2012年12月

列車や自動車とシカとの衝突事故が多発(更新版) 

 北海道新聞電子版によると、23日午後4時15分ごろ、JR宗谷線の筬島(おさしま)(上川管内音威子府村)―佐久(同管内中川町)間で、札幌発稚内行きの特急サロベツ(4両編成、乗客67人)がエゾシカと衝突した。 
 同列車は車両点検を行い、安全を確認した後に運行再開したが、その直後に再びエゾシカと衝突、さらに佐久―天塩中川(中川町)間でもエゾシカにぶつかった。 
 3回の衝突で乗客や乗員にけがはなかったが、各衝突地点で車両点検を行ったため、約1時間10分遅れで稚内に向かった。他の列車に影響はなかった。
                  ◇          ◇
 国道などの道路を走行する自動車に100kgもあるエゾシカが衝突した場合、車は大破するばかりではなく、人間も危険にさらされる場合があり、死傷事故も起きている。
 事故にあって倒れた鹿に他の車がぶつかって事故になったり、鹿を避けようとして路外に転落したり又は夜間、対向車のライトで前方が良く見通せないときに、気がつくと目の前に鹿の群れが壁を作っていたことも実際にあるという。
 また、事故で死んだ鹿に気付かず、次々と大型トラックが踏みつけたために内蔵や血液、肉片が飛び散りそれが凍結して車がスリップ事故を起こすなど悲惨な事故も少なくない。

 本州では、12月24日、午前2時過ぎ、兵庫県姫路市の国道29号で大型トラックの運転手が走行中、路上にいる鹿を見つけた。運転手が鹿を避けて路肩に停車したところ、数台後ろを走っていた乗用車がスリップしながらトラックに突っ込んできて、乗用車は炎上。火はおよそ40分後に消し止められたが、運転席から性別不明の遺体が見つかった。現場からおよそ30メートル手前では、鹿が死んでいるのが見つかっていて、警察は、乗用車が鹿と接触し、その弾みでスリップしてトラックにぶつかった可能性があるとみて調べている。
                  ◇          ◇
  11月に入ると、本州や北海道では自動車や列車と衝突する事故が多発する。国道では2008年の1年間に約1500頭の衝突して死亡したシカを処理したという報告がある。国道以外の道や、線路でも自動車や列車との衝突などもあるから衝突件数自体はもっとずっと多いと言われている。

 北海道警察北見方面本部は、「秋から初冬にかけてエゾシカとの交通事故が多発している。事故は年々増加しており、平成23年は218件の事故が発生した。日没から夜間にかけての事故が全体の約80%を占めている」と、エゾシカとの交通事故に注意をするようにWEBサイトで注意をうながしている。

 岐阜県郡上(ぐじょう)市と郡上署は、同市南東部の山間や川沿いの国道で急増するニホンジカとの交通事故を減らすため「シカ新聞」を発行し、新聞の配布や回覧により注意を呼びかけている。同署によると、ニホンジカの増加に伴って事故件数も増加傾向にあり、管内の今年の認知件数は39件と、34件だった昨年を上回っている。午後6時から午前2時ごろまでの発生が多いという。市内には1万2000頭のシカが生息するとみられ、県内最多。

 JR東日本長野支社管内では、列車とニホンジカとの衝突事故が2011年度、158件に上り、統計を取り始めた2002年度の約3倍に増えた。件数は小海線(山梨県内も含む)が半数以上を占め、中央東線でも頻発。10年前にはまれだった篠ノ井線、大糸線、信越線でも近年相次ぐなど全路線で増加傾向だ。同支社によると、02年度のシカとの衝突事故は52件。その後、06年度に106件と初めて100件を突破し、本年度は、集計されている7月20日までに52件発生しており、昨年度と同ペースという。専門家は、シカが分布を広げつつ急増している影響で今後も増える恐れがあるとみている。 

情報元:Dosin、TBSNewsi、ABCNews、テレ朝News、北海道警察北見方面本部、毎日新聞地方(岐阜)版、
信毎WEB(信濃毎日新聞)

珍事!しずちゃん、戦わずして優勝 決勝直前、相手が号泣して異例の棄権  ボクシング全日本女子

 アマチュアボクシングの第11回全日本女子選手権が24日、山形市総合スポーツセンターで各階級決勝が行われ、ミドル級でお笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(よしもとクリエイティブエージェンシー)が、決勝直前に石井智紋(福山平成大コーチ)が棄権する異例の事態で不戦勝し、優勝した。ヘビー級時代を含め、東日本大震災で中止になった大会をはさみ、3大会連続3度目の優勝となった。

 ロンドン五輪出場権を逃した5月の世界選手権以来の実戦が思わぬ形で消えた33歳の山崎は「何とも言えない。もちろん闘うつもりで来たのですごく残念。闘って勝つ姿を見せたかった」と戸惑いの表情で話した。2010年のヘビー級、ことし2月のミドル級と合わせ3大会連続優勝となった。

 スポニチ、サンスポなどのスポーツ新聞のみならず、経済専門紙の日本経済新聞電子版までもが本件を報じるほどの珍事、異例の出来事である。
 
 同級は参加2人で決勝のみだったことに加え、相手の石井選手が号泣して試合直前に試合放棄し、山崎の不戦勝となったことも異例の出来事だった。

 全日本アマチュアボクシング連盟によると、石井は会場に来て準備をしていたが、山崎が朝の計量前の点呼に遅れたことで、石井は自らの不戦勝と判断。しかし、1時間早まった集合時間が山崎陣営に伝わっておらず急きょ呼ばれた山崎が計量に間に合い出場を認められると、石井は「気持ちが切れた。精神的に出られない」と号泣して出場を拒否した。石井は試合開始数十分前にその場から姿を消し、大会終了直後に会場を離れたという。
  
 日本連盟の山根明会長は「ボクサーはリングに上がって勝負をすべきだ。連盟に何の報告もなしに試合放棄したので、それなりの形をつける」と、石井や関係者を処分する意向を示した。
 
情報元:日本経済新聞電子版、スポニチ、サンスポ、msn産経ニュース、asahi.com

1リットルで2グラム…最も軽い液体  密度は水の5000分の1

 東京大の福山寛教授らの研究チームは、1リットルに換算するとわずか2グラムという、世界で最も低密度の液体を作ったと発表した。
 炭素でできたグラファイト(黒鉛)の表面にヘリウム3の原子を吸着させた状態で、絶対零度(セ氏零下約273度)近い温度まで下げると、ヘリウム3は水たまりのような集まりを作り、液体になったことが確認できた。密度は1立方センチ当たり0.002グラムだった。水の500分の1で、これまで世界で最も密度が低いとされた液体水素に比べても30分の1という。
 気体状の物質は一般的に、温度を下げると液体になり、さらに下げると氷のような固体へと変化する。しかし、通常のヘリウムよりも軽いヘリウム3はこれまで、原子1個分の厚みしかない平面状の層の中に閉じこめると絶対零度(氷点下約273度)まで冷やしても気体のままだと考えられてきた。今回、研究チームが実際に、平面に閉じこめて温度を下げたところ、絶対零度近くで、密度が非常に低く、軽い液体に変わったのを確認したという。

情報元:日本経済新聞電子版、読売新聞電子版

紀元前14世紀の印影出土 ヒッタイト帝国

 共同通信社によると、中近東文化センター(東京都三鷹市)付属アナトリアの考古学研究所(トルコ)は、ヒッタイト帝国遺跡から紀元前14世紀の象形文字が残る印影が出土と発表した。
 中近東文化センター考古学研究所は、現在のトルコとほぼ同じ地域に栄えたヒッタイト帝国の石造りの都市跡、ビュクリュカレ遺跡の発掘調査を進めている。
PN2012122301001154_-_-_CI0003 印影は直径約2センチの円形で、中央の象形文字からは、持ち主とみられる「タルフンダウィヤ」という女性の名前が読み取れるという。高位にあった人物とみられる。
 遺跡は首都アンカラ南東約70キロに位置する。交通の要衝として繁栄したとみられ、既に石造りの城壁が見つかっている。写真は出土した印影。中央に女性の名前(同研究所提供=共同通信社)

古代エジプト王ラムセス3世 のど切られ暗殺か・・・ミイラのCTスキャンで判明

 約3200年前の古代エジプトで神とあがめられた「最後の偉大なファラオ(王)」と呼ばれるラムセス3世が、息子の王位継承を狙った妻による陰謀でのどをかき切られて暗殺された可能性があることが、イタリアの科学者らの研究で明らかになった。死因をめぐっては歴史家の間で論争が続いていた。

 ラムセス3世のミイラをCT(コンピューター断層撮影装置)スキャンで調べたところ、のどを覆う布の下に頸椎に達する幅7センチに達する深い切り傷痕が見つかり、これが致命傷になったとみられる。鋭い刃物によるものとみられ即死状態だったと推測される。また、死後に切られた可能性は低い。また、傷の中にお守りのようなものが入っていたことも判明した。イタリア北部にあるミイラ・アイスマン研究所の研究者らが18日発表した。

 研究チームを率いた古病理学者アルバート・ジンク氏は、「ついに古代エジプトの大きな謎が解かれた」と述べた。ラムセス3世の死因をめぐっては、歴史学者らの間で論争が続いていた。

 ラムセス3世は紀元前12世紀に古代エジプトを統治。イタリアのトリノにあるエジプト博物館が所蔵するパピルスに記された古文書では、王家内のクーデターでラムセス3世の暗殺未遂事件が発生。
 ラムセス3世の妻の1人が息子ペンタウラの王位継承を狙い、ラムセス3世を暗殺する陰謀を企てたが、暗殺の成否は不明とされていたが、妻やペンタウラら暗殺に関わった人物は死刑などになったとされる。
 また「叫ぶミイラ」として知られるミイラは、ラムセス3世暗殺の後におそらく自殺を強要された息子である可能性もあるという。ジンク博士らは南部ルクソールの「王家の谷」近くの王墓で見つかった、ペンタウラとみられる遺体をDNA鑑定した。その結果、遺体はラムセス3世との親子関係が確認されたという。

AFPBB Newsは喉の切り傷について以下のように報じている。
喉の深い切り傷、CT画像で明らかに
 ラムセス3世のミイラのCT画像によると、王の気管と主幹動脈は裂けており、傷は左右7センチにわたり、深さは脊椎にまでほぼ達していたことが分かった。またこの傷によって、首の前面部の軟組織は完全に傷んでいた。ジンク博士は「首にあるこの切り傷によりラムセス3世は殺されたという事実にほぼ疑いはない。傷は非常に深く極めて大きく、骨(脊椎)にまで達している。致命傷だったことは間違いない」と述べている。
死後に喉を切られた可能性はほぼなし
 喉をかき切られたのは死んでからだった可能性もあるが、古代エジプトのミイラ作成技術にはそうした方法はまったく記録されていないことから、その可能性は非常に少ないと研究チームは述べている。

 ラムセス3世は、紀元前1188~1155年ごろに古代エジプトを治め、古代の書物の中で、「偉大なる王」であり、外国からの侵略を相次いで撃退した戦将で、王国の繁栄を支えた名君と記述されている。
 だが、治世の末期には内政で混乱を来し、王妃による暗殺計画なども発覚、65歳前後で死亡したが、死因については諸説ある。ラムセス3世暗殺を共謀した者たちの裁判を記録した「トリノの法のパピルス」という古文書の中にわずかな手がかりがあるだけだ。記録されている4つの裁判にかけられた中には若い妃たちの1人、ティイとその息子ペンタウアー王子も含まれていた。王座は、ラムセス3世自らが選んだ息子のラムセス4世に引き継がれた。

情報元:msn産経ニュース、読売新聞電子版、 ロイター、時事ドットコム、AFPBB News

12光年先に大気存在する地球型の惑星、生命存在する可能性

20121220-361379-1-N 英ハートフォードシャー大、米豪などの国際研究研究チームが、地球から約12光年先(太陽までの距離の約76万倍)に太陽系外で生命が存在する可能性のある「第2の地球」・惑星を発見したと発表した。
 生命が存在しうる太陽系外の惑星は、20光年先でも見つかっていたが、今回はこれまでで最も地球から近いという。

 写真は、生命が存在する可能性がある地球型の惑星で、輝くタウ星のまわりを回る五つの惑星の想像図。手前にあるのが「第2くじら座の地球」の可能性がある惑星(ハートフォードシャー大「RoPACS」。

 研究チームは、肉眼でも見える秋の星座「くじら座」のタウ星を6000回以上も観測。光の波長の変化を分析し、地球の2~6倍の重さの惑星5個を見つけた。

 その一つの惑星が、地球のように岩石でできていて恒星からほどよい距離にあって、生命の存在に欠かせない水が液体として存在できる「ハビタブルゾーン」という領域にあることを確認し、大気や生命が存在する可能性があると推定した。この惑星は地球の5倍ほどの重さ。タウ星との距離は太陽と金星ほどで公転周期は約1恒星からほどよい距離で、68日。

 研究チームは三つの異なる観測施設から得られた6千以上の観測データを合わせて結論づけた。英ハートフォードシャー大のジェームス・ジェンキンス客員研究員は「我々はそう遠くない将来、これらの惑星の大気を分析できるかもしれない」と説明している。
 国立天文台の田村元秀・准教授は「時間をかけて観測し、丁寧に分析した成果だと思う。この手法が他の星にも使えるかどうかは検証が必要だが、今後、もっと近い星で惑星が見つかる可能性もあるだろう」と話している。

 情報元:読売新聞電子版(図とも)、asahi.com

「明日12月21日に世界人類は滅びる」は、マヤ暦の解釈間違いからでたデマ・・・中国政府火消しに躍起 

 中国では、「世界が滅びる」といういわゆる終末説のデマを流したとして、各地で宗教団体「全能神」のメンバー1000人以上が摘発されており、中国共産党の機関紙が「終末論には科学的根拠がない」と伝えるなど、政府はデマの打ち消しに追われている。背景には、同宗教団体がマヤの暦の誤った解釈から派生した「終末説」を利用して国内の貧困層を信者にして中国の「共産党支配体制を絶滅(崩壊)する」ことを教義に掲げていることにある。(崩壊すれば、どれだけ清々することか・・・中国国内貧困階級だけではなく日本・フィリピンなど東アジア諸国国民の思いではないか・・・筆者感想) 

 中米メキシコやグアテマラ一帯に栄えたマヤ文明で用いられていた暦を巡って、12月21日に世界が滅亡するとの「2012年人類滅亡説」が今も絶えない。マヤの長期暦が、2012年12月21日から12月23日頃に1つの区切りを迎えるとされることから連想された終末論の1つである。

 中国内では、今月(12月)21日に「世界が終末を迎える」とのデマが広がっている。中国治安警察当局は12月に入ってから、共産党支配に挑戦(共産党を全滅)するキリスト教系の「全能神」という宗教組織を「邪教」に認定して、「世界終末論」を流布し社会秩序を乱したとして取り締まりを強化している。
 新華社電や中国国営中央テレビなど中国メディアによれば、治安当局は20日までに、四川省や青海省の各地の全能神の拠点を摘発、布教活動のための横断幕やパンフレット、書籍など5千点以上を押収、全国で1000人を超す信者など関係者を、終末論を主張するビラを配布したとして拘束した。福建省、江蘇省、重慶市、内モンゴル自治区でも関係者が次々と拘束されたという。
 
