れの深い県だという理由であり、悲しかったのは、富山県までもがホタルが少なくなったという自然破壊の現状を知らされたからである。
 イギータ氏曰く、「富山県の田舎町ですがホタルかなり減りましたね。子供だった20年前は夜になると庭はホタルの光でいっぱいだった。今は田んぼで少し光ってるくらいですね」。
 こちら愚庵が棲む里山の田んぼの夏のホタルの光も30年前とは比べるべくもなく10個ほど光っているだけになった。                                                                                                
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世界に咲いた金色「なでしこ」の花 海外で絶賛に次ぐ絶賛の嵐(18:49更新版)

 サッカーの女子W杯で初優勝の偉業を成し遂げた「なでしこジャパン」が19日朝、成田空港に凱旋帰国した。多数のファン、サポーターそして報道陣が出迎えた。筆者は早朝の散歩を終えて、9時からテレビ画面で、「なでしこジャパン」の成田空港からの帰国中継と衆院予算委員会の国会中継とを交互に観た。
 「なでしこジャパン」帰国中継では約400人のサポーターが出迎え、過去最高となる約260人の報道陣が詰め掛けて祝福した。一方、衆院予算委員会では、菅首相が 民主党の近藤洋介委員からのサッカー女子日本代表のワールドカップ(W杯)初優勝についてコメントを求められて、「絶対にあきらめない気迫が優勝という素晴らしい結果をもたらした」と答えたのに対して、野党席からは「総理あきらめろ!」との野次が飛んだ。

 さて、「なでしこジャパン」のこのたびの「偉業」に対する海外メディアをはじめとする国内外の賞賛と絶賛と驚きの声が鳴り止まない。これらの声を、各紙の電子版から集めて、ここにまとめてみた。共通するのは、体格で劣る日本選手の奮闘と諦めない不屈の精神力と士気の高さを絶賛する内容だ。(情報元:NHKニュース電子版、読売新聞電子版、msn産経ニュース、asahi.com、毎日新聞電子版)

(1)日本サッカー協会
 川淵名誉会長 「最後まで諦めずに、ひたむきに頑張ったからこそ、勝利の女神がほほえんでくれた」
 小倉会長    「日本女性の素晴らしさが証明された」
(2)海外メディア。世界の多くのメディアはあいついで日本の粘り強さを詳報で伝えた。
②-1 アメリカメディア絶賛 
 ニューヨーク・タイムズ紙 「フクシマの年の日本の伝説」 「背が高く大きい相手に対し、気骨あるところを見せた」 「日本、米国を倒す」「より背が高く大きい相手に対し、気骨あるところを見せた」 「(澤選手の動転ゴールについて)“絶対に負けない”精神を象徴するゴールだった。今年初めの破壊的な地震から立ち直りつつある日本の姿勢をも示した」「勝ち目ないとみられたチームに祝杯」「これまで25回対戦して1回も勝てなかった日本が最も重要な試合で一夜にして立場を逆転させた」「不屈のチームが国を勇気づけた」
 USAトゥデー紙 「この勝利は、地震と津波の被害から復興する国にプライドを与えた」
   ジョージア州アトランタの地元紙 「ファンら、テレビに釘付け」(沢穂希選手が在籍したチームがある地元)
 スポーツ専門局ESPN(電子版)「不屈の姿勢を示した。米国守備陣のわずかな隙を見逃さなかった」「被災した日本の人々が得た充実感は、熱狂的な米国のファンだろうと、だれであろうと感じることはできない」
 テレビ局のFOXスポーツ 「日本は大震災の混乱が続く母国に感動をもたらしたいと願って奮起した」
 AP通信 「日本、米国に衝撃を与える」
   ロサンゼルス・タイムズ(電子版)「日本、米国に勝つ。最も意外な勝者」
   米大衆紙 「(米国チームの)敗戦は多くの米国民をぼう然とさせた」
   ABCテレビ 「希望の勝利」
   FWワンバック 「彼女らは決してあきらめなかった」
 ②-2  ドイツ・フランス絶賛 
  ドイツメディアは他の政治、経済ニュースを押しのけて日本の優勝をトップで扱った。
   公共放送ARD 「日本のサッカー女子W杯優勝は驚き」
   南ドイツ新聞「日本チームは過小評価されていたが、驚異的な成果を上げた」「(鋭い縦パスでチャンスを作り出した攻撃を)すし職人の包丁さばきのようにピッチを鋭く切り裂いた」
   経済紙ハンデルスブラット「大震災の傷を一時的にせよ癒やすものだ」
 フランクフルター・アルゲマイネ紙 「今大会で最も粘り強いチームの組織力の勝利」
  (決勝戦はウルフ大統領、メルケル首相も観戦した)
 仏ルモンド紙電子版「驚き」
②-3 イギリス絶賛
 ザ・タイムズ 「(日本チームは)『鉄の意志』を身に着けていた」
 BBC放送「(澤が延長後半にコーナーキックからの角度のない位置から決めた同点弾について)非常に独創的で奇抜なゴール」「走って、パスをつなぐ『女版バルセロナ』のようなチーム。パワーと高さが主流だった女子サッカーの潮流を変えた」と絶賛。
 デーリー・テレグラフ紙「(1次リーグでは彼女たちはイングランドに勝てなかったけど・・・勝つには)これしかないという日本の試合運びに、米国は屈した」
  ガーディアン紙 「3月の地震と津波でいまだに動揺している国民に、心の安らぎを与えるという偉大な目標に日本チームは常に動かされていた」
②-4 ブラジル絶賛
   グロボのスポーツ版(電子版) 「3月の自然災害(東日本大震災)で打ちのめされた国に喜びを与えるのに、スポーツ以上のものはない」
   ジョルナル・ド・ブラジル紙 「予想外のチームが大会の主役になった」
 ほかメディア 「歴史的勝利」「予想外の結末」と、なでしこの粘り強さ絶賛 。
②-5 中国絶賛「美しい奇跡」
 新華社通信 「日本の奇跡が世界を制した」「(日本チームの技術、精神面をほめた上で)「『なでしこ』の奇跡が、(東日本大震災による)地震と津波、放射能に苦しむ民族に、比類なき自信を与えるだろう」「疲れを知らぬ走りと2度追いついた強靱(きょうじん)な精神は女子サッカーの斬新なイメージを打ち立て、アジアの地位を高めた」「なでしこは世界のサッカーの歴史を書き換えると同時に、中国チームの灯台にもなっている」「日本の強化策やサッカーを巡る社会環境から中国が学ぶべきことが多い」「パワースタイルのチームを相次いで破り、テクニックスタイルのチームとして初の優勝を果たした」「美しいサッカーと美しい奇跡は(東日本大震災で)被災した民族に自信をもたらすだろう」
②-6 韓国絶賛
   聯合ニュース 「日本は男女含め、FIFAが主管する成人のワールドカップ サッカー大会で頂点を極めたアジア国家初の栄誉を享受した」
(3)スポーツ界
③-1 ザッケローニ監督 「世界のサッカー界の中で日本サッカーのすべてが前に進み、成長していることを証明している。日本サッカー成長の証明」
③-2 ソフトバンク・王貞治球団会長「10年前なら考えられないこと」「リードされて追いついて、これぞ総力戦。東日本大震災で閉塞(へいそく)感がある中、スポーツの明るい話題が少しでも気持ちを晴らすのに役立てばいい」
(4)宇宙ステーション(ISS)から
 古川聡・宇宙飛行士「両チームの選手、サポーター、関係者のみなさま、ナイスゲーム!」(ツイッターで゙)
(5)アメリカ大統領と補佐官から
 オバマ米大統領 「おめでとう、日本」(ツイッターで)
 カーニー米大統領報道官「見事な試合だった」「米チームのファンたちにとってはがっかりだった」

