Aroma Classico

香りとクラシック音楽に満ちた空間のプロデュースを行なっています♪

参考書

基材論 (2)

それでは12種類の植物性油性基材のポイントに移ります。
一般名と和名があるものは2種類きちんと覚えます。また、科名が結構落とし穴であったりするので、そのあたりもきちんとチェックしておきましょう。

☆アボカド油
・クスノキ科の果肉から抽出
・ビタミンEを含有しているので比較的酸化しにくい。
・粘性が高く濃厚なにおいがする。

☆オリーブ油
・モクセイ科
・色は淡黄色〜淡緑黄色
・主成分はオレイン酸とリノール酸
・ビタミンEを少量ながらも含有しているので、比較的酸化しにくい。

☆グレープシード油(ブドウ種子油)
・主成分はリノール酸
・酸化しやすい。
・100%ベース可能。

☆ココナッツ油(ヤシ油)
・植物脂である。
・科名(ヤシ科)抽出部位(胚乳)に注意。
・飽和脂肪酸(主にラウリン酸)とオレイン酸が主成分なので酸化しにくい。
・ラード状で、23℃位で溶けるため冷所で保存する。

☆ゴマ油(セサミ油)
・比較的酸化しにくい。
・独特な香りがある。
・アーユルヴェーダで使う。
・含有成分であるセサミンとセサモールには抗酸化作用がある。

☆小麦胚芽油(ウイートジャーム油)
・科名(イネ科)抽出部位(胚芽)に注意。
・大変栄養価が高くリッチなオイル。
・天然の酸化防止剤であるトコフェロールを含み、老化防止オイルとしても使われるが、使いすぎるとニキビやかぶれの原因になる。
・酸化防止のために10〜20%混ぜて使われることが多い。

☆植物性スクワラン
・オリーブ油などに由来する炭化水素を還元して得られる飽和炭化水素。
・酸化しにくい。
・軽くて非常に安定しているので、あらゆるタイプの肌に使われる。

☆スイートアーモンド油
・科名(バラ科)に注意。
・主成分はオレイン酸とリノール酸。
・一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が多いので比較的酸化しにくい。
・ほとんど刺激がないので、100%ベース可能。あらゆるタイプの肌に使える。

☆月見草油(イブニングプリムロース油)
・不飽和脂肪酸が多いため大変酸化しやすい。
・アカバナ科
・主成分はリノール酸とγ-リノレン酸。
・高価で酸化しやすいオイルなので、10%以内でまぜて使う。

☆ツバキ油(カメリア油)
・オレイン酸が植物油中最多。
・酸化しにくい。
・敏感肌、アトピー肌にも安心して使える非常に安定性が高いオイル。
・人間の皮脂に近く刺激が少ない。

☆ホホバ油
・液体ワックスで、油脂ではない。
・科名(ツゲ科)注意。
・酸化しにくい。
・10℃以下で固まる性質をもつ。
・インディアンは「金の液」と呼び、傷薬や日焼け止めにも使用した。
・100%ベース可能。

☆マカデミアナッツ油
・科名(ヤマモガシ科)注意。
・主成分はオレイン酸とパルミトレイン酸。
・皮脂の構成に近いパルミトレイン酸を20%含有しているのでスキンケアによく使われる。
・酸化しにくい。

キャリアオイルについては、AEAJは参考図書として『アロマセラピーとマッサージのためのキャリアオイル事典』を推薦しています。
セラピストも目指している方には必携の書籍だと思います。

精油学総論 (5)精油の化学−1

解剖生理学と並ぶ難所の「精油の化学」です。
踏ん張りどころなので頑張りましょう

脳科学者の茂木健一郎さんも『脳を活かす勉強法』の中で、「できることを続けても脳は喜ばない」「苦しければ苦しいほど、その後の喜びは大きく、より強化される。これが脳のメカニズムです。この『苦しい』状況を何とかして突き抜けることは、とても重要なことです」(『脳を活かす勉強法』、P30-32)と、おっしゃっています。