 「全能神」は1990年代に河南省で組織され、古代マヤ文明の暦から「今月21日に世界の終末日が訪れる」との噂が中国国内で広まっていることを利用し、「全能神は東方の女性の姿で中国に降臨し、人類に審判を下す」「全能神を信じる者だけが救われる」などを宣伝文句に活動を活発化させ、陝西省や新疆ウイグル自治区、甘粛省など主に中国西北部などで布教している。さらに、「中国は共産党という『大紅竜』(大きな赤い竜)に支配されている。この竜を滅ぼして(=共産党を全滅して)全能神が統治する国家を樹立させる」と主張して信者に対して共産党との「決戦」を呼び掛けている。

 中国国内では、貧富の格差拡大に伴い、人々の間で将来への不安が増しており、貧困層を中心に宗教を信仰する人々が増えている。「終末論」にまつわるデマもインターネットなどを通じて急速に広がったとみられている。しかし、仏教やキリスト教などの伝統宗教はすでに政府の厳しい管理下に置かれていることもあって、非合法の新興宗教が数多く誕生しているとされる。
 江沢民元総書記時代の1990年代末以降2002年までは、気功団体の法輪功を弾圧するなど、多くの宗教団体を「邪教」に指定し厳しく取り締まった。共産党政権は宗教や迷信が民間で大きな影響力を持つことを極度に警戒している。今回の「全能神」の一斉取り締まりが習近平総書記の指示によるものかは分からないが、「江沢民時代の再来」と危惧する宗教関係者もいるという。


筆者の関連ブログ(下をクリック)
①「12月21日に世界が滅亡する」との「マヤの予言」を信じる人が海外で急増 中国当局が信者400人以上を逮捕

2012-12-18

マヤ文明最古のカレンダー発見 月や惑星の周期を計算 「2012年12月世界終末」の記述はなかった

2012-05-12 15:

情報元:msn産経ニュース、NHKニュース電子版、日本経済新聞電子版、読売新聞電子版、asahi.com、毎日jp、J-CASTニュース、時事ドットコム、ロイター  

マヤ暦“12月21日終末論” 観光客誘致の好機に便乗ツアー メキシコの旅行業者ら

 16世紀ごろに滅んだとされるマヤ文明は、ピラミッドや天文学など高度な文化が発達したことで知られる。当時のマヤで使われていた暦が間もなく「新たな時代」に切り替わる。2012年12月21-23日頃にかけてその区切りを迎えることから、これを人類が終末を迎えると解釈する「人類終末論」が世界中を駆け巡っている。

 これに飛びついたのが、マヤ文明ゆかりの地メキシコやグアテマラの政府や旅行業者ら。この「聖なる日」を絶好の商機と捉え、観光客誘致に力を入れる、先住民からは批判も出ている。
 マヤ文明の地、メキシコでは観光庁が専用サイト「ムンド・マヤ2012」を立ち上げブームをあおる。同国旅行業者はマヤ文明の遺跡とカリブ海に面したメキシコ東部のリゾート地、カンクン観光をパックにした「『世界の終わり』をカンクンで過ごそう」などのツアーを売り出している。
 知名度で劣るグアテマラの業者も「マヤ文明の中心地はグアテマラ」などと熱心なPR。21日を「新時代の初日」として祝う式典を全国17カ所で計画。最も有名な同国北部ティカルの遺跡では、ペレスモリナ大統領や先住民の宗教指導者約300人が平和を祈り、マヤ文明の歴史や当時の風習、料理などを紹介するイベントを開催する。

 こうした努力が功を奏し、両国にあるマヤの遺跡近くのホテルは21から23日頃まで予約でほぼ埋まっているという。12月にグアテマラを訪れる外国人観光客は例年比5割増の見通しという。 
 欧州でも、トルコやフランスのパワースポットなどで当日を迎え、“世界の終わり”から逃れようとする人が殺到している。(サンケイスポーツ) 

 「マヤ文明に興味を持ってもらえれば、多くの人がまた来てくれるはず」と、メキシコティカル観光などの拠点フロレスのホテル経営者レベカ・ゴメスさんは目を輝かせた。
 だがマヤ文明を築いた人々の子孫である先住民は冷ややか。スペインによる植民地支配の名残から、大半の人が貧困から抜け出せずに苦しんでいる。グアテマラ先住民の権利拡充を求める団体代表マリオ・イツェプさんは「私たちの『聖なる日』なのに、観光業界や政府はマヤ文明を利用するだけ。先住民に何の利益配分もない」と嘆いた。

情報元:msn産経ニュース、日本経済新聞電子版

長崎・佐世保の福井洞窟 旧石器時代終末の地層から炉跡や石器製作跡発見 旧石器~縄文で洞窟利用

   長崎県佐世保市にある旧石器時代から縄文時代にかけての国指定史跡「福井洞窟」の発掘調査で、旧石器SEB201212180058[1]時代終末期(約1万8000〜1万6000年前)の人々が洞窟を生活の場としたことを示す「炉跡」(木などを燃やしたとみられる火の跡)や細石刃文化期の石器の製作場所が見つかった。長崎県佐世保市教委が18日、発表した。


 福井洞窟は同県北部にある砂岩洞窟。1935年に近くの神社の社殿を改築した際に発見され、78年に国史跡に指定された。1960年の発掘調査で、土器と細石器を同じ地層で発見。78年には最古の旧石器を含む可能性があるとして国史跡に指定された。今回の発掘調査は今年2月に着手された。
 市教委によると、2月~11月、最大で深さ5.5メートルの地層の発掘調査を実施。旧石器時代末期から縄文時代草創期にあたる五つの層を確認した。深さ3.5メートルまでの包含層で、3基の炉の跡が見つかり、最大で幅約75センチ、長さ約67センチだった。炉は直径約50センチで、周辺では炭化物や赤く焼けた土や石が露出していた。炉の近くの、旧石器時代終末期(約1万6000~1万4000年前)の地層で石器や土器、縄文時代早期(約9000~7000年前)の地層で黒曜石の剥片(はくへん)などの細石刃や石核が見つかり、同じ洞窟を複数の時代で繰り返し利用して石器を製作していたとみられ、旧石器時代から縄文時代にかけて製作技術が進歩していく過程も追える貴重な発見という。
 一方、旧石器時代終末よりも古い、深さ4メートルから4.5メートルの地層では、少なくとも幅2メートル、長さ1.5メートルの範囲で、こぶし大から直径50センチ程度の大小の多量の石を地面に隙間なく平らに敷き詰めたとみられる石敷き跡が見つかった。類例がなく、目的は分からないという。写真左:炉の跡(msn産経フォト)写真中:石器や土器(新潟日報)、写真右:石敷き跡(新潟日報)。
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 旧石器時代の人類は、後の縄文時代が竪穴住居などで定住生活をしていたのと異なり、食料となる動物などを求めて広範囲に移動しながら生活していたと考えられる。これまで、「福井洞窟」については一定期間を過ごす生活の場とではなかったとみられていたが、今回の発見によってこの洞窟は、一時的な雨宿りなどで用いたのではなく、生活の場として使用していた可能性が高まったという。

 同洞窟の整備検討委員長を務め調査を指導する小林達雄・国学院大名誉教授(考古学)は、旧石器時の洞窟内の炉跡が発見されたのは初といい、「食べ物を求めて移動していたと考えられる旧石器時代の人々が、洞窟の中に炉を設けるなど、生活の場を作って利用していたことを示す貴重な発見だ」と話している。
 敷石については、「人為的に敷きつめられた可能性が高く、床の基礎にあたるのではないか」と指摘。国内で類似する遺物の発見例はなく、詳細に調査して結論を出すという。人工的に敷き詰めたものとしては類例がないものの、実際に人工的な遺構かどうか確証がなく、今後検討するという。

 市教委は今年度中に調査を終え、2年後をめどに報告書をまとめる方針。永元太郎教育長は「東アジアにおける旧石器時代の歴史を解明する貴重な遺跡だと確認できた」と話している。

情報元:読売新聞電子版、asahi.com、毎日jp、新潟日報、西日本新聞、日本経済新聞電子版

中国当局、共産党絶滅を主張する宗教組織「全能神」を弾圧 1000人以上を逮捕(12月20日更新)

 中米メキシコやグアテマラ一帯に栄えたマヤ文明で用いられていた暦を巡って、12月21日に世界が滅亡するとの「2012年人類滅亡説」が今も絶えない。マヤの長期暦が、2012年12月21日から12月23日頃に1つの区切りを迎えるとされることから連想された終末論の1つである。

 中国内では、今月(12月)21日に「世界が終末を迎える」とのデマが広がっている。中国治安警察当局は12月に入ってから、共産党支配に挑戦(共産党を全滅)するキリスト教系の「全能神」という宗教組織を「邪教」に認定して、「世界終末論」を流布し社会秩序を乱したとして取り締まりを強化している。
 新華社電や中国国営中央テレビなど中国メディアによれば、治安当局は20日までに、四川省や青海省の各地の全能神の拠点を摘発、布教活動のための横断幕やパンフレット、書籍など5千点以上を押収、全国で1000人を超す信者など関係者を、終末論を主張するビラを配布したとして拘束した。福建省、江蘇省、重慶市、内モンゴル自治区でも関係者が次々と拘束されたという。
 
 「全能神」は1990年代に河南省で組織され、古代マヤ文明の暦から「今月21日に世界の終末日が訪れる」との噂が中国国内で広まっていることを利用し、「全能神は東方の女性の姿で中国に降臨し、人類に審判を下す」「全能神を信じる者だけが救われる」などを宣伝文句に活動を活発化させ、陝西省や新疆ウイグル自治区、甘粛省など主に中国西北部などで布教している。さらに、「中国は共産党という『大紅竜』(大きな赤い竜)に支配されている。この竜を滅ぼして(=共産党を全滅して)全能神が統治する国家を樹立させる」と主張して信者に対して共産党との「決戦」を呼び掛けている。

 中国国内では、貧富の格差拡大に伴い、人々の間で将来への不安が増しており、貧困層を中心に宗教を信仰する人々が増えている。「終末論」にまつわるデマもインターネットなどを通じて急速に広がったとみられている。しかし、仏教やキリスト教などの伝統宗教はすでに政府の厳しい管理下に置かれていることもあって、非合法の新興宗教が数多く誕生しているとされる。
 江沢民元総書記時代の1990年代末以降2002年までは、気功団体の法輪功を弾圧するなど、多くの宗教団体を「邪教」に指定し厳しく取り締まった。共産党政権は宗教や迷信が民間で大きな影響力を持つことを極度に警戒している。今回の「全能神」の一斉取り締まりが習近平総書記の指示によるものかは分からないが、「江沢民時代の再来」と危惧する宗教関係者もいるという。


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①「12月21日に世界が滅亡する」との「マヤの予言」を信じる人が海外で急増 中国当局が信者400人以上を逮捕

2012-12-18

マヤ文明最古のカレンダー発見 月や惑星の周期を計算 「2012年12月世界終末」の記述はなかった

2012-05-12 15:

情報元:msn産経ニュース、NHKニュース電子版、日本経済新聞電子版、読売新聞電子版、asahi.com、毎日jp、J-CASTニュース、時事ドットコム、ロイター  

月や太陽の引力が地震の引き金に 防災科学技術研究所調査

  月や太陽による引力が東日本大震災発生の「引き金」になっていた可能性が高いことを、防災科学技術研究所の田中佐千子研究員が明らかにした。東北沖で36年間に発生した地震について引力との関係を調べたところ、2011年の震災が近くなるにつれ、引力の影響が強いときに地震が集中していることがわかった。
 引力の影響が強いときに地震が頻発するのは、エネルギーがたまった断層に力が加わるためと考えられ、引力の影響と地震の頻度を調べることで、巨大地震が迫っているかどうかが分かるかもしれないという。

 月や太陽の引力は海水に働き、潮の干満を生じさせる。同じように、これらの力は地球自身にも働き、地球はsun11日2回大きく伸び縮みする。この現象は地球潮汐と呼ばれ、変形した地球の内部には数十~数百ヘクトパスカルの力が加わる。地表面が20センチ程度上下し、地震を起こす断層にも影響している。地球潮汐による力は地震を引き起こす地殻のひずみの千分の一程度にすぎない。今回の結果は、地殻のひずみが十分にたまった巨大地震発生直前に限り、地球潮汐による微小な力が地震発生の「最後の一押し」として作用することを示している。左図は 地球潮汐と地震発生時刻の関係を示す。地球潮汐による力が断層の滑りを促進する方向に最も強く働く時刻(▲)前後に地震が集中して発生する傾向が見られる(平成22年1月28日 独立行政法人 防災科学技術研究所プレス発表資料)。

TKY201212170938[1] 田中さんはこの力に注目。東日本大震災を引き起こした断層のある長さ500キロ、幅200キロの東北沖の地域で、1976~2011年に起きたマグニチュード(M)5.0以上の地震約500回分について引力との関係を分析したところ、2011年の震災が近くなるにつれ、引力の影響が強いときに地震が集中していることがわかった。左図は地震が起きた時間帯の割合( 防災科学技術研究所調べ=asahi.com)。
 
 2004年12月26日、甚大な津波被害をもたらしたスマトラ島沖地震(M9.0)の前後に、周辺地域で発生した地震と地球潮汐の関係を調査した結果でも、地球潮汐による力が最大となる時刻前後に地震が集中していたことが明らかになった。この相関関係は1995年ごろから次第に強く現れ、スマトラ沖地震の発生を境に消滅した。スマトラ島沖で発生した他の2つの巨大地震(マグニチュード8.6および8.5)でも同様の傾向が確認できた。

情報元: asahi.com (2012年12月18日)、独立行政法人 防災科学技術研究所地震情報サイト(平成22年11月28日)

「12月21日に世界が滅亡する」との「マヤの予言」を信じる人が海外で急増 中国当局が信者400人以上を逮捕

 かつて中米メキシコやグアテマラ一帯に栄えたマヤ文明の暦を巡って、12月21日に世界が滅亡するとの「2012年人類滅亡説」が今も絶えない。マヤ文明で用いられていた暦の1つ長期暦が、2012年12月21日から12月23日頃に1つの区切りを迎えるとされることから連想された終末論の1つである。1999年のノストラダムスの大予言に続く終末論だ。ここ数年、世界各地で大地震が相次いで起きていることで、「マヤの予言」を信じる人が海外で急増している。
 
 しかし、今年(2012年)5月、米ボストン大などの研究チームが中米グアテマラにある9世紀初期のマヤ文明遺跡の壁画に発見した「マヤ最古のカレンダー」を解読したところによれば、ことし世界が滅びることを示すような計算結果は見当たらなかった。同チームは「逆に、世界には7千年間は先があると考えていたようだ」としている。カレンダーは日食の時期を予想するなど、天文に関する高度な知識がうかがえるという。研究成果は5月11日付の米科学誌サイエンスに発表された。

 米ボストン大などの研究チームは2010~11年、グアテマラ北部にある9世紀初期のマヤ文明遺跡を調査。寺院の住居部分とみられる小部屋の内壁や天井に、青やオレンジ色の衣装で着飾った王族の姿や、黒や赤色の点と円、棒線を組み合わせた数百個の象形文字が描かれていた。解読したところ、文字は数字を表しており日食、月食の時期や月の満ち欠けなどを示していた。このほか金星や火星について、太陽、地球と一直線に並ぶ現象が起きるタイミングを計算した結果もあった。ただ月食や日食についての計算は、不正確なところもあったという。この壁画は9世紀のもので、月や惑星の周期を計算したマヤ最古のカレンダーであった。
 マヤ文明は優れた天文学の知識があったことが知られており、より早い時期からマヤ人が天体現象に精通していたことを示すものだ。

