地球一周クエスト

平成自転車地球一周浪漫譚。2019年2月21日より開始。

カテゴリ:中東 > トルコ

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 トラブゾンに着いたのは朝の7時過ぎ。
 まだ真っ暗。

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 荷物を下ろし、パッキング完了。

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 自転車に貼りつけられた荷物用のタグシールがべりべりばりと……
 家のあちこちにビックリマンシールを貼りつけていた幼少期の私を叱りつけた親の気持ちが今、理解できた。

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 トラブゾンからジョージアまで自走するつもりだったのだが、バスステーション内で「ジョージア、バトゥミ」と連呼してるおっちゃんがいて試しにいくらか聞いてみたら40リラ(720円)と思ったより安かったため、バトゥミまでバスワープすることに急遽決定。

 滞在期間残り少なかったし、昨日雪もちらちら降ってたので、最悪雪の中強行軍するはめになるリスクを40リラでなくせるならまあ安いかな、と。

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 自転車旅人にはとことん自走にこだわる人とそうでない人がいるが、私は後者で、無理に苦しい思いをするくらいならバスでも電車でも飛行機でも何でも使う。
 要するに享楽主義者であり、私にとって自転車旅とは旅行なのだ。

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 しかしなぜか国境手前で降ろされる。

 バスで国境越えるとばかり思っていたのに。
 バトゥミちゃうやんけ。
 何だこの詐欺。

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 そしてめんどくさい陸路国境越え。
 寒い中延々と待たされる。
 小便行きたくなってくるが、しかしトイレなどない。
 どないせえちゅうんじゃこれ。

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 自転車のバッグ全部バラしてX線検査器にぶっこまれた。
 荷物チェックが今までで一番厳重だった気がする。

 ウィスパーライトの燃料ボトルみつかるかな、とハラハラしたけど特に何も言われなかった。
 厳重なんだかザルなんだか。

 さあいざバトゥミへ。

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 チャナッカレからバスで輪行し、朝の7時にアンカラに到着。
 日の出は8時過ぎなので、まだ真っ暗。
 あまりよく眠れなかったので眠いし、慣れないバス移動は疲れる。

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 ……しかしまだ前半戦が終わったにすぎない。
 ここからまた1000kmほども離れたトラブゾンというトルコ東部の町までバス輪行する必要がある。

 本当はのんびり自走で行きたいところなんだけれど、滞在日数の残り期間が圧倒的に足りない。

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 バスターミナル内のレストランで適当に朝飯。
 シュニッツェル(28リラ)。

 先日ネットでの予約に失敗したので、窓口にて予約。
 アンカラ、すなわち首都のメインバスターミナルだけあって無数のバス会社の窓口があるが、ネットで予めどこの会社がトラブゾン行きを扱っているかはチェック済みであり、問題なく予約完了。

 出発時刻は19時半で、夜行バスが1日1本あるのみだった。
 あまりメジャーな路線ではないみたい。

 一応自転車持ってるとは言ったんだけれど、追加料金は請求されず。
 でもまた荷物の量見て請求されそうな気はする。
 出発まで12時間くらいあるけど、とりあえずあの走りにくいアンカラの道を極寒の中走らずに済んだのは良かった。

 やはりバス輪行は電車や飛行機に比べて楽だな、と再認識した。
 ヨーロッパの電車は自転車を分解せずそのまま載せられる路線もあるみたいだけれど、基本的には分解梱包が必要になるし、それを駅のホームまで運ぶのが本当にしんどい。

 まして飛行機輪行ともなれば自転車の破損やウィスパーライトの没収といったリスクが付き纏う。
 その点バスは分解しないでトランクに乗せて終わり。

 乗り場までフル装備でそのまま乗ってっちゃえばいい。本当に楽。
 まあこれはトルコの場合で、他の国ではまた違ってくるのかもしれないけれど。

 * * *

 待合所でのんびり本を読んでいたら30〜40代くらいのおっちゃんに声をかけられる。
 トルコ人かなと思いきや、イランに住むクルド人で、政治犯として7年投獄されててつい最近釈放されたらしい。