ついでに
(6)菅直人首相
    菅首相 (官邸で) 「諦めず頑張って、全ての日本国民に、そして中でも被災地の方々に、最高の贈り物をありがとう」。(衆院予算委員会で) 「あきらめない気迫が優勝もたらした」(野党からは「総理あきらめろ!」と野次)
(7)与謝野馨経済財政担当相(兼・男女共同参画担当相)
  与謝野大臣 「日本国においては女性のほうが男性より優秀だ。新たにその証明が一つ付け加わったということだ」
(8)民主党幹部
  「震災後の日本を勇気づけた意義は大きい。なでしこ全員に国民栄誉賞を与えるべきだ」

 *
首相自身も本音では国民栄誉賞を出したいとの意向を持っているものの「政治利用、人気回復のための便乗だと批判されるのではないか」との懸念を漏らしているという。このため、民主党内からは早くも「やはり民意の読めない首相だ」との声があがっている。

「日本、米国に衝撃を与える」(AP通信) なでしこ、女子W杯で世界一(12:45更新版)

 サッカーの女子ワールドカップドイツ大会、日本は決勝でペナルティーキック戦の末、3大会ぶり3度目の優勝を目指した世界ランキング1位の米国を(3―1)で破り、悲願の初優勝を果たした。 MVP、得点王には通算5得点を挙げた澤穂希選手が選ばれた。
 
 世界ランキング4位で6大会連続出場の日本は、これまでベスト8が最高成績だったが、今大会は、準々決勝で3連覇を狙ったドイツを破ると、準決勝でスウェーデンに快勝。決勝では、後半戦、延長戦とも先制点を許しながらも反撃してPK戦に持ち込んで、過去3分け21敗と1度も勝ったことのなかった米国を初めて破った。
 女子はこれまで、五輪とW杯の主要国際大会を通じ2008年の北京五輪で4位になったのが最高成績だった。男子を含めても、サッカーで日本が五輪またはW杯で金メダルを獲得するのは初めてとなる。

 1989年に、女子の全国リーグである「日本女子サッカーリーグ(L・リーグ)」が誕生して以来、女子サッカーへの関心が高まる中、1999年に目標としていたシドニー五輪出場を逃すと、衰退の危機に直面したことがあった。それを乗り越えての今回の快挙である。

 決勝戦での世界ランキング1位の米国との戦いは、日本側ゴールを幾度となく襲われ(シュート数は日本が10、米国が22)、2度も先制点を許しながらも諦めずに反撃のチャンスをうかがう、まさに「不撓不屈」の精神が世界一を招いたとしか思えないほどの死闘であった。

 三時半に目覚めてテレビで決勝戦を観戦した。前半戦、日本チームの縦パスが何度もカットされてドイツ戦やスウェーデン戦のようなリズム感がないゲーム展開で、米国チームに9回もシュートされながらもなんとかしのいで、両チーム無得点で0―0に持ち込んで前半戦が終了したのを見届けてから、朝の散歩に出た。
 携帯電話のテレビ画面をみながらの散歩で、後半戦が始まってからも米国チームに三度もゴールを襲われ、「こりゃあ、さすがに世界ランキング1位の米国には歯我がたたないのか」と思いつつ、そのたびに息を呑み足が止まった。ゲーム開始後69分にモーガンに先制ゴールを決められた時はさすがに、ガックリときたが後半戦終了間際に宮間が同点ゴールして1―1に追いついたときは「おっ、チャンスはまだあるぞ」と期待を持たせた。
 延長戦前半も米国にゴールを脅かされ、ついに前半終了間際に勝ち越しゴールを決められた。「万事休す」と思ったのは筆者はもちろん現地の日本側観戦者と日本でのテレビ・ラジオの観戦者の大半であったろうが、日本選手たちは諦めてはいなかった。
 一時間余の散歩を終えて汗だくの身体のまま、延長後半戦は自宅のテレビで観戦した。ここまで、「もう駄目じゃないか」と思わせた試合展開は、延長後半戦での日本選手の「不撓不屈」の精神力が執拗なまでの粘り越しの攻めとあいまって、終了間際の沢のボレーで、ゴール。2―2に追いついてPK戦に持ち込んだ。
 そして勝利の女神は日本側に微笑んだ。PK戦で、日本はゴールキーパーの海堀あゆみ選手が米国のキックを2本止めるなどして米国選手が3人連続で失敗したが、日本は4人中3人が成功して日本が勝ち、初優勝を果たた。終盤はまさに息を呑むような試合展開であった。最後は日本選手の精神力が米国選手のそれを上回ったことが勝因と言っても過言ではないだろう。勝者側、敗者側いずれの観戦者をも興奮と感動に導いた心に残る試合であった。

