本日は1級テキストについて見ていきましょう。

                

2級同様、本当にテキストらしくなっています。
第1印象は、「解剖生理学」や「健康学」に通じる項目に重点を置いた実用的な内容になったという感じです。

順番にいきます。

第1章「アロマテラピーの楽しみ方」
★ハンドトリートメントが追加になりました。
 写真入で分かりやすく解説がなされています。細かい指示がしてあるので、即使えるかもしれません。
★手作り化粧品の部分にも「フェイシャルスチーム」「洗顔ソープ」が追加されています。
 「手作り石けん」って人気ありますもんね。

第2章「精油のプロフィール」
ここなんですが、従来のものだと2級テキストに掲載されていた精油とインストラクター試験対応の10種類合わせて30種類のプロフィールが載っていましたが、今回は2級テキストにあるものを省いた20種類。
検定試験に「出る」「出ない」表記がなくなっています……。
巻末資料の「検定試験概要」を見ると、1級の試験の範囲(精油のプロフィール)は、「1,2級テキスト」とあるので、来年5月からは30種類が範囲ってことでしょうか??
「香りあてテスト」は従来のまま、18種類から出題されるようです。

★サンダルウッド→サンダルウッド(白檀)
★ジャスミンアブソリュート→ジャスミン  に変更

★ベンゾインには説明文がかなり追加されています。

第4章
「アロマテラピーのメカニズムと健康学」
解剖生理学的にかなり踏み込んだ内容になっています。
とくに、「心身」「こころ」「メダボリックシンドローム」「ストレス」といった、今まさに話題になっていることが新しい項目として取り入れられています。

巻末の資料
「アロマテラピー検定試験概要」は非常に便利。
従来テキストの巻末にあった「エッセンシャルオイルガイド」と「ショップリスト」が削除されて、よりテキストらしくなっています。

改訂を重ねれば内容がよくなるのは当然ですが、本当に使いやすくなっていると思います。

そして、この1級テキストですが、検定試験用としてだけではなく、「しっかりした実用書」としての価値がおおいにあると思いました。

アロマ関連本というと、本当に基礎的なレシピ集か、プロ用のかなり難解な書物の2種類に分かれてしまうと思うのですが、これはちょうどその中間に位置しているというか。

「検定試験」には特に興味がなくても、この2冊のテキストは何かと重宝すると思いますよ。

テキストの話題でひとりで盛り上がっていますが次回から、勉強に戻りたいと思います。

精油学総論の途中でしたよね。
せっかくなので新しいテキストに沿って展開していこうと思うのですが、いかがでしょうか。
「いや、それは困る」ということであれば、従来のテキストメインでやることにします。
それとも従来のテキストメインでやって、おまけとして改訂テキストの内容を付け加えるとか……。
インスト対策であれば、改訂テキストのほうが内容的にはより適していると思うのですが。

ご意見やご提案があれば、お教えいただけると嬉しゅうございます。

おまけ

毎日じめじめして嫌になります。
洗濯物は乾かないし、部屋の中はこもったようなにおいがするし……。
そして名古屋は暑い!! 昨日なんて室温29℃、湿度83%ですよ〜。
今日は昨日に比べて涼しいのですが、じめじめ度はアップしています。
というわけで、「空気清浄スプレー」を作りました。

使用した精油は
フランキンセンス
ブラックペッパー
サイプレス
ローズマリー
ベルガモット

さて、これらの精油について問題です。***以下に答えがあります。

1・光毒性に注意しなければならない精油は何か。学名で答えよ。
2・フランキンセンスはエゴノキ科の植物の心材から採取する。
  この説明文の下線部が正しければ○、間違っていたら正解は何か、答えよ。
3・「海のしずく」という意味の学名が含まれるものは何か。学名で答えよ。
4・Piper nigrumは上記のうちのどれをさすか。
5・サイプレス精油の抽出部位はどこか。また、精油製造法は何か。


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1・Citrus bergamia ベルガモットです。ベルガプテンが特徴成分です。
2・エゴノキ科→カンラン科  心材→樹脂
  学名は Boswellia carterii
3・Rosmarinus officinalis ローズマリーです。
4・ブラックペッパーです。
5・抽出部位は、葉と果実。水蒸気蒸留法で抽出します。
  学名は、Cupressus sempervirens 覚えるのに苦労しました。