2011年08月

太古のメダカと太古のウナギ発見 太古、コイとナマズは共通の祖先の海水魚

 太古のメダカが日本国内で、太古(2億年前)のウナギが太平洋にあるパラオで発見されたという記事と、コイとナマズの祖先が2億5000年前の共通の海水魚であったとの研究報告の記事を以下に一部略して紹介する。

①太古のメダカ、栃木県内で単独生息地を発見
(2011年7月14日  読売新聞)
 栃木県内のメダカ生息地の調査・保護活動を行っている「メダカ里親の会」(会長:水谷正一・宇都宮大農学部教授)は13日、県全域で行った野生メダカのDNA分析調査で、他から隔絶されたまま太古からの集団を維持してきたとみられるメダカの単独生息地を県内の3地点で発見したと発表した。同会によると、同集団の単独生息地の確認は全国で初めて、同会は「メダカの多様な遺伝資源の保存は県民の責務。生息地の保存や安易なメダカの放流禁止などを訴えていきたい」と話している。日本に生息するメダカは、大きく3グループ15集団に分類される。外見上は同じメダカだが、DNAを抽出してミトコンドリアを解析することでどの系統に属しているかが分かる。
 同大バイオサイエンス教育研究センターの松田勝准教授は「あくまで仮説だが、約2万年前に、関東平野が海だった頃、この周辺だけは陸地だったため、他集団のメダカと混在しなかったのでは。とても珍しい例だ」と指摘する。
②古代ウナギ、パラオで発見=頭やひれに2億年前の特徴―日米チーム (2001年8月27日 時事通信)
 太平洋にあるパラオ共和国のサンゴ礁の海底洞窟で、約2億年前が起源と考えられる古代ウナギが日米合同研究チームによって発見された。普段は人間が入らない海底洞窟で暮らしてきたため、生き延びてきた可能性があるという。
 ウナギは、これまでに19科800種以上が確認され、最古の化石は約1億年前までさかのぼる。今回発見された古代ウナギは体長約5~20センチで、水深35メートルの海底洞窟から10匹見つかった。
 これらのウナギは、体の割に頭部が大きく胴体が寸詰まりで、背びれなども大きく、現代のウナギと大きく異なっていた。こうした特徴は、最古の化石よりさらに古い約2億年前の中生代初期のウナギのものと判明。
 千葉県立中央博物館の宮正樹上席研究員らの研究チームがDNA鑑定などを行った結果、ウナギ目の20番目の科としてムカシウナギ科と名付けられた。
③コイやナマズの祖先は…2億5千万年前の海水魚 (2011年7月23日  読売新聞)
 世界中の川や湖に生息しているコイやナマズの仲間は、約2億5000万年前に世界の大陸が一つだった時代の海水魚を共通の祖先としていることが、東京大大気海洋研究所の西田睦(むつみ)教授(分子進化生物学)らの研究で明らかになった。大陸の分断に伴って淡水域が広がり、多様性を増したらしい。
 コイやナマズは水中の音を増幅させる器官を持つ「骨鰾(こっぴょう)類」の仲間。約1万2000種類いる淡水魚の3分の2を占めるほど多様性に富み、南極大陸を除く世界中に分布する。
 なぜ海を渡ることができない淡水魚が大陸を超えて広く生息しているのか謎だった。研究チームは骨鰾類66種を含む110種の魚類の遺伝子配列を比較。その結果、現在の骨鰾類は、約2億5000万年前の共通の海水魚を祖先に持つことを突き止めた。
 ちょうどその頃に巨大大陸「パンゲア」が分裂し、淡水域が拡大したことから、多彩な姿に進化したと見られている。

二枚貝のアサリとボスのヒヒに発症したストレス症状

 ストレスは人間だけに発症する病ではないことが、最近わかった。ひとつはアサリにみられたストレス症状で、いまひとつはケニアのボスのヒヒにみられたストレス症状である。これらを掲載した記事の抜粋を以下に紹介しよう。

震災、アサリにもストレス 東邦大調査、殻の模様に異変2011年6月5日asahi.com
 福島県の沿岸で、二枚貝のアサリの模様に東日本大震災の津波の影響によるとみられる異変が起きていることが、東邦大学の大越健嗣教授らの調査で分かった。9割の個体で殻の途中に溝ができ、それを境に色や模様が変わっていた。津波で環境が激変したことによるストレスが主因とみられるという。
 大越教授らは5月下旬、アサリの産地として知られる福島県相馬市の松川浦とその周辺の河口で生息密度などを調べた。この調査で採取したアサリ216個体のうち、約9割にあたる192個体で、貝殻の模様の一部が帯状に変わっていた。同じ松川浦で2009年6月に行った調査では、貝殻に帯状の変化がみられた個体は1割以下だった。
 写真左:帯状の変化がみられない通常のアサリ=大越健嗣・東邦大教授提供
 写真右:殻の途中で帯状に色や模様が変わったアサリ=同TKY201106040565TKY201106040566







ボス猿は中間管理職よりつらい…ストレスの度合いはエサ不足の猿並み
2011年7月21日 asahi.comおよび7月15日  読売新聞)
 ボス猿(ヒヒ)は予想以上に強いストレスにさらされているという研究結果を、米プリンストン大学の動物学者らが15日付の米科学誌サイエンスで発表した。ヒヒのストレスホルモンに関する米国とケニアの研究者の共同研究で、群れのボスは、ほかの上位のオスに比べてストレスレベルが高いことがわかった。群れの最高位にいるオスは、地位が安定しているときでも2番手以降のオスよりストレスレベルが高く、エサなどが簡単に手に入らない序列の低いオス並みだった。
 研究チームは、アフリカのケニアで五つの群れに属する野生ヒヒのオス125頭を対象に、ストレスが多いと排泄(はいせつ)物に多く出るホルモンを9年間にわたり調べた。 この結果、ボスのストレスは常に高く、日々のエサの獲得に追われる下位のオスに匹敵するほどのレベルだった。群れの2~8位オスのストレスが低かった。
 研究チームは、ボス猿(ヒヒ)は、生活には困らなくても他のオスとのケンカなど社会的地位を保つため、「仕事がいっぱい」で、高いストレスはこのような行動の結果というのが理由らしいと分析。「子孫を残すのに有利なトップの座にとどまるには、それなりの代償が必要ということ」と述べている。ボス猿は人間社会の中間管理職よりつらい?   

「どぜう」政権 危うい態勢の船出

 野田「どぜう」政権は実に危うい態勢の船出を選んだ。小沢一郎元代表に近いと言われている輿石東参議院議員会長を会長兼務で幹事長に、鳩山由紀夫前首相グループの平野元官房長官を国会対策委員長と、それぞれ党の重要ポストをもって起用し、さらには代表選で小沢の推挙を得る代償に、小沢の主張するところの政策を受け入れて自身の政策を180度変えた海江田元経済産業相を重要閣僚に起用する方向で調整しているという。
 党内融和・挙党態勢の実現のためとはいえ、これでは党内融和どころか小鳩に党内をかき乱されるのは必至である。両名とも、8月9日の民・自・公の3党合意「民主党のマニフェスト見直し」を反故にせよと主張し、復興増税にも反対している。野田新総理は、輿石、平野両氏の起用をもって小鳩の動きを牽制しようという意図があるのだろうが、政治的駆け引きでは小鳩、特に小沢のほうが一枚も二枚も上手をいっている。輿石、平野両氏を取り込んでしまうことは必至である。さぞかし、小沢はしてやったりとほくそ笑んでいることだろう。船出を前にして早くも小沢の呪縛に飲まれてしまった野田新政権は、野党との大連合どころか部分連合あるいは協力を得ることすら難しくなった。先の大震災の復興と日本経済の建て直しに向けて野田新政権が打ち出した施策は頓挫の瀬戸際にある、と筆者は憂う。

 小沢一郎が今までに国民のためにいかなる汗をかいたか、何も思い浮かばない。ただただ、数と金を背景にした寝業師といわれてきたように、なにか事があれば政局に持ち込むことに奔走して政治を混乱させてきただけではないか。小沢一郎に、いまの数々の国難を脱せしめる政治的手腕は過去の政治動向からいって皆無である。ただいたずらに国を混乱せしめるだけで終わるだろう。このような政治家は自民党・小泉政権誕生とともに葬られたはずだが、小沢は民主党政権になって再びうごめき始め、野田政権では好機到来とばかりに小沢グループの統合に着手しているという。小沢の目先にあるのは、国難脱出のために野田政権に力添えするということではなく、来年秋の野田政権の任期切れに伴う民主党代表の地位の奪還でしかない。
 
 政治家・小沢一郎は排除すべき人物であった。野田新政権は、腹芸策士・輿石幹事長が主張する「(寝業師・小沢一郎の)党員資格停止処分」解除という爆弾を抱え大震災復興そっちのけで、日本は再び政治的混乱状態に突入したといっても過言ではないだろう。「どじょう」が小沢に「どぜう鍋」に調理されて食われないことを願うばかりである。

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日傘を差して刈り取り

 こちら南房総の里では今が稲刈りのピーク。先日、市の放射性物質汚染検査を無事クリアし、千葉県全域の稲も汚染されていないことがわかって風評被害の懸念も消え去り、元気一杯コンバインを動かす光景があちらこちらの稲田で見られた。陽射しが強いのでどのコンバインも日傘をさしながらの刈り取りであった。

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ザリガニの「行為の意志」とチンパンジーの「行為の感覚」「行為の理解」

 40数年前の学生時代のこと。受講科目として「自然科学概論」を選択して、いざ受講初日にその選択が間違っていたことを思い知らされた。「自然科学概論」の文字からイメージして「物理学・化学・生物学・地学・天文学などいわゆる科学を広く学ぶ」科目と理解して、宇宙のマクロの空間や素粒子のミクロの世界に興味があったので受講科目として選択したのだが、開講初日に教授から出た言葉が「存在とはなにか」とか「意識とはなにか」といった哲学そのもであった。一年間四苦八苦、かろうじて出席日数だけかせいで「可」で単位を取得した経験がある。

 最近、その「意志」とか「行為の感覚」とか「行為の認識」といったことについての、一見、哲学的な内容かと思わせる論文がイギリスやドイツの専門誌電子版に発表された。
 それらを報じた新聞の電子版を読んで、それらが「哲学」論文ではなく「行動生理学」や「比較認知学」という科学の分野であることがわかった。その研究対象がおもしろい。「ザリガニ」と「チンパンジー」である。

SH3J05090001 ザリガニの動きに「意志」がある場合と、「反射」的な場合とがあり、ザリガニが自ら歩きだすとき、ある種の「意志」を持って行動していることが実証されたという。ここでいう「意志」とはなにか。ザリガニも人間と同様、神経細胞同士の情報伝達をするシナプスでつながったネットワークがあり、脳から、胸部に向かう神経細胞の中で「運動準備電位」という信号が出ていることを「意志」があると定義しているようだ。ここで「意志」について、「哲学」と「科学」がつながったようだ。
 いぽう、チンパンジーには、自分が何を行っているかという「行為の感覚」が存在していることが実験結果から分かったいう。また、チンパンジーは他者の行動を観察し、相手の行動をまねるだけでなく、その行動を理解した上でまねをする能力があることが実証されたという。
 筆者は、テレビのバラエティー番組「天才!志村どうぶつ園」に出ているチンパンジーの行動がどうみても「自分が何をしているか」理解して行動していると思っていたし、志村氏の行為を真似て同じように行動するについては当然志村氏の行為を理解したうえでの真似と思っていたが、これらのチンパンジーの行動は、いままでに科学的、客観的には証明されていなかったということなのだろう。
 人間以外の動物の行動について客観的に実証するということがいかに難しいかを改めて認識させられた研究報告であった。

 以下に、これらの研究についての各紙の記事の抜粋を掲載する。
 
ザリガニの一歩に「意志」 北大研究員が解析  2011年8月27日 nikkei web 
 ザリガニが自ら歩きだすとき、ある種の「意志」を持って行動していることを示す神経活動が起きることを北海道大の加賀谷勝史・学術研究員(行動生理学)が解析した。動作の原理を明らかにしていくことで「将来は、自分の意志で想定外の事態に対応できるロボットなどへの応用もできるかもしれない」と期待している。
 発表した論文などによると、ザリガニが“自発的”に歩きだす場合、1~2秒前から頭部にある約3ミリ四方の脳から、胸部に向かう神経細胞の中で「運動準備電位」という信号が出ていることが分かった。“自発的”ではなく、外からの刺激に反応した場合、この電位は発生しなかったという。
 ザリガニの動きに「意志」がある場合と、「反射」的な場合とがあることも明らかになった。加賀谷さんは、比較的構造が単純なザリガニも人間と同様、神経細胞同士の情報伝達をするシナプスでつながったネットワークがあり、自発的な活動を促しているとみている。「今後、前に進むときと後ろに進むときとの違いなど、動物の多様な行動メカニズムをさらに解明していきたい」と話している。

チンパンジーに「行為の感覚」 京大グループ 2011年5.月19日 msn産経ニュース
 京都大霊長類研究所は19日、チンパンジーに、自分が何を行っているかという「行為の感覚」が存在していることが実験結果から分かったと発表した。チンパンジーなどの大型類人猿には鏡に映った自分の姿を認識する能力があることが確認されていたが、行為の感覚を持っていることが人間以外で証明されたのは初めてという。友永准教授は「人間とチンパンジーの自己認識の違いについて分析したい」と話した。

チンパンジー、他者の行動理解 学習で身につける 2011年7月5日6日 asahi.com
  チンパンジー、他者の行為を理解してその行為を見てまねる能力 京大霊長類研究所などの研究チームが世界で初めて実証 2011年7月6日 msn産経ニュース
 チンパンジーは、他者の行動を観察し、相手の行動をまねるだけでなく、その行動を理解した上でまねをする能力があることを、京都大霊長類研究所所長の松沢哲郎教授(比較認知科学)らの研究チームが。コンピューターを使った独自の研究装置を使って実証した。これまでの研究結果でも野生のチンパンジーが他者をまねる能力があるとは考えられていたが、実際にどのレベルまで他者の行動を理解し、まねをできるのかを証明したのは世界で初めて。