それで、まず最初に自分自身の反省をこめてオススメの参考書を挙げておこうと思います。
『やさしい精油化学』です。


最初に申し上げておくと、タイトルには「やさしい」とありますが、ぜんぜん「やさしく」ありません。
「簡単なんだ〜」と思って、読み始めるとわたしのように途中で投げ出すことになります。
インストラクター試験のときに購入したのですが、1章、2章と読んでいくうちに、わけがわからなくなり4章を適当に読み飛ばして、あとは放っておいたのです。
今日、この記事を書くにあたって読み返してみたら
「わたしの馬鹿〜
もう少し我慢して読んでいれば、この本が「精油化学」にとどまらず「解剖生理学」や「精油学全体」について、きわめてコンパクトにまとめてある良書であることがわかったのに!
と、今さらながら後悔しました。
「エッセンシャルオイルの主成分(%表示)」や「分子式」の資料も秀逸なので、大いに活用してほしいと思います。
今、もしもこの本で勉強していて「わからん!」と思っている人は、もう少し頑張ってみてください。
きっと、脳が喜ぶ瞬間がやってきますよ

               *******

精油の化学で履修しなければならないのは、

1、化学の基礎
・原子、分子、有機化合物、炭化水素

2、精油成分の構造による分類とその特徴
・芳香族系化合物
・脂肪族系化合物
・テルペン系化合物

3、精油成分の官能基による分類
・官能基
・炭化水素類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、フェノール類、エステル類、オキサイド類、ラクトン類

です。

1については高校の時に受けた有機化学の授業を思い出すしかないのですが……。
ものすごく簡単に復習しましょう。

・原子・・・物質を構成する粒子。炭素、水素、酸素(C,H,O)など。
     原子核と陽子から成る。
・分子・・・原子が2つ以上集まって共有結合した物質。
・有機化合物・・・生物などの主な構成物。必ず炭素(C)と水素(H)が一定の割合で入っている。鎖式化合物(脂肪族化合物)と環式化合物(芳香族炭化水素)がある。

問題は2と3です。

・芳香族系化合物・・・6角のベンゼン環をもつ化合物。
・脂肪族系化合物・・・炭素を中心に鎖状につながった構造をもつ化合物。
・テルペン系化合物・・・分子構造の中に2個以上のイソプレン(C5H8)を含む有機化合物。モノテルペン(イソプレン2コ)、セスキテルペン(イソプレン3コ)、ジテルペン(イソプレン4コ)などがある。酸化しやすく劣化が早い性質をもつ。


ややこしいことを1度で書くと頭の中が煩雑になるといけないので、3の「精油成分の官能基による分類」は明日にします。

今日のところをよく復習しておいてくださいね

参考になりましたら拍手をクリックしていただけると嬉しいです



『改訂版 アロマテラピー検定テキスト』の気になる変更点(1級)

本日は1級テキストについて見ていきましょう。

                

2級同様、本当にテキストらしくなっています。
第1印象は、「解剖生理学」や「健康学」に通じる項目に重点を置いた実用的な内容になったという感じです。

順番にいきます。

第1章「アロマテラピーの楽しみ方」
★ハンドトリートメントが追加になりました。
 写真入で分かりやすく解説がなされています。細かい指示がしてあるので、即使えるかもしれません。
★手作り化粧品の部分にも「フェイシャルスチーム」「洗顔ソープ」が追加されています。
 「手作り石けん」って人気ありますもんね。

第2章「精油のプロフィール」
ここなんですが、従来のものだと2級テキストに掲載されていた精油とインストラクター試験対応の10種類合わせて30種類のプロフィールが載っていましたが、今回は2級テキストにあるものを省いた20種類。
検定試験に「出る」「出ない」表記がなくなっています……。
巻末資料の「検定試験概要」を見ると、1級の試験の範囲(精油のプロフィール)は、「1,2級テキスト」とあるので、来年5月からは30種類が範囲ってことでしょうか??
「香りあてテスト」は従来のまま、18種類から出題されるようです。

★サンダルウッド→サンダルウッド(白檀)
★ジャスミンアブソリュート→ジャスミン  に変更

★ベンゾインには説明文がかなり追加されています。

第4章
「アロマテラピーのメカニズムと健康学」
解剖生理学的にかなり踏み込んだ内容になっています。
とくに、「心身」「こころ」「メダボリックシンドローム」「ストレス」といった、今まさに話題になっていることが新しい項目として取り入れられています。

巻末の資料
「アロマテラピー検定試験概要」は非常に便利。
従来テキストの巻末にあった「エッセンシャルオイルガイド」と「ショップリスト」が削除されて、よりテキストらしくなっています。

