2013年05月

日本ダービーで500円が27万円に! オヨヨ、ジェジェジェ!

 しばらく遠ざかっていた競馬。JRAのインターネット投票を1年1回はやらないと権利を失うという理由で、東京競馬場で開催された日本ダービーをちょっと2000円で3枚買ったら3連単の1枚(500円買い)が当たって27万円余戻ってきた。久しぶりの大型万馬券GET!
 25年ほど前は万馬券をしばしば当てたものの、年間トータルではその何十倍もの金を馬場に溶かしてしまい、ついに経済的に競馬から遠ざかざるを得ない結末を迎えたのが15年前のこと。
 今日は朝の散歩のときから何となく日本ダービーで万馬券に当たりそうな気がしていた。何の根拠もないが、人気の皐月賞馬ロゴタイプ(C・デムーロ騎手)は馬群に沈み、武豊騎手と福永祐一騎手の馬で決まりそうな気がしてならなかった。競馬を1年あまりやっていなかったので馬名をみてもピンとこないのは当然。馬柱の戦績をみても解析するヤマカンも失せていた。
 昨日のスポーツ新聞に載っていた武豊と福永祐一の日本ダービーへの意気込みのコメントが妙に気がかりだったのでこの2頭の馬連を買った。さらに、武がそろそろダービーを制覇するのではないかという予感と、3連単が万馬券になるのではという予感で、武が騎乗する馬①を頭に福永騎乗の馬⑨、そしてまったく何の根拠もなく③の馬の①-⑨ー③の3連単馬券500円をインターネット投票して散髪に行った。帰宅してJRAのホームページで自らの口座の残金をみたら27万円余増えていた。予期どおりの結果。万馬券が当たるのはまったく根拠がない馬券の買い方だからと昔の自己流セオリーを思い出した。ちなみに①-⑨の馬連馬券は当然当たっていると思っていたら10Rを11Rに打ち間違って投票していた。4850円の儲け損ねであったが、これも昔よくやったレース間違いの失敗である。
 しかし、本日(月)の東証株式市場の株価が気になって万馬券を当てた喜びはまったくない。海外のヘッジファンドの売り攻勢次第では、拙庵の保有株の評価額が今日の勝ち金が一瞬のうちに吹き飛んでしまうほど減額となるから・・・。この予期は当たって欲しくないが、多分6月末まではヘッジファンドの売り浴びせで下がり続けるであろう。

第80回 東京優駿(日本ダービー)JRAホームページ
2013年5月26日(日) 2回東京12日 発走 15:40 天候:晴  芝:良
サラ系3歳 2400m 芝・左  (国際)牡・牝(指定)オープン 定量

レース展開(情報元:サンスポ、スポニチ、スポーツナビ)
 第80回日本ダービー=東京優駿=(G1、芝2400メートル・晴良18頭)は26日、東京競馬場10Rで行われ、  武豊騎手騎乗の1番人気、キズナ(牡3=佐々木厩舎、父ディープインパクト、母キャットクイル)が、勝ち時計2分24秒3で優勝した。後方3番手の位置取りから直線大外を豪快に伸び、ゴール手前で2着エピファネイアを鮮やかに差し切り。
 一方、ゴール前で大逆転を許した福永祐一騎乗の3番人気エピファネイア(牡3=栗東・角居厩舎)は、半馬身差の悔しい2着惜敗。道中は中団よりやや後方の内側。最後の直線で馬場の真ん中に持ち出し、残り100メートルを過ぎて先頭に立ったが、ゴール寸前でキズナの強襲に屈した。
 さらに1馬身1/4差の3着には勝浦正樹騎乗の8番人気アポロソニック(牡3=美浦・堀井厩舎)が入線。なお、2番人気の皐月賞馬ロゴタイプ(牡3=美浦・田中剛厩舎、C・デムーロ騎乗)は好スタートから4、5番手を進み、最後の直線半ばで仕掛けられたが、持ち味の末脚を十分には発揮できず、3着からハナ+ハナ差遅れの5着に敗れ、史上23頭目の春クラシック2冠制覇を逃した。

80ダービー

     
      

ついに、ドル・円 100円を超えた

 9日午後の(日本時間10日午前3時)のNY外国為替市場の場中で、円相場が下げに転じ、ついに、ドル・円が100円を超えた。その後急上昇(円安)で推移している。材料は、週間の米新規失業保険申請件数が約5年半ぶりの低水準となったこと。08年1月以来、約5年4カ月ぶりの低水準となった。労働市場の改善傾向が改めて確認されたことで徐々に円売り・ドル買い基調が強まった。
ユーロはドルに対して下落。予想を下回るスペイン国債入札などがユーロ売りにつながっている。ユーロ・円は131円を超えている。
 
 100円台を付けるのは2009年4月以来、約4年1か月ぶりとなる。

yen_chart_L 市場関係者は「円相場が節目とされた1ドル=100円台まで値下がりしたことでさらに円安が進むという見方が広がっている」と話している。

 日本時間3時10分現在、ドル円は100円60銭台で推移している。ユーロ円は131円60銭台で推移している。

 日本経済新聞電子版速報によると、
 市場では「1ドル=99円50銭の節目を上回ったことで、損失限定目的の円売り・ドル買いが一段と入った」(邦銀の為替トレーダー)との指摘があった。日銀の大規模な金融緩和を背景に円の先安観も強く、断続的な売りが出ている。

朝日デジタルによると、
 「安全資産とされる円を手放し、リスクを取る動きを後押しした」(大手証券)という。日本銀行は、26日に出す「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で物価上昇率の見通しを上方修正する方向。「黒田緩和」を後押しする動きだとして、市場では、現状の円安傾向が続くとの見方が強い。
9日午後のニューヨーク外国為替市場で円相場が下げに転じ、対ドルで一時1ドル=100円50銭近辺を付けた。節目の100円を割り込むのは2009年4月14日以来、約4年1カ月ぶり。朝方に発表された週間の新規失業保険申請件数が前週比で市場予想に反して減少。08年1月以来、約5年4カ月ぶりの低水準となった。労働市場の改善傾向が改めて確認されたことで徐々に円売り・ドル買い基調が強まった。

NHKニュースは、1ドル=100円までの経緯をつぎのように報じている。
  ギリシャの財政危機をきっかけに起きたヨーロッパの信用不安が深刻さを増した2011年には一段と円高が進み、この年の10月には、1ドル=75円32銭をつけて最高値を記録した。
円高の流れが変わったのは、去年11月の衆議院の解散がきっかけであった。
大胆な金融緩和を政権公約に掲げる安倍総裁率いる自民党が政権を取れば、日銀は一段の金融緩和に踏み切るという思惑が広がり、急速に円が売られた。
安倍内閣が発足した後のことし1月には、2年7か月ぶりに1ドル=90円台まで値下がり。
積極的な金融緩和論者として知られた黒田東彦氏が日銀の総裁に就任し、初めて開かれた先月4日の金融政策決定会合で、市場の予想を超える大規模な金融緩和策が打ち出され、円を売る動きが一段と加速した。
その後、円が買い戻される局面もあったが、今月3日に発表されたアメリカの先月の雇用統計の内容が市場の予想よりよかったことで円売りドル買いの動きが再び強まった。
そして円相場は9日の海外市場で、2009年4月14日以来、およそ4年1か月ぶりに1ドル=100円台に値下がりしました。








ゴールデンウイーク後半も山岳遭難事故が相次ぐ(5月7日更新) 

 ゴールデンウイーク前半に続いて後半も、長野県ほかで雪山山岳遭難事故が多発し、遭難死亡事故が相次いでいる。とくに、北アルプスなど峻険な山岳がある長野県内では、遭難死した登山者は合わせて9人となった。
  NHKニュースによると、6日までの大型連休の期間中に起きた山の事故は、雪崩に巻き込まれたり、斜面を滑り落ちたりする山の事故は全国で67件発生し、死亡した人は15人、行方不明者は1人の合計16人となっているという。長野県は27件で都道府県別では事故の件数が最も多かった。次いで、岐阜県の7件、新潟県と埼玉県の6件、静岡県の5件などとなっている。年齢別では、死亡者と行方不明者はあわせて、40歳以上が15人と全体の9割以上を占めているという。