野田・鹿野・前原3者連合艦隊、小鳩軍団の傀儡政権樹立を阻止

 小沢の野望、それは傀儡政権樹立で己の復権を目論んでいたことであった。小沢が主張した政策は、民主党の原点に帰って党のマニフェストを修正することなく履行することであった。衆目の一致するところ、マニフェストの中味はほとんどが今の日本の経済・財政状況にそぐわない空虚な施策と化している。それを原点に戻れという小沢の現状認識の乖離、昔ながらの数の力で相手をねじ伏せようとする傲慢さ、中国にへつらう軟弱交流など、一般常識をわきまえた者なら、このような人物に数々の国難に直面している今の日本の政治を任せる事に大きな危機感を持ったであろう。
 
 昨日の民主党代表決選投票ではその危機感が鹿野・前原陣営の結束を強固なものにして、海江田候補を破って、小沢傀儡政権の野望を阻止した。
 
 新代表になった野田氏は「ノーサイドにしよう」と党内抗争の終結と党内融和を訴えたが、党内抗争の元凶である小沢が、野田新代表が訴える党内融和に乗るとは、党内外の誰もが思ってはいまい。これまで、党内に在っては己が主張を全面に出して、それが通らないと見るや一切の歩み寄り姿勢を見せることなく、数の力を背景に党の結束を乱してきた。このたびも、野田新代表の「融和」の訴えに対し小沢・鳩山は、その証として党役員と閣僚の重要ポストをあからさまに要求している。小沢は体質的に「融和」に乗るような人物ではない。常に政局を作って己の存在を誇示する古い政治手法しか持ち合わせていない。
 このような小沢の存在があっては、党内融和を訴えたところで「馬の耳に念仏」である。新政権では真の党内融和には小沢排除しかない。新政権は菅政権の「脱小沢路線」を継承し推進すべきである。小沢に自ら党を割らせて野党と大連立を図り、先は政界再編成を目指すべきであろう。
 すでに小沢は、現在三つに分かれている小沢グループの統合を図ってより強い「数」の力を背景に野田新政権と対峙する構えを見せている。勇気と決断を持って小沢切りに走ってこそ、野田代表が掲げるいくつかの重要な施策を他グループや野党と意見交換しながら円滑に進めることが出来るのではなかろうか。

一方、鳩山は政界にあっては盲腸のような必要のない存在であり、「ひよどり」ではなく「風見鶏」であり、小沢の「コバンザメ」であるから小沢を切ってしまえば自然消滅する。

 哀れなのは海江田である。自業自得の結果とも言える。小沢の数を頼んだばかりに、菅内閣で自分が経産相として推進してきたTPP(環太平洋経済連携協定)の締結には一転して慎重姿勢を見せ、東日本大震災の復興財源を増税で賄うことを念頭に置いた政府の基本方針についても見直しに言及し、さらには民主、自民、公明の3党で合意した「民主党マニフェストの主要政策の撤回」を見直す考えを示唆した。いずれも自分を推してくれる小沢元代表の主張に配慮せざるを得なかったものとみられるが、その変節振りにはただただあきれ返るばかりであった。これで彼に対する政治家としての信頼感が損なわれたことは明らかで今後の彼の政治活動は思うようには行かなくなるであろう。

 本日、党の役員新人事が決まる。よもや、幹事長に小沢寄りの輿石東を据えることがあっては野田政権は小沢の思うつ壷に嵌って小沢傀儡政権と化すことは必定である。そうならない事を願っている。

民主党代表選決選投票結果速報 野田佳彦財務相が215票、海江田万里経済産業相が177票で野田氏が民主党新代表に決定した 

2011年8月29日民主党代表選決戦投票結果
 
野田佳彦財務相215票、海江田万里経済産業相が177票で野田氏が民主党代表に決定した。
馬淵氏と鹿野氏のグループ票が野田氏に回った。前原氏グループも野田氏に投票した模様。

有権者数398名、投票数395票、有効投票数392票、無効投票数3票。


 民主党代表選に立候補した海江田万里経済産業相は小沢一郎元代表の主張に配慮して、2009年衆院選政権公約(マニフェスト)の主要政策見直しに関する自民、公明両党との3党合意について、「新しい執行部で継続するか、修正するか、白紙にしようとなるのか決めればいい」と述べ、見直す考えを示唆した。また東日本大震災の復興財源を増税で賄うことを念頭に置いた政府の基本方針についても見直しに言及。菅内閣の経産相として所管してきた環太平洋経済連携協定(TPP)への参加ですら、元代表らの意向に配慮し、一転して慎重姿勢を見せた。実に、背後にいる小沢一郎の掌で踊らされている感は否めない。このような海江田氏の政治姿勢が票離れを招いたと思われる。もし海江田氏が新代表になって首相に就任していたら、野党の反発は必至で国会審議が混乱する可能性があった。

 これに対し、野田佳彦財務相、前原誠司前外相、馬淵澄夫前国土交通相、鹿野道彦農相の4氏は3党合意を尊重する考えを示しているので野田政権では野党との協調路線を歩めると思われるが、前原、野田両氏が前向きな自公両党との大連立やマニフェスト見直しについては、鹿野氏が比較的慎重な立場で「野党との大胆な協調路線は難しい」との見方が出ている。政策面では、TPPや復興増税などをめぐって野田、前原、鹿野3氏の立場は分かれており、野田氏が「首相に就任しても、独自色を発揮しにくくなる」との指摘が出ている。

 海江田氏が新代表に就任した場合、新たな「主流派」となる小沢元代表や鳩山前首相の影響力が強まるところで、小鳩連盟の傀儡政権が始まるところであった。これで、小鳩の発言力が大きく後退するのは必至である。
 前原政権が実現しなかったのは、外交面で中国・ロシア・韓国と正面から渡り合え日米同盟の深化を可能ならしめることを期待していた筆者にはまことに残念であるが、少なくとも小沢傀儡政権が実現するよりも日本の未来が開けて明るくなることは確かであって喜ばしいことである。

 29日の東京株式市場で日経平均株価は伸び悩んだ。民主党の新代表に野田佳彦財務相が選出されたが、今後増税路線が取られるとの見方から景気への影響を懸念した売りが出た。
 前週末の米株高や、29日のアジア株式市場の堅調が好感されたうえ、民主党代表選で新代表が決まる期待感から、日経平均は午後の取引開始直後に、7営業日ぶりとなる8900円台を一時、回復した。しかし、増税を訴え、新代表に選出された野田佳彦財務相が、同代表選の決選投票に駒を進めた午後1時半ごろから、景気への影響を懸念した売りが膨らみ、日経平均は上げ幅を縮めた(この項、nikkei webと読売新聞電子版)。ドル円は76円後半の高値圏でこう着状態であった。自動車関連株などの輸出関連株が売られた。

 日経平均終値8851円(前日比+53.6円)+0.6%(チャートはnikkei web)
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民主党代表選速報 海江田万里経済産業相が143票でトップとなり、野田佳彦財務相102票、前原誠司前外相74票。海江田、野田で決選投票

2011年8月29日民主党代表選投票結果
海江田万里経済産業相が143票でトップとなり、野田佳彦財務相102票、前原誠司前外相74票、鹿野道彦農相52票、馬淵澄夫前国土交通相24票。決選投票。

有権者数398名、投票数395票、有効投票数395票、無効投票数0票。 

 前原候補の票が世論とはかけ離れて海江田候補や野田候補の得票数に大きくあけられた。海江田氏は党内最大の約130人を抱えるとされる小沢一郎元代表と、鳩山由紀夫前首相の両グループから全面支援を受けた。野田氏は菅直人政権を支えた主流派の一角を占めてきた。

 日経平均株価は前原氏の票が100票にとどかず3位になった決選投票の結果をうけて8900円台から8820円台(+30円)まで急落して13:55現在8840円台で推移している。
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富山県警山岳情報 北アルプス剱岳で事故相次ぎ3人死傷

 午前8時50分頃、北アルプスの剱岳(標高2999メートル)の周辺、標高およそ2950メートル、早月尾根と別山尾根の分岐の通称「カニノハサミ」近くの登山道から池ノ谷側に約100m下に人が転落するのを、出動中の富山県警山岳警備隊員が目撃。転落したのは富山県の県職員男性(59)で、頭を強く打ち、死亡が確認された。この男性は単独で剱岳山頂を目指していたとみられる。
 この事故の約50分前には、「カニノハサミ」で落石があり、巻き込まれた同県の女性(61)が登山道から転落し右手首骨折などの重傷、同県の男性(69)が頭を切る軽傷を負った。2人は、8人のパーティーで剱岳山頂に向け登山中だった。

 北アルプスの山岳は、夏場は日本海側からの湿った空気が山に当たって雨に見舞われる日が多い。濡れた浮石に足を滑らして滑落したり、落石を生じさせて下の登山者がその石の直撃をうける遭難事故が後を絶たない。落石を起こした登山者は下の登山者へ「ラクッ(落)!」の大声で鋭く短く警告する事を怠ってはならない。
 筆者は1999年の夏に剱岳・立山・薬師岳と3日間で縦走したが立山から薬師岳では早朝から夕方に薬師小屋に着くまでずっと雨の洗礼を受けた。剱では幸いにも好天に恵まれて無事登頂したが前剱からの登山道は浮石が多かったことを記憶している。

 富山県警の山岳情報での今年8月24日までの遭難事故は次表のようである。写真は富山県警山岳警備隊が本年(2011年)7月14日に撮影した剱岳。

 
山岳遭難発生状況(8月24日現在)

区分

発生件数

死者

行方不明

負傷者

無事救出

遭難者計

平成23年

78

13

0

43

33

89

平成22年

82

9

0

45

41

95

前年比

-4

4

0

-2

-8

-6

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ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間、初観測 JAXAなど 初観測(更新版)

 ことし3月28日、地球から39億光年離れた巨大ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間を、国際宇宙ステーション(ISS)にある日本実験棟「きぼう」と米国の衛星の観測装置が、世界で初めてとらえることに成功した。研究チームによると、39億光年という遠く離れた銀河のエックス線を観測できたのは、星が吸い込まれた瞬間にブラックホールから「ジェット」と呼ばれる物質が激しい勢いで噴出しているためだという。

 39億光年の距離というのは光の速度( ≒30万キロメートル毎秒、太陽から地球まで約8分20秒、月から地球は、2秒弱)で走っても39億年かかる距離のことで、もし、われわれが見たとしたらその光景は39億年前の光景を見ていることになる。つまり今年(2011年)3月に電波望遠鏡が捉えたブラックホールの瞬間的出来事は地球の39億年前に起こった事なのだ。
 39億年前の地球は、マグマから放出された大量の水蒸気で雨が降り続いて原始海洋が完成する直前の時期であり、最初の生命体である真正細菌(バクテリア)と古細菌(アーキア)が出現した時期でもある。また、月では
月面に多数の巨大天体が激突して、いわゆる「海」が形成された時期といわれている。地球や月がこのような状態であった太古の時代に宇宙のはるかかなたで起きていたできごとが39億年後の今見ることができるということがタイムトラベルそのものではないだろうか。

 宇宙に関する書物ではブラックホールの概念を次のように記述している。
 ブラックホール (black hole) とは、きわめて高密度で太陽の100万倍以上の重さがある大質量のため重力が大きく近くに来た星を吸い込んでしまうだけでなく光さえも脱出できない天体のこと。ブラックホールの存在は古い時代から予言されてきたが、当初はあくまで理論的な存在に過ぎなかった。しかし1970年代に入ってからX線天文学の発展によって、ブラックホールの有力な候補である天体が次々と発見されている。
 ブラックホールの中心には、密度、重力が無限大である特異点があると考えられている。ブラックホールは、大質量の恒星が超新星爆発した後、自己重力によって極限まで収縮することによって生成したり、巨大なガス雲が収縮することで生成する、と考えられている。巨大なブラックホールは、銀河同士の衝突により核である大質量ブラックホール同士が合体して生じるのではないかと考えられている。

 8月25日のNHKニュース電子版、日経新聞電子版そして読売新聞電子版では、このブラックホールのできごとを次のように報じている。
 3月28日に米国の天文衛星「スウィフト」が、地球から39億光年離れた銀河の中心から突然強いX線が出明るく輝くのをとらえた。国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」にある全天をX線で観測できる装置「MAXI(マキシ)」でも2時間半後に同じ場所でX線を確認。MAXIの過去の観測データから、この場所はそれまでX線を出していなかったとわかった。
 「きぼう」には、さまざまな天体から出されるエックス線を観測する装置「MAXI(マキシ)」が搭載されていて球から39億光年離れた銀河の中心にある。それまでふだんは暗い天体から強いエックス線が出ている画像の撮影に成功した。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と理化学研究所、東京工業大学などの国際チームが世界で初めて成功した分析の結果、銀河の中心に巨大なブラックホールがあり、太陽のような恒星が吸い込まれたときに高速のガスが噴き出る「ジェット」と呼ぶ現象をとらえていたと判明。ブラックホールの半径は5000万キロメートル前後で、地球から太陽までの距離のおよそ3分の1に相当する。ジェットからのX線はその後、100日以上かけてゆっくり弱くなっていった。これまで、星が吸い込まれた後のX線をとらえた例はあったが、ブラックホールが星を吸い込んで急激にX線を出す様子をとらえたのは初めてという。
20110825-835186-1-N 図はブラックホールの近くを通った星が破壊されながら、吸い込まれる様子(左)星がブラックホールに吸い込まれた際、垂直方向に強いジェットが出ているNASA提供の想像図(読売新聞電子版)。

小沢一郎復権と小沢一郎傀儡政権を国民は望んではいない(8月29日7時45分更新版)

 本日29日11時から民主党代表選が行われ早ければ昼過ぎには結果がわかる。世論では次期代表にふさわしい人はだんとつで前原前外相がトップに立ってはいるが、民主党国会議員の支持では海江田経済産業相が優勢だ。この背景には海江田経産相を推している小沢一郎の数の力が働いていることは衆目の一致するところである。民主党内情勢が国民世論と大きく隔たっているが、国民の声がまったく反映されない今回の代表選そして首相選びに誰しもが歯がゆさと怒りを覚えているであろう。
 小沢一郎はこの代表戦に、己の復権を目論んでおり今の日本が直面している数々の問題にどう対処するかという施策は見えてこない。すでに崩壊し形骸化している民主党マニフェストの遵守を声高に叫んでいる。田中角栄時代から数と金の力で政界を裏からかき回し、その事しか政治家としての功績がなく、未だに旧態依然とした政治手法を使う小沢一郎の傀儡政権ができることを筆者は大いに憂えている。
 
