今年発生した台風では最も強い勢力となった猛烈な台風30号は8日にフィリピン中部を直撃し、およそ950万人が被災し、現地の警察は、犠牲者が1万人に上るおそれがあるとの見方を示しているが、11日現在も被害の全容は明らかになっていない。

 台風30号は10日、南シナ海を抜けてベトナムに接近、同国は厳戒態勢となった。国営メディアによると、ベトナム中部に大雨をもたらし約90万人が避難し、これまでに中部のクアンナム省やクアンガイ省などで国営感電や転倒などで計6人が死亡したと伝えた。
 気象庁によると、11日午前9時現在台風30号は、ベトナム中部から北部に向け海岸線を北上する形でトンキン湾を進み、北部に上陸している。中心気圧は975hPa、中心付近の最大風速は30m/s、最大瞬間風速は40m/sで北に20km/hの速さで進行している。12日午前9時頃には勢力は衰えて中心気圧1006hPaの熱帯低気圧となって華南地域に到達する見通し。
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