 アメリカメディアは、いずれも日本女子チームの勝利を絶賛し祝福している。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「日本、米国を倒す」の見出しを掲げ、沢選手の延長後半の同点ゴールをたたえ、「“絶対に負けない”精神を象徴するゴールだった。それはまた、今年初めの破壊的な地震から立ち直りつつある日本の姿勢をも示した」と手放しで日本チームの奮闘ぶりを称賛した。AP通信は「日本、米国に衝撃を与える」、米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)も「日本、米国に勝つ」と速報し、死闘の結果、世界の頂点を極めた日本人選手たちを祝福した。また、負けた米国チームの監督や選手が勝者日本チームを称える次の言葉が素晴らしい。(情報元:msn産経ニュース)
    米監督   「日本はいいサッカーをした」
    ソロ選手  「素晴らしいチームに敗れた」
    ワンバック 「深い悲しみの結果になった。最後まで諦めなかった日本チームを祝福したい」


「大関・魁皇」と「なでしこジャパン」に不撓不屈の生きざまをみた。(7/14更新)

 昨日13日の大相撲名古屋場所4日目の取組で、大関・魁皇(38歳)が、史上1位の千代の富士の記録に並ぶ通算1045勝目を挙げた。(*翌5日目に1046勝を上げて史上単独1位の新記録を達成)

 初土俵が1988年3月場所。2000年(平成12年)9月に大関に昇進後は怪我に見舞われ13回もの角番を迎えながらもこれらを克服し、足かけ24年も相撲をとりつづけて達成した記録だ。
 
 そして今朝のサッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会では、日本の「なでしこジャパン」は準決勝でスウェーデンに3対1で勝ち、初の決勝進出を果たした。
 1989年に、女子の全国リーグである「日本女子サッカーリーグ(L・リーグ)」が誕生して以来、女子サッカーへの関心が高まる中、1999年に目標としていたシドニー五輪出場を逃すと、衰退の危機に直面したことがあった。それを乗り越えての今回の快挙である。

 「大関・魁皇」と「なでしこジャパン」、個人競技と団体競技の違いこそあれ両者に共通しているのは、その世界での存続を揺るがす大きな危機に直面しても、「不撓不屈」の精神と「たゆまぬ努力」によって危機を脱出しての、このたびの偉業である。

 かれらに比して筆者の人生は、危機に直面しての「屈服」と「逃避」であったことが、いまさらながら恥ずかしくもあり悔やまれる。

 さて、両者にはまだ一段と高い目標が目前にある。魁皇関には、1045勝という現在の史上1位の記録を塗り変えることであり、なでしこジャパンは女子ワールドカップでのアメリカとの決勝戦に勝って、女子サッカー初の金メダルを手にすることである。

幾多の壁を打ち破って目標を成就した人が無意識に発した言葉は重い。
 大関・魁皇の言葉、「自分は何をやっても簡単にはいかないし、自分らしいと言えば自分らしい」。
 キャプテン澤穂希主将の言葉、「「メダルは、今しかとれない」。

両者に対する賛辞の言葉も味わい深いものがある。
  元横綱千代の富士・現九重親方、「偉大な記録だ、まだまだ頑張ってくれ」。
  準決勝で日本に敗れたスウェーデンのトーマス・デナビュ監督、「日本の方が勝つ意思が強かった」。

今夕の大相撲名古屋場所5日目の魁皇の旭天鵬との取組みと、月曜日の女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会でのアメリカとの決勝戦が楽しみだ。

猛暑とウナギ価格の高騰には参った参った!

7月13日。関東甲信越地方は連日35℃前後の暑さに襲われている。昨日12日は関東甲信や東北を中心に気温が上がり、日中の最高気温は、群馬県館林市と福島県喜多方市で37度まで上がるなど、各地で35度以上の猛暑日となったとの気象庁情報。今夏はまだ中旬というのに、これでは8月の真夏期はいったいどうなるのだろうかと先が思いやられる。
 気象庁は、東日本から西日本では、向こう1週間は気温が平年よりかなり高いところが多い見込みで、関東甲信、東海、近畿、中国の各地方では13日~18日にかけて、九州北部地方では14日~18日にかけて、最高気温が35度以上の猛暑日となるところがあるという。
 同庁は本日13日、最高気温が35度以上の猛暑日と予想される場合、熱中症への注意を呼び掛ける「高温注意情報」を初めて発表した。発表は、14日の予想として、関東甲信と東海、近畿、九州北部(山口を含む)の4地方に出された。
 総務省消防庁の調査(速報値)によると、今月4~10日までの1週間で熱中症で病院に搬送された人は、4520人に達し、うち8人が死亡している。
 気象庁の昨年(平成22年)9月1日の報道発表資料によると、昨夏(6月~8月)の日本の平均気温は、統計を開始した1898年以降の113年間で第1位の高い記録をつけたが、今夏はこの記録をさらに上回るのではないだろうか。
 こうなると、7月20日(水)の土用の入りや21日(木)の土用丑の日を待たずして、精力づくりにうなぎの蒲焼やうな重を食したいものだが、今年は価格が高騰して庶民、特に筆者のような薄給の年金生活者は口に出来ないようだ。
 しかし、今年5月から6月にかけては、うなぎ専門店やスーパでの鰻重、蒲焼、白焼きの値上げ宣言が相次いでいる。うなぎの蒲焼は国産、輸入品ともに15%から20%の値上げとなっている。台湾産のうなぎの値段に至っては、国内産を上回っているという。日本の輸入業者によると、今週の台湾産のうなぎの国内での卸売価格の相場は、1キロ3350円と、去年の同じ時期に比べ70%以上、値上がりしているとのこと。ことしは、日本せも台湾でも、養殖ウナギのもとになる稚魚のシラスウナギの不漁が原因で、ことしの日本国内での卸売価格は過去最高値となっている。(情報元:ウナギ専門店やスーパ-のブログ、NHKニュース電子版)
  
