「第34回ジャパンカップ」は30日、東京競馬場の芝2400メートルコースに外国馬3頭を含む18頭が出走して行われ、4番人気の4歳牡馬エピファネイア(スミヨン騎乗)が後続を4馬身引き離して2分23秒1で初優勝し、昨年の菊花賞以来となる1年ぶりのG1で2勝目を挙げ、1着賞金2億5千万円を獲得した。スミヨン騎手はこのレース初制覇、角居勝彦調教師は2009年のウオッカ以来2度目の勝利。
 エピファネイアが驚がくの強さを見せつけた。レースは予想通りサトノシュレンがハナを奪い縦長の展開から、タマモベストプレイが続く。1番人気のジェンティルドンナは中団6番手でレースを進める。縦長の展開からサトノシュレンを先頭にエピファネイアは3番手の内側を追走。タマモベストプレイ、アンコイルドと続き第4コーナーから直線へ。内側を進んだエピファネイアは最後の直線を向いて残り400メートルで一気に抜け出し早めに先頭に立つと力強く末脚を伸ばして後続をグングン引き離し、3番人気のジャスタウェイに4馬身差をつけての圧勝でゴールを駆け抜けた。昨年の菊花賞馬が、この大舞台であきれるほどの強さを見せつけた。引っかかって自滅した天皇賞から4週間。新たにスミヨン騎手とコンビを組んだエピファネイアが、劇的な変わり身で豪華メンバーを一蹴した。
 エピファネイアは、父シンボリクリスエス、母シーザリオ、母の父スペシャルウィークという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、(有)キャロットファームの所有馬。通算成績は12戦6勝。重賞はGIIIラジオNIKKEI杯2歳S(2012年)、GII神戸新聞杯、GI菊花賞(13年)に次いで4勝目。角居勝彦調教師は09年ウオッカに次いでジャパンC2勝目、スミヨン騎手は初勝利。
 2着に3番人気のジャスタウェイが入り、3着は6番人気のスピルバーグ。1番人気のジェンティルドンナは4着で、グレード制が導入された1984年以降で史上初の同一GⅠ3連覇(障害レースを除く)はならなかった。
スポニチC・スミヨン騎手コメント
 「道中早いペースじゃなく(馬が)行きたがってハラハラした。第4コーナーを回っても止まらなければと思っていたが、どんどん伸びた。本当に強い馬だ。僕が乗った日本の馬で一番強い馬だと思う」と驚きとともに称賛していた。
サンスポC・スミヨン騎手コメント
 「非常に強い馬でした。日本のレースはペースが速くなりがちですが、今回はそれほど速くなかったので、行きたがっていました。向こう正面では前の馬に追突するのではないかというくらいでした。4コーナーを回って止まらなければ…と思っていましたが、止まるどころかどんどん伸びて、本当に強かったです。格が高いレースだと、どこかでひと息つかなければ強く追えないものですが、4コーナーまでマイラーのような勢いで追走していました。普通なら最後までもたないところなのに、あの反応ですから。これまでブエナビスタやオルフェーヴルなど日本の強い馬に乗せてもらいましたが、一番強い馬だと感じました。日本の皆さんはご存じのとおり、自分はブエナビスタで降着になってしまい(2010年のジャパンCでブエナビスタに騎乗した際に1位で入線しながら2着に降着となった)申し訳ないことをした記憶があります。それだけに特別な意味のある勝利でした。このチャンスを与えてくれたオーナーに感謝しています」と満面の笑みで喜びを爆発させていた。
産経ニュース C・スミヨン騎手コメント
「パドックから入れ込んでいた。抑えるのがままならなかった。馬場入りしてからも落馬しそうになった。馬がまさに強かった。速いペースじゃなく、その分、馬が生きたがり、ハラハラした。4コーナーを回って、止まらなければ行くだろうと思ったが、スイスイ行ったので強い馬だった。今までいろんな馬に乗せてもらったが、日本馬の中で一番強いと感じた」と高い評価を下した。
産経ニュース 角居調教師コメント
 「有馬記念(28日、中山競馬場)はたぶん行くと思う。勝って年度代表馬に向けて頑張っていく」と角居調教師は力を込める。ただ、「パワーがあり余ることには、ちょっと困っている。伸びしろ? どっちに転ぶかですね」と加えた。いい方に転べば来年は海外、凱旋門賞が視野に入る。

 情報元:日本経済新聞、時事通信、スポニチ、サンスポ、産経ニュース JRA
 

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