地球一周クエスト

平成自転車地球一周浪漫譚。2019年2月21日より開始。

 昨日の話の続き。
 ここのところホステルに引きこもって電子書籍を読んでいたり、岩山によじ登って景色を眺めながら何もせずぼーっとしていることが多いため、ブログのネタがない。
 故にこれまでのような日記形式ではなく、1つのネタにつき1記事という形式にすることで毎日更新を維持しようという強かな計算があるとかないとか。

 3人のアリのひとり、オールド……いやヤング・アリの恋人である日本人女性バックパッカーYさんもまた世界を股にかけるバックパッカーだったようで、色々と有益な情報をいただけた。

 彼女は日本に帰国している時は住みこみのリゾートバイト(略してリゾバと呼ぶらしい)をして多い時は1カ月に30万以上稼ぐという。
 住みこみだから生活費なんてほぼかからないも同然であり、半年で150万くらい稼げることもあるらしい。

 そんなお金があったら南米やアフリカ縦断サイクリングも難なくでき、3年かけてようやく200万ちょっと貯めた私の苦労はいったい何だったのだろう……
 いかに強靭な精神力をもってして数々の理不尽に耐え抜いても、根本的な戦略を誤ればその努力は水泡と帰すのが現実であり、夢も希望もありゃしない。

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 今日のカッパドキアの夕日。

 2019年11月26日。走行0km。

 私が現在宿泊しているホステル「Whisper Cave House」にはアリという名の男が3人いる。
 トルコ人男性のメジャーな名前なのか、しかしみんなアリじゃどうやって呼んだらいいのかと訊いてみたら、それぞれファースト・アリ、ハンサム・アリ、オールド・アリと呼んで判別しているらしい。

 ファーストは何がファーストなのかと訊いたら、この宿で1番偉いという意味でのファーストらしいのだが、ハンサムなアリ曰く「ここは俺とファーストの共同経営だ」とのこと。

 ハンサムなアリは全然ハンサムじゃなくて、3人の中では1番若いのだが、顔は1番老けている(失礼)。
 白髪や皺もそうだが、長い髭がより老けた印象を強調しているのだろうと思われる。
 オールド・アリは3人の中で1番歳上故のオールドなのだが、本人の前でオールドと呼ぶと機嫌が悪くなるので、場の空気を悪くしないよう品行方正な私はあえてヤング・アリと呼んでいる。

 ヤングなアリには日本人の恋人Yさんがおり、彼女が日本から持ってきた緑茶をお裾分けしてくれ、約1年ぶりに飲んだ緑茶は岩清水のごとく私の身体の奥深くにまで浸透したような気がしないでもなかった。

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 カッパドキアの気球ツアーは朝のみらしいが、昼間でも時々気球がとんでいるのを見かける。
 Yさん曰くこれはパイロットが練習していて一般客は乗せられないのだとか。
 今日は合計10個くらい飛んでた。

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 下から眺めると何だか空飛ぶ鞠みたいで面白い。

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 今日もカッパドキアの大地で夕日を眺める。

 2019年11月25日。走行10km。

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 カッパドキアの観光地はほぼ回り尽くし、カッパドキアサイクリングも面白そうな場所はあらかた走ってしまったため、今は洞窟ホステルの中でのんびりくつろぎながら電子書籍を読んだりしている日々。

 ギョレメは初めは3〜4日程度の滞在の予定だったのだが、実は現在私と同じく自転車で世界一周中のサイクリストである沖野さんがちょうどこのギョレメに向かっているとのことで、せっかくだからカッパドキアの大地で落ち合おう! と、その場のノリで決定。

 自転車で世界一周するクレイジーな人たちがいると初めて知った時、彼らはどんな人なのだろう、どんな旅をしているのだろう、と、ネットにある情報をいろいろ調べていたら沖野さんのブログに辿りつき、ツイッターもやっていると知ってこちらからフォローさせてもらった。

 今では彼とはツイッターでは相互フォローの関係ではあったが面識はなく、日本に一時帰国していた彼がひと足先に日本を出発した時に「世界のどこかで会おう」と、叶うかどうかもわからない約束を交わしたのだが、まさかそれがカッパドキアで実現するとは思わなんだ。

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 彼との出会いを楽しみに、私は今日もカッパドキアラーメンを食らう。

 2019年11月24日。走行10km。

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 昨日一緒に地下都市でインディジョーンズした中国人友のファンは、今日バスでカイセリの空港へ向かう。

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 バスの出発まで少し時間があるため、景色のよい場所まで歩き、そこで翻訳機ごしではあるが、小一時間濃い会話を交わした。

 中国での暮らしや彼の家族のこと、仕事のこと、最近の香港情勢や自国の独裁化が進んでいること、ネット規制や独自の決済システム、中国人は日本人のようにビザなしで多くの国を旅行できるわけではなく、それぞれビザを申請する必要があり、またそれに多くの金がかかること(日本のパスポートがうらやましい、と繰り返し言っていた)。
 