改訂を重ねれば内容がよくなるのは当然ですが、本当に使いやすくなっていると思います。

そして、この1級テキストですが、検定試験用としてだけではなく、「しっかりした実用書」としての価値がおおいにあると思いました。

アロマ関連本というと、本当に基礎的なレシピ集か、プロ用のかなり難解な書物の2種類に分かれてしまうと思うのですが、これはちょうどその中間に位置しているというか。

「検定試験」には特に興味がなくても、この2冊のテキストは何かと重宝すると思いますよ。

テキストの話題でひとりで盛り上がっていますが次回から、勉強に戻りたいと思います。

精油学総論の途中でしたよね。
せっかくなので新しいテキストに沿って展開していこうと思うのですが、いかがでしょうか。
「いや、それは困る」ということであれば、従来のテキストメインでやることにします。
それとも従来のテキストメインでやって、おまけとして改訂テキストの内容を付け加えるとか……。
インスト対策であれば、改訂テキストのほうが内容的にはより適していると思うのですが。

ご意見やご提案があれば、お教えいただけると嬉しゅうございます。

おまけ

毎日じめじめして嫌になります。
洗濯物は乾かないし、部屋の中はこもったようなにおいがするし……。
そして名古屋は暑い!! 昨日なんて室温29℃、湿度83%ですよ〜。
今日は昨日に比べて涼しいのですが、じめじめ度はアップしています。
というわけで、「空気清浄スプレー」を作りました。

使用した精油は
フランキンセンス
ブラックペッパー
サイプレス
ローズマリー
ベルガモット

さて、これらの精油について問題です。***以下に答えがあります。

1・光毒性に注意しなければならない精油は何か。学名で答えよ。
2・フランキンセンスはエゴノキ科の植物の心材から採取する。
  この説明文の下線部が正しければ○、間違っていたら正解は何か、答えよ。
3・「海のしずく」という意味の学名が含まれるものは何か。学名で答えよ。
4・Piper nigrumは上記のうちのどれをさすか。
5・サイプレス精油の抽出部位はどこか。また、精油製造法は何か。


***********************************


1・Citrus bergamia ベルガモットです。ベルガプテンが特徴成分です。
2・エゴノキ科→カンラン科  心材→樹脂
  学名は Boswellia carterii
3・Rosmarinus officinalis ローズマリーです。
4・ブラックペッパーです。
5・抽出部位は、葉と果実。水蒸気蒸留法で抽出します。
  学名は、Cupressus sempervirens 覚えるのに苦労しました。

『改訂版 アロマテラピー検定テキスト』気になる変更点(2級)

前回は1、2級テキスト全体についての印象を書きましたが、今回は2級テキストの変更点について説明します。
                 

順番に見ていきましょう。

第2章「香りのある暮らし」
「アロマテラピー利用法」の部分が
・表を使ったり
・囲み記事にしたり
・漢字によみがなをつけたり
という具合にたいへん読みやすく編集してあります。
また、今までは1級テキストに掲載されていた部分を関連ページにもってくることによって1級テキストの違和感をなくしています。
沐浴法の作用については「コラム」という形で1ページを使って細かい説明がなされています。

第3章「精油のプロフィール」
大きな変更点は
・従来の一般名が 「ジュニパー」だったものが「ジュニパーベリー」に変更になっています。
・プロフィールの部分に「種類」という項目が増えています。(高木、低木、多年草など)

第4章「精油の基礎知識」
全体的にヴォリュームが増えています。
・精油製造法の部分で
 有機溶剤抽出法が揮発性有機溶剤抽出法に変更
 超臨界液体抽出法が追加
 従来のテキストにはなかった「コンクリート」「レジノイド」「ワックス」などという語句が登場しています。

第5章「アロマテラピーの歴史」
ここは全体的に再編集という感じ。
従来のテキストははっきり言って、まとめるのが大変でした。時系列がばらばらしていたし、文章自体にまとまりがなかったりしていましたが、今回は違います。
かなり細かく見出しをつけて、その内容についてしっかりと説明しています。
エピソードが増えています。
従来のテキストではほとんど触れられていなかった日本における研究についてもページを割いています。
★年表!!
 これが嬉しい。一目でわかる「アロマテラピーの歴史年表」がついています。
縦軸が地域、横軸が年代なので、同年代における地域別のできごとを比較することもできます。