 われわれ庶民が食べているウナギは天然ウナギではなく養殖ウナギである。養殖ウナギは、天然のニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)を捕獲し育てたものが100%とのこと。今年のウナギ価格の高騰は、稚魚の不漁や中国などでの消費拡大によって国産、輸入品とも養殖ウナギの卸値が高騰していることが原因とのこと。
 ウナギの養殖は12月~翌年44月、鹿児島、静岡県などの河川を上る直前の稚魚を捕獲し成魚に育てる。ところが、農林水産省によると、2010年の漁期(09年12月~10年4月)の稚魚の推定漁獲量は9.2トン。前年の24.7トンより大幅に減った。 当台湾や中国など海外でも稚魚は不漁という。
 今年も前年を下回る低水準で、同省は「乱獲が影響しているのではないか」とみている。ここ2年連続のシラスうなぎの大不漁で、養殖うなぎの価格が業界始まって以来の価格高騰となっている。中國新聞(2011年7月11日)には、広島県内の専門店やスーパーの経営者の値上げをせざるをえない苦しいTn20110710001502声を紹介している(左のグラフとも)。
 専門店、 「経験がない卸値の急騰。申し訳ないが経営努力の限界。今春から卸値が昨年の約1.5倍に高騰。やむを得ず5月、かば焼きの小売価格を15%上げ、1本2千~2500円にした」。
 スーパー、 「卸値が4割近く上がり転嫁せざるを得ない」。

 近年は、養殖用のニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)の捕獲量が世界的に減少しており、うなぎ養殖に必要な量を供給できないという事態も起こった。こうした状況から、人工的に稚魚を生産して供給することが養殖業者から強く望まれている。
 
 (独)水産総合研究センターは、長年に渡って「ウナギの完全養殖」を研究していたが昨年(2010年)4月に、人工授精により受精卵は25万粒を19万尾ふ化させ4000尾を成長させることに成功した。「ウナギの完全養殖」の成功は、世界初の快挙だった。このように、人工的な再生産は実現できているが、その生残率は低く、安定供給に向け多くの解決すべき問題がある。そのためには、ウナギの産卵場所や水温などの生育環境そして生態のデータが必要不可欠である。
 しかし、これまで成熟した天然のウナギ成魚が発見された例はなく、親ウナギの回遊や産卵生態等についてはほとんど分かっていなかった。
 そのため、親ウナギの生生態が分かれば、人工種苗生産技術の開発に大く貢献することから、ニホンウナギの産卵場所と推定されたマリアナ諸島沖で2006年2月、東京大学海洋研究所の教授・塚本勝巳をはじめとする研究チームが、2008年6月および8月には、水産庁と水産総合研究センターによる調査チームが、2009年5月には再び、東京大学海洋研究所の教授・塚本勝巳をはじめとする研究チームが調査を行った。
 その結果、2006年2月、ニホンウナギの産卵場所がグアム島やマリアナ諸島の西側沖のマリアナ海嶺のスルガ海山付近であることが突き止められ、2008年6月および8月の調査では、成熟ウナギの捕獲に世界で初めて成功し、2009年5月には天然卵31個の採集に世界で初めて成功した。
20110711-985480-1-N そして、7月10日の日本経済新聞電子版は、「今年(2011年)6月に東京大学や九州大学、オランダ・ライデン大学などの国際研究チームがマリアナ諸島付近で、天然ウナギの卵を100個以上大量採取することに世界で初めて成功した。ウナギの産卵場所は謎だったが、産卵直後の卵がマリアナ諸島近くに多数あり、長年の議論に終止符を打つ貴重な発見となった」と報じている。(左の地図は7月11日 読売新聞電子版)。
 
 これまでの調査で、ウナギの産卵場所や水温などの生育環境そして生態のデータが得られたことから、安定して稚魚を生産する技術の開発がいっそう進んで「ウナギの完全養殖」が実用的な段階に入るのも間近かとなった。 

(参考資料)
(1)「天然ウナギの卵、大量採取に成功
」(情報元:日本経済新聞電子版、asahi.com、NHKニュース電子版ほか)
①東京大学や九州大学、オランダ・ライデン大学などで作る共同の国際研究チームは、どこで産卵するかなど生態が謎に包まれているウナギについて、天然のウナギの卵をで147個をマリアナ諸島沖で採取することに成功した。日本に持ち帰った卵を10日、東京都内で報道関係者に公開した。
②東京大学などの研究チームは、おととし(2009年5月22日)、太平洋のマリアナ諸島西の水深約160メートル、水温が摂氏約26度の海域で、産卵して間もないニホンウナギの直径約1.6ミリメートルの受精卵31個の採取に成功したが、このときは研究のため、卵を原型のまま残していなかった。
③ ウナギの産卵は、水深が150メートルから180メートルの、塩分の高い水塊と低い水塊とが接する「塩分フロント」付近で、親ウナギが複数の集団を作って、新月の2日から4日前の3日間(一晩だけでなく連日)の日没から午後11時までに行われることが推定できるという。
④2009年5月22日の調査では、卵は水深約200メートルで産まれ、約30時間かけ160メートルの深さまで上がりながら孵化することも判明した。
⑤卵から2~3日で孵化した仔魚はレプトケファルス(葉形幼生、Leptocephalus)と呼ばれ、親とは似つかない柳の葉のような形をしている。この体型はまだ遊泳力のない仔魚が、海流に乗って移動するための浮遊適応であると考えられている。レプトケファルスは成長して稚魚になる段階で変態を行い、扁平な体から円筒形の体へと形を変え「シラスウナギ」となる。シラスウナギは体型こそ成魚に近くなっているが体はほぼ透明で、全長もまだ5センチほどしかない。