(1)78歳スキーで遭難か…秋田・数日間連絡取れず
 5月2日午前8時40分頃、秋田県北秋田市の森吉山阿仁スキー場の管理者から「数日間、駐車している車がある」と、北秋田署に届け出があった。
 車を所有する同市男性(78)は4月29日午前9時頃、「阿仁スキー場にスキーに行く」と家族に伝えて外出。家族は泊まりがけで出かけたと思いこんでいたが、その後、連絡が取れなくなっている。同署は車内にスキー用具がないことから、男性がスキー場で遭難した可能性もあるとみて、午後から市消防本部などと共に約40人態勢で捜索。吹雪で視界が悪く、発見できなかった。
 (情報元:読売新聞、毎日新聞、47News)
(2)北アルプス・鹿島槍ケ岳 遭難した山スキー男性(62)発見 女性(44)遭難救助
 大町市の北アルプス・鹿島槍ヶ岳では、5日午前8時半すぎ、男性が雪に埋もれ、意識のない状態で倒れているのが見つかった。県警は、6日に救助に向かうとともに、先月登山に出かけたまま行方が分からなくなっている埼玉県和光市の62歳の男性の可能性があるとみて、確認を進めることにしている。
鹿島槍・爺ヶ岳     ・冷池山荘 5月2日午後4時半ごろ、長野県大町市の北アルプス鹿島槍ケ岳(2889メートルメートル)に山スキーに向かった埼玉県和光市の男性(62)と連絡が取れないと、男性の家族から通報があった。
 同署によると、4月28日に1人で大町市の登山口から1泊2日の日程で入山し、山小屋に宿泊。29日朝に山小屋を出発して以降、連絡が取れていない。男性が家に残していたメモによると、29日に下山する予定だった。家族が2日、埼玉県警に届け出た。
 3日から県警ヘリが捜索。5日午前8時40分、人が倒れているのを登山者が見つけて通報。県警ヘリが出動したが、落石や雪崩の危険が高いと判断、6日救助を試みる。大町署は4月28日に入山し不明になった埼玉県和光市の男性(62)の可能性があるとみている。
 また、5日鹿島槍ケ岳では、兵庫県尼崎市の女性(44)が滑落。県警ヘリが救助し命に別条はない。
写真、中央と右の二つの頂上(双耳峰)が鹿島槍。
(情報元:東京新聞、msn産経ニュース、信濃毎日新聞、写真は冷池山荘・ 種池山荘・ 新越山荘WEBサイト)
(3)北穂高岳で登山者滑落、4人(50~60歳代)が骨折など重傷、遭難高校生(16)を救助
 4日、長野県の北アルプスの北穂高岳(3106メートル)で、登山中の愛知県と東京の男女4人が雪の斜面を滑落して、1人が大けがをしたが、全員ヘリコプターで救助され、命に別状はないという。
 4日午前7時35分頃、長野県と岐阜県にまたがる北アルプス・北穂高岳(3106メートル)で、複数の登山者が雪の斜面を滑落するのを、近くにいた登山者が目撃して、「北穂高沢で登山者らが滑落した」と110番があった。
 午前9時10分頃、長野県警ヘリが救助に向かい、山の斜面に倒れている4人を発見、同県松本市の病院に搬送した。
 県警によると、滑落したのは愛知県と東京から訪れていた50~60歳代の男性3人と女性1人の合わせて4人。一緒に登山をしていた愛知県の男女2人が標高2800メートル付近の雪の斜面で休憩している途中に何らかの原因で滑落し、下にいた別の2人に接触、雪の斜面を数メートルから数百メートル滑落したと見られる。
 県警松本署の発表によると、4人は胸や手首の骨を折るなど重傷を負っているが、命に別条はないという。

 また、北穂高岳へ続く稜線(りょうせん)上で4日に遭難した三重県四日市市の男子高校生(16)は5日、県警ヘリなどが救助。けがはなかった。
(情報元: 読売新聞、NHKニュース)
(4)北アルプス・立山連峰で男性(58)滑落死
 富山県立山町の北アルプス・立山連峰富士ノ折立(2999メートル)で4日午後に尾根付近から男性が滑落し立山た事故で、富山県警山岳警備隊は5日朝、尾根から約240メートル下の北東側斜面・内蔵助(くらのすけ)谷(標高約2750メートル)付近の雪上でうつぶせに倒れている男性の遺体を発見し、県警ヘリで県警上市署に収容した。
 4日午後0時半すぎ、北アルプス立山連峰の標高2999メートルにある「富士ノ折立」付近で、「先を歩いていた仲間が滑落した」と、6人のグループで登山をしていた人から携帯電話で通報があり、富山県警山岳警備隊が救助に向かった。県警山岳警備隊員が周囲を捜索したが、現場付近は吹雪による視界不良のため発見できず、5日早朝からヘリコプターと山岳警備隊が捜索を再開していた。
 上市署によると、滑落したのは福岡県男性(58)で、仲間と共に、3日に北アルプスの室堂に入り、5日に下山する日程で北アルプスを訪れていた。男性は登山ルートを捜すため仲間より先に歩いていて尾根付近から約240メートル下に落ちたとみられる。検視の結果、死因は低体温症だった。
 富士ノ折立から南西におよそ2キロのところにある山小屋の人によると、4日正午ごろは湿った雪が降っていて、ガスで見通しも足場も悪かったという。
(情報元:NHKニュース、時事通信、日テレ、読売新聞 写真は4fortravel.jp立山黒部旅行 クチコミガイド)
(5)北アルプス・爺ヶ岳(2670メートル)南尾根で男性(55歳)が滑落死
 5日午後、長野県大町市の北アルプス・爺ヶ岳(2670メートル)南尾根で男性が滑落し、死亡した。県警大町署は千葉県男性(55)とみて身元を調べている。
鹿島槍・爺ヶ岳     ・冷池山荘 長野県大町市の北アルプス・爺ヶ岳では、5日午後3時半ごろ、男性が滑落したと別の登山者から警察に通報があり、男性は県のヘリコプターで病院に運ばれたが、死亡が確認された。
 大町署によると、死亡した男性は仲間と2人で下山する最中に滑落したとみられ、所持品などから千葉県市原市の男性(55歳)とみて、確認を進めている。
 爺ケ岳ではまた、4日に山スキー中の神奈川県伊勢原市の男性(38)が転倒、左肩を脱臼し、5日に県消防防災ヘリが救助した。
 写真手前のピークが爺ヶ岳。
(情報元:読売新聞、信濃毎日新聞、NHKニュース、日本経済新聞、写真は冷池山荘・ 種池山荘・ 新越山荘WEBサイト)
(6)中央アルプス・宝剣岳(2931メートル)で男性が滑落死
 長野県上松町の中央アルプス・宝剣岳(2931メートル)では、午後1時半前、パトロールをしていた民間の山岳救助隊の隊員が北稜付近で登山中の男性が滑落したのを目撃し、警察に通報した。男性は警察のヘリコプターで松本市内の病院に運ばれたが、死亡が確認され、木曾署が身元の確認を進めている。
(情報元:読売新聞)、NHKニュース)
(7)富士山で男性1人が滑落死 また、25歳男性スノーボード中滑落 救助、自力下山
 富士山で遭難が相次ぎ、6合目付近で男性1人が死亡しているのが見つかったほか、スノーボードで下山していた男性が滑落し、肩にけがを負った。
 5月4日午前、富士山の6合目付近山梨県富士吉田市の富士山6合目付近の登山道から外れた沢で、男性が倒れているのを登山者が発見、110番した。静岡県警御殿場署員が救助に向かったが、男性は既に死亡していた。
 同署によると、男性はうつぶせで、雪に覆われた状態で倒れていた。アイゼンを装着するなど冬山装備を身に着けていた。付近で身元の特定につながる所持品は見つからなかったという。滑落したとみられる。現場は山梨県側とみられ、山梨県警が身元や死因を調べており、天候をみて5日にも遺体を収容する。
 また、4日午後3時すぎ、富士山に登り、スノーボードで下山していた男性から、「一緒にいた人が滑落して崖に落ちた」と通報があった。
 県警によると、滑落したのは横浜市の25歳の男性で、6合目付近から崖に落ちたが、午後5時半ごろ、警察の山岳救助隊に救助され、自分で歩いて下山した。
(情報元:読売新聞、NHKニュース、日本経済新聞、msn産経ニュース)
(8)長野県鬼面山(1889メートル)で小学3年女児(8)転落・重体
 長野県飯田市、豊丘村などにまたがる鬼面山(きめんざん)(1889メートル)で3日午後、山登りに来ていた同市の小学3年女児(8)が谷に転落した。登山道から約100メートル下の谷で長野県警ヘリに発見されたが、頭を強く打ち重体。発表によると、女児は父親らと計4人で下山中だった。
(情報元:読売新聞)
(9)中央アルプス空木岳(2864メートル)男性(71)滑落、さらに男性(49)滑落・救助
 中央アルプス空木岳(2864メートル)では5日午後、東京都男性(71)が滑落したと同行者が通報。6日に県消防防災ヘリなどが救助に向かう予定。空木岳では単独登山で下山中の飯田市の男性(49)が滑落し、同ヘリが救助。右足首にけがをした。
(10) 北アルプス奥穂高岳(3190メートル)で男性が落石遭難
 北アルプス奥穂高岳(3190メートル)では、栃木県足利市の無職男性が落石に遭った。
(11)中央アルプス池山尾根大地獄付近で男性(71)不明
 5日、中央アルプス池山尾根大地獄付近で、同行者が滑落したと110番があった。東京都の男性(71)と連絡が取れなくなっており、県警などが捜索する。