第6章「アロマテラピーと環境」
まったく新しく追加された部分です。
「環境問題」が日常的に取りざたされている昨今、見過ごすわけにはいかない項目ですね。
そもそもアロマテラピーとは植物の恩恵を受けてはじめて成り立つものです。
その植物が、地球温暖化や酸性雨、砂漠化、森林伐採などによって危機にさらされ、ひいては地球規模での大問題にもなっています。
これらの項目を大きなこと(ヒートアイランド現象、オゾン層の破壊など)から個別のこと(エコバッグを持とうとか)までかなり詳細に書かれています。
「アロマ環境」というぐらいですから、従来テキストになかったのが不思議と言えば不思議。それだけ、環境問題がどんどん深刻化していくということなのでしょう。
このあたり、テキストの移行期間がすぎたら、試験にバシバシ出されそうですね。

資料編
・アロマテラピー検定試験概要 追加
・社団法人日本アロマ環境協会公式サイト 追加

と、いろいろな変更点がありました。
「内容を掘り下げつつわかりやすく」なっています。
改訂版はやはり手元に置いておいたほうがいいかもしれません……というのがわたしの率直な意見です。

参考になりましたら拍手をクリックしていただけると嬉しいです

『改訂版 アロマテラピー検定テキスト』の気になる変更点(全体)

     
『2008年6月改訂 アロマテラピー検定テキスト』2級・1級

従来のテキストと新しくなったこのテキストの中身を比べてみました。

項目ごとの勉強の部分でさらに詳細に述べていくつもりですが、一通り目を通してみて気づいた点をいくつか書き出していこうと思います。

★まず、1級、2級テキスト全体にわたって言えることですが、従来のものが「読物」的であったのに対し、これは本当に「テキスト」的です。

同じことを説明するにしても、従来型は「読んでみて理解してください」という感じでしたが、今回のでは「ここがポイントです。では、読んでみてください」というように、あらかじめポイントとなる部分が出してあって、それに対する説明が続くという具合に編集されています。

★そして、図や表が多くなっていて視覚的に覚えやすい工夫がなされています。

★一番最初の指摘と矛盾するようですが、「テキスト」的でありながら、最新のトピックスなどが「読物」としても十分に興味をひくような書き方がされていて、まるで生活情報誌のように楽しく読むことができます。

★最後に、これは嬉しいのか嬉しくないのかわかりませんが、従来のものに比べると情報量が圧倒的に増えています! 
このテキストが適応になる前に試験に受かっておいたほうがいいかも……ですよ。
でも、まあ、これは、試験に特化した言い方であって、「知識が増えればそれだけ楽しさも増す」ものなので、非常にいいことではないでしょうか。

ちなみに、わたしはこの「改訂版テキスト」の方がだんぜん好きですね。
勉強もずいぶんやりやすかっただろうと思います。
ちょっと悔しい、複雑な気分。

アロマテラピーのことをよく知らない人は、「アロマなんて優雅に香り嗅いでるだけじゃないの」な〜んて思っているかもしれませんが、それは大きな間違い。

「アロマテラピー、恐るべしっ」

歴史、働き、成分、わたしたちを取り巻く環境も含めてすべてきちんとわかってこそ、正しくて楽しいアロマテラピーが実践できるのですから、道は険しくても頑張りましょうね!

2級テキスト、1級テキストの変更点についてはそれぞれ別に記事を作ってご紹介していきます。


参考になりましたら拍手をクリックしていただけると嬉しいです

2008年6月改訂版 アロマテラピー検定テキスト 発売中です!

うかつでした。

直営店や大手ネット本屋さんで扱いが始まっていなかったので、発売はいつになるのかなあと思っていたら、数日前に発売になっていました。
ごめんなさい!!