(2)(独)水産総合研究センターによるウナギの完全養殖」(再生産農林水産省 MAFF TOPICS(3) 2010年7月号)
 長年に渡って研究が続けられていた「ウナギの完全養殖」の悲願がついに達成された。(独)水産総合研究センターで、人工授精により生まれ育ったウナギの2世が誕生、現在も順調に生育している。
 (独)水産総合研究センター(以下、水研センター)は(2010年)4月上旬「実験室で生まれ成長したウナギのオスとメスから精子と卵を採取し、人工授精を行った受精卵から、2世代目となる仔魚(しぎょ)をふ化した」と、発表した。この「ウナギの完全養殖」の成功は、世界初の快挙。
 「ウナギの完全養殖」が困難だった理由は、ウナギの生育環境や生態のデータがまったくなかったことにある。水研センター養殖研究所では、卵をふ化させることはすでに成功していた。実際に卵から稚魚に育てることに成功したのは2002年。その後、実験室生まれのウナギを親として次世代を誕生させるべく、養殖研究所と志布志(しぶし)栽培漁業センターで稚魚を継続して育成。今年はじめに2〜5年経過し全長45〜70となった親候補の魚たちにホルモン剤を投与し、人工的に成熟を促進させた。
 成熟したメスから採取した受精卵は25万粒、ふ化したのは19万尾だった。(2010年)6月現在、4000尾が順調に育ち、2cmほどに成長している。
maf_il_03 「研究は試行錯誤で膨大な時間を要しました。稚魚は生まれたときにはオス、メスの区別はありません。環境により性別が決定するのです。何もしないと人工ふ化でも天然でも、大半がオスになってしまいます。そのためホルモンを餌に混ぜ、メスを作り出す必要もありました。また稚魚は一度に大量に誕生させられません。これを安定して育てるのは非常に難しいことです。天然稚魚は大量に捕獲して養殖場の池に放つと、それぞれが争って餌を食べます。ところが少数の稚魚だとお互いに牽制しあって餌を食べてくれないのです」と、同センター養殖研究所生産技術部繁殖研究グループの田中秀樹さんは完全養殖の難しさを語った。
(3)ウナギの天然卵採取までの経緯(東京大学大気海洋研究所ホームページ、行政の窓ー水産庁別添資料ならびにWikipedia)
 ウナギは淡水魚として知られているが、海で産卵・孵化を行い、淡水にさかのぼってくる「降河回遊(こうかかいゆう)」という生活形態をとる。従来、ウナギの産卵場所はフィリピン海溝付近の海域とされたが、外洋域の深海ということもあり長年にわたる謎であった。
①2006年2月、東京大学海洋研究所の教授・塚本勝巳をはじめとする研究チームが、ニホンウナギの産卵場所がグアム島やマリアナ諸島の西側沖のマリアナ海嶺のスルガ海山付近であることを、ほぼ突き止めた。これは孵化後2日目の仔魚を多数採集することに成功し、その遺伝子を調べニホンウナギであることが確認されている。
②2008年6月および8月、水産庁と水産総合研究センターによる調査チームが、同じくマリアナ諸島沖の水深200~350メートルの範囲で、成熟したニホンウナギおよびオオウナギの捕獲に世界で初めて成功した。雄には成熟した精巣が、雌には産卵後と推定される収縮した卵巣が認められた。また、水深100~150メートルの範囲で、孵化後2~3日経過したと思われる仔魚(プレレプトケファルス)26匹も採集された。さらに、プレレプトケファルスが生息する層の水温が、摂氏26.5~28度であることを初めて確認した。この結果から、比較的浅いスルガ海山の山頂付近ではなく、もう少し深い中層を遊泳しながら産卵をしているという推定を得ることができた。
③2009年5月22日未明、東京大学海洋研究所の研究チームがマリアナ海嶺の南端近くの水深約160メートル、水温が摂氏約26度の海域で、直径約1.6ミリメートルの受精卵とみられるものを発見。遺伝子解析の結果、天然卵31個を確認した。天然卵の採集は世界初である。同時に、卵は水深約200メートルで産まれ、約30時間かけてこの深さまで上がりながら孵化することも判明した。 
 卵から2~3日で孵化した仔魚はレプトケファルス(葉形幼生、Leptocephalus)と呼ばれ、親とは似つかない柳の葉のような形をしている。この体型はまだ遊泳力のない仔魚が、海流に乗って移動するための浮遊適応であると考えられている。レプトケファルスは成長して稚魚になる段階で変態を行い、扁平な体から円筒形の体へと形を変え「シラスウナギ」となる。シラスウナギは体型こそ成魚に近くなっているが体はほぼ透明で、全長もまだ5センチほどしかない。

東電株、乱高下。先物主導のマネーゲーム。一般個人投資家には手出し無用株(13:50更新)

 12日前場の日経平均株価は前日比154円安の9915円と大幅続落。取引時間中としては6日以来、4営業日ぶりに1万円を割り込んだ。終値は前日比143円安の9925円と大幅続落。
 ギリシャに対する第2次支援策の最終決定が遅れており、欧州債務問題がギリシャ以外にイタリアやスペインへにも広がるとの懸念から、欧米金融機関の財務内容の悪化や金融システム不安が再燃して、前日の米国株は大幅安となった。また欧米の金融システム不安によってドルやユーロが売られて円が上昇基調を強めた。特にユーロ・円相場は、1ユーロが昨日が114円90銭だったのに対し111円台に突入するなどユーロが売られている。
 これらを受けて本日の日経平均株価は、寄付きから先物主導で売られて下値を模索した。東証1部の出来高は18億3072万株。売買代金は1兆1985億円。騰落銘柄数は値上がり245銘柄、値下がり1306銘柄、変わらず120銘柄。騰落レシオは前日比13.07ポイント下落の131.90%。 
 
 東京株式市場のこのような下げ相場にあって、東電株は、前場では一時は35円高(上昇率:7.3%)の476円まで買われた。昨日(11日)、細野原発事故担当大臣が、福島第一原子力発電所の事故により設定された警戒区域の解除について「冷温停止」状態となる「ステップ2」を一つの目安(「ステップ1」終了後3-6カ月程度)に検討したいと表明し、きょう(12日)には、同所3号機の格納容器に水素爆発を防ぐ窒素ガス注入のための工事が行われる予定で、「ステップ1」の終了に向けての工程表の進ちょくを好材料とした買い戻しの動きとなったようだ。また、同社藤本孝副社長が11日、日本経済新聞のインタビューで、7月1日から実施されている電力使用制限令に基づき「同じ気温でみた場合に10~15%程度電力使用量が減り、夏場は乗り切れるメドがつきつつある」と指摘し、東電よりも需給環境が厳しい西日本の電力各社に対し「要請があれば、応援融通を検討しなければならない」と述べた(日本経済新聞 電子版 )ことで、電力需給逼迫の可能性がいったん後退するとの思惑も、株価上昇要因になったようだ。
 ただ、10時半すぎに、機関投資家(多分、悪名高いヘッジファンドであろう)から足払いを食らわしたような強烈な大量の売りがでて、株価は一挙に434円まで下げた。この突然の大量の売りは、福島第一原子力発電所の汚染水処理システムが午前8時51分に緊急停止したととの東電の発表をうけてのことだったかも知れない。
 
 なお、システムが停止したのは、仏アレバ社の沈殿・除去装置で薬液を注入する配管の接続部付近から水漏れが見つかったためで、原因を調査中だが、システム再開の見通しは立っていないという。10日にも薬液混じりの汚染水約50リットルが漏れ出すトラブルがあって、運転が停止されるなど、先月末の運転開始からトラブルが相次いる。福島第一原発の事故の収束に向けた工程表では、「ステップ1」の期限である17日までに、原子炉の安定的な冷却を実現することになっているが、その要となる汚染水の浄化設備の運転はまだ不安定なままである(NHKニュース)。
 
