岐阜県高山市の北アルプスで16日、槍ヶ岳(標高3,180m)から下山中、雨で増水した沢に流され行方不明となっていた男女3人の登山者を捜索していた県警高山署は、このうちの2人とみられる遭難者を奥飛騨温泉郷神坂の右俣林道付近の沢の下流で17日午前8時15分から9時にかけて発見したと発表した。
 発表によると、1人は午前8時15分頃、流された現場から約2キロ下流で、もう1人は午前9時頃、現場から約1キロ下流で発見した。いずれも濁流の中で近寄ることができず、救助ができない状態という。2人は呼びかけに応えない状態で、生死や性別などは分かっていない。

 気象庁によると、16日は、本州付近に前線が停滞している影響で、西日本と東日本で大気の状態が非常に不安定となり、局地的に激しい雨が降った。岐阜県高山市周辺では14日から断続的に雨が降り続いていた。
 16日未明から早朝までは一時大雨警報が、男女3人が流された事故当時も大雨洪水注意報が出ていた。現場付近の沢幅は約4メートル。普段は水深が浅く、歩いて渡れるが、当時は雨の影響で増水していたという。

 地図で調べたところ遭難者たちパーティは槍ヶ岳から飛騨沢ルートで新穂高温泉ロープウェイ付近駐車場に向かっていたと思われる。遭難地点は同ルートの滝谷出合、滝谷避難小屋の付近ではなかろうか。上流には槍平小屋がある。増水した沢を渡らずに避難小屋にてビバークするか槍平小屋に戻るという決断をしておれば遭難は免れたと思う。登山で下山中に道迷いや危険な状況に遭遇したときは、元来た道を戻る、すなわち再度登るという決断をすることによって遭難を免れる確率が高くなる。せっかく下ってきたのに再度登るという決断をすることに躊躇するがここが生死の分かれ目となる場合もある。

 情報元:朝日新聞電子版8月17日(日)10:56  NHK電子版8月17日(日) 11時19分 読売新聞電子版 8月17日(日)11時21分

遭難事故詳報
 岐阜県警高山署によると、16日午前11時50分ごろ、北アルプスで登山中の男性から(奥飛騨温泉郷神坂の)右俣林道滝谷出合・滝谷避難小屋付近の増水した登山道で、男性2人と女性1人の計3人が流されていなくなった」と110番があった。県警山岳警備隊などが対応にあたっている。付近の谷は普段ほとんど水がないが、当時は雨の影響で増水し、幅約4メートルの沢になっていた。現場から約1.5キロ離れた山小屋では、増水しているので、沢を渡ったりするのはちょっと危険だとして無理な登山を控えたり、引き返したりするよう強く呼び掛けていた。山小屋によると、行方不明になっているのは、広島県から来た60代の男性2人と、福井県から来た50代の女性1人、あわせて3人の登山客。男女計7人で訪れていた。

 情報元:日本テレビ系(NNN)8月16日(土)17時12分 産経新聞電子版8月16日(土)22時31分 フジテレビ系(FNN)8月17日(日)0時26分 日本経済新聞電子版8月17日(日)1時13 分 スポーツ報知 8月17日(日)7時4分