『2008年6月改訂版、アロマテラピー検定テキスト1級』

1級テキストの主な変更点
・表紙
・第1章「アロマテラピーの楽しみ方」一部変更、ハンドトリートメント追加
・第2章「精油のプロフィール」写真一部変更、項目追加(種類、特徴成分表示)、精油名一部変更、2級テキスト掲載の精油10種類取り下げ、『検定試験に出る・出ない』表記の取り下げ
・第4章「アロマテラピーのメカニズムと健康学」一部変更
・第5章「アロマテラピーに関する法律」一部変更
・第9章「例題集」一部変更
など。

『2008年6月改訂版、アロマテラピー検定テキスト2級』

2級テキストの主な変更点
・表紙
・第2章「アロマテラピーのある暮らし」一部変更
・第3章「精油のプロフィール」写真一部変更、項目追加(種類、特徴成分表示)、精油名一部変更
・第4章「精油の基礎知識」一部変更
・第5章「アロマテラピーの歴史」一部変更、年表追加
・第6章「アロマテラピーと環境」新規追加
・第7章「かおり風景100選とハーブ園ガイド」情報最新化

2005年5月改訂版に比べると上記のような変更点があり、かなり読みやすく、歴史の部分の年表など、使いやすいテキストになっているようです。
2005年版テキストでも、インストラクター試験は第23回(2009年3月)まで、アロマテラピー検定は第19回(2008年11月)まで対応できますが、より快適(?!)な勉強環境を整えるために買い換えられてもいいかもしれませんね。

なお、変更点の具体的なことについては、項目ごとの記事の中で詳しくお伝えしていきたいと思っています。

上記の写真をクリックしていただければ、そのまま楽天市場のショップ
「Tea-treeの森」に進みます。
ちなみにこのお店では精油をはじめとして各種アロマテラピー関連商品を取り扱っていて、わたしもよく利用しています。

取り急ぎ、テキスト発売のお知らせでした。

*おまけ情報*

「参考図書(課題以外)」のところでご紹介した『アロマテラピーコンプリートブック(上)』ですが、大手ネット本屋さんでは定価よりも高額な古本しか出回っていませんが、楽天市場のショップ「BABジャパン(出版元)」で、定価で購入できます。
下の画像をクリックしていただければショップに進むことができます。
こちらも参考になさってくださいまし。



参考になりましたら拍手をクリックしていただけると嬉しいです

問題集活用法

今回はわたしが受験の時にお世話になった問題集と、どのように活用したのかということを書きたいと思います。

やってみた問題集


B『アロマテラピー学科試験クラス別問題集』
これは、アロマテラピー検定を受験する時に購入しました。
検定、インストラクター試験、セラピスト試験の4択問題用の問題集です。
インストラクター試験を受けるときにも、検定の問題を解いてみる価値は大いにあります。
解答の解説が詳しいので、間違えていなくても解説部分をきちんと読むことをお勧めします。


C『アロマテラピーインストラクター試験予想問題集』
Bはいろいろな試験の学科試験対策問題集なのに対して、こちらは「インストラクター試験」に特化したものです。
また、Bはすべての範囲から試験の種類別に問題が構成されていて、いわば模擬試験のような形なのですが、こちらは単元ごとに問題が構成されているので、その部分の勉強が終った時点で確認のために解いてみるという使い方ができます。
問題の前には「学習のポイント」やチェックすべき用語が抜き出してあり(抜き出しだけなので、自分で調べる必要はありますが……)大いに参考になります。付録も充実しています。


D『アロマテラピーインストラクターになりたい! 試験対策チェック本』
数少ない「二次対策」の範囲も網羅しているとうたった本です。
確かに、最小限のことばでキーワードが説明してあり、小論文対策にはもってこいの一冊です。単語帳もつくりやすい。
また、学習到達度チェックのための○×問題や、模擬試験もついていてとても盛りだくさん。
けれども、『アロマテラピーコンプリートブック』同様、「これだけやれば大丈夫」という錯覚に陥りやすいという危険な面ももっています。誤植も少しあります。
「木をみて森をみず」にならないように注意して使えば、学力アップに大いに貢献してくれるでしょう。
持ち歩くにもちょうどいい大きさなのでいつでも手元において勉強することも可能ですよ。

問題集は何冊ぐらいやればいいの

そして、その問題集をどれぐらい揃えればいいかという問題。
これは、はっきりいいますが、いろいろと買い込まないほうがいいです。
昔々、予備校で進路指導をしていたことがあるのですが、その経験から申し上げますと、受験に失敗するというか、伸び悩む生徒さんたちに多いのが、問題集やら参考書やらをやたらと買い込んで、机の前に並べ(ここまでは別に問題ないのですが)それで満足してしまう人。
「あ〜、これだけ万全な体制だから大丈夫だ」
と錯覚してしまうのです。
買うことで目的を達成してしまうので、やらないんですよ、せっかく買った問題集。
これでは実力がつくはずがありませんね。
それでそいういう生徒さんに限って、受験間際になり、まっさらな問題集を見て焦りまくり勉強が手につかなくなってしまう。となると、結果はおのずと見えてしまいますよね。
このような例をたくさん見てきました。