 後場の東電株は、このニュースを受けて売り優勢で、13時には前日比18円安の423円の最安値をつけた。
その後は買い戻しがあったが結局は昨日終値2円安の439円で引けた。高値と安値の値幅は53円と本日終値の12%という荒い動きであった。出来高は2億4百万株、売買代金は927億6千万円であった。
 本日の高値圏で買った個人投資家は、10時半すぎの一瞬の大量売りには逃げ切れず頓死したであろう。今の東電株は、一般の個人投資家が売買するには極めてリスキーな株である。(チャートはYahoo Japan ファイナンス)
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ウナギの「完全養殖化」につながる世界初の「ウナギ天然卵大量採取」成功(更新版)

 7月9日に関東甲信越地方に梅雨明け宣言がだされてから30℃を超える猛暑が続いている。こちら千葉の里山は、今日11日も日の出の午前4時半ころから気温がぐんぐん上昇して9時には29℃に達した。天気予報の34℃は確実だ。
 老齢で体力が弱ったのか、昼間は戸外に5分とおれない。気象庁の報道発表資料(平成22年9月1日)によると、昨夏(6月~8月)の日本の平均気温は、統計を開始した1898年以降の113年間で第1位の高い記録をつけたが、今夏はこの記録をさらに上回るのではないだろうか。
 こうなると、土用の入りを待たずして、精力づくりにうなぎの蒲焼やうな重を食したいものだが、今年は価格が高騰して庶民、特に筆者のような薄給の年金生活者は口に出来ないようだ。
 
 今夏(2011年夏)の土用の入りは、7月20日(水)で、土用丑の日は21日(木)、二の丑は8月2日(火)だが、それを前にした5月から、うなぎ専門店やスーパでの鰻重、蒲焼、白焼きの値上げ宣言が相次いでいる。うなぎの蒲焼は国産、輸入品ともに15%から20%の値上げとなっている。
  
 われわれ庶民が食べているウナギは天然ウナギではなく養殖ウナギである。養殖ウナギは、天然のニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)を捕獲し育てたものが100%とのこと。今年のウナギ価格の高騰は、稚魚の不漁や中国などでの消費拡大によって国産、輸入品とも養殖ウナギの卸値が高騰していることが原因とのこと。
 ウナギの養殖は12月~翌年44月、鹿児島、静岡県などの河川を上る直前の稚魚を捕獲し成魚に育てる。ところが、農林水産省によると、2010年の漁期(09年12月~10年4月)の稚魚の推定漁獲量は9.2トン。前年の24.7トンより大幅に減った。 当台湾や中国など海外でも稚魚は不漁という。
 今年も前年を下回る低水準で、同省は「乱獲が影響しているのではないか」とみている。ここ2年連続のシラスうなぎの大不漁で、養殖うなぎの価格が業界始まって以来の価格高騰となっている。中國新聞(2011年7月11日)には、広島県内の専門店やスーパーの経営者の値上げをせざるをえない苦しいTn20110710001502声を紹介している(左のグラフとも)。
 専門店、 「経験がない卸値の急騰。申し訳ないが経営努力の限界。今春から卸値が昨年の約1.5倍に高騰。やむを得ず5月、かば焼きの小売価格を15%上げ、1本2千~2500円にした」。
 スーパー、 「卸値が4割近く上がり転嫁せざるを得ない」。

 近年は、養殖用のニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)の捕獲量が世界的に減少しており、うなぎ養殖に必要な量を供給できないという事態も起こった。こうした状況から、人工的に稚魚を生産して供給することが養殖業者から強く望まれている。
 (独)水産総合研究センターは、長年に渡って「ウナギの完全養殖」を研究していたが昨年(2010年)4月に、人工授精により受精卵は25万粒を19万尾ふ化させ4000尾を成長させることに成功した。「ウナギの完全養殖」の成功は、世界初の快挙だった。このように、人工的な再生産は実現できているが、その生残率は低く、安定供給に向け多くの解決すべき問題がある。そのためには、ウナギの産卵場所や水温などの生育環境そして生態のデータが必要不可欠である。
 しかし、これまで成熟した天然のウナギ成魚が発見された例はなく、親ウナギの回遊や産卵生態等についてはほとんど分かっていなかった。
 そのため、親ウナギの生生態が分かれば、人工種苗生産技術の開発に大く貢献することから、ニホンウナギの産卵場所と推定されたマリアナ諸島沖で2006年2月、東京大学海洋研究所の教授・塚本勝巳をはじめとする研究チームが、2008年6月および8月には、水産庁と水産総合研究センターによる調査チームが、2009年5月には再び、東京大学海洋研究所の教授・塚本勝巳をはじめとする研究チームが調査を行った。
 その結果、2006年2月、ニホンウナギの産卵場所がグアム島やマリアナ諸島の西側沖のマリアナ海嶺のスルガ海山付近であることが突き止められ、2008年6月および8月の調査では、成熟ウナギの捕獲に世界で初めて成功し、2009年5月には天然卵31個の採集に世界で初めて成功した。
20110711-985480-1-N そして、7月10日の日本経済新聞電子版は、「今年(2011年)6月に東京大学や九州大学、オランダ・ライデン大学などの国際研究チームがマリアナ諸島付近で、天然ウナギの卵を100個以上大量採取することに世界で初めて成功した。ウナギの産卵場所は謎だったが、産卵直後の卵がマリアナ諸島近くに多数あり、長年の議論に終止符を打つ貴重な発見となった」と報じている。(左の地図は7月11日 読売新聞電子版)。
 
 これまでの調査で、ウナギの産卵場所や水温などの生育環境そして生態のデータが得られたことから、安定して稚魚を生産する技術の開発がいっそう進んで「ウナギの完全養殖」が実用的な段階に入るのも間近かとなった。 

