精油を抽出すると言っても、精油の成分の特徴からさまざまな形で抽出されます。
代表的な5つを見ていきましょう。
この部分試験には必ず出ますね。
4択でももちろんですが、「書かせる」問題でも出題されることが多いので、語句をきちんとした形で覚えることが大切です。
それぞれの長所(
)と短所(
)もしっかり押さえましょう。
また、それらの製造法によって得られるもの(
)もセットにして覚えてしまいましょう。
単語帳の出番ですよ!
☆ 水蒸気蒸留法
これは絵を書きながら覚えると頭に入りやすいかもしれません。
材料となる植物を蒸留釜に入れ、蒸気を吹き込んだり、熱を加えることによって釜に入っている水を沸騰させて、その水蒸気で植物の芳香成分を蒸発させます。
芳香成分を含んだ蒸気は、冷却管で冷やされると液体に戻ります。
得られた液体の上部に浮いている精油成分を水と分離させます。
精油と分離された水がフローラルウォーター↓です。精油成分がわずかながら含まれています。
比較的装置が簡単で安価。
熱と水にさらされることで本来の香りや成分がそこなわれることがあり、適さないものもある。
フローラルウォーター(芳香蒸留水)
☆ 圧搾法
多くは、柑橘系の果皮から精油を得るときに使用されます。
ローラーや遠心法による機械で圧搾し、低温で精油を採取します。
昔は手で圧搾した成分をスポンジに吸わせて回収していました。
熱による影響をうけないので、精油成分があまり変化せず、本来の香りを得ることができる。
他の方法で製造された精油に比べて劣化が早い。
☆ 油脂吸着法
精製して無臭にした動物由来の脂肪やオリーブ油などに植物を浸して芳香成分を吸着させる方法で、常温の油脂を使う冷湿法(アンフルラージュ)と60〜70℃に加熱した油脂を使う温湿法(マセレーション)があります。
繊細な花の香りを得るには適している。
たいへんに手間がかかるので現在では行なわれていない→揮発性有機溶剤抽出法がとってかわった。

「ポマード」・・・芳香成分を高濃度に吸着し飽和状態になった油脂。
「アブソリュート」・・・ポマードにエチルアルコールを加えて芳香成分を溶かしだし、エチルアルコールを除去して最終的に得られるもの。
☆ 揮発性有機溶剤抽出法
上記の油脂吸着法にとってかわった方法で、石油エーテル、ヘキサンなどの揮発性有機溶剤を使います。溶剤の中に芳香植物を浸し芳香成分を溶かしだす方法です。
現在のアブソリュートはほとんどがこの方法で得られています。
「コンクリート」・・・溶剤を取り去って得られるワックスを含む半固体状のもの。
「コンクリート」にエチルアルコールを使用して芳香成分を溶かしだし、ワックス成分を分離した後、ふたたびエチルアルコールを除いて最終的に得られるものを「アブソリュート」という。
「レジノイド」・・・主に樹脂、樹皮、種子、根などから揮発性有機溶剤抽出法で芳香成分を取り出したもの。香りの保留剤としても使われる。
☆ 超臨界流体抽出法
近年になって開発された新しい抽出法です。
液化二酸化炭素、液化プロパン、ブタンなどの気体を圧縮して芳香成分を低温で抽出します。
芳香成分そのものの香りを得ることができる。
たいへんに高価なため一般的ではない。
精油によって製造方法は様々です。
でも、その内容さえ知っておけば「なるほど」という感じで、各精油とセットにして覚えるときに簡単なのではないでしょうか。
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代表的な5つを見ていきましょう。
この部分試験には必ず出ますね。
4択でももちろんですが、「書かせる」問題でも出題されることが多いので、語句をきちんとした形で覚えることが大切です。
それぞれの長所(


また、それらの製造法によって得られるもの(

単語帳の出番ですよ!
☆ 水蒸気蒸留法
これは絵を書きながら覚えると頭に入りやすいかもしれません。
材料となる植物を蒸留釜に入れ、蒸気を吹き込んだり、熱を加えることによって釜に入っている水を沸騰させて、その水蒸気で植物の芳香成分を蒸発させます。
芳香成分を含んだ蒸気は、冷却管で冷やされると液体に戻ります。
得られた液体の上部に浮いている精油成分を水と分離させます。
精油と分離された水がフローラルウォーター↓です。精油成分がわずかながら含まれています。



☆ 圧搾法
多くは、柑橘系の果皮から精油を得るときに使用されます。
ローラーや遠心法による機械で圧搾し、低温で精油を採取します。
昔は手で圧搾した成分をスポンジに吸わせて回収していました。


☆ 油脂吸着法
精製して無臭にした動物由来の脂肪やオリーブ油などに植物を浸して芳香成分を吸着させる方法で、常温の油脂を使う冷湿法(アンフルラージュ)と60〜70℃に加熱した油脂を使う温湿法(マセレーション)があります。



「ポマード」・・・芳香成分を高濃度に吸着し飽和状態になった油脂。
「アブソリュート」・・・ポマードにエチルアルコールを加えて芳香成分を溶かしだし、エチルアルコールを除去して最終的に得られるもの。
☆ 揮発性有機溶剤抽出法
上記の油脂吸着法にとってかわった方法で、石油エーテル、ヘキサンなどの揮発性有機溶剤を使います。溶剤の中に芳香植物を浸し芳香成分を溶かしだす方法です。
現在のアブソリュートはほとんどがこの方法で得られています。

「コンクリート」・・・溶剤を取り去って得られるワックスを含む半固体状のもの。
「コンクリート」にエチルアルコールを使用して芳香成分を溶かしだし、ワックス成分を分離した後、ふたたびエチルアルコールを除いて最終的に得られるものを「アブソリュート」という。
「レジノイド」・・・主に樹脂、樹皮、種子、根などから揮発性有機溶剤抽出法で芳香成分を取り出したもの。香りの保留剤としても使われる。
☆ 超臨界流体抽出法
近年になって開発された新しい抽出法です。
液化二酸化炭素、液化プロパン、ブタンなどの気体を圧縮して芳香成分を低温で抽出します。


精油によって製造方法は様々です。
でも、その内容さえ知っておけば「なるほど」という感じで、各精油とセットにして覚えるときに簡単なのではないでしょうか。