 民主党代表選に立候補した前原前外相、馬淵前国土交通相、海江田経済産業相、野田財務相、鹿野農林水産相の5氏は27日、共同記者会見に臨み、本日28日の午前には、民放2社とNHKのテレビ番組に出て、各人が政策論を展開した。
 東日本大震災の復興財源について増税を手当てすることに、野田氏が積極姿勢を示し、前原氏はこれに慎重論を唱えて反対。海江田、鹿野、馬淵の3氏も臨時増税を否定したが、償還期間60年の建設国債や無利子国債などを唱えた。
 消費増税と社会保障の一体改革では、野田、前原両氏が政府・与党案に沿って進めていく必要性を強調。ほかの3氏も増税の必要性は認めたが、「経済の好転が条件」などタイミングを慎重に見極めるべきだとした。 
 代表選はこの5氏が争う展開で、投票できる国会議員は党員資格停止中の小沢氏ら9人を除いた国会議員398人。投票は本日29日午前11時からの両院議員総会。

 民主党代表選で5人もの候補者が乱立したことについて、北沢防衛相は民主党長野県連大会で、「運動会では、全く意味がない」と述べ、藤井裕久元財務相は、某テレビ番組で「自民党(政権)の最後の時に(総裁選に)5人出たことを『お祭り騒ぎなんかやる時じゃない』と民主党は批判したのだから、民主党は与党となった今、絶対にこういうことはやってはいけない」とけん制した。

 次期首相は、東日本大震災の復興とその財源、福島第1原発事故後の多岐にわたる放射性物質被害の対応と賠償、放射物質に汚染された各種廃棄物処理、そして円高を含めた日本の財政・経済問題に立ち向かわなければならない。
 このような危機的な問題が山積する時の代表戦に5人も立候補者が出ること自体、重責を担う総理の席が軽んじられているとしか思えない。この先の国家運営が不安である。
 
 不安を募らせる大きな問題がもうひとつある。小沢問題だ。次の首相は、刑事被告人であり党員資格停止(亀井静香国民新党代表曰く「座敷牢」に入牢)中で、代表選に投票する権利すらない小沢一郎元代表の処遇という難題に立ち向かわなければならない。各候補は本来の政策そっちのけで小沢一郎という存在を重要視している。
 この「小沢一郎」の存在と行動が、菅首相退陣をうけての民主党代表選で、再び大きな影響力を及ぼしていることには、筆者ならずとも国民の大半が眉をひそめていることであろう。
 さまざままの難題を抱えた国難を乗り切るには、強い指導力と実行力を持った総理大臣が必要とされているが、この民主党代表選では国民がその意思を反映できないばかりか、小沢一郎という人物一人の掌(たなごころ)に委ねられてしまっていることに、民主党政権の政権運営の限界を感じるばかりか日本の将来に危機感さえ覚えている。
 国会活動では事あるごとに政局化して選挙に持ち込むことにばかりに政治的情熱を注いできた小沢一郎。「政治は力」「力は金と数」「力あるものが勝つ」という政治信条を掲げる小沢が過去、選挙参謀以外に国民のために何をなしてきたのか。この大震災にあっても地元被災地に乗り込んで被災者を見舞うことすらなく、遠く離れた千葉外房の被災地を訪れて被災地訪問のアリバイ作りのあとは沖に船を出しての大好きな釣り三昧にニコニコ顔。これでは、党員資格停止処分中で地元には行けなかったというのはまったく理由にはならない。
 小沢一郎を民主党は、民主党倫理委員長を務める渡部恒三最高顧問は22日、倫理委の答申に基づいて決まった小沢一郎元代表の党員資格停止処分の見直しについて「考えるつもりだ」と前向きな姿勢を示した。党倫理委員会などに諮られて、その答申に基づいて今年2月に「法に基づき国会議員本人が起訴された事実は重い」として小沢氏の党員資格停止処分を正式に決定した。これによって小沢一郎は具体的には判決確定まで党の役職に就けず、公認や活動資金も得られないことになっている。
 
 そんな小沢一郎に、8月19日に民主党代表選候補者が次々と「数頼み」の「小沢詣で」をしたばかりか、処分解除を唱える候補者も出た。党内最大の議員グループを率いる小沢一郎の存在を無視できない表れであった。
 これで小沢は息を吹き返した。まるで、「いったんは墓地に葬ったドラキュラ博士を掘り出してこの世によみがえらせた」あのホラー映画「ドラキュラ博士Ⅱ」のワンシーンを見たような思いだった。
 色めき立った小沢はまず、小沢のコバンザメこと鳩山を誘った(小沢はこの定見のない男に土壇場でいわゆるドタキャンを食らってどれほど煮え湯を飲ませれてきたか、小沢も懲りない輩ではある)。で、「小鳩の100票は喉から手が出るほど欲しい」候補者の「鳩山詣で」も始まった(8月20日)。
 自民党の石破政調会長はこのような候補者の動きを、「20年前に見た光景だ。『数』を頼む、ということがあってはならないと誕生したのが民主党ではなかったか」と批判した。

 民主党代表選を巡っては、政治資金規正法違反罪で強制起訴された小沢一郎元代表に対する党員資格停止処分の解除を求める意見が民主党の重職にある人たちや候補者から出たことは驚きであり、これでは民主党は国民から見放されるのも時間の問題であると確信した。
 輿石参院議員会長が「凍結なり解除することが望ましい」(18日)と主張、民主党倫理委員長を務める渡部恒三最高顧問は「(党員資格停止の見直しについて考えるつもりだ」(22日)と前向きな姿勢を示した。立候補者馬淵前国土交通相と(後に立候補を断念した)小沢鋭仁元環境相も21日の民放テレビ番組で「処分の見直しはあっていい」と見直しの可能性に言及した。さらには、国民新党の亀井代表も「処分を見直すことを検討すべきだ」(24日)という考えを示した。しかし、民主党代表選が、なにゆえに小沢一郎の党員資格停止処分の解除あるいは見直しにつながるのか、論理的に成り立たないではないか。まさに民主党は再び、小沢一郎の得意とした「金と数」頼みの旧態依然とした政治に戻ろうとしているとしか思えない。
 亀井氏は「民主党の党内事情ではあるが、挙党態勢を築くためには小沢氏が座敷牢から出なければだめだろう」と述べたが、亀井氏に限らず「挙党態勢」とか「挙党一致」の党運営を唱える候補者は、「数」で優位にある小沢グループを巻き込むだけの単なる数の論理の「挙党」であって、国を挙げての「挙党」でないことは明白であり、国民をないがしろにした民主党政治の姿をそこに見る。
 「小沢詣で」のテレビニュース映像は、胸を張って国会内を歩く小沢一郎の映像とあいまって、ただただあさましく見苦しく、日本はこの先どうなるのだろうかと不安で嘆かわしいものだった。
 
 ドラキュラ博士には十字架を胸に突き刺すことでこの世への再生を封じ込めることが出来た。小沢一郎は過去の「金と数」に頼った政党政治のあだ花である。新しい政権は小沢一郎と決別した本来の政治を行うべく、彼に「離党勧告」あるいは「除籍処分」という十字架をもってして永遠に政界から去らしむるべきであろう。

 いまや現実から乖離し瓦解したことが白日の元にさらけ出された民主党マニフェストを、いまだに護る事を数を頼んで金科玉条に言いつらう小沢、それに追従するコバンザメ鳩山、鯨の口元に群がって餌のおこぼれをいただく小魚の群れがごとき小沢チルドレン、国民をないがしろにして大昔の政争そのものに明け暮れるしか衆目を引けない小沢グループの面々よ、いいかげんにしろ、と言いたい。小沢、鳩山、菅のトロイカは8月26日の菅首相の辞任表明で終わったのだ。しかし、小鳩は現世に未練たらしく、なお影響力を示そうとゾンビがごとくあがいている。実に見苦しい。断末魔の叫びか。

 本日29日の民主党代表選には、民主党がこの2月に「脱小沢」路線を選んだときの国民の民主党政治に対する信頼と期待、これを明日には失おうとしている危機状態にあることを、心ある民主党員は自覚して臨んで欲しいものだ。


付録1:各候補者の政策比較と世論調査
読売新聞電子版

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20110829-904707-1-N








付録2:国内外メディア論評タイトル
国内メディア
①「小鳩」鹿野氏降ろし&取り込みに失敗 スポーツ報知 8月27日(土)
②民主代表選、復興増税に4氏が慎重姿勢 5候補会見   日本経済新聞 電子版 8月27日(土)
③みんなの党に連立打診 前原氏、ねじれ国会解消狙う 産経新聞 8月27日(土)
④民主代表選>各陣営、結束力欠く…シナリオなき戦いに 毎日新聞 8月27日(土)
⑤伸び悩む前原、小沢一郎「苦肉の海江田擁立」、勝者が読めない液状化した民主党の代表選挙/歳川 隆雄  現代ビジネス 8月27日(土)
⑥代表選 争点は結局「政策」より「小沢問題」 産経新聞 8月28日(日)
⑦民主代表選 復興財源めぐり各候補に温度差 産経新聞 8月28日(日)
⑧」増税・小沢氏処遇で論戦 民主代表選、29日に投票 asahi.com 8月28日⑨党内政局、はや危うさ 5候補、小沢氏処遇口重く 産経新聞 8月28日(日)
海外メディア
①日本の国家イメージ、首相退陣と格下げで「二重の打撃」―中国紙 Record China 8月27日(土)
②米紙「新政権でも日本変わらず」 問題は自民党と指摘  日本経済新聞 電子版8月27日(土)
③民主代表選、復興増税に4氏が慎重姿勢 5候補会見   日本経済新聞 電子版8月27日(土)
④北京紙、新京報の立候補者5名の評価 日本経済新聞 電子版8月27日(土)
 前原氏について「親米派とみられているが、実際は現実主義者」と冷静な目も向けつつ、「熱しやすく、融通が利かない」と酷評。靖国神社参拝に肯定的な野田氏に対しては「歴史問題や外交面で強硬だ」などと警戒心。鹿野道彦農林水産相や馬淵澄夫前国土交通相にいたっては、「口下手で知名度が低い」「とんとん拍子に出世したがキャリアが浅い」などと、“泡沫候補”のような扱い。

中国「パクリ」ステルス戦闘機、墜落。パクリ新幹線事故の二の舞。次はパクリ「空母」か

 中国の「パクリ」無人ステルス戦闘機偵察機「BZK-005」が最近、河北省で墜落したと、msnニュースが香港紙の報道として本日26日に報じた。同記事によると、「墜落現場の山林は炎上したが、周辺の村にけが人はいなかった。同機は22日に北京市の飛行場を飛び立ち、訓練を終えた後、昼ごろに墜落した。軍当局が現場を封鎖し、夜になって同機の残骸を回収した」という。

 同機は国産で、米軍の無人偵察機グローバルホーク(RQ4)に対抗して開発された。ステルス機能を備え、時速150~180キロで40時間以上、飛行が可能で、8千メートル上空からも偵察ができるという。
 国産というが、他国から「パクった」ものを国産というのは中国流の物づくりの根幹理念であることは、先の「パクリ新幹線」で全世界に暴露され客観的に証明されたことである。

 中国軍は、次世代の有人ステルス戦闘機「J(殲)20」をすでに開発しており、今年1月11日に未発表のまま四川省成都で初試験飛行を成功させた。当時、ロバート・ゲーツ米国防長官が初めて訪中した時だったため、海外を驚かせた。4月17日には2度目のテスト飛行を同地で実施した。人民日報のネット版・人民網によると、中国は航空工業設立60周年を記念するために、J20による再度の飛行試験を行ったという。同機は高度なセンサー能力やレーダーに探知されにくいステルス性を備えた「第5世代戦闘機」に数えられる。第5世代機としては、米空軍のF22のほか、米英などが共同開発中のF35が代表的だ。中国のJ20は多くの点で米国のF22と似ており、中国の技術の更新速度が従来の予測を上回るため、米国と日本の軍事戦略問題の専門家はかなり緊張しているという。
m91728環球時報ネット版は、飛行中および待機中の同型戦闘機の写真を掲載している(左写真)。
 中国の軍事動向に詳しい民間軍事研究所「漢和情報センター」(本部・カナダ)によると、「第5世代機」に分類される米国の最新鋭ステルス戦闘機F22と似た外観で、国産のエンジンを搭載しているという。
 ただ、米露の最新鋭戦闘機に比べて巡航速度やステルス性が劣るとみられ、同センターの平可夫代表は、「今後、改良やテストを重ねる必要があり、配備には10年から15年はかかる」と分析している。
 また、ゲーツ米国防長官は2月17日の上院軍事委員会の公聴会で証言し、中国が、レーダーに捕捉されにくいステルス機能を持つ次世代戦闘機を、2020年までに約50機を配備し、その後の5年で200機程度まで配備する可能性があると語った。

 上記のように、中国製(?)ステルス戦闘機は、「その外観が米国最新鋭ステルス戦闘機F22に似ているが国産エンジンを搭載しており、巡航速度やテルス性が劣る」ということは、米国のステルス戦闘機の機密情報を入手して製造したことは想像に難くない。しかし心臓部の「エンジン」と「ステルス性」の情報は入手できず、結局は外観を真似てなんとかステルス戦闘機を試作したと見ていいだろう。
 