白馬岳大雪渓雪崩で行方不明男性2人のうち1人(50)の遺体発見

長野県・北アルプス白馬岳(2932メートル)の白馬大雪渓付近で、27日、大規模な雪崩が起きて女性(56)が死亡し、山口市の50歳と32歳の男性2人が行方不明になっている雪崩事故で、長野県警と地元の山岳遭難防止対策協会の計14人は29日朝から捜索を再開していたが、天候が崩れる見通しで雪崩の危険性が大きいため捜索活動は見合わせ、30日以降は通常のパトロールの範囲にとどめていたが、5日、不明男性のうちの1人(50歳)と思われる遺体発見。

  県警などによると、2人は26日に入山し、27日に下山するとの登山計画書が自宅にあった。雪崩は27日午前に発生。6人パーティーの4人が雪崩に巻き込まれ、うち3名は仲間が救助したが、残り1人の女性が死亡した。雪崩の現場からは50歳の男性の物とみられるリュックサックが見つかっている。

 このため、県警は男性2人も雪崩に巻き込まれたとみて、29日も午前7時すぎから警察官ら14人が現場に入って捜索を行った。県警などは同日の捜索で、デジタルカメラとサングラス、ピッケル、手袋を発見。デジカメは残っていた画像から2人の所持品とみられる。しかし、2人は見つからず、午後2時40分ごろに29日の捜索は打ち切られた。

 また、29日は2人が所属する山口県の宇部山岳会のメンバー4人も、放置されているとみられるテントの確認と回収のため、、29日午前10時ごろ長野県白馬村の猿倉登山口を出発した。白馬大雪渓の雪崩事故現場で、行方不明になっている男性2名のテントが見つかり、2人が所属する宇部山岳会のメンバーが回収した。宇部山岳会によると、テントは雪崩現場から登山口寄りに下った地点にあった。

 県警は、30日は天候が崩れる見通しで雪崩の危険性が大きいため捜索活動は見合わせ、以降も通常のパトロールの範囲にとどめる方針。

 県警によると、5月6日午前9時すぎ、長野県白馬村の北アルプス・白馬岳の白馬大雪渓で男性の遺体が見つかった。
 現場付近では、先月27日に起きた雪崩で山口市の50歳と32歳の男性2人の行方が分からなくなっていて、警察では、遺体は、体の特徴などから、このうちの50歳の男性とみて身元の確認を進めている。

情報元:NHKニュース電子版、msn産経ニュース
 

ゴールデンウィーク前半、北アルプス、八ケ岳、富士山で遭難事故相次ぐ 4人死亡2人不明(5月6日更新版) 

GW大型連休中の27日から28日にかけて、長野県の北アルプスや富士山などで高齢者の遭難事故が相次ぎ、4人が死亡、2人が行方不明となっている。平地ではのどかな春とはいえ、2000mから3000mの高山では厳冬。雪崩・滑落などに対する冬山登山の基本的な構えができていないことが遭難事故につながっている。

白馬岳大雪渓の雪崩 、他のパーティーの男性2人(50歳と32歳)も遭難か 
 長野県の北アルプス・白馬岳(2932メートル)の大雪渓で女性1人が死亡した雪崩事故現場で、県警大町署は28日、現場で他の遭難者の有無を確認していたところ、、死亡が確認された女性が発見された地点から約400メートル斜面を下った場所で、別のパーティーのものとみられるリュックサック一つなどを発見した。
 一方で、26日に白馬岳に登山に出かけ27日までの予定で男性2人で入山する、との登山計画書が自宅にあったが下山予定日の27日になっても戻らず、行方が分からなくなっていると、28日朝、山口市の50歳の男性の家族から長野県警に電話があり、リュックの特徴や中身から男性の所持品と判明した。
 大町署の発表によると、山口市の50歳と32歳の男性が一緒に26日に登山口から白馬岳に入ったが連絡が取れなくなって行方不明になっており、雪崩に巻き込まれて遭難した可能性があるとみている。同署は、さらに雪崩が起きる危険があるとして午後2時に捜索をいったん打ち切ったが、29日以降も捜索する予定。27日に雪崩に巻き込まれ、通報したパーティーの男性は「近くにほかのパーティーがいた」と話していた。
 大町署や長野県茅野市にある山岳気象専門の予報会社にると、北アルプス白馬岳にある白馬大雪渓付近では、26日から雪が降り続いていて、雪崩が起きた27日午前10時半ごろも、視界が30メートルほど先しか見えないほどふぶいていたという。

 県警によると、6日午前9時すぎ、長野県白馬村の北アルプス・白馬岳の白馬大雪渓で男性の遺体が見つかった。
 現場付近では、先月27日に起きた雪崩で山口市の50歳と32歳の男性2人の行方が分からなくなっていて、警察では、遺体は、体の特徴などから、このうちの50歳の男性とみて身元の確認を進めている。
八ヶ岳で男性1人(57)死亡 滑落か
 長野県・山梨県境の八ヶ岳連峰の赤岳(2899メートル)では、登山に訪れた東京の57歳の男性が下山予定日を過ぎても戻らず、長野県警のヘリが捜索したところ、28日午後2時すぎ、赤岳登山道から約400メートル下の立場沢(たつば)と呼ばれる沢で男性を見つけたが、その後、死亡が確認された。男性は全身を強く打っており、県警は、男性が登山道から滑落した可能性があるとみて、当時の状況を調べている。
 県警茅野署によると、男性は単独で26日、1泊2日で赤岳に登る予定で入山。同日夜は山小屋に宿泊し、27日に山小屋を出発後、下山予定日だった28日を過ぎても帰宅せず、行方不明になった。家族の届け出を受けて県警が捜索していた。
北ア・白馬杓子岳で男性1人(53)滑落死亡
 
長野・富山県境にある北アルプス白馬岳の隣の杓子岳(2812メートル)の杓子尾根では午後5時40分ごろ、長野県警大町署に、下山中の男性4人のパーティーから、「仲間1人が落ちた」と通報があった。県警ヘリで救助されたが病院で死亡が確認された。大町署は男性の身元確認を急いでいる。4人は27日から2泊3日の予定で登山していた。 
北ア・大喰岳で女性(52)滑落 岐阜県警が救助、重傷
 28日午後0時半ごろ、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス・大喰岳(3101メートル)の標高3千メートル付近で、女性(52)が稜線から滑落した。岐阜県警がヘリコプターで救助したが、左腕の骨などを折る重傷。高山署によると、女性は、登山中、岐阜県側に約50メートル滑落した。「凍った岩の上で足を滑らせた」と話している。滑落した当時、10~15メートルの風が吹いており、バランスを崩したとみられる。同行の男性(27)が近くの山荘に携帯電話で連絡した。二人は都・杉並区の山岳会の仲間。27日朝に入山し、大喰岳に登った後、槍ケ岳を目指す途中だった。
富士山で男性(53)死亡 滑落か
 