だから、ずばり言います。
問題集は1〜2冊で十分です。

問題集の有効な利用法

ただし、その問題集は隅から隅までぼろぼろになるまでしっかりやりましょう。
勉強してよれよれになった問題集を見るにつけ、「わたしはこれだけしっかりやったんだ」という自信にもつながります。
自分の勉強に納得がいくというのはとても大切なことです。
本番で落ち着いて試験にとりくめます。まわりがどんなに優秀に見えたとしても、自分だってしっかりやったわけですから、落ち着いて試験に臨めますね。
こういった精神的なことも試験を左右する重要なポイントのひとつです。

自分にぴたっとくる問題集が見つかったら最低3回はやりましょう。

1回目・ほとんど白紙の状態でやってみて、どれほどしんどい試験か覚悟を決める。
2回目・一通りの勉強が終ったところで解いてみる。不得意分野がわかると思います。
3回目・試験前に今まで間違えたところをやってみて、不得意分野がきちんと克服できているか確認する。

問題集の答え合わせは厳しくやりましょう。
「これって、本当はこっちだと思っていたから」な〜んて書き直して○になっても意味はありませんよ。
自己採点は誰が見るわけでもありませんから、厳しすぎるぐらい厳しくていいのです。
その時の自分の実力を知ることが合格への第一歩です。
問題集のできがどれだけ悪くても落ち込む必要はありません。
そこで落ち込んで、勉強を投げてしまっては下も子もありませし、誰だって最初はちんぷんかんぷんだと思いますよ。
「なかなか道のりは険しそうだ」ということが早くわかれば、それなりの克服方法を考えることもできます。
そのチャンスを活かさない手はないじゃないですか。
試験当日に実力が発揮できればいいわけですから、問題集の採点で一喜一憂しないでくださいね。
間違えた問題、それと同じ傾向にある問題をそのつど押さえていけばいいのです。

大型書店のアロマ関係のコーナーにはいろいろな問題集や参考書が並んでいます。
どれもこれもよさそうで、ついつい迷ってしまいますね。
「語呂合わせで覚える」みたいな本も出ていますが、あまりオススメできませんね。
かえって大変さが増すような気がするし、将来的なことも踏まえて勉強するのであればきちんとした形で覚えるのがいいと思います。

わたしとしては、課題図書の1,2,3,4,9,10と同時進行でCとDの問題集をやっていくというのがいいのではないかと思いますが、いやいや私はAとBで頑張るというのもありだと思います。

自分に合った勉強方法を確立するのが一番ですからね。

ご参考になりましたら拍手をクリックしていただけると嬉しいです

参考図書(アロマテラピーコンプリートブック)

(この記事には追記があります。最後の部分までお読みくださいませ)

インストラクター試験対策用の書籍はたくさん出ていますが、あまりいろいろなものに手を出すと、消化不良になってしまうという結果にもなりかねません。

先日オススメしたAEAJ指定の書籍とは別に、「これは使える!」というものをご紹介いたします。

まず、独学者にとってバイブル的存在と言われているのが

A『アロマテラピーコンプリートブック』
あるスクールでは実際にテキストとして使われている本です。
実は、この本、わたしはインストラクター試験対策書としては購入しませんでした。
課題図書をたくさん買ってしまっていたし、この本自体がかなり高価だし・・・というのが理由なのです。

インストラクター試験を受けにいったとき、かなり多くの人がこの本を持っていて試験開始前とかお昼休みに食い入るように見直ししていたんですね。

だからどうしても気になって試験が終ってから購入しました……。

感想ですが、「使えます」。

買っておけばよかったと思いました。
参考書というより教科書ですね。
さらに極論〈極論ですからね、お間違いなきように)を言えば、課題図書なしでこれだけでも十分ではないか、とも思えます。
ある意味、危険な本でもありますね。
体裁も教科書で「これだけやれば大丈夫」という雰囲気をかもし出しているので、いかにも万能という印象を受けてしまいます。
でも、単純な誤植などが多いし、課題図書である『目でみるからだのメカニズム』と意見を異にしている記載もあります。
「万能ではない」という気持を持って学習すれば、これほど優れたものはないのではないでしょうか。