 これまで見つかっていたマヤの暦は、樹皮の紙に書かれた13~14世紀のもので、この暦の中で歴史は繰り返すという概念が描かれ、ある起点日(紀元前3114年とみられる)から13バクトゥン(187万2000日)経った段階で「時間の区切り」を迎えると記されていた。マヤ文明でいうところの「時間の区切り」とは人類の滅亡を想定しているとする説がオカルト雑誌や予言関連書で喧伝され、起点から13バクトゥン経った2012年12月21日から12月23日頃に人類は滅亡するとした終末論が広まった。09年には、この問題をテーマにしたハリウッド映画「2012」も公開された。
 今回発見されたマヤ最古のカレンダーを精査した研究チームは、「終末論を裏付けるような計算結果の記述はなかった。逆に、世界には7000年は先があると考えていたようだ」としている。
  
  マヤ文明の研究者で現在、中米に滞在中の金沢大学人間社会研究域国際文化資源学研究センターの中村誠一教授は、「長期暦は3世紀終わりから10世紀初めまで使われていた暦です。当時のマヤ文明の遺跡には、長期暦と一緒にマヤ碑文が刻まれていますが、そこに予言的な内容を刻んだ事例は一切ありません。マヤ暦の12月21日の意味は、「我々のカレンダーが12月31日で終わっているのと同じで、カレンダーが変わって新たな時代に入るということに過ぎません」。」と説明する。
 
 このように、専門家は「マヤ暦が世界の終末を示した証拠はない」と指摘するが、それでも恐れる人がいる。
  
  英テレグラフ紙電子版によると、は12月7日、ロシアの一部地域で食料品やマッチなどの買い占めが起きていると報じた。中には「地球最後の日グッズ」としてウオツカや石けん、ロープをひとまとめにして売り出している店まであるという。パニックに陥った住民が懐中電灯や灯油をありったけ買い込んだという話も出ているようだ。

 米政府は公式サイトで12月3日、「2012年に世界が滅亡するという恐ろしいうわさは、ただのうわさ」として否定した。ここでは「マヤ暦が2012年で終わりを迎える」「いん石により甚大な被害が生じる」「未知の惑星が地球に衝突する」といった話を全面的に否定。「2012年12月21日は世界の終末の日とはならない」と火消しに躍起だ。うわさを完全否定する事態となった。

   中国ではインターネットなどを通じて「世界が滅びる」といういわゆる終末論が広がり、デマを流した疑いで各地で400人余りが警察に摘発される事態となっており、中国政府は社会の不安定化につながりかねないとして警戒を強めている。
 中国共産党の機関紙「人民日報」の日本語電子版も12月2日、南京の女性が世界の終末を信じて自宅を売却した、四川省でろうそくを買いだめする人が続出した、といった話題を報じている。
 香港の人権団体「中国人権民主化運動情報センター」は15日、中国陝西省や福建省、四川省、湖北省、重慶市で「人類が滅亡する」などといった「世界末日」の存在を信じる「全能神」と呼ばれる集団が存在し、今月8〜13日に各地でメンバー57人を中国当局が拘束したと伝えた。センターによると、この集団は口頭で親類らに「世界末日」を信じるよう伝えていたという。
  中国西部・青海省の当局は、中国共産党の支配に挑戦し、政府が「邪教」と認定する宗教組織「全能神」と呼ばれる宗教集団の摘発に乗り出し、幹部37人の身柄を拘束した。拘束された中には、同省西寧市内にいた7人の主要幹部も含まれるという。キリスト教系とされる全能神は中国各地で「2012年12月21日に世界が滅びる」と終末論を流布。中国が共産党という「赤い竜」に支配されているとして、共産党の「絶滅」に向けた決戦を信者に呼び掛けていた。中国メディアが16日、伝えた。
 新華社電によると、中国当局は18日までに、共産党の支配に挑戦し、政府が「邪教」と認定するキリスト教系の宗教組織「全能神」のメンバー400人以上を拘束した。終末論を流布し、宗教の名の下に社会秩序を混乱させた疑いが持たれているという。当局は全国で全能神の一斉取り締まりを実施し、青海や福建、江蘇各省、内モンゴル自治区、重慶市などでメンバーを摘発。大量の布教用DVDや書籍、横断幕を押収した。

 マヤ文明
4~15世紀に中米のユカタン半島(メキシコ南東部)からグアテマラ、ベリーズ、ホンジュラスにかけて栄えた高度な都市文明。巨大なピラミッドや神殿を特色とし、石器を用い(金属器は持たず)、4万種もの象形文字を作り出した。二十進法を用いて数学を発達させ、火星や金星の軌道を計算するなど、極めて正確な暦も持っていた。16世紀にスペイン人によって滅亡。(msn産経ニュース)

筆者関連ブログ

マヤ文明最古のカレンダー発見 月や惑星の周期を計算 「2012年12月世界終末」の記述はなかった

2012-05-12 15:

情報元:日本経済新聞電子版、読売新聞電子版、msn産経ニュース、NHKニュース電子版、asahi.com、毎日jp、J-CASTニュース、ロイター  

 

北朝鮮からの木造小型不審船の漂着 相次ぐ 

 今年1月、11月、12月、日本海海域は波の高さが3~4メートルに達しているため、日本海沿岸部では北朝鮮のものと見られる不審な小型木造漁船が漂流あるいは漂着した状態で相次いで見つかっている。
 大半の乗員はすでに死亡していた。海上保安部の調べでは、これら乗員は脱北者ではなく、朝鮮半島の沖合いで漁をしている間に機関故障や荒波に呑まれて転覆したりして日本海を日本側に漂流してきたようだ。

 いずれの漂着船の発見も付近の住民と漁師によるもので、所轄海上保安部の巡視船の警備行動では発見できなかった。北朝鮮工作員による横田めぐみさん拉致事件から10年たつというのに、北朝鮮など周辺国の工作員の侵入に対する海上保安庁巡視船の警備体制は未だ十分に増強・改善されていないようだ。

 海上保安庁は、昨年末の金正日総書記の死亡に伴い金正恩(キム・ジョンウン)氏の新体制になったことを受け、脱北船の漂着などを想定し、日本海沿岸部のパトロールを強化していたという。しかし、住民たちは「なぜ、領海警備をかいくぐって海岸から約1キロの場所まで来ることができたのか。発見が遅れていれば、乗員たちは上陸していたかもしれない」と不安感をつのらせている。
 海保幹部は「仮に北朝鮮からの遭難者だったとしても、工作船のようにしっかりした船ならばレーダーで捕捉できるが、小型木造船の発見には限界がある」という。小型の木造船は、波間に隠れたり、木材が電波を吸収したりして、巡視船のレーダーでは捕捉できないからだ。
 東海大学・山田吉彦教授(海洋学)は「レーダー性能を強化すれば解決する問題でもない。国内にある何万隻の小型船の影がレーダーに映るだけで、それを国内船かどうか区別することはできない」と話す。今回のような木造船を洋上で捕捉、国別に識別することはほぼ不可能という。
 同上海保幹部は日本海側の巡視船を増やすのは、中国公船の尖閣領海侵入が連日起きている現状では難しく、引き続きパトロールを強化するほか、漁協などに協力を求めていくしかない。不審船の捕捉力を向上させるカギの一つは、国内外の船を見慣れている地元漁協との連携強化にある。陸上からの監視も重要だ」と話す。今回も地元住民の通報がなければ上陸されていた可能性もあった。

 このような現場の警備状況の現実を知るにつけ、海上警備の難しさをひしひしと感じさせられる。

 中国の海洋監視船と漁業監視船による連日の執拗な尖閣列島領海侵犯に、中国へ「遺憾の言葉での抗議」しか対処できなかった野田政権。怒りと失望を押さえきれなくなった国民は、この衆院選で、民主党を政権の座から引きずり降ろした。

 はたして、安倍新政権は、北朝鮮からの工作船の侵入や長距離ミサイルからの防衛システム増強のほかに、今日の中国の傍若無人な領海領空侵略を阻止するなど、国防のための必要な憲法改正と防衛力の増強などに手をつけてくれるのだろうか。

  一方、海がしけて波の高さが3mから4mにもなる冬場にも漁に出なければならない北朝鮮漁業者の背景には、金正恩の、国民の食糧難を省みることなく、父親・金正日からの遺訓である先軍政治と長距離弾道ミサイルの開発に金を費やして自身の権力誇示と政権の基盤固めをしているという、現実ばなれした行動がある。

 今年に入って立て続けに起きている北朝鮮からの不審船の漂着事件は以下のとおり。
 
 1月、島根県・隠岐島に近い日本海海域で、外板にハングル表示がある木造小型不審船が見つかった。船には北朝鮮から来たという男性3人と1人の遺体があった。海上保安部は当初、脱北者の可能性もあるとみて調べたが、3人は「漁をするため、12月中旬に北朝鮮の港を出たが、船のエンジンが壊れて漂流してきた。脱北しようとしたのではない。北朝鮮に帰りたい」などと話したことや木造船の見分などから、3人は脱北者ではなく、北朝鮮から出漁し遭難したと判断した。北朝鮮とは国交がないため、中国経由で北朝鮮に帰国させた。この北朝鮮からの漂流船は、脱北ではなく、日本の沿岸に流れ着いた初めてのケースだった。

 11月末には、新潟県佐渡市の海岸で船首にハングルが記された木造船が漂着しているのが見つかった。船内には、いずれも成人男性とみられる5人の遺体があった。5人はいずれも一部が白骨化するなど損傷が激しく、警察が調べたところ、死後1か月から2か月程度たっていて溺死の可能性が高いことが分かった。船内から武器や通信機器も見つかっておらず、船の特徴と漁具を備えていたことから、警察当局は、北朝鮮の工作船の可能性は低く、また脱北者ではなく北朝鮮の漁業者の船が遭難し、長期間、日本海を漂流したあとで佐渡に漂着したと判断した。5人の遺体は佐渡市で火葬された。

 12月に入って、島根県隠岐諸島の北東約140キロ沖の日本海で、小型不審船(長さ約20メートル、幅約5メ20121212-184517-1-Nートル)が漂流しているのをパトロール中の海上保安庁第8管区の航空機が見つけた。海上保安部の巡視船が船に乗っていた成人男性4人を収容した。4人は「北朝鮮から来た。機関故障のため漂流した」と話していて、小型船の船体にハングルと洋数字による表記を確認したことなどから、北朝鮮から漂流してきたとみた。うち1人が軽い脱水症状だったため、ヘリコプターで医療機関に搬送した。海上保安本部は、小型船と巡視船を美保湾内に停泊させ、巡視船の中で3人から漂流したいきさつなどを詳しく聞いたうえで、今後の対応を検討している。

 同じ頃に、石川県輪島市沖合では、船体にハングルが書かれた木造船が漂流したり海岸に漂着したりしているのが2隻続けて見つかった。そのうち1隻は同市の袖ケ浜(そでがはま)海岸で、転覆した形で浜の浅瀬に漂着していて、その船倉部分から作業服のような服を身につけ一部白骨化した遺体1体が見つかった。死後数か月がたっているとみられ性別や年齢、身長などは分からないという。一方、船は両脇にハングル文字や数字が書かれていたほか、船首などに網や釣り針が絡まっていたということで、所轄の警察は北朝鮮から漁船が漂着した可能性があるとみている。 

 続いてその6日後には、輪島市の沖合で、新たに木造船が漂流し付近に3人が浮いているのが見つかった。同市名舟(なふね)漁港沖約100メートル付近で「木造船が漂流している」と付近の住民から、県警を通じて海上保安部に通報があった。海上保安部がヘリコプターなどで調べたところ、船は漁港から約30~50メートル沖で沈みかかっていて、近くで船の一部とみられる複数の木片と3人が浮いているのが見つかった。現場に向かった巡視船「のと」が、3人の遺体を引き揚げた。現場は波が高く荒れもようで、船もバラバラに壊れているため、海上保安部は同日の船の引き揚げは断念した。 

 情報元:読売新聞電子版(写真とも)、NHKニュース電子版、msn産経ニュース、asahi.com、毎日jp、TBS NEWSi












三陸沖の地震、M7級が連続発生か 「珍しいタイプ」と東大地震研

 宮城県石巻市で最大1メートルの津波を観測した三陸沖を震源とする12月7日午後5時すぎの地震について、東大地震研究所の佐竹健治教授らは、マグニチュード(M)7前半の、「逆断層」「正断層」という仕組みの異なる地震二つが20秒間という短い時間をおいて連続して起きた珍しいタイプだったとの解析結果を公表した。気象庁も、二つの地震が連続した可能性を指摘し、規模は合わせてM7.4だったとしている。
 気象庁は当初、海溝のさらに沖合の「アウターライズ」と呼ばれる場所で引っ張りの力が働いて発生した正断層型の地震(M7.3、後に7.4に修正)としていた。しかし、東京大地震研究所のグループが地震の波形を詳しく解析したところ、二つの地震に分けられるという。東日本大震災は逆断層地震だった。
 東大地震研の分析によると、最初に海溝東側のプレート内部で断層が押し合う力でずれて逆断層型の地震が発生し、約20秒後、10~20キロメートル離れた場所の断層が引っ張り合う力でずれて正断層型の地震が起きた。後に起きた地震のほうがやや大きかったらしい。二つの地震は、海のプレート(岩板)が陸のプレートの下に潜り込む日本海溝の付近で発生した。

 7日発生のマグニチュード(M)7.4地震では、東北と関東地方で震度5弱を観測した。東日本大震災の余震とみられている。M7以上の余震を観測したのは2011年7月10日に発生したM7.3の余震以来。
 気象庁地震情報企画官・斎藤誠氏は東日本の内陸部など余震域外の地震に与える可能性については「内陸への影響は考えにくいが、震災による地盤の変動が続いており油断はできない」としている。委員会は複雑な発生過程があったとみて、メカニズムの解明を急ぐ。

情報元:読売新聞電子版、msn産経ニュース、asahi.com

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正断層
Danso_sei水平方向に引張応力がかかっている場所に存在する。地下に斜めに入った割れ目を境に、片方が他方の上をすべり落ちるような方向で動いてできたもの。

逆断層
Danso_gyaku水平方向に圧縮応力がかかっている場所に存在する。左右からの圧縮応力に対し、その力を逃がすために破断面ができて、片方が斜め下へ、もう一方が相手にのしかかるように斜め上へ動いた形で生成した断層。

「アウターライズ地震」発生のメカニズム(毎日jp、msn産経ニュース)
 「アウターライズ」とは、海溝外縁隆起帯を指す。海洋プレートが隆起した区域で発生する地震のことを「アウターライズ地震」と呼んでいる。
 大震災の巨大地震(M9.0)は東北地方を乗せている陸側の北米プレート(岩板)と、その下に沈み込む太平洋プレートの境界部で発生した。境界部に蓄積されていたひずみは、すでに広範囲にわたって解放されているが、周囲の地殻でさまざまな力が働き、余震の懸念が続いている。
 余震の発生メカニズムは、沈み込む太平洋プレートや陸側プレートの内部の地震などがあるが、アウターライズ型は特に津波が大きくなりやすい。震源が陸地から離れているため、揺れはさほど大きくないが、海底が大きく動くため津波は大きくなる特徴がある。
 大震災の巨大地震によって太平洋プレートが陸の下に大きく沈み込んだため、海溝東側の地殻は東西に引っ張られる力が働き、この影響で正断層タイプのアウターライズ型が起きやすい状態になっている。
 アウターライズ地震は、陸のプレートの下に海側のプレートが沈み込む境界面で起きる東日本大震災のような20110418k0000m040070000p_size5地震の発生後、境界面より外側の地域で発生する地震を指す。プレート境界面の破壊後、海側のプレートの浅い部分に引き延ばそうとする力が働くため、プレート内部で正断層型の地震が発生する。
 気象庁地震予知情報課によると、明治三陸地震(1896年、M8.2)の37年後に発生した昭和三陸地震(1933年、M8.1)や、06年11月の千島列島沖地震(M7.9)の約2カ月後に発生した地震(M8.2)がこのタイプ。04年のスマトラ沖大地震などでも、規模は小さいが同じメカニズムの地震が発生したという。
 同課は「M8級の大規模なアウターライズ地震の場合、震度4や5弱でも6~10メートル以上の津波が起きる場合があり、大津波警報を発表する可能性がある。
 東日本大震災後、各地で地震活動が活発化する中、震源域東側の太平洋プレートの内部で、大規模な「アウターライズ地震」の発生が懸念されている。マグニチュード(M)9.0の巨大地震の影響で、太平洋プレートに大きな力がかかっているため。