28日午前8時半ごろ、富士山の山梨県側の7合目付近で、「沢に男性が倒れている」と登山者から消防に通報があった。
 県警の捜索で山梨県側の7合目付近の吉田大沢(標高2740メートル)で男性(53歳)が倒れているのが見つかり、およそ1時間後にヘリコプターで富士山の病院に運ばれたが、全身を強く打ったような痕があり、まもなく死亡した。富士吉田署の調べでは、発見時は意識があったといい、発見直前に滑落した可能性が高いとみて、詳しい状況を調べている。27日に、1人で富士登山に行くと男性から家族に連絡があったという。
 県警によると、富士山の5合目より上には雪が残っていて、日陰などでは凍結しているところもあるという。
三重県・仙千代ケ峰(1100メートル)で男性(67)が26日から行方不明
北ア・奥穂高岳で男性が滑落し重体
 
29日午前、北アルプスの奥穂高岳で登山をしていた男性が岩場から滑落し、意識不明の重体になっている。29日午前9時45分頃、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス・奥穂高岳(3190メートル)で、標高2983メートル地点にある穂高岳山荘の従業員が、近くの岩場に男性が倒れているのを見つけ、「男性1人が岩場から転落した」と県警山岳警備隊に通報した
 県警の山岳警備隊が捜索したところ、標高2983メートルの場所にある山荘の南側の切り立った岩場で約30メートル下に男性1人が倒れているのが見つかりヘリコプターで救助したが、意識不明の重体。現場は登山者用の鎖やはしごがある場所で、目撃した登山者の話では、男性は1人で登山していておよそ30メートルほど滑落したという。男性(36)は、27日、妻(35)と長野県側から入山。この日は1人で奥穂高岳に登頂後、下山する予定だったという。
             ◇               ◇
GW登山「天候次第で冬山そのもの」 季節変わり目で雪崩多発 荒天時、慎重な判断を 
 今年もまた、大型連休中の白馬岳(白馬村・2932メートル)で登山事故が起きた。白馬岳山頂近くにある白馬山荘の話では、山荘周辺は26日午後から雪が降り、風速10〜15メートルの強風も吹く大荒れの状況。山荘のホームページに「猿倉からの大雪渓ルートの登山は、雪崩の危険もあり早朝から見合わせていただいています」と掲載していた。
 スタッフの奥田裕之さん(55)は「ブリザード状態でほとんど視界がなかった。風と雪で気温も低下し、登山環境としては非常に悪い状態」と話す。
 また村山岳遭難防止対策協会の降義道・救助隊長によると、雪崩が起きた大雪渓では26日から雪が降り続いていた。「雪崩が起きるのが当然の状況。そんな中を入っていくのは信じられない。冬山登山の基本的な構えができていない」と指摘する。(長野 毎日新聞 2013年04月28日) 

 ゴールデンウイーク中は登山者も増えるが、専門家らは「季節の変わり目で雪崩が発生しやすい」と危険性を指摘する。
 登山家の田部井淳子さんは「連休の時期は、寒くなったり暖かくなったりで、雪の締まり具合が変わりやすい。雪崩が起きやすく、判断が難しい季節だ」と警鐘を鳴らす。「より慎重に天気予報をチェックしたり、数日前からの積雪状況を確認したりして、時には登山をやめる心の余裕も必要だ」と話している。
 北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の降籏義道救助隊長は「雪崩の発生条件がすべてそろっていた」と話すのは26日から降り続いた雪が30~40センチほど積もっており、表層の雪が流れ落ちやすい状況だったという。降籏さんは「春山は天気が悪くなれば冬そのものだ」としている。(msn産経ニュース 2013年04月28日) 
 

長野県内での過去15年間の山岳遭難者数の推移(再送)

  ゴールデンウィーク後半も、北アルプスや中央アルプス、富士山などでは山岳遭難事故が相次いで発生している。遭難者の年齢は50歳以上が多い。
 雪の山岳登山の魅力は、一度登頂したら病み付きになるほどの達成感と感動を覚えるところにある。だから、若い頃からの登山愛好家の中にはは、50歳を超えても60歳を超えても70歳を超えても、毎年のように登頂を試みる人がいる。
 プロスキーヤーで冒険登山家の三浦雄一郎氏は、80歳で3度目のエベレスト登頂を目指している(現在、ネパールのベースキャンプ(標高5300メートル)に滞在中)。彼のエベレスト挑戦に鼓舞されて、高年齢の熟練登山者が北アルプスの雪深い山岳に挑戦するとしても、彼ほどの長期にわたる事前の訓練をしている人は稀だろう。自らの登山経験に過信した高年齢登山者が、遭難事故に遭遇しているのではなかろうか。彼らの遭難事故原因の大半が「滑落」と「転倒」であることが、そのように推測させる。
 昨年(平成24年)の長野県内山岳遭難事故では、全遭難者279人のうち「滑落」事故が84人、「転倒」事故が78人で、遭難様態のおよそ6割を占めている。

 長野県内での過去15年間の山岳遭難者数の推移
 
平成10年から昨年(平成24年)までの15年間の長野県内の遭難者数の統計値をグラフ化した。さらに、遭難者を50歳未満と50歳以上に分けてグラフ化した。
 この15年間で遭難者数は倍増(H10:121人、H24:251人)している。50歳未満の遭難者数は緩慢な増加であるが、50歳以上の遭難者数が3倍((H10:55人、H24:165人)に急増していることが顕著である。
 さらに、70歳以上の遭難者数が平成19年から急増し昨年(平成24年)は47人に達した。平成10年から13年のおよそ4倍から5倍である。それだけ70歳以上の登山者数が増えたのであろうが、遭難による70歳以上の死亡者が昨年は全死亡者の4分の1(42人のうち10人)を占めていることに驚きを禁じえない。年齢別遭難件数

















最新医学情報(12)高血圧症 長年の降圧剤服用でも効果が無い人「原発性アルドステロン症」の可能性 手術で血圧が正常値に。しかし・・・

 光風庵こと筆者は来年には70歳を向かえる。40歳を迎えてからというもの、あっという間に時が流れた感がする。これからも時の感覚的速度はますます加速するのだろうか。
 ある年齢での「時の感覚的経過速度Vt」は、Vt=Cα とすれば、αは感覚的時間加速度で、定数Cは生物個体の体重をパラメータにしているのかも。昔読んだ書物に「象の時間」というのがあった。象と蟻の世界での時間の違いについての記述であったようだが、記憶が定かでないので間違っているかも。

 話が本題からそれたので戻そう。

 筆者は、40歳後半から突如として高血圧症に見舞われた。親父が高血圧で毎日毎日多量の降圧剤を飲み続けていたので、いづれは自分も・・・と思っていてが、予想よりも早く、勤務先での定期健診で高血圧症といわれる血圧値が測定されるようになった。自覚症状がまったく無かったので軽く考えていたら、北アルプス雪山登山の最中に一瞬意識が朦朧となって、帰宅後に医者に行って血圧測定をしたら、上が186で下が110もあった。紹介された大学病院でのレントゲン撮影では心臓もすこし肥大していた。
 以来、今日まで16年もかかりつけの医者が処方する降圧剤を飲み続けているが、いっこうに改善の兆しがみえない。月1回、診察を受けにいくと血圧が158-86でも医者も念仏のごとく「なにか変わったことは?」と訊くだけでいつもの処方箋を出すだけである。メタボ体質なのに毎日酒を喰らって体重を減らそうとしない患者相手ではそう言うしかないのだろうと納得し、血圧正常化のためにと効かない薬を飲み続けて来た。

 あるとき、日本経済新聞の健康欄に、高血圧の薬が効かない場合は、「原発性アルドステロン症の可能性がある、その場合は手術で血圧が正常値になる」との記事をみて、色気がでて来た。「原発性アルドステロン症」の4項目の判定事項が全て当てはまったことも意を強くした。しかし、読み進むうちに、「この検査ができる医療機関はあまり多くない(国立病院機構京都医療センター・成瀬部長)。1回の検査に2~3時間かかり、専門医でなければ病気の特定も難しい」、この治療も「国内で普及するには時間がかかる見通し。治療に使う専用機器の臨床試験(治験)は始まっておらず、治療効果などの詳しいデータも十分そろっていない」ということがわかって、落胆。
 
以下、本題の日本経済新聞(2012)の記事の一部を掲載する。

 高血圧は運動不足や塩分の多い食事など生活習慣が積み重なって発症する例が多く、主に薬で治療する。ただ、中にはホルモンの分泌異常などで起こるタイプの高血圧もある。手術など適切な治療で改善するので、詳しい医師を訪れ、検査を受けることが重要だ。
 
