日中の外気温が35℃近い日が続いている。陽が高くならないうちに犬の散歩を終えようと5時前には家を出る。しかし、日の出から半時も過ぎているのでギラギラの陽光が真横からあるいは真正面から容赦なく射してきて犬はたちまち喘ぎ始める。

 7月14日は稲の農薬散布の日で、田んぼではラジコンヘリコプター2機が飛んでいた。周防氏は慣れた能動では操縦士がヘリコプターを稲から数メートル上を巧みに移動させて農薬液を1面にすばやく散布していた。ほかに監視誘導者と農薬液調合補給者など数人が軽トラの周りに待機していた。

 10年ほど前には有人ヘリコプターによって現在よりも上空から散布していたが、周辺住の新興住宅の住民から農薬の流入や騒音の苦情が相次いだ。折からラジコンヘリコプターによる散布が普及し始めこれらの苦情の対応策として有効であることが実証されると徐々にレジコンヘリによる散布に変わっていった。

 しかし、周辺住民の苦情が完全になくなったわけではない。たとえば稲穂が出始めると里山から野鳥が飛来して穂先をついばむのでカーバイトやプロパンガスによる破裂音を出す爆音機で威嚇する対応をしている区画では早朝時の騒音に苦情が出ているという。
 農薬散布の苦情に対しては無農薬稲作が試みられている区画があるが完全無農薬は相当の困難が伴うらしい。

 いずれにしても田畑は何百年も前からあったのだが、山が削られ、田が埋められて田の周りを囲い込むように新興住宅が次々と建てられ一方では就農者の高齢化による人手不足が進み、農家の人たちは昔では考えられないような苦情の対応に苦慮しているようだ。DSC_0092DSC_0081DSC_0086DSC_0083DSC_0091DSC_0074DSC_0071DSC_0133DSC_0131