三陸沖
アウターライズ地震」(日本経済新聞電子版)
 アウターライズ地震は、震源が浅く、比較的小さな揺れでも津波が発生する可能性が高いとされている。日本mky海溝の東側を震源とするアウターライズ(海溝外縁部)型と呼ばれる地震は、大きな津波を伴う余震として地震学者が最も警戒しているタイプ。
 大震災の巨大地震(M9.0)は東北地方を乗せている陸側の北米プレート(岩板)と、その下に沈み込む太平洋プレートの境界部で発生した。境界部に蓄積されていたひずみは、すでに広範囲にわたって解放されているが、周囲の地殻でさまざまな力が働き、余震の懸念が続いている。
 余震の発生メカニズムは、沈み込む太平洋プレートや陸側プレートの内部の地震などがあるが、アウターライズ型は特に津波が大きくなりやすい。震源が陸地から離れているため、揺れはさほど大きくないが、海底が大きく動くため津波は大きくなる特徴がある。
 大震災の巨大地震によって太平洋プレートが陸の下に大きく沈み込んだため、海溝東側の地殻は東西に引っ張られる力が働き、この影響で正断層タイプのアウターライズ型が起きやすい状態になっている。政府の地震調査委員会は、日本海溝の東側で起きるM8級のアウターライズ型の発生確率について、10年以内に1~2%、30年以内に4~7%と評価している。
 昭和8年に起きた昭和三陸地震もアウターライズ型として知られ、揺れの被害は少なかったものの、岩手県で最大約28メートルを観測する大津波が発生し、3064人に及ぶ死者・行方不明者が出た。
 吉井敏尅・東京大名誉教授(地震学)は「大震災から1年9カ月が経過したが、M9.0の巨大なエネルギーが加えられた影響で、日本列島は力のバランスが以前と変わっている。当分は大きな余震や誘発地震が発生する可能性が十分あり、今後も警戒が必要だ」と話している。

筆者の関連ブログ

M8以上「30年内に30%」三陸沖北部~房総沖日本海溝寄り地域の見直し

2011-11-28

地球最大地震はM10前後 エネルギーは東日本巨大地震の30倍超 1万年に1回程度

  世界で起こりうる最大級の地震について、地球の大きさや地形から、地球で起こる地震の最大規模は理論上「マグニチュード(M)10程度」とする研究結果を東北大地震・噴火予知研究観測センターの松澤暢教授(地震学)がまとめ、11月21日に都内で開かれた地震の専門家の会合で報告し、12月14日までに地震予知連絡会に報告した。
 それによると、地球の大きさや巨大地震を起こす可能性のあるプレート境界の断層の長さなどから、考えられる地震の規模は最大でマグニチュード(M)10前後だとしている。
 松澤教授によると、マグニチュード(M)10のエネルギーは、去年3月のM9.0だった東日本巨大地震の32倍の規模で、これまで知られているなかで世界最大の1960年に南米チリ沖で起きたマグニチュード9.5の地震を上回る。例えば、北米からカムチャツカ半島、そして、日本の南にかけての海溝沿い8800キロの断層が20メートルずれ動いたり、日本海溝から千島・カムチャツカ海溝にかけての計約3000キロの断層が全て60メートル動いたとするとマグニチュード(M)10になるとしている。また、ペルー海溝とチリ海溝の計約5300キロが60メートル動くとマグニチュード(M)10.3との試算が出た。

 松澤教授は、こうした、マグニチュード(M)10の地震が起こると、揺れれの長さは20分~1時間程度続き、揺れが収まる前に津波が来て何日も続くことが考えられると指摘した。
 そのうえで「マグニチュード(M)10の地震が必ず起こるということではない。もし起こるとしても、1万年に1回程度ではないか。東日本大震災でマグニチュード(M)8クラスまでしか起こらないと思っていたらマグニチュード(M)9が起きたので、僅かでも可能性があるならば、どういうことが起こるか事前に理解しておくことは必要だ」と話している。これまでにマグニチュード(M)10の観測例はなく、観測史上最大の地震は1960年に発生し日本にも津波被害をもたらしたチリ地震のM9.5。


北朝鮮ミサイル(8) 長距離弾道ミサイル発射(15:55更新版)

 政府は、米軍の早期警戒衛星からの情報として、北朝鮮は北西部東倉里(トンチャンリ)の「西海衛星発射場」から三段式長距離弾道ミサイルを12日午前9時49分頃に南方向に発射したと発表。
 韓国国防省によると、発射されたのは、テポドン2を改良した3段式ミサイルとみられる。
jfl 9時58分頃、ミサイルの部品の一部と推定される物が朝鮮半島西約200キロメートルの黄海上に落下。
  9時59分頃、二つ目の部品が朝鮮半島の南西約300キロメートルの東シナ海上に落下。
 10時1分ごろ沖縄上空を通過。
 10時5分頃、3つ目の落下物予測地はフィリピンの東約300キロメートルの太平洋上に落下。

 3段式ミサイルの3つの分離体の落下地点はいずれも予告発射区域内だったことで、技術の向上を見せつけた。地図は日本経済新聞電子版より。

 日本政府はミサイルが予定された軌道から外れて日本の領土や領海への落ちてくる場合に備え、飛行ルートの周辺海域に海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦を派遣。沖縄県と首都圏には地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を配備していたが、日本の領土や領海に破片などの落下は確認されなかったので破壊措置命令は発動されず、日米のミサイル防衛(MD)は迎撃しなかった。
 発射の6分後、緊急情報を住民に知らせる全国瞬時警報システム(Jアラート)が作動した。政府は、発射から6分後の午前9時55分、関係市町村の住民らを対象とした全国瞬時警報システム「Jアラート」で「北朝鮮からミサイルが発射された模様」と速報した。ほぼ同時に自治体向けの専用回線メール「エムネット」で、各都道府県にも発射情報を伝達した。

 韓国は、イージス艦を黄海に配置して航跡を追尾した。
 
 人工衛星の一般的なルートは北極と南極の上空を通る「極軌道」がある。北朝鮮は平和利用を装うため、前回に続いて極軌道に乗せやすい南方に撃つ経路を選んだ。

 同ミサイルの発射は、失敗に終わった4月に続いて今年2回目。日米韓政府は「国連安全保障理事会決議違反に当たる」として強く中止を要求していたが、北朝鮮側は発射を強行した。
 国際社会は4月に続く発射強行を強く非難。ミサイル発射は成功、失敗にかかわらず国連安保理決議(弾道ミサイル発射を禁止した1718号および1874号)違反。今年2度にわたる発射への国際的非難と対北包囲網の縛りがきつくなるのは確実だ。日米韓は国連安全保障理事会に緊急会合を開くよう要請する方針で、これを受けて安保理は直ちに4月の発射時を上回る強力な制裁の検討に入る見通しだ。米韓はあらたに金融制裁実施についても実施検討を早めるだろう。北朝鮮側の激しい反発も予想され、朝鮮半島をめぐる情勢は一気に緊迫度を増すことになる。

 北朝鮮首都平壌では、ミサイル打ち上げ40分後でもラジオによる発射発表はなく、市民の一人は発射について「本当か」と驚いた表情で話したという。その後、国営の朝鮮中央テレビは、通常より早い12日正午から放送を開始し、特別放送を行い、「きょう、運搬ロケット『ウンハ3号』によって人工衛星『クァンミョンソン3号』の打ち上げに成功した。衛星は予定された軌道に進入した」と伝え、事実上の長距離弾道ミサイルを発射したことを、国内向けに初めて発表した。
 ラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮の発表全文は次の通り。

 「光明星3」号2号機の衛星打ち上げが成功した。12月12日、平安北道鉄山郡の西海衛星発射場から運搬ロケット「銀河3号」による「光明星3」号2号機の衛星の打ち上げが成功した。衛星は予定された軌道に進入した。

北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射の狙いは3つある。
①金正恩が新たな最高指導者ポストの党第1書記に就いた今年は、祖父である故金日成主席の生誕100年であり、今月17日には父の金正日総書記が死去してから1年を迎える。金正日氏の死去1年の弔砲と金正恩の執権1年の祝砲の意味がある。
②軍内部の権力闘争と一部不満分子の動きを押さえて金正恩第1書記の体制を堅固にする狙いだ。
③長距離弾道ミサイル技術を利用した核兵器の運搬手段開発が真の狙い。金正日総書記の遺訓「核・ミサイル大国になる」という金正日路線を引き継いだ金正恩新体制としては、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発は故金正日総書記時代からの揺るがない国家戦略の一環。4月の発射失敗で、いずれは再発射する必要性に迫られていた。今回の成功で、今後は核実験など一段と強硬な措置に出て、国際社会、特に米国を揺さぶり、米国の北朝鮮制裁に対する譲歩と北朝鮮金王朝政権の存続の確約を取り付ける狙いがある。長距離弾道ミサイルのテポドン開発は米本土への直接脅威による力を背景とした対米交渉力で、ミサイル開発と同時進行の核弾頭小型化がセットになっている。

 今回発射された北朝鮮のミサイル「テポドン2号改良型」は、射程1万キロの米本土西海岸に到達可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発途中で、今日の成功で北朝鮮のICBM早期完成は現実味を帯びてきた。米国は安全保障上の重大な状態に置かれたことになる。日韓はすでに射程距離内にある。北朝鮮は81年にエジプトの「スカッドB」(射程300キロ)を輸入。改良型の「スカッドC」(射程500キロ)を量産し、90年代までに射程約1300キロの「ノドン」を開発して、現在までに日本のほぼ全域を射程内に収めている。
 
 msn産経ニュースは12月の記事で、北朝鮮の体制と政治動向に詳しい韓国の康仁徳元統一相の「金正恩にとっては発射することに意味がある。発射を大々的に宣伝するだろう。今回は金正日死去1年、韓国大統領選、対米強硬姿勢など多目的だが、一番の狙いは『強盛大国の大門を開く』(金日成生誕100年の2012年に思想、政治、軍事、経済大国を完成する)としてきた年を、ミサイル発射というリーダーシップで締めくくり、体制を引き締めることだからだ」との発言を掲載している。

情報元:日本経済新聞電子版、NHK」ニュース電子版、読売新聞電子版、msn産経ニュース、asahi.com、毎日jp

  

南アルプス・仙丈ヶ岳で2人死亡 群馬・武尊山で男性2人無事救助 新潟・越後駒ヶ岳で3人無事下山(12/12更新)

 各地では冬型の気圧配置が続いている影響で、11日も北日本から西日本の日本海側を中心に広い範囲でTKY201212110435[1]大雪となった。 仙丈ケ岳(3033m)、武尊山(2158m)、越後駒ケ岳(2003m)に登山した人たちと下山予定を過ぎても連絡を取れず、地元警察署などが捜索中だが、大雪で捜索が難航している。
 11日夕方までに各県警に入った情報は以下のとおり。
(1)南アルプス・仙丈ヶ岳で遭難兄弟のうち1名死亡、1名不明
 長野県警伊那署に入った連絡によると、長野県と山梨県の境にある南アルプスの仙news5204641_1丈ヶ岳(3033メートル)へ登山に出かけた静岡県浜松市の兄弟2人(53歳と47歳)が下山予定日の9日を過ぎても戻らず、2人が登山の途中に遭難したとみて長野県警伊那署が捜索したところ、長野県伊那市内の登山口の林道入り口付近で2人が乗って来た車が見つかった。さらに、10日午後にヘリコプターを使って捜索したが2人を発見できなかった。長野県警伊那署員ら21人が11日午前5時から、地上やヘリで捜索を再開したところ、山梨県側の山小屋近くに、2人が使ったとみられるテントが見つかった。中に寝袋やザックなどが残されていたが人はいなかった。2人はこの場所から山頂に向かったあと遭難したとみられるという。
11日午後0時半ごろ、捜索していた警察官らから6合目付近の登山道でうつぶせに倒れている男性1人を発見したという連絡が入った。救助された男性は心肺停止の状態だということで、警察は兄弟のうちの1人とみている。
 県警は見つかった男性をヘリコプターで収容し、ふもとに搬送して死亡を確認した。また、現場近くで心肺停止状態になっている弟(47)も発見、死亡を確認した。
 南アルプスは、2人が出発した今月7日以降、吹雪で荒れた天気が続いていて仙丈ケ岳の山頂は雪が積もっているという。

(2)群馬・武尊山で遭難男性2人を無事救助
 群馬県みなかみ町の武尊(ほたか)山(2158メートル)では、9日から栃木県日光市の男性(27)とその友人news5204642_1男性(26)と連絡が取れなくなっていて、10日に栃木県警今市署に2人が下山していないと男性(27)の母親から届け出があった。同署から連絡を受けた群馬県警沼田署が11日朝から捜索を始めたところ男性(27)の乗用車が山中で発見された。
 11日11時半頃、県の防災ヘリが武尊山南東の剣ヶ峰付近の上空から山頂近くで2人を発見し、このうち、1人はヘリコプターに向かって手を振っていた。午後0時40分に現場に降りた県警沼田署員が2人の無事を確認した。県警によると、2人とも会話できるが1人は衰弱している様子だといい、県警が救助した。2人ともマウンテンジャケットなどを身に着けていて意識ははっきりしていて、命に別状はないという。2人はヘリコプターなどで群馬県沼田市の病院に運ばれている。
 2人の家族は警察に対し「2人とも高校時代は山岳部に所属し、冬山に備えた装備で出かけた」と説明している。
  武尊山があるみなかみ町では、9日午後から大雪となり、10日午前6時半からみなかみ町周辺に大雪警報が出て、山沿いでは積雪が100センチを超えていた。 
 県警は2人の回復を待って遭難の状況について詳しく話を聞くことにしている。

(3)新潟・魚沼 登山の男女3人、救助隊と無事下山
 今月7日から新潟県魚沼市の越後駒ヶ岳(標高2003メートル)に登山に出かけ連絡が取れなくなっていた横浜市や東京の男女3人は午後3時前、警察などの救助隊に保護され無事に下山した。
 今月7日の夜に新潟県魚沼市の越後駒ヶ岳に登山に出かけた東京都勤労者山岳連盟「大田山の会」会員の男女3人が下山予定の8日から2日経った11日朝になっても帰宅せず連絡も取れないため、11日午前9時ごろ、県警小出署に届け出た。横浜市の50歳の男性と、東京・稲城市の65歳の女性、それにさいたま市の64歳の男性の3人。
 県警は3人が遭難したとみて捜索に向かうことにしていたが、雪のため山に入れない状態が続いていたところ、11日午後0時半すぎ、3人のうち1人の男性と1人から妻に「3人とも無事で、歩いて下山している」との電話が入った。携帯電話で連絡が取れ、3人はいずれも無事で、自力で下山する途中で警察などの救助隊と合流して無事に下山した。3人は、午後4時ごろ地元の警察署に到着し、いずれもけがはなく元気だという。
 3人は小出警察署で会見し、「当初は計画どおりに行程は進んだが、標高の低いところでも腰の高さまで雪が積もるのは想定外で、なかなか下山のスピードが上がらなかった。山のふもとに止めてあった車を掘り出すことができたので、きのうは車の中で休み、きょう、下山を再開した」と話した。
 魚沼市では今月7日から雪が強まり、新潟地方気象台によると、3人が入山した8日は10センチほどの降雪量だったが、下山する予定だった9日は72センチの雪が降り、10日も44センチの降雪を観測している。
 