(参考資料)
(1)「天然ウナギの卵、大量採取に成功
」(情報元:日本経済新聞電子版、asahi.com、NHKニュース電子版ほか)
①東京大学や九州大学、オランダ・ライデン大学などで作る共同の国際研究チームは、どこで産卵するかなど生態が謎に包まれているウナギについて、天然のウナギの卵をで147個をマリアナ諸島沖で採取することに成功した。日本に持ち帰った卵を10日、東京都内で報道関係者に公開した。
②東京大学などの研究チームは、おととし(2009年5月22日)、太平洋のマリアナ諸島西の水深約160メートル、水温が摂氏約26度の海域で、産卵して間もないニホンウナギの直径約1.6ミリメートルの受精卵31個の採取に成功したが、このときは研究のため、卵を原型のまま残していなかった。
③ ウナギの産卵は、水深が150メートルから180メートルの、塩分の高い水塊と低い水塊とが接する「塩分フロント」付近で、親ウナギが複数の集団を作って、新月の2日から4日前の3日間(一晩だけでなく連日)の日没から午後11時までに行われることが推定できるという。
④2009年5月22日の調査では、卵は水深約200メートルで産まれ、約30時間かけ160メートルの深さまで上がりながら孵化することも判明した。
⑤卵から2~3日で孵化した仔魚はレプトケファルス(葉形幼生、Leptocephalus)と呼ばれ、親とは似つかない柳の葉のような形をしている。この体型はまだ遊泳力のない仔魚が、海流に乗って移動するための浮遊適応であると考えられている。レプトケファルスは成長して稚魚になる段階で変態を行い、扁平な体から円筒形の体へと形を変え「シラスウナギ」となる。シラスウナギは体型こそ成魚に近くなっているが体はほぼ透明で、全長もまだ5センチほどしかない。

(2)(独)水産総合研究センターによるウナギの完全養殖」(再生産農林水産省 MAFF TOPICS(3) 2010年7月号)
 長年に渡って研究が続けられていた「ウナギの完全養殖」の悲願がついに達成された。(独)水産総合研究センターで、人工授精により生まれ育ったウナギの2世が誕生、現在も順調に生育している。
 (独)水産総合研究センター(以下、水研センター)は(2010年)4月上旬「実験室で生まれ成長したウナギのオスとメスから精子と卵を採取し、人工授精を行った受精卵から、2世代目となる仔魚(しぎょ)をふ化した」と、発表した。この「ウナギの完全養殖」の成功は、世界初の快挙。
 「ウナギの完全養殖」が困難だった理由は、ウナギの生育環境や生態のデータがまったくなかったことにある。水研センター養殖研究所では、卵をふ化させることはすでに成功していた。実際に卵から稚魚に育てることに成功したのは2002年。その後、実験室生まれのウナギを親として次世代を誕生させるべく、養殖研究所と志布志(しぶし)栽培漁業センターで稚魚を継続して育成。今年はじめに2〜5年経過し全長45〜70となった親候補の魚たちにホルモン剤を投与し、人工的に成熟を促進させた。
 成熟したメスから採取した受精卵は25万粒、ふ化したのは19万尾だった。(2010年)6月現在、4000尾が順調に育ち、2cmほどに成長している。
maf_il_03 「研究は試行錯誤で膨大な時間を要しました。稚魚は生まれたときにはオス、メスの区別はありません。環境により性別が決定するのです。何もしないと人工ふ化でも天然でも、大半がオスになってしまいます。そのためホルモンを餌に混ぜ、メスを作り出す必要もありました。また稚魚は一度に大量に誕生させられません。これを安定して育てるのは非常に難しいことです。天然稚魚は大量に捕獲して養殖場の池に放つと、それぞれが争って餌を食べます。ところが少数の稚魚だとお互いに牽制しあって餌を食べてくれないのです」と、同センター養殖研究所生産技術部繁殖研究グループの田中秀樹さんは完全養殖の難しさを語った。
(3)ウナギの天然卵採取までの経緯(東京大学大気海洋研究所ホームページ、行政の窓ー水産庁別添資料ならびにWikipedia)
 ウナギは淡水魚として知られているが、海で産卵・孵化を行い、淡水にさかのぼってくる「降河回遊(こうかかいゆう)」という生活形態をとる。従来、ウナギの産卵場所はフィリピン海溝付近の海域とされたが、外洋域の深海ということもあり長年にわたる謎であった。
①2006年2月、東京大学海洋研究所の教授・塚本勝巳をはじめとする研究チームが、ニホンウナギの産卵場所がグアム島やマリアナ諸島の西側沖のマリアナ海嶺のスルガ海山付近であることを、ほぼ突き止めた。これは孵化後2日目の仔魚を多数採集することに成功し、その遺伝子を調べニホンウナギであることが確認されている。
②2008年6月および8月、水産庁と水産総合研究センターによる調査チームが、同じくマリアナ諸島沖の水深200~350メートルの範囲で、成熟したニホンウナギおよびオオウナギの捕獲に世界で初めて成功した。雄には成熟した精巣が、雌には産卵後と推定される収縮した卵巣が認められた。また、水深100~150メートルの範囲で、孵化後2~3日経過したと思われる仔魚(プレレプトケファルス)26匹も採集された。さらに、プレレプトケファルスが生息する層の水温が、摂氏26.5~28度であることを初めて確認した。この結果から、比較的浅いスルガ海山の山頂付近ではなく、もう少し深い中層を遊泳しながら産卵をしているという推定を得ることができた。
③2009年5月22日未明、東京大学海洋研究所の研究チームがマリアナ海嶺の南端近くの水深約160メートル、水温が摂氏約26度の海域で、直径約1.6ミリメートルの受精卵とみられるものを発見。遺伝子解析の結果、天然卵31個を確認した。天然卵の採集は世界初である。同時に、卵は水深約200メートルで産まれ、約30時間かけてこの深さまで上がりながら孵化することも判明した。 
 卵から2~3日で孵化した仔魚はレプトケファルス(葉形幼生、Leptocephalus)と呼ばれ、親とは似つかない柳の葉のような形をしている。この体型はまだ遊泳力のない仔魚が、海流に乗って移動するための浮遊適応であると考えられている。レプトケファルスは成長して稚魚になる段階で変態を行い、扁平な体から円筒形の体へと形を変え「シラスウナギ」となる。シラスウナギは体型こそ成魚に近くなっているが体はほぼ透明で、全長もまだ5センチほどしかない。

三陸沖 でM7.3の地震.(10日09時57分頃)(12:00更新)