 京都市在住の40代のAさんは血圧を下げる薬を8年間、服用していた。親もひどい高血圧だったため、自分にも遺伝したと納得して飲み続けたが、あまり効果がなかった。そこで、思い切って受診する病院を変え、改めて血液検査を受けたところ、「原発性アルドステロン症の可能性がある」といわれた。専門医を紹介され、この病気だと確定。手術を受けると、血圧が正常値にまで戻り、薬を毎日服用する生活から解放された。

 アルドステロンは血圧のバランスを保つホルモン。腎臓の上にある臓器「副腎」に小さな腫瘍ができると、このアルドステロンホルモンが過剰に作られてしまい、バランスが崩れて高血圧を招く。血圧を下げる薬が効きにくい例もある。半面、手術でこの腫瘍を取り除けば異常なホルモン分泌がなくなり、血圧も正常値に戻る。

 国立病院機構京都医療センターの成瀬光栄・内分泌代謝高血圧研究部長は「薬が効かないタイプの患者の5人に1人が原発性アルドステロン症という報告もある」と指摘する。
 この病気の患者のうち、手術の対象になるのは片方の副腎に腫瘍があるケース。腹部に小さな穴を開ける腹腔(ふくくう)鏡手術などで腫瘍を摘出した翌日に早くも血圧が正常になる患者もいる。ただ、両方の副腎に腫瘍がある患者は、手術ではなくアルドステロンの分泌を抑える薬やカルシウム拮抗薬などを組み合わせて治療をする。

 原発性アルドステロン症患者かどうか判定するには血液検査でホルモン濃度を測定し、コンピューター断層撮影装置(CT)などで調べるだけでは不十分。血管からカテーテル(細い管)を入れて副腎の静脈の血液を直接採り、アルドステロン量を調べる検査も必要だ。しかし「この検査ができる医療機関はあまり多くない」(成瀬部長)。1回の検査に2~3時間かかり、専門医でなければ病気の特定も難しいという。 

判定表

 厚生労働省の調査によると、約4000万人が高血圧と推定される。このうち治療を受けているのは約半数にとどまる。大阪大学の楽木宏実教授は「高血圧の治療はまず医療機関を受診し、処方された薬をきちんと服用してほしい」と注意を促している。


 
 

 
 

最新医学情報(11)細菌感染、発熱で攻撃する体の仕組み解明 体温37度から

 インフルエンザウイルスなどの病原体に感染すると、体温が37度まで上がって血液の中で病原体を殺す物質が作られ、病気を治そうとする体の仕組みが働き始めることを大阪大学医学系の藤原祐一郎助教ら研究グループが世界で初めて解明した。

 ウイルスや細菌などに感染すると体温が上がり、血液中で病原体を殺す物質が作り出されるが、詳しいメカニズムはこれまで分かっていなかった。

 グループは、兵庫県にある大型放射光施設「スプリング-8」を使って、免疫を担う白血球の一種で、体内に侵入してきた病原体を食べる好中球を調べたところ、好中球表面に水素イオンを出す穴があり細長い2種類のタンパク質が絡み合って閉じたり、開いたりしていることが分かった。

 好中球は活性酸素を使って異物を殺す。活性酸素をつくるには、水素イオンが必要だ。水素イオンは、好中球の細胞膜にある「水素イオンチャネル」というたんぱく質が通り道となって、細胞内から供給される。二つのイオンチャネルが結合して働くことはわかっていたが、仕組みは未解明だった。

 グループは、マウスのイオンチャネルの結合部分を特定し、構造を解析。結合部分には、たんぱく質のかけら細菌感染、発熱で攻撃2本がらせん状に絡まっており、体温と同じ37度ちょうどまで上がると、絡み合ったタンパク質がほどけて穴が開き白血球の中にある水素イオンが血液中に一気に放出されて病原体を殺す物質を作った。40度になると絡み合ったタンパク質は完全に離れ、水素イオンを通す量が増えた。
 活性酸素の生成が通常は抑えられ、病原体などに感染すると発熱してイオンチャネルが開き、大量に作られるとみられる。

 病原体を殺す仕組みが37度で働き始めると分かったのは世界で初めてで、体温が上がるのが遅く、病気が進行しやすい高齢者などで重症化を防ぐ新たな治療薬の開発につながると期待されている。

 研究を行った藤原助教は「抗生物質を使わなくても自分の免疫力を高めたりする薬を開発できるのではないか」と話している。

情報元:読売新聞電子版(挿図とも)、NHKニュース電子版

最新医学情報(10)心筋梗塞改善 脂肪細胞の特殊ホルモン投与

 脂肪の細胞で作られる特殊なホルモンが心筋梗塞の症状を改善することが、名古屋大学医学部の大内乗有(のりゆき)教授(循環器科)らのグループの行ったマウスを使った実験で分かり、新たな治療法の開発などにつながると注目されている。
 心筋梗塞は、心臓の血管が詰まって栄養や酸素が行き渡らなくなり、心筋細胞が壊死(えし)する病気。大内教授らは血管の収縮を緩めるなどの効果が報告されているホルモン「CTRP9」(脂肪の細胞で作られる)に注目し、人工的に心筋梗塞の症状を起こした32匹のマウスを使って,症状を起こす前にこのホルモンをマウスにこのホルモンを1回注射して24時間後の変化を調べた。
 その結果、注射したマウスは、注射しなかったマウスに比べ、心筋梗塞によって心臓の細胞の壊死部分が30%ほど小さかったことを確認した。発症後に投与しても、ほぼ同様の効果が認められたという。
 さらに、肥満マウスの血中に含まれるCTRP9は健康なマウスの半分程度しかないことも判明。肥満状態になると心筋梗塞になりやすいことが推測されるという。
 さらに、心筋梗塞は肥満によるメタボリックシンドロームが原因となるが、肥満のマウスを調べたところ、CTRP9の量が通常のマウスの半分程度と少なく、グループでは、このホルモンと心筋梗塞の因果関係を示しているとみている。
 グループによると、心筋梗塞の症状を改善するホルモンとしては、これまでに「アディポネクチン」と呼ばれるホルモンが知られていて、今回のCTRP9は2つ目だという。
 大内教授は「心筋梗塞の新しい治療法の開発につなげたい」としているが、「心筋梗塞を防ぐには、まずはやせることだが、起きてしまった場合に、このホルモンを投与するなど、より効果的な治療法の開発につながるのではないか」と話している。
 
情報元:NHKニュース電子版、読売新聞電子版

最新医学情報(9)脱毛症に悩む男性に朗報・・脱毛原因物質と発毛促進物質発見、iPS細胞で毛髪再生

 男性型脱毛症は思春期以降に発症、前頭部や後頭部の毛髪が徐々に細く短くなり、最終的にはなくなる。症状に悩む男性は国内に約800万人いるとされる。

(1 )男性脱毛症の「原因物質発見(2012年5月8日  読売新聞)
 男性型脱毛症の原因とみられる物質を、米ペンシルベニア大などが発見し、その作用の仕組みも解明した。
この作用を妨げる新薬の開発につながると期待される。
  研究チームは、患者5人の頭皮を分析。「プロスタグランジンD2」という物質をつくる遺伝子の働きが、脱毛部では活発で、毛のある部分の約3倍に上ることを突き止めた。健康な頭皮を培養し、この物質を加えると、毛髪の成長が妨げられた。
 また、プロスタグランジンD2は、皮膚内の「GPR44」というたんぱく質と結合して脱毛症を引き起こすことも、マウス実験でわかった。

(2)発毛促進物質発見(2011年9月26日  読売新聞)
 体に毛を生えさせるスイッチを入れる物質を、米エール大学の研究チームがマウスを使った実験で発見した。20110925-420512-1-N人間の毛髪にも同じ仕組みがあると考えられ、脱毛症治療などへの応用が期待される。
 動物の毛は、毛の元になる「幹細胞」が分裂や変化を繰り返すことで生える。だが、幹細胞が何をきっかけに変化を始めるのかは、わかっていなかった。
 研究チームは、毛根の周りにある「脂肪前駆細胞」に注目。その数を調べたところ、毛が成長する直前に増えていた。脂肪前駆細胞ができないようにマウスの遺伝子を操作すると、毛は成長しなかった。さらに脂肪前駆細胞の働きを調べた結果、この細胞が「PDGF」というたんぱく質を作り、PDGFが毛の幹細胞に作用して毛が生え始めることがわかった。