情報元:NHKニュース電子版、読売新聞電子版、msn産経ニュース、毎日jp、時事通信、NNN、asahi .com(地図とも)、TBSNEWSi(山岳写真) 

大雪で仙丈ケ岳(3033m)、武尊山(2158m)、越後駒ケ岳(2003m)で相次ぎ遭難か

 12月も中旬。雪山登山を楽しみにしている登山家には待ちに待った季節の到来だ。しかし、この時期は山の天候は不順で、特に標高2000メートル以上の高山ではいつなんどき吹雪や大雪に見舞われるかもしれないという危険性がともなう。このような状況に遭うと、視界が遮られるうえに柔らかい積雪に下半身が沈んでラッセルはできずほとんど歩行できなくなる。ゴーグルもアイゼンもカンジキもスノーシューも効かない。新雪のラッセルでの体力消耗は想像以上だ。パニックにおちいる前に、雪洞を掘るか無風の箇所を見つけてビバークして体力を温存してひたすら救助を待つしかない。
 ここ数日の全国的な荒れた天候に、ひょっとして雪山遭難が出るかもしれないと思っていたら、仙丈ケ岳(3033m)、武尊山(2158m)、越後駒ケ岳(2003m)に登山した人たちと下山予定を過ぎても連絡を取れず、地元警察署などが捜索中だが11日現在、大雪で捜索が難航しているという。適切な場所でビバークして体温と体力を温存していれば助かる確率は大きいのだが・・・。
(1)南アルプス・仙丈ヶ岳で兄弟不明、遭難か
 長野県と山梨県の県境にある南アルプスの仙丈ヶ岳(3033メートル)で、登山に出かけた静岡県浜松市の兄弟2人(53歳と47歳)が下山予定日の9日を過ぎても戻らず、警察は2人が遭難したとみて11日朝から捜索している。
 2人は7日、浜松市の実家を出発、仙丈ヶ岳に2泊3日の予定で登山していた。しかし、帰宅予定日の9日になっても戻らず、10日午前9時55分頃、、同居する母親(77歳)から山梨県警南アルプス署を通じて長野県警伊那署に届け出た。
 長野県警伊那署の発表によると、長野県伊那市内の登山口の林道入り口付近で2人が乗って来た車が見つかったということで、登山の途中に遭難したとみて、10日午後にヘリコプターを使って捜索したが2人を発見できなかった。11日早朝からヘリコプターなどで捜索を 同署は11日午前5時からヘリコプターと21人態勢で捜索を再開する。
 南アルプスは、2人が出発した今月7日以降、吹雪で荒れた天気が続いていて仙丈ケ岳の山頂は雪が積もっているという。
(2)群馬・武尊山で男性2人遭難か
 9日、群馬県みなかみ町の武尊(ほたか)山(2158メートル)に日帰りの予定で出かけた栃木県日光市の男性2人が10日になっても帰宅せず、10日午後0時半ごろ、母親が「子供が武尊山に行ったまま戻って来ない」と栃木県警今市署に届け出た。同署から連絡を受けた群馬県警沼田署は、連絡が取れないことから、遭難した恐れがあるとみて、11日朝からヘリや地上から周辺の本格的な捜索に入った。11日午前9時ごろ、2人が乗って出かけたとみられる車が武尊山の山麓の駐車場で見つかった。
 武尊山は9日午後から大雪が降り、10日午前6時半からみなかみ町周辺に大雪警報が出て捜索は難航している。
 同署によると、2人の家族は「2人は中学時代の友人同士で、2人とも高校時代は山岳部に所属し、登山経験者で、当日も冬山に備えた装備で出かけた」と説明しているという。
(3)新潟・魚沼 登山の男女3人遭難か
 
新潟県魚沼市の越後駒ヶ岳(2003メートル)に今月8日に登山に出かけた東京や横浜市の男女3人が、下山予定を越えたあとも帰宅せず、連絡も取れないため、警察は3人が遭難したとみて捜索に向かうことにしているが、雪のため山に入れない状態が続いている。
 連絡が取れなくなっているのは、横浜市の50歳の男性と、東京・稲城市の65歳の女性、それにさいたま市の64歳の男性の3人。
 警察によると、3人は新潟県南魚沼市と魚沼市にまたがる標高2003メートルの越後駒ヶ岳に今月8日に登山に出かけ、翌日に下山する予定だったが、2日経った11日朝になっても帰宅せず、連絡が取れないという。
 魚沼市では今月7日から雪が強まり、新潟地方気象台によると、3人が入山した8日は10センチほどの降雪量だったが、下山する予定だった9日は72センチの雪が降り、10日も44センチの降雪を観測している。
 警察は、3人が遭難したとみて消防とともに捜索に向かうことにしているが、現場付近は雪が降り続いているため、山に入れない状態が続いている。

情報元:NHKニュース電子版、読売新聞電子版、msn産経ニュース、毎日jp、時事通信、NNN、asahi .com

古墳時代のよろいを着た人骨を発見 群馬・榛名山の火山灰の中(更新版)

   群馬県渋川市の金井東裏遺跡で、古墳時代に当たる6世紀初めに榛名山が噴火した時の火山灰の地層の中に、被災したとみられる武具のよろいを着けた状態の人骨1体と、乳児の頭がい骨の一部などが同県埋蔵文化財調査事業団の発掘調査で出土した。
CI0003[1] 同事業団によると、人骨は厚さ約30センチの火山灰に覆われた溝(深さ約1メートル)で確認、ほぼ全身が残っていた。榛名山に向かい、両膝を付き、うつぶせに崩れ落ちた格好だった。年齢は不明。そばには鉄製のやじり十数本や別のよろいもあり、乳児の頭の骨も見つかった。溝の中で火山灰に密閉されていたため、保存状態が良かったとみられる。
 人骨が着けていたよろいは、高さ60センチ、幅50センチで、小さな鉄の板を重ねて編んで作られた「小札(こざね)」と呼ばれる短冊状の鉄板(長さ約5センチ、幅約2センチ、厚さ約1ミリ)を多数つづり合わせた強固なつくりの「小札甲(こざねよろい)」だった。
 同事業団はよろいは胴体部分のみだったことから、戦いの最中ではなく、同じ時期(5~6世紀)に数回に噴火した遺跡の近くの榛名山(群馬県)の火砕流に巻き込まれたとみている。古墳時代に被災した人骨が発見された例もなく、当時の災害の様子を知る上で一級史料となりそうだ。
 金井東裏遺跡は榛名山の北東約8.5キロ。過去の発掘調査で、6世紀初めの噴火の際、火砕流が最大15キロ先に及んだことが判明している。
 群馬県内では5世紀後半以降、前方後円墳など有力者の古墳の副葬品として多く出土。渋川市の黒井峯遺跡では火山から噴出した軽石の下にあった古墳時代の住居や畑跡が当時のまま出土している。海外では、古代ローマの都市が埋まったイタリアのポンペイ遺跡が有名。神殿や劇場、住居などが見つかっている。 胴部を守る古墳時代のよろいは 、これまで前方後円墳などの副葬品として出土することが多いが、同事業団によると、実際に装着した状態で見つかるのは初めて。古墳時代に被災した人骨が発見された例もなく、当時の軍備や災害の様子が分かる一級史料となりそうだ。人骨は成人男性でほぼ全身が残っていた。

専門家の話
 当時、この地域では大きな争いがなかったとみられているため、男性が近くにある榛名山の噴火を鎮めるまつりをするためによろいを着けていたか噴火から身を守るためによろいを着けていた可能性があるとみて分析している。
群馬県教育委員会の話
 現場の状況などから、男性は近くにある榛名山の噴火で火砕流に巻き込まれたとみている。右島和夫群馬大学講師の話
  これまで古墳の副葬品としてしか見つかっていなかったよろいが、人が身に着けた状態で出土したというのは大きな発見だ。当時、よろいは権力の大きさを示すために使われていたが、榛名山の火山活動が活発化する中で、男性が山の神に立ち向かおうとよろいを身に着けたとも考えられる。
一瀬和夫京都橘大教授(考古学)の話
 6世紀になると、首長クラスは今回見つかったような実用的なよろいは着けなくなる。男性は、首長の居館を警備する武人だったのではないか。武具一式を着けていないことから、任務としてではなく、自分の家族が心配で見に行ったのかもしれない。同様に噴火で埋もれたイタリアの古代都市ポンペイの遺跡では、家族の方を向いて倒れた父親の様子が分かっている。男性もわが子を抱いて逃げる途中、転んでしまったのかもしれない。

情報元:NHKニュース電子版、FNNニュース、共同通信、日本経済新聞電子版

北朝鮮ミサイル発射(7)発射予告期間を29日まで7日間延長(更新版) 

 北朝鮮の朝鮮中央通信によると、朝鮮宇宙空間技術委員会の報道官は10日、「人工衛星」と主張する事実上の長距離弾道ミサイルの発射について、従来、12月10日から12月22日までとしていた発射予告期間を12月29日まで1週間延長すると発表した。
 ミサイルは3段式とみられるが、これについて、北朝鮮の宇宙空間技術委員会は、10日午後、報道官の談話を発表し、「発射に向けた準備作業の最終段階にある」としながらも、「運搬ロケットの1段目の操縦発動機系統に技術的な欠陥が見つかった」と説明した。
 欠陥が見つかったのは、3段式のミサイルの1番下の部分で、操縦発動機は制御エンジンを指すものとみられ、エンジン制御に何らかの問題が起きたことを意味しているようだが、「技術的欠陥」に関する詳細な言及はなく、7日間の延長で問題の改善が可能かどうかは不明だ。
 ミサイル技術に詳しい軍事専門家の小都元さんは「主力エンジンではなく、発射する際に姿勢を制御するために使う補助エンジンに欠陥が見つかったものとみられ、補助エンジンは比較的小さいため、今月29日まで修理して発射することは可能ではないか」と分析している。
 
 北朝鮮が発射期間を1週間延長したのは、トラブルを修理するまでには一定の時間がかかると判断したことを示すものといえ、当面の発射は難しくなったのではないかとの見方が出ている。

  技術的問題が生じたにもかかわらず、期間を延長してまで年内発射にこだわる姿勢を示したといえ、韓国の対北朝鮮筋は「金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の世襲政権の正統性を維持するために、金日成(イルソン)主席誕生100年に当たり、金正日(ジョンイル)総書記の一周忌でもある今年中に発射することが不可欠と考えるからだ」と指摘する。

 北朝鮮は今月1日、金総書記の「遺訓」として、北西部東倉里(トンチャンリ)の「西海衛星発射場」から「衛星」を運搬ロケット(長距離弾道ミサイル)で打ち上げると発表。しかし、8日深夜の発表で「一連の事情が生じ、発射時期を調整する問題を慎重に検討している」とトラブル発生を示唆。予告期間初日の10日は発射を見送っていた。

情報元:日本経済新聞電子版、NHKニュース電子版、読売新聞電子版、asahi.com、msn」産経ニュース

俳優の小沢昭一さん死去 83歳 映画、ラジオ、民衆芸能の研究と幅広く活動

  個性的な脇役や一人芝居で活躍し、ラジオの長寿番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」など、軽妙洒脱な語りで親しまれた俳優の小沢昭一さんが10日午前1時20分、前立腺がんのため東京都内の自宅で死去した。83歳だった。

 1929年(昭和4)東京・蒲田生まれ。早稲田仏文科大学在学中に俳優座養成所に入った。早稲田大卒業後、1951年に初舞台を踏み、個性的な脇役として映画、テレビなどでも活躍した。日活と契約し、「幕末太陽伝」「にあんちゃん」」「豚と軍艦」「『エロ事師たち』より人類学入門」など今村昌平監督の多数の映画に出演し、庶民的なにおいを放つ演技派としての地位を確立した。
 1980年代初めには「しゃぼん玉座」を旗揚げ。「国語事件殺人辞典」や「吾輩は漱石である」をはじめとする井上ひさし作品を上演し、一人芝居「唐来参和(とうらいさんな)」は83年の初演から2000年までまでの18年間の全国各地での公演は660回を数えた。
 緩急自在、様々な声音を使い、ユーモアを交えた絶妙な話芸を誇り、73年にスタートしたTBSラジオ「小沢昭一の小沢昭一的こころ」など、ラジオのレギュラー番組は軽妙な一人語りが人気の長寿番組だった。
 各地に残る伝統芸の収集、研究にも力を注ぎ、民衆芸能の研究でも知られ、著書は「わた史発掘」「放浪芸雑録」など。レコード「日本の放浪芸」シリーズを制作した。

 ブルーリボン賞、芸術祭賞、毎日映画コンクール主演男優賞など受賞作は多数。劇団しゃぼん玉座を創設。歌手としてステージにも立った。日本新劇俳優協会会長も務め、博物館明治村(愛知県犬山市)の村長も務めた。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章を受章。

 98年に前立腺がんが見つかり定期的に治療を続けていたが、今年8月に体力が低下しているなどと診断され、9月に体調不良のため入院。1973年から39年間続くTBSラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の出演も見合わせていた。 そのため、過去の放送分を放送していた。

情報元:毎日新聞、読売新聞、日刊スポーツ、スポーツ報知、スポニチ

北ミサイル発射(6)打ち上げ延期原因は「3段目ロケットの異常」か 新たな3段目搬入を確認・・・朝鮮日報

  10日付の韓国紙、朝鮮日報は、北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイル発射を予告している北西部・東倉里の「西海衛星発射場」に8日、ミサイルの最上部に当たる3段目を新たに緊急搬入したのが衛星写真で確認されたと報じた。韓国政府消息筋の話として伝えた。
 消息筋によると、ミサイルの3段目を載せた列車が8日午後、平壌郊外の山陰洞にあるミサイル工場から同発射場に移動するのが確認された。同紙は北朝鮮が近く3段目の取り換え作業に着手するとみられるとし、消息筋は「予告した通り22日までに打ち上げる可能性が高い」と述べた。
 
 北朝鮮は先月中旬、平壌市内のミサイル工場で長距離ミサイル「銀河3号(人工衛星『光明星3号』)」の1段目、2段目、3段目ロケットを汽車に積み込み、平安北道鉄山郡東倉里のミサイル発射基地に運搬した。直後に幕を張ってミサイルの組み立て作業を行ってきたが、8日になって突然、10~22日としていた発射時期について「一連の事情により、われわれの科学者、技術者らは『光明星3号』2号機打ち上げの時期を調整する問題を、慎重に検討している」と発表し、発射延期を示唆。
 また、これに先立ち8日午後、3段目ロケットが東倉里の基地に運び込まれる様子が偵察衛星により撮影された。北朝鮮が言及した「一連の事情」とは、どうやらこの3段目ロケットの異常だったようだ。消息筋は「北朝鮮が打ち上げを遅らせた理由は3段目の問題であることは確実だ」としている。

