さあ、もうすぐ試験が始まります。

試験監督者が自分の時計を見て言います。
「それでは始めてください」

このとき「ください」の「い」を言い終わるか終わらないかというときに皆さん一斉に問題用紙を広げます。
そして問題用紙に覆いかぶさるようにして手にした鉛筆を動かす……

ここで、「ちょっと待ってください!」なのです。

この、一斉にうわ〜っと始めてしまうと、多くの場合、試験ではなく雰囲気に負けてしまうことになります。
だって、頭に血が上って、なおかつ頭の中が真っ白という状態になってしまいます。

決してあせらないでください!!

試験監督が「始めてください」と言い終わるのを待って、ひとつ深呼吸をして、ゆっくりと問題用紙を広げるくらいの(うわべだけでも良いので)余裕を持って欲しいのです。

試験時間は十分だと思います。
一次試験でも二次試験でも、終わってしまって時間をもてあましているような人がたくさんいました。
だからやたらと早く問題を解こうとする必要はありません。
ゆっくりと問題を読んで、答えなければならないのは何かを考える。
特に4択の場合は、問われていることが
・あっているものを選ぶのか
・間違っているものを選ぶのか
これには注意しなくてはいけません。
わたしは、問題文のこの部分に線を引きながら解答しました。
ケアレス・ミスは命取りですよ!

一問問題を解いたら、マークシートにマークする人、まとめてマークする人、自分のやりやすい方法で解答用紙を完成させれば良いと思いますが、まとめてマーク派の人は、解答欄を間違えないように!
ひとつ飛ばして塗っていた…なんてことにならないように!

一通り解答が終わって、見直しをする場合の注意点を。

よくわからないけれども直感で答えた問題があったとします。
答えあわせをしているときにまたまた悩んでしまった。
最初の答えは間違っているような気がする・・・でも、本当に直してもいいかしら・・・こんな場合です。
これはかなりよく言われていることですが、こういう迷いが生じた場合、直感で答えたままにしておいたほうがよさそうです。
土壇場になって書き直した答えが間違っていたというのは、非常によくあること。
正解がひらめいた、とか、正しい答えを思い出した場合は別ですよ。

二次試験の場合。
わからない問題にいつまでも時間を費やすことなく、とりあえず最後まで一通り問題を解いてみましょう。
他の問題を解いているときに、わからなかった問題の答えが「ふっ」と浮かんでくることもあります。
そして丁寧な分かりやすい字で解答は書きましょう。
最後の論文は気持ばかりあせると書けなくなってしまいますが、冷静に落ち着いて考えてみれば意外と書けますよ。

前にも書きましたが、インストラクター試験は落とすことが目的の試験ではなく、学習定着度や適正を見るための資格試験です。
意地悪な問題やいたずらにひっかけようとする問題は出題されません。

試験の最大の敵は、緊張して実力が出せない自分自身です。
そのことをくれぐれも忘れないように