 中国だけではないが、色んな国の色んな話を聞いていると、今までは見えていなかった日本の良いところが見えてくる。
 海外行ったことないと比較対象がないから日本の悪いとこばかりに眼がいって良いところに気がつかないのだろう。

 バスの出発時刻が迫り、連絡先を交換する。
 中国ではフェイスブックが規制により使えないため、WeChatという中国でメジャーなアプリをインストールし、彼の連絡先を登録する。
 
 中国に来る機会があったらぜひ連絡してくれ、見せたい場所がたくさんあると言ってくれた。

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 一路顺风、再见。

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 その後は適当に自転車で奇岩地帯を走り回る。

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 先日の失敗を教訓とし、人の集まりそうな場所は避けた結果、岩の上でひとりのんびり夕焼けを眺めることに成功。
 眺めが格段良いわけじゃないけれど、誰もいない場所でひとりのんびり茜色に染まる空を眺める。
 こっちの方がやはり私には合っている。

 ドミトリーでウズベキスタン人のスタッフに日本で働いたらいくら稼げるのかと聞かれ、とりあえずフルタイムのバイト設定で年200万と教えたらものすごく眼を輝かせていた。
 彼がもらっている給料はその10分の1らしく、日本人の給料が年々安くなっているとはいえ、まだまだ日本人は豊かなんだなあと再認識。
 日本はお先真っ暗とか悲観的な話をよく聞くけれど、金さえあれば自由はある程度買えるので、何だかんだで世の中は金。

 旅立つ前は気に入った国を見つけて移住しようか、などと考えていたけど、別に無理して海外移住しなくても日本で稼いで貯めた金で海外ほっつき歩いたらええやんって思うようになってきた。
 
 日本って金稼げるし自由だし、本当にいい国なんだなあと思う今日このごろ。
 
 2019年11月23日。走行6km。

 今日はドミトリーで意気投合した中国人友のファンに誘われ、バイクを借りてカッパドキアを散策することにした。
 レンタルバイクは120ccのスクーターで、6時間100リラ(1800円)。

 以前8時間80リラで借りたというネット情報を知っていたので価格交渉したり他のレンタルサービスも比較してみたのだが、どうやら全体的な相場自体が上がっているらしい。
 
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 ウチヒサル城(2回め)。
 
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 鳩の村(Pigion Valley)。
 
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 飛び立つ鳩。

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 そして本日のメイン、地下都市。
 まずは近場のカイマクル地下都市から。
 世界遺産に認定されていて、紀元前から存在するらしい。

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 地下8階、深さ55mにまで及ぶそうで、多い時で8000人もの人々が暮らしていたといわれているが、観光客が入れるのは残念ながら一部のみ。
 入場料は42リラ(760円)だった。
 
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 迷路のように入り組んでいて、ドラクエとかFFのダンジョンを彷彿とさせる。

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 通路の天上が低くて常時屈みながら移動する必要があったのだが、これは侵入者の動きを阻むためにわざとそうしているらしい。
 
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 最下層まで通じているダクト。

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 この地下都市の起源、いつ頃、どんな人々に作られたのかは明らかにされていないが、初期のキリスト教徒が国家やイスラム教徒たちの迫害から逃れるために使われていたという。
  ここなら核戦争が起こっても生き延びられそうな気がする。

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 次はカイマクルからさらに南下すること10kmの場所にある町デリンクユの地下都市で、かつてはカイマクルの地下都市ともつながっていたらしい(現在は途中で崩落しており、通行不可)。
 こちらも入場料42リラ。
 
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 カイマクルよりもひとつひとつの部屋が広い印象。
 
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 この広大な空間は神学校だったらしい。
 
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 最下層には流れる地下水が井戸を満たし、原始的な灌漑システムで飲み水を得ており、また住居や倉庫だけではなく、会議室や食堂、雑貨店、礼拝堂、武器庫、いざという時のための秘密の逃げ道もあったそうな。
 
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 出口にいた眠そうな猫。
 
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 そして帰り。
 スクーターの運転は行きがファンが運転し、帰りは私が運転することになっていた。
 実のところ以前400ccのバイクに乗ってはいたのだけれど、スクーターにはほぼ乗ったことがなかったので、操作面に若干の不安はあった(しかも2ケツ)ものの、自転車に乗るよりはまあ簡単だろうと高をくくっていたら、それはそのとおりだった。
 
 ただ防寒装備を持ってこなかったため、めちゃくちゃ寒かった。

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 ゼルべ野外博物館。

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 ところで野外なのに博物館とはこれ如何に。

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 腹が減ったのでファンの薦めるトルコ料理屋へ。
 75リラ(1350円)と観光地価格だったが、まあ美味かった。
 
 2019年11月22日。走行0km。

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