(3)人のiPS細胞で毛髪再生…皮膚組織形成に成功(2013年1月24日  読売新聞およびmsn産経ニュース)
 慶応大学と京都大学の研究チームは、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、毛をつくったり支えたりする「毛包」を部分的にマウスの体内で形成させることに成功した。脱毛症に対する新しい治療薬の開発に向け、可能性が示せたとしている。
 毛包は毛穴より下にある毛髪を作る皮膚組織。主にケラチノサイトという皮膚細胞でできた筒の形をしており、底部分に発毛の命令を出す毛乳頭細胞がある。加齢ややけどによる脱毛症は、「毛包」が壊れたり機能を失ったりして起きる。
scn13012410050001-n1 大山学・慶応大専任講師(皮膚科学)らは、人のiPS細胞にたんぱく質などを加え、毛包の骨格部分のもとになる(ケラチノサイトになる手前の)細胞を作製。この細胞を、毛の形成を促す(毛乳頭細胞と同じ働き)をするマウスの皮膚細胞(幼若線維芽細胞)と混ぜ、マウスの皮膚に移植した。移植した細胞は2~3週間後、毛包のような構造を形作り、毛も生えた。
 増殖力の高いiPS細胞を使うことで、毛包の材料となる細胞を必要なだけ得られるのが利点。今後は、今回はできなかった毛乳頭細胞を含め、より本物に近い毛包を作るための技術開発を進めるとしている。
 写真は、iPS細胞を使って再生させた毛包の顕微鏡写真(慶応大医学部皮膚科学教室提供)=msn産経ニュース

最新医学情報(8):アルツハイマー病に光 iPS細胞で病状再現・発症の仕組み確認

 京都大学山中伸弥教授らが開発したiPS細胞技術は、患者の皮膚細胞から、これまで手に入れることが困難であった神経細胞など体のあらゆる組織や臓器になるとされる細胞を作成することを可能にした。そのため、種々の神経難病の研究に画期的な手法となることが期待され、世界的な研究競争が行われている。

(1)アルツハイマー患者からiPS細胞、病の特徴再現成功、発症の仕組み確認(NHKニュース電子版、 読売新聞、 朝日新聞デジタル)
 アルツハイマー病の患者から、体のあらゆる組織や臓器になるとされるiPS細胞を作ることに慶応大学の研究グループが世界で初めて成功した。このiPS細胞を神経に変化させたところ、発症に関係する異常なたんぱく質を多く作り出したということで、治療法の開発に役立つと期待されている。
 慶応大学の岡野栄之教授と鈴木則宏教授らの研究グループは、40代で発症した「家族性アルツハイマー病」の患者2人から提供を受けた皮膚の細胞に、山中伸弥・京都大学教授が発見した四つの遺伝子を導入してiPS細胞(新型万能細胞)を作った。このiPS細胞を神経細胞に変化させたところ、アルツハイマー病の患者の脳に蓄積する「ベータアミロイド」という毒性の強い異常なたんぱく質「ベータアミロイド」が通常の2倍も作られるなど、アルツハイマー病の特徴を再現することに、2011年、世界で初めて成功した。
 研究グループでは、さらにiPS細胞を基にした神経の細胞を使って、ベータアミロイドができるのに必要な酵素の働きを止める新治療薬の候補となる物質を作用させて、「ベータアミロイド」を3分の1に抑制する物質を見つけたとしている。

 生きたヒトの細胞による薬の効果の確認につながり、早期診断や、新しい治療薬の開発に役立つと期待される。岡野教授は「患者に由来するiPS細胞を使うことで、これまで直せなかった病気の治療法の開発に一歩でも近づきたい」と話している。

 (2)アルツハイマー治療に光 原因物質拡散の仕組み判明(朝日新聞デジタル:2012年
 アルツハイマー病の原因の一つとされる異常なたんぱく質が脳内で感染症のように拡散していることが、米コロンビア大などによるマウスの実験でわかった。この挙動を止める物質ができれば、治療法の開発につながる可能性がある。
 この病気は、ベータアミロイドと呼ばれるたんぱく質やタウと呼ばれるたんぱく質の異常なものが、脳内の神経細胞に蓄積して起こると考えられている。
 論文によると研究チームは、人間のタウを持つマウスを遺伝子操作でつくって脳を観察。生後10~11カ月の若いマウスでは情報の通り道である嗅内野(きゅうないや)と呼ばれるところの神経細胞にタウがたまっていたが、22カ月以上のマウスでは、嗅内野だけでなく、回路がつながっていて、記憶をつかさどる海馬の神経細胞にもタウが広がっていることを確認した。

(3)脳に電流、アルツハイマー病に有効 (読売新聞:2011年 )
 うつ病などの治療のため脳に電流を流す電気けいれん療法で、アルツハイマー病を引き起こすたんぱく質の働きを抑制できることを、金沢医科大学の加藤伸郎教授らの研究チームがマウスの実験で突き止めた。
 アルツハイマー病の患者は、神経細胞の機能を低下させるたんぱく質「アミロイドβ」(Aβ)の濃度が脳内で高まっている。加藤教授らは、マウスの脳内の情報伝達を担う電気信号を観察。Aβを過剰に作り出すアルツハイマー病のマウスでは、正常なマウスに比べ、信号の継続時間が約1・5倍の長さになっていることを発見した。
 信号を送る時間が長いと、脳内に送られるカルシウム量が過剰になって神経細胞に悪影響を与え、それがアルツハイマー病の一因になるとされる。Aβの増加で信号の継続時間が長くなっているマウスの脳に、電気けいれん療法と同様の電流を流すと、信号の時間が正常な長さに戻った。

(4)アルツハイマー改善へ 実験に成功(NHKニュース:2013年)

 認知症の6割以上を占めるアルツハイマー病は脳に異常なたんぱく質が蓄積して発症するとされているが、このたんぱく質を分解する酵素の遺伝子を特殊なウイルスを使って体内に入れ、症状を大幅に改善することに理化学研究所などのグループがマウスの実験で成功した。新たな治療法につながる可能性があるとしています。
 アルツハイマー病は脳に異常なたんぱく質が蓄積して発症するとされ、病気が進むと、このたんぱく質を分解する「ネプリライシン」という酵素が減少していくことが分かっている。

 理化学研究所と長崎大学のグループは、神経細胞に感染して遺伝子を組み込む性質がある特殊なウイルスを開発し、このウイルスを使って酵素の遺伝子をアルツハイマー病のマウスの血管に注射した。そして5か月後に調べたところ、記憶や学習能力が健康なマウスと同じ程度と、症状が大幅に改善していたほか、脳の中の異常なたんぱく質の量は酵素を入れていない場合に比べ35%減少していた。

 研究グループでは、注射でアルツハイマー病を治療できるようになる可能性があるとしている。グループの代表を務める理化学研究所の西道隆臣博士は「脳の中で働く仕組みや、副作用がないかなど詳しく検証し、5年程度で新たな治療法として患者に届けたい」と話している。

最新医学情報(7):てんかんの病態を細胞レベルで再現 iPSで、仕組み解明に道

   京都大学山中伸弥教授らが開発したiPS細胞技術は、患者の皮膚細胞から、これまで手に入れることが困難であった神経細胞のような細胞を作成することを可能にした。そのため、種々の神経難病の研究に画期的な手法となることが期待され、世界的な研究競争が行われてきた。しかし、全身がひきつるなどの発作を繰り返す「てんかん」という脳の機能的疾患においては、これまでに細胞レベルでの機能解析が難しく、報告がなかった。

 このたび、「てんかん」の患者の皮膚細胞から、あらゆる細胞に変化するiPS細胞を作を作って神経細胞に成長させ、脳内で起きている病態を細胞レベルで再現することに成功したと、福岡大学と慶応義塾大のチームが発表した。
 てんかんは現在医学では治療が難しいが、てんかんの仕組みの解明や、新たな治療や薬の開発に役立つと期待されている。