 その心臓部の機密情報を得る千載一遇のチャンスが中国に転がり込んできた。例の米特殊作戦チームによるウサマ・ビンラーディン隠れ家の急襲に使ったステルスヘリの故障爆破事件だ。今年5月、米特殊作戦チームが国際テロ組織アル・カーイダ指導者ウサマ・ビンラーディンのパキスタン国内の隠れ家急襲の際に使用した最新鋭ステルスヘリが故障し、機密情報を盗まれるの防ぐために現場で爆破した経緯(*筆者ブログにアクセス)がある。
 その「爆破した残骸を中国軍技術者が調査している」と英フィナンシャル・タイムズ紙が8月15日報じた。パキスタン軍統合情報部(ISI)が中国から調査要請されたことを認めたという。同紙によると、中国技術者はヘリの残骸を調査したほか、レーダー波を吸収する機能があると見られるヘリの外板の一部を持ち帰ったという。
 ヘリは後部ローター部分などが燃えずに残っており、米政府はパキスタンに対し、残骸の返還を求めると共に、第三国に残骸を調べさせないよう働きかけていたというが、実に間の抜けた話だ。米軍がウサマ・ビンラーディンのパキスタン国内での潜伏先を探索している時にパキスタン軍が協力しているとみせかけて裏ではウサマ・ビンラーディンを匿っていたという疑念が濃厚であったことで、パキスタン軍が信用ならないことは重々承知していたはずだ。

 これによって、中国軍の「パクリ」ステルス戦闘機のステルス性は一足飛びに一段の向上をみせるだろうが、肝心のエンジン部に関してはまだ国産であるから、「仏造って魂入らず」の「パクリ新幹線」同様に、巡航速度を上げすぎて「自爆事故」を起こす可能性は捨てきれない。
 ロシアとインドが共同開発した新型ステルス機「T50」も昨年、青空に飛び立った。アジア太平洋地域における戦闘機開発競争の激化が日本に大きなプレッシャーを与えている。米議会は2009年に採択した法案でステルス戦闘機の輸出を禁止した。日本は米国最先端のステルス戦闘機「F22ラプター」を購入できない状況から、独自にステルス戦闘機の製造を開始したという。8月8日のAP通信は、日本の防衛庁の関係者の話として、日本が独自に開発するステルス戦闘機の原型機が3年後の2014年に初飛行を行うことを伝えた。日本はこれにより、ステルス戦闘機を独自で開発・製造できる能力をもつ国として、米国、中国、ロシアの仲間入りを果たすと報じた。
 
 日本の国土や領海が周辺諸国に侵入されるのを手をこまねいてみているしかない日本は、早急に領海侵犯に対抗できる「法的整備」と「防衛戦力の向上」を図らねばならない。
 民主党政権が、親中国でおもねりの対中国外交を展開する小鳩率いる軍団に牛耳られることがあるならば、日本という国は中国に尖閣諸島は言うに及ばず他の島嶼領土を侵食されていくであろう。さらには、現実的に、露・韓の実効支配されている日本固有の領土も完全に彼らの領土に属することになるであろう。あと何日かで日本の命運が決まるといっても過言ではあるまい。
オサマ・ビンラディン容疑者殺害 (総集編5/8更新版)
 以上の情報元:読売新聞電子版、msn産経ニュース、中国網日本語版(チャイナネット)

稲刈りが始まった。しかしバイヤーは10年(昨年)米を求めて農家を個別訪問。付録:各地放射線量の速報値(8/29更新)

  筆者が余生を送っている南房総里山の稲田は早くもたわわに実った稲穂の黄金色で満ち満ちている。早稲の「フサオトメ」は22頃から刈り取りが始まって本日29日でほぼ終わった。これからはコシヒカリの刈り取りが始まる。昨日29日には出荷前の放射性物質の最終検査の結果が出て市原市は全ての稲が合格したとのこと。公表は月末。1回目の検査はクリアしたので出荷前検査もまずは大丈夫と思われていたが当市全域の本検査の結果が出るまで農家の人は気がかりであったろう。自分の田の稲が大丈夫でも他の場所の稲が検査にひっかかると風評被害で売れなくなったり売値を叩かれるからだ。今年は例年以上に豊作で、稲穂のふくらみを見て素人目にもいい出来だとわかる。
 新米(11年米)はさぞかしいい値がついて売れるだろうと思っていたが、今年の米相場には異変が起きている。
例の放射能汚染問題で、新米については各自治体の検査結果が出揃っていないので放射能の影響がどの程度出るかわからなくて、昨年つまり「10年産米」の需要が急増し“貴重品”になって売り渋りで市場に出てこなくなったため、卸業者間の取引価格が震災後4~5割も上昇している。特に新潟産のコシヒカリなどのブランド米の価格上昇が著しい。
biz11072614320013-n1 玄米60キログラムあたりの関東地区の価格は、「新潟産コシヒカリ」が震災前の2011年3月9日に1万9100円だったものが、7月20日には2万6800円に値上がり(40.3%上昇)し、「宮城産ひとめぼれ」は1万1600円が11万6700円(45.7%上昇)、「秋田産あきたこまち」も1万2400円が1万8600円(50%上昇)と、それぞれ値上がりしたという(民間調査会社の米穀データバンク)。
 こちら筆者の里山でも、近在の農家の方の話では、昨日バイヤーが農家を一軒一軒回って10年産米の在庫の有無を聞いて在庫があれば玄米60kgを1万4500円で買い取ると商談を持ちかけているという。ちなみに昨年の売値は1万3999円だったとのこと。しかし、10年米の在庫はすでにない農家が大半とのことであった。(左グラフはmsn産経ニュース7月26日版)
 

 福島第一原発事故で各地に拡がった放射性物質汚染。福島県の原乳、茨城県・福島県・栃木県・群馬県産出のほうれん草とかき菜、福島県・茨城県・千葉県・埼玉県、東京都のあわせて16か所の水道水、福島県の露地シイタケ、セリ、茨城県沖のコウナゴ、三重県・岩手県・秋田県・群馬県・岐阜県・静岡県の稲ワラ、岩手県・栃木県・福島県の肉牛、静岡県・千葉県の生茶葉と、次々と広範囲で放射性物質が検出された。放射性物質の拡散の広がりには驚きと恐れを覚えた。
 汚染の洗礼を受けた食品の生産者は国から出荷制限や出荷停止という死活問題に直結する措置を受けたが、これらは基準値を下回ったことが確認された時点で暫時出荷停止解除を受けてきた。
 本日8月25日は岩手・栃木・福島産などの肉牛も出荷停止がすべて解除となった。しかし、これらの生産農家は一応の喜びと安堵を得たものの、風評による価格下落や汚染再発への不安は根強く残っている。

 福島県は25日、県内で今年初めて収穫された会津坂下町産の早場米を検査し、放射性物質が検出されなかったと公表した。これから刈入れが始まる生産地の米も検査に無事合格して、新米の炊飯の香りが庶民の食卓に漂う日が例年通りに来ることを願う。

SH3J05420002SH3J05410001







SH3J05450001 















(参考)
 文部科学省や各自治体による、25日午前8時から9時までに計測された放射線量は次のとおり。
(午前9時の時点)▽福島市で1.14マイクロシーベルト、▽郡山市で0.94マイクロシーベルト、▽白河市で0.44マイクロシーベルト、▽南相馬市で0.43マイクロシーベルト、▽いわき市0.17マイクロシーベルト(いずれも震災前に計測されていた通常の値よりやや高い放射線量)、▽仙台市で、0.06マイクロシーベルト茨城県では、▽北茨城市で0.153マイクロシーベルト、▽水戸市で0.083マイクロシーベルト(いずれも通常よりやや高い放射線量)、青森市、秋田市、盛岡市、山形市、宇都宮市、前橋市、さいたま市、東京・新宿区、神奈川県茅ヶ崎市、千葉県市原市では、通常より高い放射線量は計測されていない。

各地放射線量(単位:マイクロシーベルト毎時)

観測地点

モニタリングポスト

地上  1m**

最大値

平常値

札幌市

0.031

0.020~0.105

0.034

仙台市

0.062

0.017~0.051

0.075

秋田市

0.051

0.022~0.086

0.050

山形市

0.045

0.025~0.082

0.080

福島市

1.220

0.037~0.046

1.540

水戸市

0.084

0.036~0.056

0.094

宇都宮市

0.057

0.030~0.067

0.100

前橋市

0.03

0.017~0.049

0.081

さいたま市

0.051

0.031~0.060

0.057

千葉県市原市

0.043

0.022~0.044

0.075

東京都新宿区

0.057

0.028~0.079

0.070

神奈川県茅ヶ崎市

0.05

0.035~0.069

0.051

名古屋市

0.04

0.035~0.074

0.064

大阪市

0.044

0.042~0.061

0.076

福岡県太宰府市

0.048

0.034~0.079

0.068

*    23日午前9時~24日午前9時測定
**23日午前10時測定
出典:文科省「全国の放射能濃度一覧」より抜粋

夏の山岳事故 長野県警および岐阜県警 山岳遭難発生状況(平成23年8月15日~8月20日) 

盆休みを過ぎて登山者数が減少し、山岳遭難事故数も減ってきたようだ。
 長野県内の山岳事故数は
 8月 1日~8月  7日 20件 負傷者数16名 死者 4名 行方不明者 1名
 8月 7日~8月14日  16件 負傷者数15名 死者 1名 行方不明者 1名
 8月15日~8月20日     7件 負傷者数 8名 死者 0名 行方不明者 0名

長野県警 山岳遭難発生状況その4 (平成23年8月15日~8月20日

月 日

山  名

年齢

遭難事故内容

8月16日

北アルプス

44歳

2名パーティで登山中、体調不良により行動不能・無事救出

槍沢

男性

8月16日

北アルプス

61歳

2名パーティで登山中、足を滑らせ滑落負傷

西岳

男・女

8月16日

北アルプス

62歳

単独登山中に、疲労により行動不能 ・無事救出

白馬大雪渓

男性

8月17日

北アルプス

47歳

2名パーティで下山中、足を滑らせ転倒負傷

前穂高岳

男性

8月17日

北アルプス

53歳

単独で下山中、足を滑らせ転倒負傷

奧穂高岳

男性

8月17日

北アルプス

56歳

樹林帯を下山中、足を滑らせ転倒負傷

七倉岳

男性

8月20日

北アルプス

52歳

3名パーティで下山中、足を滑らせ転倒

  奧穂高岳 女性

相変わらず中高年齢者の転倒滑落事故が多発している。本年1月1日から8月21日までの長野県警山岳遭難事故統計によると、遭難者の84%が40歳以上である。

岐阜県側の山岳事故としては、西穂高岳の同じ地点での遭難事故が発生している。
①17日午前6時ごろ、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の西穂高岳ピラミッドピーク(標高2750m)付近で、登山中の男性(52)が登山道から約100メートル滑落した。通報を受けて駆けつけた岐阜県警山岳警備隊が約3時間後に死亡を確認した。
②24日午前6時15分ごろ、同上の西穂高岳ピラミッドピーク(標高2750m)付近で、登山中だった女性(45)が約100m滑落した。県警のヘリコプターに救助され、病院に搬送されたが、全身打撲で意識不明の重体。

 いずれも午前6時頃の滑落事故である。岩肌の残雪あるいは水分が凍結していてスリップしたのだろうか。アイゼン装着の判断が難しい箇所と時間帯であったのかもしれない。いずれにしても、3000m級の山岳登山では夏山といえども、装備に関しては現場の状況に応じた臨機応変で適切な判断が求められる。それには豊かな経験が不可欠である。 

中国漁業監視船領海侵犯。固有の領土・領海領域の法整備と防衛力増強、そして毅然とした外交姿勢が求められる(8/25 12:45更新版)

 8月24日10時56分の読売新聞電子版によれば、中国の漁業監視船が尖閣周辺の日本領海に侵入した。第11管区海上保安本部(那覇市)によると、中国の漁業監視船が中国監視船が尖閣諸島の接続水域内で確認されたのは、昨年9月の中国漁船衝突事件以降12回目で、尖閣諸島付近の領海に侵入したのは初めてということだ。
 同紙は、「24日午前6時16分頃、沖縄県石垣市の尖閣諸島・久場島の周辺を航行する中国の漁業監視船2隻を海上保安庁の巡視船が確認した。2隻は同6時36分以降、約30分間にわたって日本の領海に侵入。同8時15分現在、接続水域内を南に向けて航行中という。巡視船の警告に対して漁船は「魚釣島と周辺海域は中国固有の領土」と主張。政府は同7時13分、官邸危機管理センターに情報連絡室を設置した 」と報じている。25日の同紙朝刊によれば24日午後5時頃に接続水域を出たとのこと。
 胡錦濤政権は昨年9月の中国漁船衝突事件以来、監視船による同諸島周辺でのパトロール活動を常態化させる方針を打ち出し、同諸島を実効支配しようとしている。読売新聞は「中国メディアによると、領海に侵入した監視船『「漁政31001』」は上海市の漁業監視部門に所属し、最先端設備が施された遠洋航海用の監視船で、「最重要の海域で任務を担う。同部門が昨年12月、海洋権益を守るため、同船を尖閣諸島周辺に重点的に派遣する方針を決めていた」と中国監視船の任務について報じ、産経新聞は「中国の監視船や調査船もただの船ではない。シートの下に機銃を隠している監視船もある。いずれも中国海軍と密接に連携しており、厳重な警戒が必要だ」と警告している。

 中国漁業監視船が閣諸島領海を侵犯した問題で、24日、丹羽宇一郎駐中国大使は中国外務省で劉振民外務次官補と会見し、「今回の事態は非常に深刻」だと中国側に抗議したが、劉氏は「尖閣諸島の領有権が中国にある」と反論したという。
 また、中国外務省の馬朝旭報道局長は24日夜、漁業監視船2隻が尖閣諸島周辺の日本の領海に侵入したことについて談話を発表し、「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国固有の領土で、争う余地のない主権を有している」と従来の主張を繰り返したという。
 民主党の前原氏が、海上保安庁を傘下に置く国土交通省大臣そして外務省大臣だった時に、「尖閣諸島は日本固有の領土」で「そこに領土問題は存在しない」と繰り返し発言したことがあったが、今回の領海侵犯で中国側が持ち出した「中国固有の領土」という表現・主張は、中国が得意とする「パクリ」の表現・主張に他ならない。

 今回の中国船の領海侵犯は、まさに、菅政権の終焉で政治空白状態のこの時期を狙ってのことであって、尖閣諸島実効支配の既成事実化をさらに一歩踏み込んだ行動といえよう。
 mns産経ニュースも「菅政権は、国を守る意識が乏しいうえに、『死に体』化していることににつけ込み、行動をエスカレートさせ、既得権益を確保する狙いがあるのだろう」と危機感を持って評している。