 もし北朝鮮が3段目ロケットの技術的問題を解決できた場合、北朝鮮が以前から言及していた発射期間の今月22日より前に、ミサイルが発射される可能性は一層高くなった。

 韓国・朝鮮日報(日本語版12月10日)は、ミサイル発射延期の原因について、「組み立て点検の際に新しい問題点を発見か」として次のように報じている。
 韓国の国立研究機関に所属するロケット専門家は「組み立ての過程でミスがあった可能性は小さいが、マイナス10-20度という寒さの中で作業が行われたのであれば、想定外の問題が発生したことも考えられる」と語る。これまで北朝鮮がミサイルを発射した時期は4月から8月の間だった。
 1段目・2段目・3段目ロケット組み立て後の点検段階で、3段目の異常が新たに明らかになった可能性もある。韓国航空宇宙研究院・羅老号発射推進団の趙光来(チョ・グァンレ)団長は「組み立てを終えた後も、通信や誘導、制御を行う部分やエンジンなどの推進システムを制御する高圧ガス系統などについて、欠陥がないか改めて点検するはずだが、この時にそれまで分からなかった問題点を発見したのかもしれない」と述べた。
 複数のロケット専門家は「寒さは発射にそれほど大きな障害にはならない」と見ている。東倉里発射場がある平安北道鉄山郡の今月8日朝の最低気温はマイナス17.5度だった。
 別の国立研究所のロケット専門家は「長距離弾道ミサイルは気温がマイナス50度の成層圏を通過するため、低温や圧力には耐えられるように設計されている」と述べた。ちなみに韓国の宇宙ロケット「羅老号」の打ち上げの条件は気温がマイナス10度からプラス35度の間とされているが、これは作業条件などを考慮して決められたものだという。
 今回東倉里の発射場に運ばれた新しい3段目ロケットは、すでに組み立ては終了しているものとみられる。韓国政府関係者は「長距離弾道ミサイルは通常、失敗に備えて2基1組で製造されるが、性能実験などのため各ロケットごとにさらに予備が作られる」と述べた。
 複数の専門家は「北朝鮮が新しい3段目ロケットを順調に組み立てた場合、早ければ3日以内に発射実験が可能」と予測している。北朝鮮が最初に定めた発射期間は22日までだが、この日までに発射を行うことは、技術的には問題ないようだ。

 北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルの発射予告期間が10日午前7時(日本時間同)に始まった。北朝鮮は8日、発射時期の調整を検討していると発表したが、技術的な問題か、天候によるものかなど理由は不明なまま。10日午前まで中止の通報もなく、発射か中止かを巡り情報は錯綜(さくそう)している。日米韓など関係国は情報分析を急ぎつつ、発射強行に備えて厳戒態勢に入った。
  日米は日本海や東シナ海に迎撃ミサイルを搭載したイージス艦を展開。沖縄県や首都圏の計7カ所に地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を配備した。発射の場合、政府は米国の早期警戒衛星からの情報をもとに数分で第一報を公表し、30分以内に藤村修官房長官が官邸で記者会見する。外務省は米韓と連携し、金融制裁強化を含む決議の採択を国連安全保障理事会に働き掛ける方針だ。
 聯合ニュースによると韓国軍も黄海にイージス艦を複数配置。ミサイルの1段目など部品が落下すると予想される地点で待機し、発射されれば軌跡を追跡する。

情報元:朝鮮日報日本語版、msn産経ニュース、読売新聞電子版、日本経済新聞電子版











 

国内で発見 クジラ全身化石、コウモリ新種化石、世界最古アユ化石、世界最大級トド化石

①1千万年前のクジラ化石、全身発見 宇都宮、全長約8メートル( msn産経ニュース2012年3月)
 栃木県立博物館(宇都宮市)は13日、宇都宮市の鬼怒川河川敷で約1千万年前のクジラの化石が見つかったと発表した。頭から尾までほぼ全身の骨格がそろった状態で、同館は「全身の骨が並んだ状態で出土するのは極めて珍しい」としている。
 同館によると、化石は耳の骨の特徴からナガスクジラの一種とみられる。頭や尾などの骨が元の骨格をほぼ保った状態で出土しており、全長約8メートル。頭の骨は口先から後頭部までが1.2~1.4メートル程度で、成体と推定される。
 約1千万年前、栃木県は群馬と茨城の県境を除く全域が海底だったといい、同館の柏村勇二特別研究員は「死んで海底に沈んだクジラが食い荒らされず、内湾で流されずに済んだため全身が残ったのではないか。発掘と復元を進め、進化の過程などの解明に役立てたい」としている。
②10万年以上前のコウモリ化石 山口大が発見( asahi.com 2012年4月)
 山口県美祢(みね)市の秋吉台にある洞窟「無名穴(むみょうあな)」で10万~15万年前とみられるコウモリの化石が見つかった。調査団の松村澄子・山口大大学院元准教授(65)=動物行動学=によると、今のコウモリより大きく、新種とみられるという。
t_SEB201204200057 松村さんらによると、2007~11年の調査で見つけた。無名穴の入り口は秋吉台の標高約210メートルにある。全長は約780メートルで、高低差が約100メートル。化石は洞窟入り口から約13メートル下の粘土質の地中で、頭や歯、下あごの骨など約百匹分が積み重なっていた。
 大半が新種で、国内や東アジアに分布するテングコウモリの仲間とみられる。今のコウモリとはあごの骨の形が違い、犬歯が発達していることや、翼を広げた状態で数センチほど大きいことなどから、新種の可能性が高いという。
③世界最古アユ化石~松江にいた1000万年前の若鮎(2012年6月鳥取大学および 読売新聞)
 島根大学(松江市)は1日、同大総合理工学部 地球資源環境学科で保管していた魚の化石が、鶴見大学歯学部の小寺春人講師と国立科学博物館の友田淑郎元主任研究員の調査によって、約1000万年前の世界最古のアユの化石であることがわかったと発表した。
 この化石は40年前、松江市馬潟の1000万年前に堆積した「松江層」から、島根大の学生が発掘した。6点あり、うち2点はほぼ全身の骨格(長さ4~6センチ)が残っている。大きさから「ワカサギ」とみられていた。
 魚の化石に詳しい小寺春人・鶴見大講師(比較解剖学)らが島根大を訪れた際、珍しい化石だと気づき、電子顕微鏡による観察をおこなったところ、アユ固有の櫛のような形状の歯をもつこと、ヒレ・背骨などの骨格の特徴がなど現在のアユの稚魚と同じだったことからアユであることが分かった。
 東アジアで分布するアユは、氷河期が始まった第四紀の始まり(約258万年前)とともに出現したと考えられてきたとするのがこれまでの定説。しかし、今回の発見によって、1000万年も前からアユがいたということが判明し、定説を約750万年遡ることになるという。
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④世界最大級のトドの化石を発見 千葉・市原で
( 日本経済新聞電子版 2012年12月)
千葉県立中央博物館(千葉市)は7日、同県市原市の90万年前の地層からトドの仲間のあごの化石が見つかったと発表した。現在生息する最大のトドの約1.5倍の大きさと推定され、これまで見つかったもので世界最大。 
 化石はアシカ科鰭脚類(ききゃくるい)の下あごの骨の一部。手のひら大で、重さは約710グラム。今年5月、同館の大木淳一主任上席研究員が同市の梅ケ瀬渓谷の河原に落ちているのを発見した。絶滅種の雄で体長4.9メートル、体重3トンと推定。「常識を破る桁違いの大きさ」(同館)という。
 同館は今後、国立科学博物館の研究者とコンピューター断層撮影装置(CT)などを使って調査を進める。

北ミサイル(5)正恩氏、軍不満勢力を警戒し官邸・別荘に装甲車 ミサイル不発で暴発も(更新版)

 北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会は国営メディアを通じて8日付で、10日から今月22日までの期間に「人工衛星を打ち上げる」と予告していた事実上の長距離弾道ミサイル発射を、「発射時期を調節する問題を慎重に検討している」と先送りする可能性を示唆した。
 米国専門家などによると発射延期の原因には政治的要因はなく、技術上あるいは悪天候によるものとの見方があるが、4月のミサイル発射失敗に続いて今回のミサイル発射が中止されれば。金正恩第1書記の軍の求心力低下は明らかで、最近の軍部内の不満分子の動きが一層強まり軍部の反乱も否定できない。

 韓国政府高官は12月6日、最近、北朝鮮・金正恩第1書記の官邸や別荘など専用施設約30カ所周辺に100台余りの装甲車を配備するなど、正恩氏周辺の警護が大幅に強化され、現地視察の際には機関銃で武装した警備要員が配置されるようになったことを明らかにした。司法・警察機関による「不純分子」の摘発も厳しくなっているという。北朝鮮消息筋の話として伝えた。
 また同消息筋は「北朝鮮内部で突発的な事態が起きる可能性に、正恩氏が大きな不安を感じている」としている。 正恩氏は最近「私の警護に最優先の注意を払え」と指示。正恩氏が参加する行事の会場周辺には重武装した兵士や私服の護衛要員が配置され、正恩氏が使う特別列車の専用駅の警備兵力も大幅に増強されたという。
 韓国・朝鮮日報は、こうした動きは朝鮮人民軍や朝鮮労働党などで正恩氏に対する不満が噴出していることと関連していると指摘。正恩氏の場当たり的な人事や指示などに党重鎮からも不満が出ているという。
 同高官は「軍などに、人事に不満を持つ勢力があると推測される」と指摘。軍では、正恩氏の抜てきで就任した崔竜海(チェリヨンヘ)総政治局長が出身母体の幹部を要職に据えて利権を奪ったことや、実力者の李英鎬(リヨンホ)総参謀長の解任、今年4月に人民武力相に就任したキム・ジョンガク次帥の僅か7か月での更迭、などで忠誠心が低下、朝鮮労働党の古参幹部らも正恩氏の場当たり的な指示に不満を募らせてているという。
 同紙はまた、石炭や金を中国に輸出し軍の資金を稼いでいた2つの機関が最近、金正恩第1書記の秘密資金を管理するとされる朝鮮労働党39号室の傘下機関に統合されたとし、資金源を奪われた形の軍側で不満が高まっているとも伝えた。

 同高官は、北朝鮮が今月10~22日の間の発射を予告している事実上の長距離弾道ミサイルも「正恩体制の不安定さの裏返しとも見ることができる」と述べ、体制結束を図る狙いがあるとの見方を示した。

参考記事
①李英浩(リヨンホ)朝鮮人民軍総参謀長 党の全役職と総参謀長解任
(読売新聞、産経新聞)
 北朝鮮の朝鮮中央通信は7月16日、朝鮮労働党が15日に開いた政治局会議で、金正恩(キムジョンウン)第1書記の最側近の1人とみられていた李英浩(リヨンホ)朝鮮人民軍総参謀長が党の全役職から解かれることが決まったと伝えた。その後、軍の役職である総参謀長からの解任も確認された。解任は「病気のため」というが、韓国の対北情報筋によると今年4月以降、たたき上げの軍人の李氏と党から送り込まれた形の崔氏の間で主導権争いが起きていた可能性が指摘されており、北朝鮮軍内では李氏に代わって崔竜海(チェリョンヘ)総政治局長の影響力が拡大したとされ、軍か指導部内で権力変動が起きた可能性もある。
 李氏は金正日総書記が存命中の2009年2月、軍の作戦遂行責任者である総参謀長に就任。金第1書記の軍掌握過程を支え、金第1書記が公式デビューした10年9月の党代表者会で、他の有力幹部を追い越す形で政治局常務委員となり、党の中央軍事委員会副委員長ポストにも就いた。党内の序列は5位だったとみられている。
②李英浩(リヨンホ)総参謀長解任時に「交戦、流血事態」(日本経済新聞)
 韓国紙、朝鮮日報は7月、北朝鮮の李英浩・朝鮮人民軍総参謀長が解任された直後、李氏を連行しようとした崔竜海・軍総政治局長配下の兵士と李氏の護衛兵との間で戦闘が起き、20人余りが死亡したとの情報を韓国政府が入手し、確認中だと報じた。李氏自身も負傷するか死亡した可能性も排除できないとしている。韓国政府関係者の話として伝えた。事実なら、李氏解任に軍の一部勢力が反感を持っている可能性がある。
 朝鮮半島筋は、「人事決定(7月)直前に北朝鮮全土の朝鮮人民軍に向け、有事に備えた待機命令が出ていた」と語った。
 その一方で、李氏解任を高く評価しているのが中国だ。中国共産党系メディアは「今後も重大人事がある」と続く人事の“予告”までしており、その論評ぶりからはこの人事に中国の強い意向が働いていたことがうかがわれる。
 韓国紙、朝鮮日報は11月、北朝鮮で今年7月に朝鮮人民軍総参謀長を解任された李英(リヨンホ)氏が、咸鏡北道(ハムギョンプクド)鏡城郡朱乙にある温泉の療養所に軟禁されているとの消息筋の話を伝えた。

情報元:読売新聞電子版、msn産経ニュース

北朝鮮ミサイル(4)「技術的問題」で発射延期示唆・・・韓国政府筋

  北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会は国営メディアを通じて8日付で、10日から今月22日までの期間に「人工衛星を打ち上げる」と予告していた事実上の長距離弾道ミサイル発射を、「発射時期を調節する問題を慎重に検討している」と先送りする可能性を示唆した。同時に「準備作業を最終段階で進めている」と指摘。ついで9日未明には、「準備の過程で一連の事情が生じたため、科学者や技術者が打ち上げ時期を調整する問題を慎重に検討している」という談話を発表した。韓国政府関係者の情報として聯合ニュースが伝えた。発射の予告期間に入る直前になって、「時期の調整」を公表するのは極めて異例。
 北朝鮮は、今回の発射について国内向けのメディアでは一切伝えておらず、指導部としては、冬場の発射は初めてなだけに、より慎重になっているもようで、10日からの発射予告期間を前にして、先送りするのか、それとも期間内の発射に踏み切るのか、内部で議論を続けているものとみられる。

 北朝鮮北西部の東倉里(トンチャンリ)にある「西海衛星発射場」に設置された3段式ミサイルは今月5日には発射台に設置する作業を終え発射準備の最終段階を迎えて、8日にもロケット本体への燃料注入が開始される見通しだった。この最終チェック段階で、重大な技術的問題が発見された可能性がある。
  今回のミサイルは4月の発射時に準備されていた予備機とみられるが、強行すれば失敗した前回から約8カ月という短期間での再発射だった。

 このことに関し、韓国政府関係者は9日、北朝鮮が北西部・東倉里(トンチャンリ)の「西海衛星発射場」で「一連の(準備)活動をすべて中断しており、問題解決のための活動が活発に行われているもようだ」との情報を明らかにした。聯合ニュースが伝えた。
 
 「一連の事情」が具体的に何を指すのかは明らかにされていないが、発射台からのミサイル撤去は確認されておらず、関係国の間では、技術的なトラブルが起きたという見方や、ミサイルを発射台に設置後、朝鮮半島は寒波に見舞われており、冬場の酷寒や雪などの要因で誤作動を起こした可能性もあり、予想以上に発射準備に影響を与えているといった指摘されている。
 朝鮮中央通信によると、東倉里から約100キロ・メートル離れた平壌で5日に18センチの降雪を記録。北西部でもある程度の降雪があった模様で、米専門家らは大雪の影響を指摘している。
 だが、10~13日、発射場周辺は雨や雪は降らない見通しで、当初から天候の悪化も考慮して2週間近い発射予告期間が設けられていた。
 ラヂオプレス(東京)によると、朝鮮中央放送が9日正午の定時ニュースで伝えた天気予報で、発射場のある北西部・平安北道鉄山郡から北西約55キロに位置する同道新義州の10日の天気は「主に晴れ」。発射場から約100キロ・メートル離れた平壌の10日朝の気温を零下約15度と予報した。

 日本や米国、韓国、や中国などが発射阻止に向け圧力を加える動きを強めていた。これら国際社会の予想以上の厳しい反発を考慮した可能性もあり、関係国は慎重に情勢を分析している。

 韓国政府筋は「正確な原因はわからないが、北のこれまでの行動からみて、政治的というよりは、技術的な問題が発生したのではないかと推定される」と述べた。韓国の聯合ニュースは、消息筋の話として、「8日昼から異常な兆候があった」と伝えた。
 