 脳は神経細胞で起きる電気活動の興奮と抑制のバランスで正常な機能を維持している。研究チームは、難治てんかんのうち、乳児に突然発症する「ドラベ症候群」と呼ばれる患者の皮膚細胞からiPS細胞を作った。そして、複数の神経細胞に成長させた。電気信号の測定などにより調べたところ、これまでの動物実験の結果と同じように、脳の抑制機能を担う神経細胞のネットワークで電気活動(電気信号を抑える働き)が低下(抑制機能が低下)して発症するとの従来の説を確認した。

 研究チームは、ヒトの細胞でてんかんの発作の際に起きる現象を再現できたことから、今後、さまざまなタイプの難治てんかんで発症の仕組みを明らかにできる可能性がある、としている。

 研究チームの日暮憲道医師は「患者の脳の神経細胞を直接研究することは難しく、iPS細胞を変化させた神経細胞を使えば、治療が難しい重いてんかんの新薬の開発につながる」と話している。

情報元:日本経済新聞「てんかんの病態を再現 iPSで、仕組み解明に道」
     NHKニュース電子版「てんかん 細胞レベルで再現と発表」
     日経プレスリリース「福岡大と慶大、てんかんのiPS細胞を作成し病態を反映した機能異常の再現に成功」

「てんかん」について
(日経プレスリリースおよび日本経済新聞電子版より抜粋) 
 てんかんは、自分の意思では抑えることができない発作病気で、全身がひきつったり、ガクガクしたり、一瞬ビクッとしたり、動きが止まってぼーっと反応がなくなったり、意識を失ったりするなど多彩多様な発作を繰り返す脳の疾患で、全人口の1%が発症するとされる。
 あらゆる年齢での発症が確認されているが、8割が小児期に発症する。脳の神経細胞はその電気活動によって情報をやりとりしているが、この電気活動の興奮と抑制のバランスが正常な脳機能を維持するのに重要。てんかんではそのバランスが様々な原因により崩れ、興奮しやすい状態に陥ることによって発症する。てんかん患者のおよそ30%は現在の薬では発作を抑えられない「難治てんかん」とされている。

最新医学情報(7):夢の内容 高精度で解読 初の成功 画像再現へ重要な一歩

 50歳を過ぎたころから、毎晩、夢を見ている。というよりは、つい今見ていた夢の一部始終を、毎日、目覚めるとともにに思い出すのだ。若い頃は夢を思い出すことは、よほど強烈な内容でない限りはなかったように思う。
 若い頃は、猛獣とか何者かにに追いかけられて必死に両腕で羽ばたいて空を飛んで逃げるとか、逆に飛ぼうとして羽ばたいても地上から浮き上がれないといった荒唐無稽な夢を幾度もみたが、年老いてからは、実に現実的な夢に変わっている。昔のいくつかの体験が断片的に結び合って新たなストーリーの夢が出来上がっている。 夢から目覚めたときに、夢の内容が何を示唆しているのか考えるが、もちろんわからない。「夢判断」のフロイトの説もしっくりこない。夢の内容が一日中気になる場合もある。

 眠っている人の脳の活動状況をを解析することで、7割以上の高い確率で的中させることに、国際電気通信基礎技術研究所(京都府)のグループが世界で初めて成功した。この国際電気通信基礎技術研究所はNTTやKDDIなどの通信会社が出資する民間の研究所。心理状態の可視化や精神疾患の診断など幅広い応用が期待される。
 研究グループは、3人の男性を眠らせて数分後に起こし、見ていた夢の内容を聞き取るとともに、眠っていた時の脳の活動内容を調べる実験を、それぞれ200回以上、行った。
 そして、見た夢の内容を車や食べ物などといった20ほどのパターンに分類し、その画像を男性が起きているときに再び見せた。
 そのときの脳の活動を分析し、眠っていたときの活動と照らし合わせることにより、一部の内容については、70%以上の高い確率で夢の中に登場したかどうか、当てることができることが分かった。
 夢の中の色や物体の形を解読することには成功していないということで、グループは引き続き、研究を続けたいとしています。

 今回の研究成果は、多くの人が興味を抱く「夢の再現」に向けた大きな一歩だ。画像化は精度向上など課題は多いが、実現すれば医学や芸術など多様な分野に影響を与えそうだ。
 今回の技術を使えば脳活動と合わせて夢の内容を記録でき、科学的な分析が可能になる。沖縄科学技術大学院大の銅谷(どうや)賢治教授(計算神経科学)は「脳科学研究の大きなテーマである睡眠や夢の意味と機能を調べる上で、非常に重要なステップだ。悪夢に悩んでいる人の治療や、いい夢を見る研究につながるかもしれない」と指摘する。

 神谷氏らは平成20年、人が実際に見た画像を脳活動から推定し、再現することに成功して脚光を浴びた。夢は見ているときに眼球が動いて視野が変化したり、脳活動を測定するまでの時間差などが影響するため、画像はまだ再現できていない。ただ、脳内に電極を埋め込むなど高精度の手法を使えば再現できる可能性があり、今後実験する方針で、結果が注目されそうだ国際電気通信基礎技術研究所の神谷之康室長は「今回の手法を使い、頭の中で考えただけでコンピューターを操作できるような技術を開発したい」と話している。

情報元:NHKニュース電子版、msn産経ニュース

最新医学情報(6):禁煙、まだ間に合う?40歳前後までで余命正常化

 米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」電子版はこのほど、40歳前後までに禁煙に成功した人は、喫煙により縮んだ平均余命を、非喫煙者並みに取り戻せるとする米国やカナダの専門家による研究結果を掲載した。

 喫煙者の平均余命は、喫煙したことがない人に比べて10年以上短くなるが、34歳以下で禁煙に成功した人は喫煙を続ける人より平均余命が10年長くなり、まったくたばこを吸ったことがない人とほとんど同じ生存確率を示したという。
 禁煙に成功した年齢が35~44歳の場合でも喫煙を続ける人より平均余命が9年長くなる。45~54歳の場合でも6年、55~64歳でも4年、平均余命を取り戻せるという。しかし、肺がんなどのリスクは禁煙後も長期間続くことになるため、分析に当たった専門家は米紙に「40歳までなら吸っても大丈夫」などと安心するべきではないとくぎを刺している。

 調査は1997~2004年に保健関係の面談調査を受けた米国の25歳以上の男女約20万人の喫煙歴や死因を分析した。

情報元:msn産経ニュース、日本経済新聞電子版

最新医学情報(5):豆電球つけ寝ると「肥満」に?…中性脂肪も高く

 夜間に豆電球程度の照明をつけたまま寝ると、肥満の原因になる可能性があることが、奈良県立医大(同県橿原市)の大林賢史特任助教(36)らの調査研究でわかった。

 調査は2010年9月~12年4月、県内の高齢者528人を対象に実施。自宅の寝室や居間に2日間、センサーを設置して睡眠時の照度や室温を測定した。照度3ルクス未満のほぼ真っ暗な状態で寝ていた383人のうち、肥満の程度を表す体格指数(BMI)が25以上の「肥満」だった人は68人。一方、照度約9ルクスの豆電球程度の明るさだった145人では39人が肥満だった。両者を比べると、豆電球程度の明るさで寝ていた人の方が、肥満の割合が1.9倍、中性脂肪が高いなどの「脂質異常症」では1.7倍多かったという。

 また、夜勤労働者には肥満の人が多いとされており、夜間に強い光を受けることで生体リズムに変調をきたすことが原因の一つと考えられている。ラットに夜間、5ルクスの光を当てると食欲が増して体重が増えるとの実験結果もあり、大林特任助教は「日中は室内にいて日光を浴びず、夜は人工照明を多く浴びる現代人は多い。光の浴び方が健康に及ぼす影響をさらに解明していきたい」と話している。

情報元:読売新聞電子版

最新医学情報(4)記憶を忘れさせる神経細胞発見

 九州大と名古屋大の研究グループは線虫を使った実験で、記憶を積極的に忘れさせる働きをする神経細胞が見つかったとの研究結果をまとめた。
 九州大の石原健教授(分子遺伝学)によると、情報を記憶したり、それを保持したりする仕組みは解明されているが、忘却のメカニズムは詳しく分からなかった。

 研究グループは単純な神経回路を持つ線虫を使った実験で、においの記憶の忘れ方を調べた。

 その結果、忘却を促す作用をしていると分かったのは、頭部にあって、においや温度を感じる「AWC」と呼ばれる神経細胞。近くにある嗅覚神経細胞に忘却を促す物質を放出することで、においの記憶を約4時間で忘れさせてしまうという。