 平成23年07月10日10時07分 気象庁発表によると、10日09時57分頃地震があった。震源地は三陸沖 ( 北緯38.0度、東経143.30度、牡鹿半島の東180km付近)で震源の深さは34km、地震の規模(マグニチュード)は7.3、最大震度4。
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この三陸沖を震源地とする震度1以上の地震は、気象庁発表の地図に示すように北海道から大阪まで、日本海側沿岸地域、太平洋側沿岸地域と内陸部の広範囲に及んだ。いまのところ津波や倒壊などの被害は報告されていないとのこと。

 なお、3月11日の東日本大震災 ~東北地方太平洋沖地震から発生している震度1以上の地震は、択捉島沖や国後島付近から宮古島近海・与那国島近海まで日本列島を縦断して本日、7月10日10時04分現在、3097回(本震除く)も起きている。ここ1ヶ月間(6月10日0時41分から7月10日10時04分)をみても震度1以上の地震が日本国土・領域で669回起きている。
  
 直近5年で検知された震度1以上の年間の地震は、つぎのように多くても2000回ほどで月間単純平均は175回であるから今年の3月11日以降の地震発生の多さは異常である。
   
   2005年度 1,712回
   2006年度 1,343回
   2007年度 2,098回
   2008年度 1,904回
   2009年(1月1日~12月31日)1,631回

朝にウグイス、夜はホタル 里山の梅雨明けの日

 気象庁は本日9日朝に、関東甲信、九州北部、北陸地方が梅雨明けしたとみられると発表した。いずれも昨年いより8日早いとのこと。昼近くから気温がぐんぐんと上昇して庭先で上半身裸でいると背中がひりひりするほどの暑さになった。気象庁のデーターによるとこちらの地域では午後三時の外気温が34℃だった。

 気温がそれほど上昇していない朝方に川沿いの土手道を散歩した。土手に出る前に長い竹林の道を通るのだがそこはウグイスの生息地で今ころはにぎやかなさえずりが響き渡っている。口笛で鳴きまねをすると、江戸屋猫八には到底及ばないが、あちらこちらから呼応してくれるのが嬉しい。 
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 田んぼ地帯を歩くと、稲はすっかり成長して一面緑のじゅうたんである。朝早くから軽トラが動き回っている。何をしているのかと訊けば、稲に実がつき始めているので今が水管理の一番重要な時期だとかで、すべての用水路について水量のチェックをしているとの言葉が返ってきた。
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 日がすっかり落ちるのを待って、チャリで近くの田んぼにホタルを観に出かけた。農家の方から、ホタルが出始めたとの情報を得てのことだった。ここ数年はホタルもすっかり少なくなって以前のようにどこにでもみられるというものではなくなっている。ほんの一画に、それも眼をこらさないと気がつかないほどの数少ないホタル火しか観られない。
 暗闇の中での弱々しいはかなげな点滅がなんとも言えない趣を感じさせる。音もなくスーと小さな光が目前を横切って稲の中に消えていくのも風情があって心が動かされる。稲に光るところに手を差し入れてしごくようにすくうと、その光は手のひらにあって黒い8mmほどのホタルのしっぽから発している。水田に生息するホタルはいわゆる平家蛍で、渓流などの清流に棲む源氏蛍の半分ほどの体長でしかないから余計にはかなげに思える。             
 農業用水路がほとんどコンクリート化されてしまったのでザリガニもトンボもその姿をみるのが難しくなった。来夏、はたしてホタルを観られるもだろうかと思いつつ帰路についた。
            己が火を木々に蛍や花の宿 (芭蕉)
            大蛍 ゆらりゆらりと 通りけり (一茶)

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政局に振り回される電力株価 

  7日の東京市場での電力株の終値は、東電 14円(3.4%)安、九州電 前日比110円(7.5%)安、関西電 133円(8.4%)安、中部電力109円(7.0%)安。総じて売り注文優勢で大引けとなった。

 原子力発電所の再稼働を巡る菅直人首相の方針転換などエネルギー政策の混迷が市場に波紋を広げている。7日の東京株式市場では、関西電力、九州電力など電力株が軒並み売られた。「政治に翻弄されるリスクを嫌って海外投資家は電力株が割安になっても食指を動かさない」(外資系証券アナリスト)という声も出てきた。海江田万里経済産業相が辞意を示唆。8日に始まる東京電力の原発事故の損害賠償支援法案審議の行方も不透明さが増した。東電に多額の融資をしている銀行の融資姿勢にも微妙な影響を与えそうだ。原発停止が長引くと、電力会社の経営にも影響が出てくる。7日に都内で記者会見した中部電の大野智彦副社長は、浜岡原発停止による燃料費増加が2500億円に達するとした上で、「社債発行が困難になっており5500億円の借り入れが必要」と語った。中部電は日本政策投資銀行と3メガバンクから合計3500億円の融資を受ける方向で大筋合意。「残りも順次交渉する」(大野副社長)という。(以上、nikkei web) 
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 東電株価は6/7から6/10の急落後は上昇に転じて直近3日間は400円を下値支持線として推移してきたが、原子力発電所の再稼働を巡って菅直人首相の昨日の突然の方針転換で、今後は政局がらみで推移してゆき、東電ほか他電力会社ともそれらの今後の株価を見極めるのは極めて難しい。左のチャート(Yahoo Japanファイナンス)は東電株価の直近3週間の日足推移である。
 本日8日の東電株価は408 円(前日比+5円)で始まった。9:15現在高値は415円(+12円)。九電の始値は1320円(前日比-29円)で9:18現在の高値は1363円(+14円).。他の電力株も総じて前日比で1%前後で推移し、高値を打ってからは利食いで一時は前日比でマイナスに転じた銘柄もあって、9:30現在、売り買いが交錯している。。 

江沢民前国家主席が膀胱癌で「脳死」と海外メディア報道。国営新華社通信は病死報道を完全否定

 中国の江沢民前国家主席が6日夕、北京で死去したことが7日分かった。日中関係筋が明らかにした。84歳だった。遺体は北京市内の人民解放軍総医院(301病院)に安置されていると見られる。関係者は「脳死」と話している(msn産経ニュース)。
 ただし、中国国営新華社通信は7日、江沢民・前共産党総書記(84)が病死したとする海外メディアの報道について「まったくのうわさだ」とし、死亡説を否定する複数の当局者の談話を伝えた(読売新聞)。

 江氏は1989年から2002年まで中国の最高指導者である共産党総書記を務め、改革開放路線を推進して高度経済成長を実現する一方、貧富の格差拡大を生み出した。

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