 日本政府筋は、8日時点で、発射台に設置されている3段式ミサイル本体への燃料注入着手の動きがなく、10日発射の可能性は低くなったとの見方を示した。今回の発射そのものが見送られるとの観測も出ている。
 ただ、野田佳彦首相は9日朝、アメリカや韓国などとも連絡を取りながら情報収集を進めているが、今のところ国際機関に対する正式な発射延期の通報がないことなどから、「政府として延期をしたかどうかの確認はまだ固まっていない。万全の体制をしいていく」と述べ、10日以降、当初の予定どおりの日本領域落下に備えた自衛隊のミサイル防衛(MD)システムによる警戒・監視・迎撃態勢は解除せず、警戒を継続する考えを強調。政府は、総理大臣官邸に設置していた「情報連絡室」を9日午後1時に「官邸対策室」に格上げ設置した。
 また外務省でも、玄葉外務大臣を本部長とする緊急対策本部を立ち上げ、関係各国と連絡を取り合うなどして北朝鮮側の動向に関する情報収集や分析を続けている。

 米国は、米国防総省やCNNテレビによると、米海軍は、ミサイル発射に備え、ミサイル追跡能力のあるイージス駆逐艦「ベンフォルド」と「フィッツジェラルド」など4隻を西太平洋地域に展開させた。北朝鮮がミサイルを発射した場合、弾道解析などを通じて、ミサイル技術の進展度を分析するとみられる。ミサイル本体や破片が周辺国に落下する危険が高まった場合、迎撃も可能だという。
 韓国メディアによると、韓国軍もミサイルの発射ルートにあたる朝鮮半島西側の黄海にイージス艦2隻を展開。米韓連合軍司令部は、対北朝鮮監視レベルの「ウオッチコン」を1段階引き上げ、動向を注視している。

 情報元:日本経済新聞電子版、NHKニュース電子版、読売新聞電子版、msn産経ニュース、毎日jp

北ミサイル(3)17日より前に発射か 防衛相、自衛隊に「破壊措置命令」

 北朝鮮が、「今月10日から22日の間にロケットを使って人工衛星を打ち上げる」と称して事実上の長距離弾道ミサイルの打ち上げを発表してから1週間経過した。
 韓国政府の消息筋の話として7日、ミサイルはブースター(噴射装置)が3段目まで設置されて組み立て作業が完了し、発射場内にある地下燃料貯蔵所に燃料を注入している模様だと報じた。この消息筋は「現在の状況から推測すると、8日ごろにはミサイル(本体)への燃料注入作業が始まることもある」と語ったという。
 韓国の金星煥外交通商相は、「通常発射に必要な日数を逆算すれば、10日以前に全ての準備を完了できるとみられる」と述べた。

 日本政府筋は6日、「来週は北朝鮮の天候が安定しているようだ。金正日(キムジョンイル)総書記の一周忌にあたる17日より前に発射を成功させ、北朝鮮国内の体制固めにつなげようとする可能性が高い」と語り、来週中に発射される可能性が高いと分析していることがわかった。
 北朝鮮の故金正日総書記の専属料理人を務めていた藤本健二氏(仮名)は都内での記者会見で、「(金正日)将軍の命日の17日に打ち上げるのではないか」と述べた。

 17日発射であれば、日本は衆院選直後で政権与党が決まっても組閣までは至らず、政府の危機管理システムに空白が生じて安全保障機能不全が懸念される。

 北朝鮮が事実上のミサイルを発射すれば、沖縄本島の南西に位置する先島諸島の上空を通過するとみられる。
 森本防衛大臣は7日午前、防衛省・自衛隊の幹部による「防衛会議」を開いた。このあと、野田首相は、首相官邸で関係閣僚と安全保障会議を開き、北朝鮮のミサイルの一部などが日本の領土・領海に落下してくる場合、ミサイル防衛(MD)システムで迎撃する「破壊措置命令」を自衛隊に対して出した。
 森本防衛大臣は直ちに、自衛隊法に基づく破壊措置命令書に署名して正式に命令を出し、自衛隊は実際に落下があれば迎撃できるようになった。
 防衛省・自衛隊は命令をうけ、上空での迎撃に備えて海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した海上自衛隊のイージス艦3隻を東シナ海などに展開。沖縄県と首都圏の計7カ所に地上配備する航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の二段構えで着地前に撃ち落とす態勢を整え、万が一の事態に備えて迎撃準備を本格化させる。
 迎撃ミサイルの命中率について、4月のミサイル発射時、防衛省の渡辺副大臣(当時)は、「アメリカのデータを見ると、命中率は8割を超えると確信している」と述べている。
 また、4月の発射時と同様に、警察庁は、石垣島と宮古島に化学物質などを使ったテロに対応する専門部隊などで構成する特別派遣部隊を配備して警戒に当たると思われる。特別派遣部隊には、九州の各警察本部の機動隊や、日本では劇物に指定されている「ジメチルヒドラジン」がミサイルの燃料に使われる可能性があることから化学物質などを使ったテロの対応に当たる専門部隊も含まれる。
 また、沖縄県警察本部は4月と同様に、ヘリコプターを石垣島に待機させて、ミサイル発射の情報があれば、被害がないか上空から確認を行ったうえで、必要に応じて機動隊などを現場に派遣して住民を避難させるなどの対応を取ると思われる。
 以上、情報元はNHKニュース電子版、読売新聞電子版、msn産経ニュース。下図はmsn産経ニュースおよび毎日jp。
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 北朝鮮長距離弾道ミサイル射程(NHKニュース電子版、読売新聞電子版)
 北朝鮮が今月10日以降に発射を予告している事実上の長距離弾道ミサイルについて、韓国国防省の当局者は、ミサイルの推定目標射程は北朝鮮から米西海岸ロサンゼルスに到達する1万キロ以上の性能を持つとの分析結果を明らかにした。
 今回発射するミサイルは、4月に発射したのと同タイプの「銀河3号」。当局者は、ことし4月に発射されたミサイルのうち、1段目のブースターの燃焼時間を分析したところ約130秒で、3年前(2009年)に発射された「銀河2号(テポドン2)」(目標射程約6700キロ)の約112秒より18秒長かった推定されることを挙げて、射程距離が向上したと見ている。
 通常の3段式ミサイルで1段目のエンジンが130秒燃焼すれば、射程は1万キロが見込まれる。ただ、防衛省は、銀河2号も実際の飛行距離は3000キロ程度という。

北朝鮮ミサイルの信頼性 完成度は低い(msn産経ニュース)
 北朝鮮が4月に発射した長距離弾道ミサイルは発射直後から軌道を外れ、その完成度の低さを露呈した。同国は今月10~22日の間に予告した「衛星」打ち上げでも同じミサイル「銀河3号」を使うとしており、日本や韓国など予定飛行経路の周辺国を危険にさらしかねない。
 北朝鮮が衛星運搬ロケット「銀河3号」とするミサイルは2006年7月に初めて発射された「テポドン2号」が原型とされ、この際は数十秒後に空中爆発。09年4月には3段式にした改良型を発射、3千キロ以上飛行し太平洋上に落下した。同じ改良型を使った今年4月の発射を含めて3回中2回は完全な失敗に終わったことになる。北朝鮮は「信頼性と精密度を改善した」(朝鮮宇宙空間技術委員会)としている。しかし専門家の間では、国際社会の経済制裁で部品調達もままならないはずの北朝鮮が問題を完全に克服できたとすることには懐疑的な見方が多い。

北朝鮮:発射失敗のミサイル、外国技術導入で解決(毎日jp)
 韓国紙・朝鮮日報は、4月に行った事実上の長距離弾道ミサイル発射実験に失敗した北朝鮮が、ウクライナなど海外の技術や専門家の力を借り問題解決を図ろうとしていると報じた。
 韓国政府関係者の話として伝えた。最近も国籍不明のミサイル専門家が極秘訪朝したという。北朝鮮は外国の技術の導入でエンジンの推進力不足などの技術的問題をかなり解決。韓国政府当局も今回は成功する可能性が高まっているとみているという。
 ウクライナはソ連時代、大陸間弾道ミサイルの開発や生産の一大拠点。昨年7月、北朝鮮の工作員2人が燃料供給装置や液体燃料エンジン関連の極秘文書を入手しようとして逮捕され、懲役8年を宣告されたという。
 北朝鮮は4月の事実上の長距離弾道ミサイル発射では直後に空中爆発し、失敗を認めた。それから8カ月しかたっておらず、経済制裁で新たな部品の入手も難しく「本当に問題が解決したのかは疑問」との見方もある。
 これまで北朝鮮はイランやパキスタンと相互に技術移転を図って技術力を高めてきたとされるが、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の「遺訓」を忠実に実行するため、広く海外に技術や要員を求めている可能性がある。

破壊措置命令
 弾道ミサイルなどが日本に飛来する恐れがある場合、破壊するよう防衛相が自衛隊に命じること。自衛隊法82条で規定。弾道ミサイルなど飛来物の破壊措置として同条は、(1)日本に飛来する恐れがある場合、閣議決定で首相の承認を得て防衛相が自衛隊に命令(2)日本に飛来する恐れがあるか不明の場合でも、緊急対処要領(事態が急変して飛来するのに備え)に従って、あらかじめ防衛相が命令-の2通りの対応を規定している。実際に日本領土や領海に飛来すると判明した段階で迎撃を判断する。
 政府は平成21年4月に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際、日本上空を通過する飛翔体を打ち上げるのに備えミサイル防衛(MD)システムで迎撃するため、(2)のケースに基づき初めて破壊措置命令を発令したが、日本領空に飛来しなかったため、破壊しなかった。初めて発令した。
 

NASA 次の火星探査機8年後(2020年)打ち上げ 有人飛行に向け

 地球の隣の惑星、「火星」では、火星探査機「キュリオシティ」が生命の痕跡を求めて探査を続けている。「キュリオシティ」は重さ約1トンの6輪車。カメラやロボットアーム、大気や土を分析するためのさまざまな装置を備える。かつては温暖で水にあふれていたとみられる火星で、微生物などの生命が存在した証拠となる有機物を探している。
 米航空宇宙局(NASA)は4日、火星で活動中の「キュリオシティ」に続く新たな無人探査車を、2020年に打ち上げると発表した。2年後の2014年から新たな火星探査機の開発に着手し、2020年に打ち上げるとしている。
 開発費は15億ドル(日本円でおよそ1200億円)で、「キュリオシティ」の開発で製造された部品を最大限に活用するなどして開発費を抑えるとしていますが、どのような探査を行うかは今後決めたいとしている。
 欧州宇宙機関(ESA)などが進める複数の探査計画と併せ、30年代の実現を目指す火星への有人飛行につなげる構想だ。
 探査車の具体的な設計はこれからだが、8月の着陸成功に続いて順調に探査を続けているキュリオシティをベースに開発される見通し。母船がジェット噴射で降下しながら、ワイヤでつり下げた探査車をゆっくり降ろす着陸手法も引き続き採用されそうだ。図は左:読売新聞電子版、中:同(NASA想像図=共同)、右:msn産経ニュース(NASA想像図=共同)
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 NASAは13年に火星の上層大気を調べる探査機MAVENを、16年に火星の内部構造を調べる探査機インサイトを打ち上げる予定。16~18年に欧州宇宙機関ESAが実施を目指す別の探査計画と併せて詳細なデータを集め、有人飛行の具体的計画づくりに役立てる狙いだ。
 
「キュリオシティ」の探査では、火星にかつて川が流れていたことを示す有力な証拠が見つかるなど、世界的に20120928-603881-1-N高い評価が寄せられていて、NASAとしては、オバマ大統領が発表した2030年代半ばまでに火星に人類を送る目標に向けて、火星探査を重点的に行いたいとしている。
 左の写真は、火星の無人探査車キュリオシティーが発見した堆積岩。割れた断面に丸い砂利が見える(NASA提供)=共同、NASAは太古の川床の跡とみられると発表した。砂利は水に流されて丸くなったと考えられ、川が存在したことを示すと判断した。

 情報元:日本経済新聞電子版(写真とも)、NHKニュース電子版、

NASAが火星で炭素含む有機物検出 地球由来か 「生命の証拠」得られず

 11月下旬、米航空宇宙局(NASA)の無人火星探査車「キュリオシティ」が何らかの重大な新事実を発見し、NASAが近々発表するのではないかと、米ネットや一部メディアで話題になっていた。
 きっかけは、米公共ラジオ(NPR)が11月20日に放送したカリフォルニア工科大のジョン・グロチンガー教授のインタビュー。キュリオシティが取得した火星の土や気体のデータを分析している同教授は「とても興味深いデータが得られている。歴史書に残ることになるだろう」と語ったことによる。
 米航空宇宙局(NASA)は29日、8月に火星に着陸した無人探査車「キュリオシティー」のこれまでの分析では、現時点で(生命の痕跡となる)地表の土壌から炭素を含む有機物の証拠を見つけたわけではない」とする異例の発表をした。
 NASAは読売新聞の取材に対し、米太平洋時間12月3日朝(日本時間4日未明)にサンフランシスコの米地球物理学連合の学会会場で記者会見を開くことを認めたものの、「いくつかのうわさ話は明らかに過大評価。重大な新発見はまだない」とした。
 キュリオシティは8月に火星に着陸後、微生物などの生命が存在した証拠となりうる有機物の調査を主な目的にしている。11月上旬に採取した岩石の試料の組成を、内部の分析装置で調べていた。 

 米航空宇宙局(NASA)は12月3日、サンフランシスコの米地球物理学連合の学会会場の記者会見で、探査機「キュリオシティ」による火星の土の分析で、炭素を含むメタンの化合物が検出されたが、生命が存在した証拠とは考えられないと発表した。11月にメディアで期待されていた大発見はなかった。
 ロックネストと名付けた場所で採取した土を分析すると、塩素とメタンが結び付いた化合物が見つかった。チームが詳しく調べたが、火星にもともとあった炭素との証拠は見つからなかった。
 NASAは探査機と一緒に地球から運ばれたわずかな炭素が、分析装置の熱で反応してメタンになった可能性があると結論付けた。
 炭素は生命の存在にとって欠かせない要素の1つで、炭素を含む有機物が火星で見つかれば生命の痕跡とも考えられるが、プロジェクトに参加する科学者は、この会見で「炭素が見つかったから生命が存在するとは言えない」と述べた。さらに水も必要だとし、硫黄や酸素、リンや窒素など他の要素も生命を形作る上で不可欠だと指摘した。
 チームの研究者は「キュリオシティのミドルネームは“忍耐”だ。今後も探査を続ける」と話している。
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 情報元:読売新聞電子版、asahi.com、日本経済新聞電子版、ロイター、msn産経ニュース

最古の恐竜か 2億4300万年前 アフリカで80年前発見の骨

 東アフリカのタンザニアで80年ほど前に見つかった動物の骨の化石が、約2億4300万年前と最も古い恐竜の可能性があると米ワシントン大のチームが4日発表した。
 体長2~3メートル、体重20~60キロで、長い尾を備えていたと推定される。初期の恐竜に特徴的な急速な成長を示す骨の構造が見られた。
 本当に恐竜なら、これまで最古とされてきたエオラプトルなどより1000万~1500万年早く地上に現れたことになる。
 化石は英ケンブリッジ大の研究者が1930年代にタンザニアで発掘したが、論文発表されず博物館に収められたままだった。
mds12120517280002-n1 チームは「ニャササウルス・パリントニ」と名付けた。ただ上腕と脊椎の一部しかないため、恐竜と断定するには決定的な証拠が足りない。チームは「最古の恐竜でないとしても、さらに古い爬虫類との間をつなぐ貴重な存在だろう」とみている。左図は最古の恐竜の可能性がある「ニャササウルス・パリントニ」の想像図=ロンドン自然史博物館提供・共同(日本経済新聞、NHKニュース)。

