6日午前10時半ごろ、千葉市中央区川崎町のJFEスチール東日本製鉄所の工場敷地内で、従業員から「コークスが燃えている」と119番通報があった。
dst12010611300004-n1 同時に、千葉市消防局でも監視カメラで発見した。消防車15台などが出動。同局によると、工場のコークス炉と周辺で、コークスが広範囲にわたって燃えており、大量の煙が発生した。出動した消防車は火災かどうか判断しかねて、消火作業は行っていなかったという。これまでのところ、けが人の搬送はしていないという。
 その後の調査で、同局や県警千葉中央署によると、煙が上がったのは、製鉄所東側にあり、石炭を燃焼させて鋼板原料のコークスを製造する炉。同社によると、同日午前10時10分ごろに起きた停電で、コークス炉内で発生するガスを吸収する集塵装置が停止した。また、千葉県警によると、同10時20分ごろ、同所で爆発があったという情報があり、詳細を確認中という。同局は「燃焼は意図的なもの」とした上で、警戒を続けている。付近に危険物はなく延焼の可能性は低いとしている。
 
 NHKニュースは現場の火災状況をヘリコプターから次のように伝えている。
「上空からの映像では、敷地内の広い範囲で、まっすぐに並んだ建物に沿って赤い火が上がっているのが確認できます。また、灰色っぽい煙が上がって空を覆っています。現場付近には、複数の消防車が駆けつけているのが確認できます。千葉市教育委員会によりますと、市内の学校は冬休みが明けて6日から授業が始まっていて、午前11時半ごろが下校の時間です。現場の工場からは大量の煙が流れ出ているため、風下にある1つの中学校と2つの小学校に対し、下校を見合わせるよう指示を出したということです」。

 消防によると、同社は「コークスが炉内で燃えているだけ。火災ではない」と話したという。しかし、現場の様子をNHKニュースの現場報告と写真(上)で見るかぎり、どうみても「炉内でコークスが燃えているだけ」との会社側の説明には納得しかねる。責任逃れの「嘘」であることは間違いなかろう。(写真はmsn産経ニュース2012.1.6 11:27)

 同社同工場では、先月2日にも同工場敷地内にある「JFEケミカル」千葉工場で硫酸タンク((直径6メートル、高さ約16メートル、最大容量305トン)の爆発事故を起こし、男性作業員4人が重軽傷を負っている。硫酸タンクに開いた穴の補修工事中であった。工事には電動研磨機が使われていたといい、作業中に出た火花が現場で発生していた何らかのガスに引火した可能性もあるという。同月6日にはJFEスチール敷地内の倉庫で1600平方メートルが焼ける火事があった。

 また、平成21年10月、同社のJFE条鋼姫路製造所(兵庫県姫路市)で、鉄鋼精錬の際に出る高温の不純物「スラグ(鉱滓=こうさい)」による水蒸気爆発で3人の死傷事故を起こしている。

 JFEは、今回のコークス燃焼を素直に火災と認めて真の事故原因を公表すべきである。同社の安全管理意識と周辺地域住民に対する安全確保と環境保全意識の欠如は相次ぐ事故発生からみても明らかである。

 (情報元:読売新聞電子版、asahi.com、msn産経ニュース、NHKニュース電子版、nikkei web)