 石原教授は「ヒトなどの高等生物にも、類似のメカニズムが働いている可能性がある」と話している。

情報元:msn産経ニュース

最新医学情報(3)記憶力は“適度な空腹状態で向上”…脳内が活発化

 食事をとらず空腹状態になると脳内のたんぱく質の一種が活発に働き、記憶力が向上する仕組みがあることを、ショウジョウバエを使った実験で発見したと、東京都医学総合研究所のチームが発表した。
 同様の仕組みによる記憶力の向上は、人間でも起きている可能性があるとみられ、記憶力のメカニズムの解明につながると期待されている。

 東京都医学総合研究所の平野恭敬主任研究員らの研究グループは、食事と記憶力の関係を明らかにするため、空腹状態と餌を食べて満腹になったショウジョウバエの行動を比較する実験を行った。
 絶食させたハエと満腹のハエ双方に特定の匂いをかがせて電気ショックを与え、その1日後に、嫌な記憶に結びついたこの匂いを避けるかどうかを調べた。その結果、9~16時間の絶食後にショックを与えた場合は、満腹時に比べ、匂いを避ける割合が約2倍高かった。

 さらに研究を進め、ハエの脳内の神経細胞を観察したところ、ハエは、空腹になると体内の糖分を抑えるホルモンが減り、これにより、脳の中の「CRTC」と呼ばれるくタンパク質が活性化して記憶に関係する別のたんぱく質と結合し、記憶力が向上していたことが分かったという。
 同じ種類のタンパク質は人間の体内にも存在するため、平野主任研究員は、「CRTC」は人にもあるため、人間でも適度な空腹で記憶力が上がる可能性があるとみている。ただし、記憶力向上には、さまざまな要因がある。空腹での勉強だけに頼るのはお勧めできない」と話している。

情報元:NHKニュース電子版、読売新聞電子版

最新医学情報(2)うつ病の発症メカニズム解明:思春期のストレスが一因

 名城大学の鍋島俊隆特任教授ら研究グループは、思春期に受けたストレスによって脳の活動を調節する遺伝子の働きが低下し、成熟後の認知力の低下など精神疾患につながる仕組みの一端をマウスを使った実験で解明した。新たな治療薬の開発に役立つとしている。
 研究を行ったのは、名古屋市にある名城大学の鍋島俊隆特任教授と名古屋大学や京都大学などとの共同研究グループ。
 うつ病などの精神疾患は成長・発達期の心理的ストレスなども原因とされるが、発症する詳しい仕組みは不明だった。

 研究グループは精神疾患の発症に関係するとされる遺伝子を持つマウスを人為的に作製。うつ病などを発症しやすくしたマウスを、集団と一匹ずつ隔離した場合に分けて、人間の思春期にあたる時期から3週間(生後5~8週)にわたって飼育した。
 そうしたところ、集団飼育したマウスには異常は見られなかったものの、隔離したマウスには、▽音に過敏に反応する、▽意欲が低下する、▽認知力が低下する、▽動きに活発さがなくなるなど、うつ病や統合失調症の症状が見られ、血液中のストレスホルモンの量が増えていた。また、注意力や意思決定に関係する神経回路で、脳を刺激する神経伝達物質の「ドーパミン」という物質を作る遺伝子の働きが大幅に低下してドーパミンが減り、働きが鈍っていることがわかった。一方、幻覚や妄想にかかわるとされる脳の部分では、刺激を受けるとドーパミンが増えた。集団で飼育した場合はマウスの行動に異常はなかった。
 こうした症状は、集団飼育に戻しても治らなかった一方で、飼育の前に、あらかじめストレスで分泌されるホルモンの働きを抑えておくと現れなかった。

 こうしたことから研究グループは、ストレスによって脳の活動を調節する遺伝子の働きが低下してうつ病などが発症するというメカニズムが初めて分かったとしている。鍋島特任教授は、「発症の仕組みが分かり、新たな治療薬の開発に役立つ」と話している。

情報元:NHKニュース電子版、日本経済新聞電子版

最新医学情報(1)自閉症:脳内で免疫細胞が過剰活動 抑制で治療に道

 自閉症の人は、脳内の免疫を担う働きをしていて神経細胞の損傷修復に関係する「ミクログリア」という細胞が過剰に働いていることが分かったと、浜松医科大と中京大などのの研究チームが臨床研究で確かめたと1月の米医学専門誌電子版に発表した。神経発達障害の一つである自閉症は原因がよく分かっていないが、その原因究明につながり、自閉症の一端を明らかにする成果という。
 自閉症の人の脳では、そうでない人と比べてある種の免疫細胞の数が増え、その活動も活発になる傾向があるという。この細胞の働きを抑えることができれば、自閉症の治療や予防法の開発につながるという。

 研究チームは、自閉症の人たちのNPO法人「アスペ・エルデの会」(名古屋市)の協力を得て、薬物療法を受けていない18〜30歳の自閉症男性20人と自閉症でない男性20人それぞれの脳について、働きが活発化しているミクログリアの量と分布を調べた。調査には、浜松ホトニクスが開発した、脳の様子を切開せずに見ることができる頭部専用の「陽電子放射断層撮影装置(PET)」を使って観察した。
 
 その結果、自閉症の人の脳内には、働きが活発なミクログリアが障害がない人の2倍程度あることが確認され、自閉症の症状に関係するとされる小脳や脳幹などの部位のミクログリアが過剰に働いていることを見つけた。ミクログリアの増加は特に小脳に多く、分布は脳幹など脳内の広い範囲に及んでいた。

 研究チームは、この現象はミクログリアの数が多いためと判断。数が多いのは、この細胞が脳内に定着する胎児の時期に増えたことが原因と推測している。

 研究チームは、自閉症の人は複数種類の神経で情報伝達がうまくいかないことを確かめており、これにミクログリアの異常が関わっているとみている。

 浜松医大の森則夫教授(精神神経医学)は「症状との関係が分かれば、働きを抑える治療が可能になると思う」と話す。
 浜松医大の鈴木勝昭特任准教授は「過剰なミクログリアが脳内に定着する仕組みを明らかにできれば、予防法の開発につながるかもしれない」と話している。

 写真は、陽電子放射断層撮影装置で調べた脳の断面写真。自閉症の人(下段)は、そうでない人に比べて光る点が多く、ミクログリアが活発に働いている(浜松医科大提供)。2012/11/27 06:00  共同通信

o0256021812305930988
 
情報元:日本経済新聞電子版、読売新聞電子版、毎日新聞電子版

自閉症(出典:Wikipedia)
 自閉症(じへいしょう、Autism)は、社会性や他者とのコミュニケーション能力に困難が生じる発達障害の一種。先天性の脳機能障害であるが、脳機能上の異常から認知障害の発症へといたる具体的なメカニズムについては未解明の部分が多い。時に、早期幼児自閉症、小児自閉症、あるいはカナー自閉症と呼ばれる。
 日常語でうつ病やひきこもり、内気な性格を指して自閉症と呼ぶこともあるが、これは医学的には完全に誤った用語である。
 自閉性障害の基本的特徴は3歳位までに症状があらわれ、以下の3つを主な特徴とする行動的症候群である。
   ①対人相互反応の質的な障害
   ②意思伝達の著しい異常またはその発達の障害
   ③活動と興味の範囲の著しい限局性
 現在では先天性の脳機能障害によるとされており、多くの遺伝的因子が関与すると考えられている。

長野県山岳遭難発生状況(平成25年4月1日~4月28日)

山岳事故 4月

長野県山岳遭難発生状況(平成25年3月1日~3月30日)

3月山岳事故

長野県山岳遭難発生状況(平成25年2月1日~2月28日)

2月山岳事故

山岳遭難発生状況(平成25年1月1日~1月6日)

山岳遭難発生状況(平成25年1月1日~1月6日)
 (長野県警山岳救助隊山岳情報より)

1月山岳事故

長野県山岳遭難発生状況(平成25年1月1日~4月21日)

長野県山岳遭難発生状況(平成25年1月1日~4月21日)
(長野県警山岳救助隊山岳情報より)

山岳事故 山岳











山岳事故 原因別










山岳事故 年齢別

livedoor 天気
最新記事
アクセスカウンター

    プロフィール

    光風庵

    記事検索
    QRコード
    QRコード
    • ライブドアブログ