 振り返れば、日本は民主党政権になってからは、外交音痴もさることながら国土防衛戦略すら持ち合わせていないことを国際社会に露呈した。中露韓に、わが国土をすき放題に侵食され実効支配を強化されても、昔はやったクレージーキャッツ植木等のセリフよろしく、「まことに遺憾でぇございますぅ~」との「抗議?」以外になす術も能もなく今日までに至っている。実に「なさけない」の一語に尽きる。
 昨年、2010年9月7日、沖縄・尖閣諸島沖の日本領海内で起きたいわゆる尖閣諸島中国漁船衝突事件では、日本の菅政権は、中国政府の圧力に屈して、公務執行妨害で逮捕した同漁船の船長を釈放するという屈辱外交を演じ、国際的には菅政権の領土防衛についての弱腰外交・稚拙外交・場当たり的外交を露呈した。
 周辺諸国、なかでも中・露・韓には、日本政府が「日本固有の領土」とする領域内の島嶼も、ちょっと圧力をかければ侵略し実効支配を強化できるとのメッセージを与えてしまった。
 案の定その後、中国、韓国そしてロシアはそれぞれ、尖閣諸島や竹島、北方領土で領有権主張を強めて実効支配を今まで以上に強める行動に出た。それに対する菅政権の中・露・韓への対応は相変わらず及び腰で、後手後手に回った対応はこれら各国に実効支配を好きなままにさせる結果となった。
 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で、自衛隊の陸・海・空などの総力が被災地の復旧・復興支援に向けられている時に、中国とロシアが戦闘機やヘリコプターで領空接近をするという“挑発的な行動”をとった。領空侵犯の恐れがあったため、航空自衛隊の戦闘機がスクランブルで対処したが、菅政権の松本外相は「大震災の支援してくれたから抗議しない」「領空侵犯していないから抗議しない」と述べる体たらくだった。
 そして、韓国は3月から4月にかけて竹島に実効支配強化を狙ってヘリポートの改修に着手し、軍駐屯も検討、さらには「総合海洋科学基地」建設を計画。
 ロシアは、メドベージェフ大統領が昨年11月に国後島を訪れて以降、中国や韓国に北方四島への投資を呼びかけるなど領土問題に第三国を巻き込む戦術に出た。
 そこで、韓国が不法占拠している竹島をめぐって韓国の領有権確定に向けた政策や立法を審議する韓国国会の「独島領土守護対策特別委員会」に所属する野党議員3人が5月末に国後島を訪問した。さらには、国後島にある農場が、ロシア当局の許可を得て中国人の労働者を雇用したことが7月に分かった。
 2月にロシア国防相が北方領土の択捉、国後、色丹を視察した際、日本側の抗議に対してロシアは「北方領土訪問は日本とは何の関係もない」と軽く一蹴される始末。
 5月に入るとロシアのイワノフ副首相ほか政府代表団は、北方領土の択捉島に入った。ロシアは北方領土の軍備増強も進め「北方領土はロシアが支配しているとアピール(外務省幹部)」する事を狙っている。.

 このような中韓露のわが国の領土侵略にたいして菅首相はいった何をしたか。昨年9月の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件では、政府は中国の圧力に屈して中国人船長を超法規的に釈放するなど、稚拙で場当たり的な対応を重ねたうえに、「尖閣諸島の魚釣島に日本漁船の緊急用避難港を造るなどの対策を講じるようにとの超党派国会議員連盟「行動議連」の提言には反応は鈍かった。
 5月の日中韓首脳会談。李明博韓国大統領との会談で、韓国の国会議員が北方領土の国後島訪問を計画していることを一切取り上げなかったうえ、韓国が不法占拠する竹島周辺での総合海洋科学基地計画も問題提起せず、温家宝首相との会談では昨年9月の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に触れなかった。「抗議」の「こ」も口にしない屈辱外交であった。逆に、日中両首脳との共同記者会見で李大統領が「原発事故が韓国と中国国民に大きな衝撃を与えたのは事実だ」と指摘される始末。
 さらに5月27日のG8サミットでロシアのメドベージェフ大統領に対して、相次ぐ政府要人の北方領土訪問で実効支配を既成事実化するロシア側に対し、菅首相は従来の日本の立場を主張し「遺憾の意」を伝えたが、メドベージェフ大統領に、「北方領土問題は両国の間での非難の応酬を抑えるべきだ」と軽くいなされ事実上の門前払いを食らった。 
 
 領土領海侵犯には「遺憾」の表現での抗議にとどまる、実に情けない日本側の弱腰外交と稚拙外交。これには、領海侵犯に対し、日本の現行法では退去を要請することしかできないという法的な障害が立ちはだかっていることにも原因がある。
 国連海洋法条約は領海内の「無害でない通航」を防止するため沿岸国が必要な措置を取れるとしているが、日本はこれに沿った法律を作らず現在に至っている。中露韓はこの日本の法的空白をついて領海を侵し続けてきた。小泉政権後の麻生・福田・安倍・鳩山そして菅政権は法整備をすることなく軟弱・屈辱外交によって、中露韓に尖閣・北方領土・竹島を侵食あるいは実効支配を強化する隙を与えてしまった。
 これほどまでに、周辺国にわが領土を蝕まれていく様を見せ付けられ、それに対して国がなす術ない様を見ては、国民の大半は、領海侵犯した外国船を速やかに拿捕(だほ)したり、強制的に排除したりできる法整備が急務であり、さらに自衛隊と海上保安庁の「保有防衛戦力の増強」なくして「国は護れない」という気持ちに駆られているのではないだろうか。

 幸い、最近そやっとそのような動きが出てきたことは、あまりにも遅すぎるが喜ばしいことである。

 7月、自民党下村博文氏は、「尖閣について『領土問題はない』とする政府の立場は、世界からみて全くメッセージ力がない。まず上陸し、灯台を補修し環境調査を行い、海保を常駐させる。手をこまねいている場合ではない」と主張。
 同月、石垣市の中山義隆市長(44)は、尖閣諸島への公人による上陸視察などで、「日本の実効支配を強化すべきだ」と決意表明。
 8月、民主、自民両党など超党派でつくる「国家主権と国益を守るために行動する議員連盟は、沖縄・尖閣諸島を国有化し、国境警備を強化するための議員立法案をつくり、来年の通常国会に提出する方針を決めた。将来的には、海上自衛隊や海上保安庁の常駐基地の建設も視野に入れるという。 
 同月、防衛庁は、閣議了承された2011年版防衛白書で、中国の海洋活動や軍備増強に対し、「高圧的」との表現を初めて使い、強い警戒感をあらわにした。また、11年度からの「防衛計画の大綱に基づく防衛力整備で、中国に近い南西諸島の防衛態勢強化を打ち出したことを白書で説明した。具体的には、馬毛島に集結拠点を設け与那国島に新たな部隊配置する方針を明示した。また、防衛庁はステルス戦闘機を独自で開発・製造して2014年に試験飛行して早期の実用化にむけるという計画を公表した。
 枝野官房長官は8月6日の参院決算委員会で、領海内にある無名の島や島岩の登記を急ぐと表明した。さらに、枝野官房長官は、参議院沖縄・北方問題に関する特別委員会で、沖縄県の尖閣諸島について、「他国が侵略してきたら、あらゆる犠牲を払ってでも、自衛権を行使して排除する」と述べた。
 衆院決算行政監視委員会は8月23日、わが国固有の領土でありながら中国などが領有権を主張している尖閣諸島に上陸視察する検討に入ったという。与党側は慎重姿勢を示しているらしいが、実現すれば日本が尖閣諸島を有効に支配している実態を国際的にアピールする効果もある。
 
 領土防衛について、国としてのこのような毅然とした行動そのものこそが、強力な軍事力を背景にした中露韓に対する牽制となって対等の外交ができ、特に中国の我が物顔の侵略行為・パクリ行為(中国があらゆる分野で行っている略奪行為)にブレーキをかけることができるであろうことを、筆者は確信する。

 8月21日の産経新聞は、「(菅首相は)日米関係など外交立て直しを狙ったが成果なく、逆に米国から不信を買う始末。加えて、周辺国が日本の領土を脅かすのを傍観するなど散々だった。『外交は苦手』と自認していた通りとはいえ、約1年3カ月の『「菅外交』は失敗だらけだった。定見のない首相の思いつきのツケは重い」と評している。まさに的を射た評価である。

 次期政権の長は、わが領土を侵食している、あるいは侵食しようとしている周辺諸国に対して毅然とした態度と行動をとれる人物、震災復興やエネルギー問題に党派を超えた総力を引き出せる人物、政治・経済・金融・外交・技術開発等に広い見識と定見のある人物が選ばれることを祈るばかりである。

 

日本、火星の生命探査に乗り出す

 8月15日付けの読売新聞電子版によると、宇宙航空研究開発機構や東京薬科大などの研究者らが、火星で生物を探す日本初の宇宙生命探査プロジェクトの検討を始めたという。この生命探査構想「JAMP(ジャンプ)」には、国内の大学や研究機関から約20人以上が参加。
 微生物の研究が進み、火星での生命の存在の期待が高まっているためで、2020年代前半の打ち上げを目指す火星探査計画の一部に組み込み、宇宙での生命発見「一番乗り」を狙うとのこと。
  宇宙機構の火星探査計画の探査機を利用し、火星の赤道付近のメタンが豊富な土を採取。顕微鏡で生物の有無を確かめるという。

 火星にはかつて生命体が存在していたという学説は古くからの多くの研究者が唱えてきたが、その生命の痕跡が確認されたという15年前のNASAの発表は同時に公表された写真の効果もあって、衝撃的であった。
 当時のニュースを振り返ってみる・・・・ジョンソン宇宙センターとスタンフォード大学の研究グループは、1984年に南極で発見された隕石が、成分がバイキングの調査した火星の物質と似ていたことから、36億年前の火星でつくられ、1500万年前に火星から飛び出し13000年前に南極に落下したものであると推定した。その後、この隕石はアメリカで解析が進められてきて、1996年8月、NASAは、この隕石中に生命の痕跡らしきものを発見したと発表した。

 このニュースは、地球以外で生命が発見されたはじめての証拠になるだけに、世界を驚かせた。しかし、 この説はいったん生物化石ではないという意見が多数を占めた。しかし、その後、やはり生命の痕跡ではないかという分析結果が出たりするなどいまだに決着はついていない。 

 火星に生命が存在するかどうかに関する新たなニュースがつい最近発表された。NHKニュースほか各社新聞ニュースによると この8月、NASA(アメリカ航空宇宙局)は、火星の地表で季節によっては「水」が流れている可能性があると発表した。
 NASAの探査衛星が火星の赤道に近い南半球の一部の地域を2年以上にわたって観測し続けたところ、長さ数百メートルの川のような黒い筋がいくつも見つかった。これらの筋は、幅0.5~5メートル、長さ数百メートルで、地形に沿って標高の高い場所から低い場所へと続き、岩を迂回して進路を変えたり、平らな部分にたどりつくまでに消えてしまったりしているという。1地点で100本から1千本に上った。さらに、温度が高くなる夏に最も多く現れ、冬になると短くなったり消えたりするなど、季節ごとに変化していた」と詳しく報道された。
 NASAのボールデン長官も「火星に生命が存在するかどうかの決着に向けて前進した」と語った。

火星での生命探査は、これまで米国中心に行われてきたが、日本が満を持して火星の生命探査に乗り出したことで、日米の研究チームの「生命発見」一番乗りのを目指した競争が始まった。

 NASAは、ことし7月の打ち上げを最後に引退したスペースシャトルに代わって、小惑星や火星などの有人探査を目指した次世代の宇宙船の開発を始めると発表している。宇宙船は、新型のロケットエンジンや宇宙飛行士が長期滞在できる居住施設などの装備と連結して、小惑星や火星の有人探査を目指すということである。
 
 中国も宇宙進出に強い意欲を燃やしている。有人月面探査を早期実現し、火星探査も15年までに行おうという考えがある。ただ、中国は純粋な学究的探査ではなく、自国の将来の経済成長に不可欠な資源探査に関心を寄せているとみられる。

 日本の宇宙探査の高度な技術は小惑星探査機「はやぶさ」の快挙で、全世界が認めるところである。今度は、火星で生命体発見の一番乗りで世界を驚かせることだろう。

夏の山岳事故多発 長野県警山岳遭難発生状況(平成23年8月7日~8月14日) その3

 8月9日のブログで、長野県警山岳遭難救助隊・山岳情報の「山岳遭難統計・山岳遭難発生状況」統計資料をもとに、長野県の北アルプス・南アルプス・中央アルプスなど山岳遭難事故について思うところを書いた。
 冬山よりも夏山の方が中高年齢者の登山数が多くなるゆえに、毎年夏になると遭難事故が多発している。遭難事故の原因はスリップによる「転倒」と「滑落」が圧倒的多数を占めている。「転倒」の場合は「負傷」で済んでいるが、「滑落」の場合はほとんど「死亡」である。「疲労」による「救助要請」も見受けられる。中高年齢者のこうした事故に共通する根本的原因は、「体力」や「運動神経」の衰えに気づかず若かりしころの気持ちのまま登攀していることにあるのではないだろうか。「体力の衰え」は「過度の疲労による行動不能」につながり、「運動神経の衰え」ではバランス感覚の喪失が怖い。3000m級のアルプスは岩肌で浮いた岩塊が多いから、バランス感覚が欠けていると下山中につまずいたりスリップして、前方に頭から転倒し滑落に至る危険性が増す。そうなると命の保証はない。
 せめて、登山一ヶ月前から柔軟体操したりスクワットをして筋肉をよみがえらせ、さらに片足爪先立ちでバランス感覚をチェックしたりしたうえで、低山をひとつくらい登っておくことが安全登山につながると思うのだが。
 最近の北アルプスは、ひと昔まえと違って尾根筋で携帯電話がつながる箇所が多くなったようで、安易に山岳救助隊に救助を求める登山者が増えており、本当に救助が必要な重傷者の救助にヘリコプターが間に合わないというケースがあると聞く。
 山は異なるが、8月10日の 読売新聞に次のような、あきれた登山者の救助要請話が載っていた。
「先月7月に富士山登山をしていた40歳代男性から、『転んで手の指を骨折し、頭にもけがをして動けない』と携帯電話で、静岡県警山に通報があった。県警の依頼で5合目で山小屋を経営する連絡役の米山千晴さん(61)が「別の山小屋から登山用車両で救助に向かわせるが、有料になる」と告げると、「金がかかるならいい」と歩いて下山してきた」ということだ。米山さんは「山のトラブルは自己完結が原則。実力にあった山を選び、備えることで、不要な救助要請を減らすことが出来る」と話している。

