解剖生理学と並ぶ難所の「精油の化学」です。
踏ん張りどころなので頑張りましょう

脳科学者の茂木健一郎さんも『脳を活かす勉強法』の中で、「できることを続けても脳は喜ばない」「苦しければ苦しいほど、その後の喜びは大きく、より強化される。これが脳のメカニズムです。この『苦しい』状況を何とかして突き抜けることは、とても重要なことです」(『脳を活かす勉強法』、P30-32)と、おっしゃっています。

それで、まず最初に自分自身の反省をこめてオススメの参考書を挙げておこうと思います。
『やさしい精油化学』です。


最初に申し上げておくと、タイトルには「やさしい」とありますが、ぜんぜん「やさしく」ありません。
「簡単なんだ〜」と思って、読み始めるとわたしのように途中で投げ出すことになります。
インストラクター試験のときに購入したのですが、1章、2章と読んでいくうちに、わけがわからなくなり4章を適当に読み飛ばして、あとは放っておいたのです。
今日、この記事を書くにあたって読み返してみたら
「わたしの馬鹿〜
もう少し我慢して読んでいれば、この本が「精油化学」にとどまらず「解剖生理学」や「精油学全体」について、きわめてコンパクトにまとめてある良書であることがわかったのに!
と、今さらながら後悔しました。
「エッセンシャルオイルの主成分(%表示)」や「分子式」の資料も秀逸なので、大いに活用してほしいと思います。
今、もしもこの本で勉強していて「わからん!」と思っている人は、もう少し頑張ってみてください。
きっと、脳が喜ぶ瞬間がやってきますよ

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精油の化学で履修しなければならないのは、

1、化学の基礎
・原子、分子、有機化合物、炭化水素

2、精油成分の構造による分類とその特徴
・芳香族系化合物
・脂肪族系化合物
・テルペン系化合物

3、精油成分の官能基による分類
・官能基
・炭化水素類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、フェノール類、エステル類、オキサイド類、ラクトン類

です。

1については高校の時に受けた有機化学の授業を思い出すしかないのですが……。
ものすごく簡単に復習しましょう。

・原子・・・物質を構成する粒子。炭素、水素、酸素(C,H,O)など。
     原子核と陽子から成る。
・分子・・・原子が2つ以上集まって共有結合した物質。
・有機化合物・・・生物などの主な構成物。必ず炭素(C)と水素(H)が一定の割合で入っている。鎖式化合物(脂肪族化合物)と環式化合物(芳香族炭化水素)がある。

問題は2と3です。

・芳香族系化合物・・・6角のベンゼン環をもつ化合物。
・脂肪族系化合物・・・炭素を中心に鎖状につながった構造をもつ化合物。
・テルペン系化合物・・・分子構造の中に2個以上のイソプレン(C5H8)を含む有機化合物。モノテルペン(イソプレン2コ)、セスキテルペン(イソプレン3コ)、ジテルペン(イソプレン4コ)などがある。酸化しやすく劣化が早い性質をもつ。


ややこしいことを1度で書くと頭の中が煩雑になるといけないので、3の「精油成分の官能基による分類」は明日にします。

今日のところをよく復習しておいてくださいね

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