「ヨーロッパかアメリカに亡命したいんだよね〜。どうすりゃいいんだろう(超意訳)」

 知るか。

 イスラム教スンニ派らしく、シーア派の連中は頭がおかしいとか何とか通訳機通して熱弁していた。
 私に対して危害を加える様子は特に見られなかったし、面白そうだからそのまんま聞いていた。

 自転車旅をしていると色んな人に声かけられるんだけど、何というか、今までに会ったことのないタイプの人だったなあ。

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 19時。いよいよ2度めのバス移動。
 大型のバスなら分解しなくても割と余裕で自転車入る。

 2020年1月23日。走行0km。アンカラまで。

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 今日はアンカラまでバスワープというめんどくさいイベントがある。
 それも2連続で。

 とはいえ、バスの出発時刻は21時とかなので、まるまる半日時間がある。
 宿はチェックアウトぎりぎりの時刻に退出し、しかし交渉の末荷物と自転車だけは置かせてもらうことに成功。

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 バスの待ち時間長いからマックで飯がてらネット三昧。
 コンセントのある席でずっと粘ってたら、何か頭上のエアコンが轟音とともに冷たい風を吐き始める。

「飯食ったらさっさと出てけ」って暗黙のメッセージなのか。
 こうなるとむしろ出ていきたくなくなるのが人の性というものである。

 北風と太陽か。

 なお暖房に切り替えたところで、私の鋼の精神をへし折ることは不可能でございます。

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 結局ギリギリまで粘り、少し早めに余裕を持って20分前にはバス乗り場へ向かう。
 スタッフには自転車あるとは伝えていたが、はてさてこんな大荷物を想定しているやら。
 バス輪行は過去に2回しかやってないからどうなるやらわからない。

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 いざ搭乗。
 後ろのトランク独り占めw
 やはりというか、荷物の超過料金50リラ徴収された。
 さすがに荷物が多すぎたらしい。

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 てわけで、アンカラへ。
 雪降ってないといいなー。

 2020年1月22日。走行0km。

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 チャナッカレの宿が30リラ(550円くらい)と安く、ついつい連泊。
 さすがに滞在日数が少なくなってきたのでバスの予約くらいしとこうとネットで手続きしてたら謎のエラー出て失敗。

 しかし後々でまったく同じ名前の別の町行きを選択していたことが判明。
 結果無駄金使わずに済んだというね。
 まあそりゃそうだよなあ……アメリカにもカジノで有名じゃないラスベガスとかあるもんなあ。

 すぐ近くにバス会社の事務所あったので、窓口で予約する作戦に急遽変更。

 目的地は黒海地方沿い、ジョージアに近いトラブゾンなんだけれど、さすがにチャナッカレからの直行便はなかった。
 ので、アンカラかイスタンブールどっちか経由しなきゃいけないんだけど、バスのネット予約ができなくて最悪1日滞在するハメになるかもしんないから宿代安いアンカラに決定。

 だがしかし――

 標高高いの完全に忘れてた。
 最低気温-10度だって(笑)。
 やっぱイスタンブールにしとくんだったかな。

 否――こういう時にあえて極寒地獄に飛びこむからこそ後々笑えるバカ話になるのだ。
 雪と氷に閉ざされし街へといざ行かん。

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 2020年1月20日、1月21日。走行0km。

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 48時間経っても風向きが変わらないだと――!?

 確信した。
 これは偶然などではない、必然だ。
 何らかの知性が、意図的に風を使い、私の進行を阻んでいる以外に考えられない。

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 だが私も「風越え」を標榜する身。
 これしきのことでへこたれていては自転車乗りとしての沽券にかかわる。
 いざ行かん――時速7kmで。

 チャナッカレまで30km程度だというのに果てしなく長く感じる……
 そりゃそうだ、平坦な道なら平均時速15kmくらいは出てるのだから、実質60km走るようなもんだよな。
 自転車の走行距離は風や地形の影響をもろに受けるという大前提をいつになったら学習するのか。

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 こんなところにも木馬。

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 結局チャナッカレに到着したのは15時過ぎ。

 予め目星をつけていたANZAC HOUSEというドミトリーにチェックイン。
 お値段30リラ(550円くらい)と、トルコで宿泊した宿の中で最安値。

 2020年1月19日。走行30km。チャナッカレまで。

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