 さて、先週8月1日から7日までの長野県内の山岳遭難事故は、8月9日の当ブログにで掲載したように、
20件あって大半が北アルプスで起きている。しかも50歳以上の遭難者が15名で、うち死者3名、行方不明者1名であった。
 今週7日から14日にも15件の遭難事故があって1名死亡(八ヶ岳横岳)、1名行方不明(槍~穂高間)である。
「転倒・滑落」が多いが、「疲労」のほか「道に迷った」という登山者の救助要請もあった。ここでも、登山者の事前準備や心構えの欠如やその人の実力以上の山選びがこのような事故を招いたといわざるを得ない。

長野県警 山岳遭難発生状況(平成23年8月7日~8月14日) その3 

月 日

山  名

年齢

遭難事故内容

8月7日

川上村

18歳

単独で登山中、道に迷い救助要請

男山

男性

8月7日

八ヶ岳連峰

71歳

単独で登山中、道に迷い救助要請

美濃戸中山

女性

8月8日

中央アルプス

68歳

4人パーティで登山中、疲労により行動不能となり救助要請

空木岳

男性

8月8日

33歳

下山途中に道に迷い、足を滑らせ滑落

御嶽山

男性

8月9日

北アルプス

66歳

下山中、足を滑らせ転倒後、滑落

奧穂高岳

女性

8月9日

北アルプス

42歳

下山中、疲労のため行動不能となり救助要請

前穂高岳

女性

8月10日

北アルプス

54歳

2人パーティで岩場を登はん中、ロープの摩擦で落石が発生、負傷

北穂高岳

女性

8月10日

中央アルプス

73歳

2人パーティで登山中、バランスを崩し転倒、負傷

宝剣岳

男性

8月10日

八ヶ岳連峰

49歳

単独登山中、横岳直下200メートルにて滑落死亡しているのを確認

横岳

男性

8月10日

北アルプス

66歳

単独で下山中、足を滑らせ転倒負傷

槍沢

男性

8月12日

北アルプス

70歳

2人で下山中、落石が足にあたり負傷

白馬大雪渓

男性

8月13日

王滝村

52歳

4人パーティで、沢登り中足を滑らせ、転落負傷

小秀山

男性

8月14日

北アルプス

70歳

単独で下山中、足を滑らせ転倒負傷

白馬鑓ヶ岳

男性

8月14日

豊丘村

54歳

単独で登山中、道に迷い救助要請

鬼面山

男性

8月14日

北アルプス

54歳

単独登山中に、行方不明

槍~穂高

男性

  

8月15日終戦の日の里山の朝

  陽が昇りきらない内に散歩を終えようと四時半過ぎに稲田に出た。「ふさおとめ」と「コシヒカリ」がたわわに穂を垂らしている。早稲の「ふさおとめ」は例年なら15日を過ぎるころには刈取りが始まるが今年はまだその気配がない。放射線量検査のためだろうか。適切な時期に刈り取らないと等級検査でランクが下がってそれだけ卸値が安くなる。
 
 陽が昇り始めるとあっという間にあたりに霧が立ち込め、山の連なりが水墨画の様相を呈した。このあたりは周囲を小高い山に囲まれていて小さな盆地状になっているためか霧が出やすい。
 田と田の間の農道で。相棒が動かなくなったので何事かと見ると相棒の足元に小さなザリガニが両手を一杯に広げはさみを開いて威嚇行動に出ている。相棒は警戒しながら足先で恐る恐るちょっかいを出すが、初めて見る小動物に困惑しているようだった。
 そう言えばこの里の田んぼでは、ここ数年、カエルとともにザリガニの姿が見当たらなくなっている。大半の農業用水路がコンクリート化されたためだろう。  

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果樹被害 コガネムシの襲来で連日の捕獲作業(修正版)

 早朝起きて庭のタタキに出たら2,3mmの黒い粒上の物が大量散乱していた。なんだろうかといぶかしげにその上のブドウ棚を見上げたら、葉が何ものかに食い荒らされて葉脈だけになっているではないか。
 犯人は小さいキリギリスか蛾の幼虫かと思ってマラソン乳剤2000倍希釈液を噴霧したが、翌朝みても効果は見られず更に食い荒らされていた。ネットで「ぶどう・害虫駆除」のキーワードを打ち込んだところ、犯人は「コガネムシ」とわかった。
 ブドウに限らず「もも」や「柿」などの果樹のほか、庭の草花までが食い荒らされるとのこと。さっそく庭の樹や草花をチェックすると、もみじ・かえでの種類の「きんかくれ」の葉の半分が透かすかになっていたし、樹齢25年ほどの栗の葉も何箇所も葉脈まるだしの状態だった。スカスカの葉脈丸出しの葉は、わが中学時代の化学実験で作った葉脈標本そのものだった。
 下から見上げてカナブンの姿を探したが見つからないので、試しに水道水をホースで下から勢いよく吹きつけたところ、ボタボタと何やら落ちてきた。地面を見るとキラキラした緑と黄金色が混じった甲冑をつけたコガネムシだ。捕えようとしたら、たちまちにして芝生の中にもぐりこんでしまった。
 
 思えば、8月の栗の樹の葉は5年ほど前から枝の何箇所かで枯れて真夏だというのに落葉し、同時に青いイガグリが収穫の時期はまだまだというのにボトボトと落ちて収穫率は1/3ほどになっている。ことしもすでに大半の青いイガグリが落果した。
 栗の未熟実の落果がコガネムシの仕業かどうか因果関係はわからない。が、とにかくブドウだけは収穫時期まで何としてでもコガネムシから護りたい。実を食われなくても葉が大量にやられると日光による炭酸同化作用が阻害されて実が成長しないのではないかと素人ながらに考えて急遽、新聞紙で袋を作って袋掛けしてマラソン剤の希釈倍率を1000倍にした液の散布をこまめに行った。
 しかし考えるに、カナブンは裏山から次々地と飛来してくるから薬剤散布は一時しのぎに過ぎない。そこでカブト虫の餌のゼリーをビンに入れて捕獲容器を作って栗の樹にぶら下げてみたが一匹も捕獲できなかった。
 今は毎日、ホースで水道水をブドウの葉や栗の樹の葉に叩きつけて、落ちてきたコガネムシを土中にもぐりこむ前に捕殺している。

 ブログでコガネムシの駆除方法について調べたら、被害にあっている人がかなりおられるとみえて、あれこれいろいろな駆除方法が出てきた。コガネムシの成虫駆除はそうとうやっかなようで、「基本は捕殺で、成虫は見つけたら捕殺。特に飛来コガネムシに対策は無く、ただひたすらに手で取るか、防虫ネットを張る」かしかないようだ。
 幼虫はカブト虫の幼虫の小型版の様態で、芝生の根の下にいるそうだ。「1匹見つけたら、そこにはかなりの数の幼虫がいるはず」とのことで、そういえば思い当たることが過去に何度もあった。
  春先の庭の芝生のところに何箇所も径1、2cmの穴が開いていて周囲に2、3mmの土粒が盛り上がっていた。ミミズかと思って土が軟らかくなって好都合とほったらかしにしていたが、多分コガネムシの幼虫のなせる業だったのだろう。
 この冬から来春にかけては、しっかりとコガネムシの幼虫駆除をしなければ、と自戒した次第。

「コガネムシ」と「カナブン」の違い
 筆者は長年、コガネムシ」と「カナブン」が同じと思っていましたが、読者の指摘で間違いであることがわかりましたコガネムシは、幼虫は土の中で植物の根を食べ、親になると植物の葉を食べ、大きさは15~20mmくらい。カナブンは、幼虫はクワガタなどと同じく朽ち木を食べ、親は樹液をなめている。大きさはコガネムシよりやや大きく、25~30mmくらい。

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暑さ 三様

 ひさしぶりに神田神保町の「焼き鳥屋 家康本陣」の、塩を降りかけた旨い焼き鳥を山形銘酒「住吉 ゆきむかえ」の冷酒で食べたくなって、ここ南房総のど真ん中の山里を夕方四時に出た。夕方といってもまだ日照りの厳しい時間である。稲田の間を縫って小さな駅に着いたときはシャツの背中が汗でびっしょりであった。
 里の私鉄から街のJRに乗り継いで都内に入ってさらに地下鉄に乗り換えて神田神保町駅に着いたのが午後六時過ぎ。地上に出たところが神保町交差点。湿気のある熱気がどっと足元から立ち込めて全身を包み、なんとも言えない不快感が湧いてきた。道路はすべて黒いアスファルト舗装でそこから出てくる熱気は筆舌に尽くしがたい。「これがヒートアイランド現象というやつか」と眉間にしわを寄せてひとりごちた。
 気象庁の報道発表資料によると、ヒートアイランド現象の再現実験では、関東地方では3℃以上、都市化の影響による気温上昇が見られ、その要因はアスファルトなどの都市地表面や建築物の影響が大半であることがわかったという。
 店に入ると、ひさしぶりの常連さんの面々。フクロウのようなギョロ眼をした店の主(おやじ)は常連さんにあだ名をつけるのが実にうまい。おやじに「殿下」と呼ばれた客の顔をチラッと盗み見すると、なるほど、鼻筋がスッと通った鉤鼻で色白で端正な顔つきは「お公家さま」風だ。おやじが言う。「殿下、侍従はまだ来ないのか?」。やがて「殿下」の侍従と言われた連れが現われたが普通の中年のおっさんだった。
 おやじは、朝九時から仕込み作業に入り、三時頃から備長炭に火を入れるみたい。おやじに、「真夏に炭火の前に立って焼いていると、暑くてたまらんでしょう」と訊くと、「炭火の前では50度くらいだが空気が乾いているから苦にならない。でも、そこを少し離れると湿気の多い高温の空気が溜まっていて不快だ」との返事が返ってきた。
 暑さ三様の一日だった。
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地球の生命は宇宙から…南極隕石からDNAの構成分子発見

 小学生の高学年になったころには、「命」とか「命の起源」や「人間の起源」とかを何かのきっかけで考えるようになった。また、夜空の「宇宙の無限の拡がり」目前にして、そこに実在する「無限」という空間が、日常生活の有限空間の延長線存在していることが、理解を超えて神秘的に思えたものだった。
 多感な年頃になって、「生命の起源」や「宇宙の無限」について、さまざまな書籍を読んであれこれ考えるとき、そこに、「科学」思考のほかに「宗教」的思考や「哲学」的思考がない交ぜに入り込んで、考えは「収斂」せず「発散」してしまうのがいつもことだった。
 社会人になると、そんな高尚な?思考に耽る心の余裕などどこかへ吹っ飛んでしまい、「生命の起源」や「宇宙」について読む書物といえば、「超高度文明の地球外生命体が、太古、地球にやってきて生物の種すなわちDNAを持ち込んで生命を進化させた」とか「人間の祖先は太古、自然界に異変がおきた火星から超文明人が地球に逃げてきた」とか「UFO」とか「超・時空間移動で高度文明生命体が太古に地球にやってきた」などと全く荒唐無稽な内容の書物ばかりになった。

 ところが、「荒唐無稽」と思っていたことが、最近、さまざまの高性能科学機器や宇宙探査機などを駆使した科学者チームの研究によって、「荒唐無稽」ではないことが証明されて権威ある科学専門誌につぎつぎと発表されるようになった。
 1996年8月、米航空宇宙局(NASA)の研究者が、火星で見つかった隕石の中に、生命の痕跡らしきものがあると発表した(生命体か否かの結論はでていない)。 
 今年3月には、米航空宇宙局(NASA)の同研究者が、宇宙から飛来した隕石の内部に地球外生命体の「化石」を見つけたと発表した。生命が地球外で生まれ隕石や彗星によって地球に運ばれた可能性を示すとしている。
 今年5月には、フランス国立科学技術センターは、地球から20光年離れた太陽系外惑星に、地球型の生命が存在できる可能性があると発表した。
 6月には、日本の東京大学や理化学研究所が参加した欧州合同原子核研究機関の国際研究チームが、宇宙誕生の際に生成し、当初は通常の物質と同じ量が存在していたとされたが現在は自然界にほとんど存在しない「反物質」を長時間閉じ込めることに成功したと発表した。現在なぜ「反物質」がなくなり、「物質」だけの世界になったのか、宇宙の進化の謎解明に道が開かれた。
 8月、米航空宇宙局(NASA)は、火星の地表で季節によっては「水」が流れている可能性があると発表した。火星に「氷」が存在することはこれまでに指摘されていたが、液体の「水」が今の火星の地表を流れている可能性を示したのは今回の研究が初めてという。NASAによると、流れている可能性のある「水」は塩分を大量に含んでいる「塩水」だという。「生命が存在するために液体の水は不可欠で、画期的な成果だ」と説明しており、NASAのボールデン長官も「火星に生命が存在するかどうかの決着に向けて前進した」と語った。火星の「水の筋」は、探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が撮影した。

 さらに同月、米航空宇宙局(NASA)などの研究チームは、地球上の生物のDNAを構成する分子が、地球外にも存在することを示す初の証拠が見つかったとの研究論文を発表した。

 米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが、南極などで見つかった炭素を多く含む隕石(いんせき)12個を分析。これらの隕石から、生物の生命の設計図であるDNA(デオキシリボ核酸)を構成する四つの「塩基」分子のうち、アデニンとグアニンを発見したと、米11日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。
 DNAは生命の設計図ともいわれ、アデニン、グアニン、シトシン、チミンの4種類の分子が並んでいる。このうちの二つの分子が発見された。また、発見されたDNAを構成するアデニンやグアニンのほか、DNAを構成しないがこれらと構造のよく似た炭素や窒素から構成される分子を同時に複数発見した。
 隕石に付着していたこれのら分子は、隕石が見つかった地域の土壌や氷には全く含まれていなかったことなどから、隕石が地球に落ちた後に地球上の生物などから混入したとは考えにくく、地球外から飛来したと判断した。
 また今回のDNA構成分子のアデニンとグアニンは、非生物学的な反応でできたものであることもわかった。これは、隕石が生まれる小惑星のような生物がすめない過酷な環境でもこれらが化学反応によって合成された可能性があると指摘している。
 