情報元:日本経済新聞電子版、NHKニュース電子版(いずれも共同通信社配信)

参考:エオラプトル
 
エオラプトル は中生代三畳紀後期(約2億2,8000万年前)に生息していた最古の恐竜のひとつ。現在知られている恐竜の中でも最も原始的だと考えられ、恐竜に含めない研究者もいる。恐竜時代の黎明期に存在したことから名前は夜明けの泥棒という意味を持つ。体長約1メートル。小型で軽量な体躯。既に中空の骨を持っていた。頭骨は細長く、顎には多数の歯があった。歯の形態は特殊化しており、顎の前方の歯は古竜脚類とよく似た木の葉形、後方の歯は獣脚類特有のカーブした形になっていた。前肢は短く、指は五本あった。しかし、このうち2本は退縮しつつある(Wikipedia)。
 肉食の原始的な恐竜で、ほぼ完全な形で見つかっている。この恐竜の頭骨は、ほかの恐竜にみられない原始的な形をしていて、体の骨は獣脚類の特徴を示している。上顎後方の歯は鋸歯があり、前上顎歯と前方の上顎歯は、葉状の形をしている(恐竜図鑑 Weblio辞書)。
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北朝鮮ミサイル発射(2)発射準備完了、17日午前7時から同8時半の間に発射か 衆院選翌日発射の危機管理態勢に危機 

 朝鮮中央通信が伝えたところによると、北朝鮮の宇宙空間技術委員会報道官は12月1日夕方、今月10日~22日の間に北西部・東倉里(トンチャンリ)の西海衛星発射場から、地球観測衛星「光明星3号」を運搬ロケット「銀河3号」で打ち上げるとの談話を発表した。北朝鮮が言うところの「人工衛星発射」は事実上の「長距離弾道ミサイル」の発射であって、ことし4月にこのミサイル発射に失敗しており、改めて発射に踏み切ることを決めたものとみられる。
 報道官の談話によれば、「ことし4月の衛星の打ち上げで明らかになった欠陥を分析し、信頼性と精密度を改善し、打ち上げの準備を終えた」としたうえで、「今月10日から22日の間に地球観測衛星『クァンミョンソン3号』の2号機を積んだロケットを北西部にある発射場から打ち上げる。今回の衛星の打ち上げは強盛国家の建設に拍車をかけている国民を力強く鼓舞するもので、われわれの宇宙技術を新たな段階に引き上げる重要な機会となる」としている。
 北朝鮮が設定した今月10日から22日のうち、17日はキム・ジョンイル総書記の死去から1年となるほか、16日には日本で衆議院選挙が、また19日には韓国で大統領選挙が行われる。
 北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の威光と軍事力を国内外に誇示し、内部の求心力を高めるための絶好のタイミングを狙ったと見られる。
 今回のミサイル発射(10日から22日予告)は、日本政府の事実上の政治空白期(衆院解散・16日投開票)にあたり、最悪、金正日(キム・ジョンイル)総書記の命日である17日発射となれば、発射時の国防に関する政府の防衛関連指揮権者が曖昧模糊とした状況下となって、日本国民の人命と国土を与る日米安全保障と日米防衛軍事関係各省の緊密な連携が危惧されるところだ。
 4月の北朝鮮ミサイル発射では、日本政府の早期情報把握態勢と情報伝達態勢(全国瞬時警報システム=Jアラートやエムネット)がまったく機能せず、当時の田中直紀(無知・無能)防衛相が指揮するPAC3やイージス艦による迎撃態勢などに未熟さを露呈し、日本側の防衛システムの欠陥を国内外にさらすという醜態を演じた。
 今回は、政権交代の狭間での発射であり日本の防衛態勢は、より難しい局面を迎えている。
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  打ち上げ予告発表から5日経って、発射準備作業の進捗状況と発射日時と飛行経路がかなり明確になってきた。
発射準備作業の進捗状況
 韓国政府関係者は5日、10~22日の間に発射を予告している長距離弾道ミサイルのブースター(噴射装置)が、3段式のミサイルすべてが発射台に据え付けられ、装着作業が完了したとみていることを明らかにした。3段式とみられるミサイルの組み立ては北西部東倉里(トンチャンリ)の発射台上で直立した状態で進めらた。
 ミサイルの組み立て作業は2日に始まったとみられ、3日には1段目、4日には2段目までの設置が把握されていた。5日、3段目の設置も完了。発射台付近で発射準備に当たっていた作業員の一部が既に撤収。8-9日までに、技術上の点検を終えてミサイルを周囲から支える構造物が設置され、地下にあるとされる施設からの燃料注入用ケーブルがミサイルに接続される。燃料注入には数日かかるとみられ、その後の点検を経て、発射準備が最終的に整う。報道では10-12日に発射する可能性が高いとの見通しを伝えている。
 韓国国防省は発射場周辺の動静を監視するため、4日に24時間態勢の危機管理チームを立ち上げた。ミサイルが軌道を外れて韓国側に落ちる危険性を考慮し、ミサイルの配備も検討しているという。
発射日時
 北朝鮮の発射予告期間は10日~22日の午前7時~正午。韓国の聯合ニュースは「準備は予想より早く進んでおり、予告期間中の早い時期10-12日に発射が強行される」との観測を伝えた。
 いっぽう、北朝鮮関係筋は、事実上の長距離弾道ミサイルの発射実験を「現地時間(日本時間も同じ)17日午前7時から同8時半の間に予定している」と語った。17日は金正日総書記の死去から1年。北朝鮮は同書記長の死亡時間を午前8時半と発表している。
予想飛行経路
 
防衛省によると、北朝鮮は1日、発射に関連した航空関係者向けの情報を発信し、発射場所や部品が落下するおそれがある海域について公表した。
 北朝鮮が人工衛星と称するは長距離弾道ミサイルは、北朝鮮北西部の東倉里(トンチャンリ)発射場から南の方角に打ち上げられ、その後、1段目が韓国の西沖の黄海に、2段目がフィリピンの東沖の太平洋に落下する見込みだとしている。北朝鮮北西部発射場から日本の南西諸島上空を通過して南方に向かう経路。
 北朝鮮は、切り離し後の1段目、2段目のほか、「衛星」を保護するカバー「フェアリング」の落下予定海域3カ所と部品の一部が韓国の南西沖に落下すると通告している。失敗した4月のミサイル発射前の予告では、カバーの落下予定海域は含まれていなかった。北朝鮮はカバーの落下地域を今回初めて指定したことには、衛星搭載による平和利用だと強調する狙いがあるとみられる。
 北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会の報道官は1日の談話で「ロケットの残骸が周辺国に影響を及ぼさないよう飛行軌道を安全に設定した」と主張。
 この情報をもとに、防衛省が飛行コースを推定した結果、事実上のミサイルは沖縄県の先島諸島付近の上空を飛行するとみられるという。
 韓国国土海洋省は3日、北朝鮮が長距離弾道ミサイル発射予告について関係国に伝えた飛行経路を発表した。それによると、北朝鮮北西部の東倉里(トンチャンリ)から南方に飛び、1段目は韓国全羅北道の西方沖の黄海、「衛星」を保護するカバーが済州島西方沖に落下する。日本の南西諸島上空を通過してフィリピン沖に2段目のブースターが落下する。1段目は韓国南西部の辺山半島の西約140キロ付近の黄海上に、2段目はフィリピンの東約136キロ付近の海上に落ちる可能性が高いとしている。
 4月の予定経路とほぼ同じ軌道を描くことになる。ただ、2段目の落下予想海域の範囲は南北方向に大幅に縮小された。
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日本政府の迎撃態勢
 政府は北朝鮮による事実上のミサイル発射の発表を受け、野田総理大臣が1日夜、総理大臣公邸で藤村官房長官や玄葉外務大臣、それに森本防衛大臣ら関係閣僚と対応を協議し、関係省庁で情報の収集や分析に万全を期すことや、アメリカや中国などの関係国と連携し北朝鮮が発射を行わないよう強く自制を求めること、それに、不測の事態に備えるなど、国民の安全、安心に万全を期するよう指示した。これを受けて防衛省・自衛隊の幹部らによる「防衛会議」を開き、森本防衛大臣は、発射が強行されて万が一、部品などが日本の国土・領海に落下する場合に備えて迎撃ミサイルなどを配備するため、「破壊措置準備命令」を自衛隊に出した。自衛隊は、破壊措置準備命令が出されたことを受けて、迎撃ミサイル部隊を沖縄県や首都圏などに派遣する方向で準備を開始した。派遣される海上自衛隊のイージス艦と航空自衛隊の迎撃ミサイルPAC3は、イージス艦を日本の周辺海域に、PAC3の部隊を沖縄県や首都圏に派遣する方向で準備を進めている。イージス艦は、高性能レーダーで大気圏外を飛行するミサイルを追尾し、万が一、日本国内に落下するおそれがある場合、SM3と呼ばれる迎撃ミサイルで撃ち落とす能力がある。また、迎撃ミサイルPAC3は、地上近くで撃ち落とす。
 4月のミサイル発射では、PAC3をミサイルの経路下にある沖縄県の那覇市、南城市、石垣島、宮古島のほか、経路がそれた場合に首都圏を守るため防衛省本省のある市ケ谷や朝霞の駐屯地、習志野演習場にも置いた。海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦は日本海に1隻、沖縄周辺海域に2隻を展開した。
 政府は2日、7日にも安全保障会議を招集し、日本領域に落下する事態に備えて森本敏防衛相が自衛隊に迎撃のための「破壊措置命令」を出す方向で調整に入った。
 地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を積んだ海上自衛隊の輸送艦「くにさき」が3日朝、配備先の沖縄県に向け海上自衛隊呉基地(広島県呉市)を出港した。輸送艦には各地の航空自衛隊基地から運ばれた発射機やレーダーなどが搭載され、沖縄県内の数カ所に配置される予定。
 森本大臣は、ミサイルの発射への備えについて「今回、北朝鮮が発表している弾道ミサイルの経路を推論した時、4月の発射と同じ方角、同様の弾道を経由すると考えられるのでおおむね同様の対応を取りたい」と述べた。 PK2012032002100021_size0
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警戒監視の態勢、イージス艦の配備海域と情報網
 防衛省は4月のミサイル発射時、レーダーを備えたイージス艦を、日本海や沖縄周辺の東シナ海に展開したが、ミサイル迎撃を優先して黄海への配備を見送った。しかし、4月13日の発射時の情報把握が不完全だったため、省内に検証チーム(当時のチーム長・志方防衛相補佐官)を設置。内閣官房などと調整しながら検証を進め、4月28日、今後は黄海の公海上に配備を検討する方針に転換している。朝日新聞が5月30日に報道した。防衛省は当時、まだ作業の段階で、朝日新聞の報道内容については回答できないとしていた。
 黄海は「発射地点の周辺海域」に属し、黄海にイージス艦を配備することで北朝鮮から発射されるミサイルの早期探知が可能になるという。防衛省関係者は当時、朝日新聞の報道内容は事実だとし、「中国との関係を考慮し、防衛省は中国を刺激しない形で自衛隊が黄海海上にイージス艦を配備できるよう、外務省を通じて中国と交渉している可能性がある。それが報告書をまだ公開できない理由の一つかもしれない」と語った。黄海への艦船派遣をめぐっては、北朝鮮による韓国・大延坪島(テヨンピョンド)砲撃事件のあった2年前、中国が米韓の合同軍事演習に反発し、米韓が黄海南方の展開にとどめた経緯がある。
 中国は黄海を自国の領海のように考え、他の国の軍艦が進出することに反発している。そのうえ現時点で、尖閣国有化問題がある。また、韓国とは竹島領有権問題がある。竹島問題が浮上する前の6月の時点では、朝鮮日報(6月4日)によると、韓国政府は日本のイージス艦の黄海派遣を事実上容認している。同紙によると、韓国政府が、国民の反感があることを十分認識しながらも、有事の際に黄海に日本の艦艇が配備されることを問題視しないとの姿勢を示したことは、韓半島(朝鮮半島)で突発的な事態が発生した場合、中国による黄海の掌握を牽制し、韓米両国による黄海での活動の機会を最大限確保するという戦略的な判断が背景にあるとみられる。
 今回、海上自衛隊のイージス艦を黄海に配備することが可能かどうか。中国と韓国の出方はどうだろうか。これについて、当初防衛省は、イージス艦を、発射地点により近い黄海に展開することを検討してきたが、自衛隊の活動範囲の拡大を警戒する中国や韓国の反発が予想されることなどから、展開は見送る方向という。
 外務省は4日から6日にかけて、杉山アジア大洋州局長を米国と中国に派遣した。米国では日米韓3カ国の連携を確認し、6日の中国側との会談では北朝鮮に自制を促すよう求める見通しというが当然、イージス艦の配備についての日本側の説明と協議が行われることだろう。
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 黄海にイージス艦を配備できないとなると、政府は、前回と同様の事態(ミサイル発射時の探知ができないという事態)が起きることも想定し、自衛隊のレーダーで確認できない場合でも、アメリカ軍の早期警戒衛星(SEW)からの情報があれば、発射に関する情報を「J-ALERT=全国瞬時警報システム」などを通じて国民に提供する方向で調整している。
 北朝鮮の事実上のミサイルの発射を巡っては、北朝鮮が4月に発射した際は、約8分後に空中爆発し黄海に落下した。日本のレーダーが届かない韓国沖でミサイルの航跡が途絶えたため、自衛隊のイージス艦や地上のレーダーに映らなかった。米軍の早期警戒衛星(SEW)は発射を確認し約2分後には防衛省に伝わっていたが、防衛省の中央指揮所では航跡情報が更新されず、日本独自の情報による確認にこだわったため情報が錯そうし、発表が遅れた。
 また、4月の発射では「日本の領土に来ない以上、音声で伝えて混乱を招くべきではない」(政府関係者)との判断から、全国瞬時警報システム(Jアラート)を使わなかったが、今回はJアラートの使用も検討するという。
 
野田首相の動き
 16日の衆院選で民主党の劣勢が伝えられる中、野田佳彦首相は1日、弾道ミサイル発射予告に迅速な対応をみせた。先の米国大統領選で、劣勢だったオバマ大統領が折から米北東部ニュージャージー州に上陸した大型の温帯低気圧「サンディ」への対応が国民に評価されて大統領選に勝利したことを踏まえて、衆院選を前に危機管理に万全を期すことで、形勢を逆転させる好機とみたのだろう。
 今年4月のミサイル発射では国民への情報公表が遅れたが、同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかなかった。今回は予告当日に迅速に破壊措置準備命令を発出し、詳細な命令内容も公表した。
 危機管理の空白を防ぐため、野田佳彦首相は「危機管理に万全を期す。基本的に遊説などはやるが、必要に応じて官邸にとどまることもある」と衆院選の遊説取りやめも検討するという。投開票日まで発射が行われなければ、その間は官邸に留まらざるを得ないからだ。
 首相は「少なくとも全国100カ所以上で街頭に立ち、直接国民の皆さまに訴えたい」と全国遊説に意欲を示していたが、予定を変更して危機管理対応に専念することで国民の支持を得ようという魂胆がちらついている。

 また、野田総理大臣は、今月5日から中国・北京で開催が予定されていた日朝の局長級による政府間協議を延期することを北朝鮮側に伝えた。

情報元:読売新聞電子版、msn産経二ユース、asahi.com、日本経済新聞電子版、NHKニュース電子版 

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