 隕石からDNAを構成する分子が見つかったことは過去にもあったが、地球上の生物や物質に由来するものが付着した可能性が捨てきれず、それらが宇宙で形成されたものかについては断定的なことは言えなかった。

  今回の発見は、生命の重要な構成分子が地球外で作られ、これらが隕石や彗星(すいせい)に乗って地球に降り注いだという「地球上の生命は宇宙から飛来した物質が元になって誕生した」とする説を支持するという。

(情報元:asahi.com、nikkei web、NHKニュース電子版、読売新聞web版)

 このように、学校で、「地球の生命は地球上で発生し進化した」と教えられ、「生命の種は宇宙からやってきた」
との考えは「絵空事」とされていたことが、逆転したのだ。今後は、生命や人類の根源について考えるとき、現実的な夢がどんどん拡がっていく。

 最後に、「地球外生命飛来説を検証する」と題した D. ウォームフラッシュ/B. ワイスの 日経サイエンス 2006年2月号に掲載された論文の「一部」を掲載する。
 "Did Life Come from Another World?"
 地球の生命は地球上で発生し進化した──この想定を疑う科学者はこれまでほとんどいなかった。長い間,最初の生命体は地球上で「自然発生」したとする考えが広く受け入れられてきた。地球上での化学進化の結果,数十億年前についに生命が現れたというわけだ。
 一方,「生きている細胞やその材料となる前駆体は宇宙からやってきた」という可能性については,SFや“お話”として一般の人々の関心を呼ぶことはあっても,科学の対象とは考えられていなかった。しかし,この10年で研究が進んでくると,地球の生物は地球外の生命体から発生したというアイデアも非現実的なお話とはいえなくなってきた。(中略)
 もちろん,ある特定の生物が惑星間を実際に旅した,という具体例は報告されていないが,原理的には可能だという証拠が示されている。生命は火星で生まれ地球へ移住した,あるいはその逆のことが起きた,というのはありえないことではないのだ。
 生命にかかわりのある物質の惑星間移動が実際に起きたのか,もっと詳しく調べようとする試みが始まっている。これは,現代科学が抱える次の3つの疑問に解決の糸口を与えることになるだろう。「生命はどこでどのように誕生したのか」「地球生命と根本的に異なった生命はありうるのか?」「宇宙において生命はどれだけ普遍的なのか?」


欧米株再び暴落、欧州債務問題拡大と米国景気後退懸念再燃で 本日の日経平均株価も連れ安で日本経済減速必至(15:40更新)

 本日11日の東京株式市場は、欧州と米国の株式相場の暴落をうけて、大手銀行など金融銘柄株とトヨタ、ホンダナなどの輸出関連株を中心に大幅安で始まった。欧米の国債信用不安と景気後退懸念が再燃しての下げである。欧米の金融当局がこれまで打ち出した対応策が効果がないと欧米各国の株式市場が判断しての売りが売りを呼んで、日本の株式市場に波及した。しかし、上海総合指数など一部のアジア株がプラス圏へ浮上したこと、円高で小売やネット関連など内需関連株へ資金がシフトしたこと、日銀によるETF(上場投信)買い入れ期待などから、日経平均は朝方の安値から下げ幅を縮小して約150円戻した。
 しかし、外部環境の悪化で市場には「相場反転のシナリオを描きにくい」「打つ手なし」と、手詰まり感が漂っているという。市場関係者によると、欧米株価のさらなる下落と、さらなる円高は当面避けられない状況にあるという。

 本日11日の日経平均株価は前日比55円安(-0.7%)の8981円で終えた。ドル円は15時現在、76円58銭で推移している。

 先日のG7共同声明や欧州中央銀行(ECB)そしてFRBなどの声明のあとの各国の株式相場にみられるように、ヘッジファンドなど投機筋は主要国の財政・金融政策の手詰まりを見透かしてわが物顔で株売りを仕掛けている。その結果の世界連鎖株安だけに、小手先の対策で解決できると考える市場参加者は少ないと専門家筋はみている。
 
 筆者は、政府・当局の無策に憤っている。日本経済は先の大震災後、国内企業の必至の努力によって、各種経済指標が好転してきている。そして、国内企業の下期の業績が回復する兆しが現われている。日本経済に明るい見通しができつつあるこの時期に、欧米の債務問題や景気後退懸念での世界連鎖株安は、日本経済の先行きに暗雲が立ち込めたといっていいだろう。
 政府・日銀はこの荒波にどのように立ち向かおうとしているのか、市場に対して具体的な強いメッセージが必要なのではないか。
 本日9時から始まった参院予算委で、大島九州男議員に円高の政府対応を質問(9:28)されての野田財務大臣と菅総理の答弁は、あいも変わらず「マーケットの動向を注視している」という、市場に対するインパクトがまったくないものであった。これでは株安・円高は是正されるどころか、投機筋の思うがままの相場となっている。
 日本経済を支えている零細企業から大企業の経営者たちが、大震災以来のサプライチェーン問題そして昨今の円高に立ち向かってきた必至の努力を、政府は無駄にしてはならない。
 
 以下に、昨日10日の欧米の株式市場の急反落の背景と株価の動きを振り返ってみる。
 
 10日(日本時間10日夜から11日朝)の米国株式相場は急反落し、ダウ平均は前日比519ドル(4.6%)安の1万719ドルと暴落。2010年9月23日以来ほぼ11カ月ぶりの安値で終えた。欧州の債務問題の拡大への警戒感と米国の景気後退懸念の再燃から金融株を中心に売りが膨らんだ。
 米国株式市場の取引時間中に市場の一部でフランス国債が格下げされるとの噂が流れて、欧州株が急落。これを受けて米国の金融株が下げ幅を拡大するとともに、米景気が減速するとの警戒感が再燃して幅広い銘柄の売りを誘い、ダウ平均は大幅下落。節目の1万1000ドルを再び割り込んだ。
 
 10日のニューヨーク外為市場では、欧州株式市場の下落を受けたクロス円の売りで、ドル・円は76円35銭まで下落後、76円85銭で引けた。

 株売却や米国債の売却資金はリスク回避でニューヨーク金先物相場に流れ、ニューヨーク商品取引所(COMEX)で初めて1800ドル台に乗せ、3日連続で過去最高値を更新した。また、12カ月先の金価格を2000ドルとした。

 フランス国債の格下げの噂については、格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)「(米国格下げの)次に目標にしている国のリストなどはない」と否定し、格付け会社ムーディーズも「フランスの格付けはAAA、見通しは安定的」としているが、不安は根強い。破綻する可能性がうわさされているフランスの銀行は「あらゆる市場のうわさを断固否定する」とした。またメリル・リンチは前日、「米国の抱える問題は収束から程遠い状態であり他の資産からの資金流出は今後も金に向かうだろう」と指摘した。(この項、フィスコ情報)

 米連邦準備理事会(FRB)が9日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、超低金利政策を「少なくとも2013年半ばまで続ける可能性が高い」との見解を示したことで、金相場はFRBのお墨付きを得たようなもので、金価格の高騰はあと2年は続くとみられる。

 欧米で同時に深まった国債の信用不安を鎮めるために、7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が日本時間8日早朝の声明で協調を演出したのに続き、欧州中央銀行(ECB)はイタリアやスペインなどの国債購入を始めて不安の沈静化に努めようとしたが、負担を強いられるドイツやフランスの財政懸念を浮上させた。また、米国の景気後退懸念に対処するために連邦公開市場委員会(FOMC)で、事実上のゼロ金利政策を含めた異例の超低金利政策を「少なくとも2013年半ばまで続ける可能性が高い」との声明を発表。しかし、これらの対応策は急場しのぎでその効果は2、3日で破綻して、昨日(現地時間)の欧米株式相場の急落を招いた。政策の手詰感がぬぐえず、市場心理は景気先行きに疑心暗鬼となって株相場は今後とも乱高下の様相を呈するであろう。

 筆者は憂える。日本においては、株安・円高がとどまる気配はみえず、国内輸出企業の業績への影響は避けられない。輸出産業が7割を占める日本経済は停滞から後退へと移って深刻な不景気におちいる恐れが出てきた。日本政府・金融経済当局や日銀の直近の対応策が眼に見える形で早急に示されないと、経済金融不安は増幅して負のスパイラルにおちいるであろう。  

猛暑!暑い・熱い!円高進み76円後半も介入に及び腰の政府・日銀 どうなる日本経済

 暑い!部屋に閉じこもってクーラーをガンガンかけても暑い。12時過ぎに外の日陰で温度をはかると何と38.5℃もある。風がない。庭に水を撒いてもすぐ乾く。
 東京株式市場では、日経平均株価は朝から前日比100円前後高で推移しているが、相変わらず円高が続いている。13時現在76円80銭台だというのに、G7の協調介入どころか政府・日銀の単独介入の気配さえない。
 ここ数週間については緊密な連携をしていくことを確認しあっているので、そういうなかでお互い注視していきたい」と述べました。昨日9日、の野田財務大臣は、G7緊急電話会議の共同声明発表のあと、「ここ数週間についてはG7とは緊密な連携をしていくことを確認しあっているので、そういうなかでお互い注視していきたい」、また、「円高には臨機応変の対応が必要」と述べたが、「臨機応変」の「臨機」とは「今、この時」ではないのか。いつもの事ながらの「注視」していく」という言葉だけに終わる「口先介入」が実に腹立たしい。
  市場関係者によると韓国、インドネシア、台湾の外為当局が、それぞれの国の通貨の下落に歯止めを掛ける米ドル売り介入を実施しているらしいが、これでもまだ、日本の金融当局は市場を「注視し続ける」だけというのか。このような日本の記入当局の及び腰は、ヘッジファンドに見透かされて、市場をわがもの顔ですき放題に操作されていると。当局が「注視」しているだけなら小学生でもできることだ。
 株の板値の動きをみていると暑い上に熱くなる。
 
  

9日NY市場:ダウ、ジェットコースター相場で終値429ドル高 ドル円、一時76円70銭

 9日の米株式市場でダウ平均は急反発し、前日比429ドル(4.0%)高の1万1239ドルで終えた。上げ幅は2009年3月23日以来、約2年5ヶ月ぶりの大きさ。午後はFOMCの結果の声明文を受けてその評価の違いからダウ平均は「ジェットコースター」のごとく乱高下した。
 
t 午前の市場でのダウ平均は、昨日の急落を受けた買い戻しが広がり上昇して始まって一段高となり、上げ幅を一時221ドルまで拡大し、一時は1万1000ドルを上回った。
 しかし、午後の市場では、米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を発表した声明で、景気認識を前回よりも引き下げたことを嫌気して、ダウ平均は200ドル以上下げる場面があった。しかし、FOMCの声明では、超低金利政策については少なくとも2013年半ばまで続ける可能性があると述べ、また必要に応じて追加的な金融緩和策を実施する考えにも言及していることを評価して、引けにかけて大幅上昇する展開となった。

 9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比80銭円高・ドル安の1ドル=76円90銭~77円00銭で終えた。
 yen_chart_L9日午後のニューヨーク外国為替市場でドルが円やユーロなど主要通貨に対して売られる場面があった。米連邦準備理事会(FRB)が発表した米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で、異例の超低金利政策を長期間続ける姿勢を示したのを受け、FRBによる超低金利政策が一段と長期化したとの見方から、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢になった。円は一時76円70銭と1日以来の水準に上昇した。この日の円の安値は77円35銭だった。円は対ユーロで反落し、前日比30銭円安・ユーロ高の1ユーロ=110円50~60銭で終えた。欧州債券市場でイタリアやスペインの国債利回りが低下したため、ユーロを買い戻す動きが優勢になった。

 本日10日の東京株式市場では、NY市場の上昇と、菅総理の退陣に向けての条件がそろったことを受けて、大幅な買戻しが期待できる。

無策・手詰まりのG7 声明で協調を演出するも効果まったくなく世界連鎖株安。行き着くところ世界金融恐慌か

無策・手詰まりのG7 声明で協調を演出するも効果まったくなく世界連鎖株安。

 世界同時株安の様相となり、市場の混乱を防ぐため先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が8日発表した共同声明の効果はほとんどなかった。米国債の格下げや欧州財政不安の再燃で、投資家心理が悪化。米景気の「二番底」懸念もくすぶり、運用リスクを回避する動きが強まって幅広い銘柄に売りが広がった。

 為替市場における行動に関しては「緊密に協議し、適切に協力する。今後数週間、緊密に連絡を取り、適切に協力をし、行動を取る準備がある」として金融市場の安定に向け、先進各国が協調して対応する姿勢を強く打ち出したが、今のところ円高阻止の協調介入の動きは見られない。G7の協調姿勢は単なるポーズであったことを露呈し、ヘッジファンドはわがもの顔で市場を凌駕している。いったい、先進7カ国財務相・中央銀行総裁たちは、この世界連鎖株安を指をくわえてただみているだけではなかろうな。
 
 野田佳彦財務相は、日経平均株価が9000円を割り込んだことから、株価下落や円高進行などへの対応を優先すべきと判断し、本日9日、民主党代表選への出馬表明を見送る考えを明らかにしたとの報道があったが、当然のことである。一時は特例公債法案の成立直後に辞任する意向を固めたと報じられたが、今の金融市場の状況下で辞任されては市場の混乱を招くことは明白である。

米国債格下げ世界の株式市場に波及
アメリカ国債の格付け引き下げや根強い欧州財政不安をなどを背景にした世界経済の先行きへの懸念から、
①ヨーロッパ株 軒並みことしの最安値を更新
 8日のヨーロッパの株式市場では、取り引きが進むにつれて売り注文が増える展開になり、主要な株価指数は、ロンドン市場では3.4%下落、フランスのパリ市場で4.7%下落、ドイツのフランクフルト市場で5%下落するなど、軒並みことしの最安値を更新した。
②ニューヨーク株暴落
 8日のニューヨーク株式市場では、ダウ平均は前週末比634ドル安の1万0809ドルで引けた。1日の下げ幅としては史上6番目。
③東京株式市場
 9日前場の日経平均株価は前日比403円安の8694円と3日続落。13:41現在228円安の8869円。リスク回避で下値模索
④上海、香港株も急落
 ともに今年最安値更新9日午前の上海と香港の株式市場は、大幅に下落して取引が始まり、ほぼ全面安の様相となった。上海の総合指数は前日の終値比3%以上安い2400台前半で推移。12:30現在1%安の2498。香港のハンセン指数も7%以上の急落。12:59現在6%安の19257。上海、香港ともに取引時間中の今年の最安値を更新した。
⑤インド
 -1.6%安の16721。
⑤中南米株も軒並み下落
 中南米各国の株式市場も8日、大きく値を下げた。アルゼンチン・ブエノスアイレス株式市場のメルバル指数終値は前週末比10・73%安。ブラジルのボベスパ指数は8・08%、メキシコの株価指数は5・88%、それぞれ前週末比下落。

世界連鎖株安 暴落の一途 日経平均株価は前場 前日比403円安(-4.4%)

 9日前場の日経平均株価は前日比403円安(-4.4%)の8694円と3日続落。

 先週末にアメリカ国債の格付けが引き下げられた衝撃に加えて、ヨーロッパの財政危機への不安を背景に世界的な株安の連鎖が広がるなかで、8日のニューヨーク株式市場は、世界的な景気減速懸念で売りが売りを呼び、634ドル安と株価は暴落し、約10か月ぶりの安値で取引を終えた。一日の下げ幅としては、08年12月1日(679ドル安)以来の大きさだった。また、同日のヨーロッパの株式市場でも売り注文が増える展開になり、軒並みことしの最安値を更新した。こうした欧米の市場での連鎖株安で投資家心理が大幅に悪化し、日本市場でも日経平均は寄り付き後に3/17以来となる8700円を割り込む展開となった。その後売りが膨らんで下値模索の展開となっている。その後のアジア市場でも各国の株価は連鎖株安の様相を呈して売りが売りを呼ぶ状態。

 8日発表されたG7による緊急電話会談後の共同声明も、金融・経済に素人の筆者が昨日のブログで指摘した「協調行動の具体的内容は不透明である。金融市場の動揺を即刻沈静化させるほどのインパクトのある共同声明ではないようだ」との疑念はまったく間違っていなかったようで、何の効果も出すことなく世界的な株安の連鎖に歯止めはかからず、投資家はリスク回避に走って売りが売りを呼んでいる。市場関係者は「投資家の不安心理は高まる一方で売りが売りを呼ぶ展開になった。
 一方、行き場を失った投資資金は債券や金などの安全資産に向かい、金先物市場では、1トロイ・オンス(約31グラム)=17130ドルと史上最高値を更新したという。
 
 市場では、アメリカのFRBが9日に開く公開市場委員会で追加の金融緩和策を打ち出すかどうかに注目が集まっているというが、G7の緊急会議はいったいなんだったのだろうか。金融には素人の筆者でさえ、あの具体性に欠ける共同声明の内容では市場は納得しないだろうと判断できるほど、その存在価値が疑われるG7である。
 野田財務大臣は、8日のニューヨーク株式市場に続いて東京市場でも株価が大きく値下がりしていることについて9日朝、「きょうは緊張感を持ってマーケットの動向を注視していきたい」と述べ、G7が共同声明を発表したにもかかわらず、世界的な株安の連鎖が止まらないことについて、「不安を和らげる効果はあったと思う。引き続きマーケットを注視していくなかで、G7各国は、数週間は緊密に連絡を取っていくことになっているので、そういう場面も随所にあるだろう」と述べ、G7各国で協調して政策対応を検討していく考えを示した、というが、相も変わらずの「注視していく」の言葉では緊迫感がまったく伝わってこないと思うのは筆者だけだろうか。

 証券会社・ストラテジストは「ストップロスや、追い証の投げも出てくる水準。米国債の格下げはきっかけに過ぎず、米国株の暴落にはさまざまな思惑が入り組んでいるため、現時点でNYダウが下げ止まったとはいえない。世界同時株安の連鎖を断ち切れないと、日経平均も震災後の安値を探る展開となるだろう」と指摘している。

 一方、ニューヨーク外国為替市場では、アメリカ経済の先行きへの懸念が根強いことから引き続きドルを売って円を買う動きが出て1ドル=77円台後半での取り引きとなった。
 これを受けた9日の東京外国為替市場でも、世界同時株安の様相が強まるなか、円売り介入実施が困難になったとの見方もされてリスク回避の円買いが優勢となっており、ドル・円は1ドル77円台前半の円高水準。
  市場関係者は「政府・日銀による、円売りの市場介入への警戒感が出て、今月4日の円売り介入開始水準で日銀の出方を見極める展開となっている」とのことだが、いったい、政府・日銀は単独の円売り介入を実施するのか。やる気があるのか。介入しても長期的効果が展望できないので打つ手がないのではないか。ヘッジファンドなど短期筋の思う壺で、彼らはこことばかりにドル売り円買いを加速して政府・日銀を弄んでいるのではないだろうか。
 
 円高や世界的な株安が止まらないことに、産業界は危機感を強めているという。当然のことだろう。三菱ケミカルホールディングス社長は「今後1、2週間がリーマン・ショックの再来になるかのポイントだ」「政府の市場介入は短期的には効果があるが、長期的には円高は続かざるを得ない」と8日の記者懇談会で語ったという。
 円高を阻止できない政府・日銀に対する無力感と諦めを表した発言であろう。

長野県警 山岳遭難発生状況(2-2)(平成23年8月1日~8月7日)

 当ブログは前掲の「長野県警 山岳遭難発生状況(2-1)(平成23年8月1日~8月7日)」の統計表の続きです。字数制限のため統計計表は2分割しました。

 北・南アルプスでは夏山登山が今が盛りの状況であるが、遭難事故が多発している。遭難者の大半が60歳以上の高年齢者であることに驚きを禁じえない。遭難の原因がすべて転倒・滑落であることは、遭難者の年齢が関係していることは間違いない。前掲の統計表とともに、昨日のブログ本文「北アルプス奥穂高岳 夏山登山遭難事故を読んでいただきたい。

長野県警 山岳遭難発生状況
先週の遭難発生(平成23年8月1日~8月7日) その2 

月 日

山  名

年齢

遭難事故内容

8月5日

北アルプス

40歳

2人パーティで登山中、スリップして転倒負傷

常念岳

女性

8月4日

北アルプス

74歳

登山中、足を踏み外し転倒負傷

北穂高岳

女性

8月6日

南アルプス

63歳

単独登山中、バランスを崩し転倒負傷

甲斐駒ヶ岳

男性

8月6日

北アルプス

52歳

下山中にバランスを崩して滑落負傷

奧穂高岳

 

8月6日

南アルプス

70歳

7人パーティで下山中足を滑らせ転倒負傷

甲斐駒ヶ岳

 

8月7日

北アルプス奥穂高岳

62歳

3人パーティで下山中落石により滑落死亡

男性

8歳

男性

8月7日

北アルプス

64歳

8名パーティで下山中、つまずいて転倒負傷

白馬鑓温泉

男性

8月7日

北アルプス

53歳

下山中、足を滑らせ転倒負傷

涸沢

男性

8月7日

北アルプス

69歳

下山中に行方不明

蝶が岳

女性

長野県警 山岳遭難発生状況(2-1)(平成23年8月1日~8月7日)

 北・南アルプスでは夏山登山が今が盛りの状況であるが、遭難事故が多発している。遭難者の大半が60歳以上の高年齢者であることに驚きを禁じえない。遭難の原因がすべて転倒・滑落であることは、遭難者の年齢が関係していることは間違いない。
 統計表(2-2)長野県警 山岳遭難発生状況(2-2)(平成23年8月1日~8月7日)とともに、昨日のブログ本文「北アルプス奥穂高岳 夏山登山遭難事故を読んでいただきたい。
   (字数制限のため当統計表は2分割した)。

長野県警 山岳遭難発生状
先週の発生(平成23年8月1日~8月7日) その1

月 日

山  名

年齢

遭難事故内容

8月1日

北アルプス

40歳

下山中、足を滑らせ 滑落負傷

前穂高岳

男性

8月1日

北アルプス

65歳

3人パーティで下山中岩にスパッツをひっかけ転倒負傷

槍ヶ岳

女性

8月2日

八ヶ岳連峰

43歳

登山中に足を岩に挟まれ転倒負傷

美濃戸

男性

8月2日

南アルプス

64歳

3人パーティで登山中濡れた岩で足を滑らせ滑落死亡

大沢岳

女性

8月3日

北アルプス

64歳

下山中、足を滑らせ 転倒負傷

白馬鑓温泉

女性

8月5日

戸隠連峰

60歳

4人パーティで下山中石につまずき転倒負傷

高妻山

男性

8月5日

北アルプス

73歳

3人パーティで登山中、150メートル滑落死亡

涸沢岳

男性

8月5日

奥秩父

35歳

2人で岩登りの最中バランスを崩し7メートル滑落負傷

小川山

男性

8月5日

北アルプス

64歳

ツアー登山で下山中、足を滑らせ転倒負傷

白馬鑓温泉

女性

8月5日

北アルプス

52歳

単独で下山中、足を滑らせ転倒負傷

白馬鑓温泉

男性

8月5日

北アルプス

46歳

家族4人で下山中、足を滑らせ転倒負傷

燕岳

男性



北アルプス奥穂高岳 夏山登山遭難事故

 北アルプスの山々の夏登山は冬の雪山登山とはまた違った魅力がある。何と言っても、下界がうだるような蒸し暑い日でも、いったん登ってしまえばそこは3000m前後の高所だから気温は昼間でも18℃前後、夜間は5℃近くまで気温が下がる。場所によっては朝方に氷点下になる(一般的に、標高が1,000m上がると気温は6℃下がるといわれている)。
 そそり立つ岩肌を登り、ナイフエッジのような稜線を縦走し、なだらかな平原を歩くとそこはお花畑で、ニリンソウ、シャクナゲ、ハクサンイチゲ、チングルマ、タカネヤハズハハコ、、イワギキョウ、イワツメクサ、ミヤマキンバイ、シナノキンバイ、ハクサンフウロ、クルマユリ、イワウメ、コイワカガミ、ミヤマオダマキ、ミヤマトリカブト、チシマギキョウ、マツムシソウ、コマクサなどなどが群生している。その多くの花が、写真で初めて観たときの印象とはまったく異なってなんて小さくて可憐なことだろう。
 苦しかった登攀を忘れさせてくれるひと時である。この感動があるからこそ、また登ろう、そして翌年もまた登ろうと年月を重ね、歳をふるとともに恋人に、妻に、そしてわが子、そしてわが孫に、同じ感動を同じ場所で同じ時に共に味わいたくて帯同しての登山を夢み、その夢を果たすことが出来る喜びに浸る至福の夏のひと時。
 しかし、夏山といえども危険は冬山に劣らず降りかかってくる。北アルプスでは、雪山が雪崩・滑落事故なら夏山は落石・滑落事故である。
 
 別表、「長野県警 山岳遭難発生状況」の統計資料によれば、今夏の北アルプスでの遭難事故は昨年を大きく上回っていて遭難者数は北アルプスで81名で死者数は20名に達している。遭難者の4人のうち1人、25%の方がなくなっている。;転倒・滑落が大半の原因である。
 そして、8月7日には孫を連れて奥穂高岳に登攀した祖父と孫が落石で遭難死するという痛ましい事故が報じられた。その報に接した時に、筆者は祖父が孫を連れて奥穂に登った気持ちは痛いほどわかるゆえに、落石という偶然のなせる災いに人の命のはかなさを嘆くとともに運命の非情さを呪わずにはおれなかった。お二人のご冥福をお祈り申し上げて、二度とこのような事故が繰り返されないように今後の危険予知の意味で、この事故の顛末を日刊紙ニュースで追ってみよう。

<奥穂高岳>落石で滑落 62歳男性、孫の小2男児も死亡 毎日新聞 8月7日(日)
北アルプス・ザイテングラードで落石 男性と孫が滑落し死亡  信濃毎日新聞web版 8月8日
奥穂高岳で落石?2人死亡 小2の孫と祖父滑落 中日新聞 8月7日

 7日午前7時20分ごろ、長野県松本市の北アルプス・奥穂高岳(3190メートル)で、標高2600メートル付近を下山中の愛媛県62歳男性(祖父)と、孫の小学2年男児の2人が落石に巻き込まれ、約50メートル下に滑落した。長野県警ヘリが救助したが、松本市内の病院で62歳男性は頭の骨を折っており死亡が確認された。孫の小学2年男児も頭を強く打つなどして意識不明だったが、同日午後8時43分に死亡した。県警松本署は落石が原因とみて調べている。松本署によると、2人は男性の妻(62)と3人パーティーで5日に上高地から入山。6日に奥穂高岳に登頂し、7日中に下山する予定だった。男性は搬送時、既に心肺停止しており、ほぼ即死だったという。妻にけがはなかった。落石があったのは標高2600メートル付近の「ザイテングラート」と呼ぶ岩場が続く尾根とみられ、石の大きさなどは分かっていない。涸沢の山小屋「涸沢ヒュッテ」によると、遭難を目撃した登山者らは、落石を受けてバランスを崩した孫を祖父が助けようとし、2人とも滑落したと話しているという。(筆者の判断で、遭難者の住所・氏名は伏せました)
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(地図は左:中日新聞。右:信濃毎日新聞)

長野県警 山岳遭難発生状況(平成23年1月1日~8月7日)

長野県警 山岳遭難発生状況
①平成23年1月1日~8月7日

区分

発生件数

死者

行方不明

負傷者

無事救出等

遭難者計

平成23年

126

32

5

82

24

143

平成22年

114

13

2

73

37

125

前年比

12

19

3

9

-13

18


②山域別発生状況

区分

 

件数

遭難者計

死者

行方不明

負傷者

救出

槍穂高

27

28

6

0

18

4

 

後立山

25

33

8

1

18

6

 

その他

18

20

6

1

11

2

小計

70

81

20

2

47

12

中央アルプス

 

8

8

2

0

5

1

南アルプス

 

6

6

1

0

4

1

八ヶ岳連峰

 

19

23

5

1

12

5

その他の山岳

 

23

25

4

2

14

5

 

126

143

32

5

82

24



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