ただし、現在品切れで、古本しか出回っていません(しかも定価より若干高額)。

純粋にたまたま在庫切れなのか、「アロマテラピー検定テキスト」が改訂になるので(2008年6月上旬発売予定ですが、まだ出ていませんね……)、その『2008年6月改定版』発行を待って『アロマテラピーコンプリートブック』(上)も改訂して、新しい版を出すのではないかとも思われます。
後者の理由であれば発行はまだまだ先になるということでしょうか。

でも、移行措置として、アロマテラピー検定は第19回(2008年11月)試験まで、インストラクター試験は第23回(2009年3月)試験まで、従来の『2005年5月改訂版』でも対応できる試験となりますから、今年の9月、来年の3月のインストラクター試験を受験するつもりであれば、古本のものでも範囲的には大丈夫だと思います。
この本には下巻(これは流通しています)もありますが、そちらは「セラピスト」試験対策なので、インストラクター試験対策であれば上巻だけでいいでしょう。

いずれにしても、新しい版が出版されたら、すぐにこちらのブログでご案内させていただきますね。


ご参考になりましたら拍手をクリックしていただけると嬉しいです

〈6月20日 追記〉

「2008年6月改訂版 アロマテラピー検定テキスト」発売中です。
詳しくは、6月20日の記事をご覧ください。(TBかけてあります)

『アロマテラピーコンプリートブック(上)』も絶版というわけではなく、大手ネット書店では品切れ状態が続いているようですが、楽天市場内の「BABジャパン(出版元)」で、定価で購入できますよ!

画像をクリックしていただければショップに進みます。

参考図書(課題図書)

「資格マニュアル」の巻末に参考図書として以下の書籍が挙げてあります。

1、『アロマテラピー検定1級・2級テキスト』AEAJ
2、『アロマテラピーアドバイザー認定講習会テキスト』AEAJ
3、『精油の安全性ガイド 上下刊』フレグランスジャーナル社
4、『目でみるからだのメカニズム』医学書院
5、『からだの地図帳』講談社
6、『健康の地図帳』講談社
7、『アロマテラピーとマッサージのためのキャリアオイル事典』東京堂出版
8、『アロマテラピーの科学』朝倉書店
9、文部科学省検定高等学校用「家庭科」教科書
10、文部科学省検定高等学校用『保健体育科」教科書

これを全部やるのが一番いいのですが、ちょっと気が遠くなりそうですね。
わたしの場合、まったく予備知識がなかったので「独学だから全部揃えよう!」ということでとりあえず全部購入しました。

並んだ状態はなかなか壮観ではありますが、何からやればいいのか途方にくれてしまいます。
試験を受けてみて、これだけは読み込んでおいたほうがいいと思うものをピックアップすると、
1と2は基本中の基本です。隅から隅まで読みましょう。
9と10も揃えたほうがいいと思いますが、これは隅から隅まで勉強しなくても、「資格マニュアル」に項目としてあげてある部分をしっかりとやります。案外出題されますよ。

そして、「解剖生理学」を学習するのに欠かせないものは

『目でみるからだのメカニズム』

アロマテラピーでなぜ「解剖生理学」の勉強をしなければならないのかと疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、精油の成分がどのようにからだに作用するのかを理解するためには、人間のからだがどのようなしくみでできているのかわからないといけません。逆に言えば、そのあたりのことがわかっていれば、香りや精油成分がなぜ、どのように私たちのからだに作用するのかがクリアに見えてくるというわけです。
でも、安心してください。
とりあえずは、「資格マニュアル」に該当する箇所だけをピックアップして読み込んでいくといいでしょう。
ひじょうにわかりやすく書いてあるので、前知識なしでも十分理解できると思います。
インストラクター試験とは関係なく、家庭に一冊あると便利な本かもしれません。

精油の構造や安全性など、包括的なことを勉強するには

『精油の安全性ガイド 上・下』
いささか読みにくい本ですが、やはりこれも一通り(精油については該当の部分だけでいいですが)目を通しておくとよいでしょう。

『目でみるからだのメカニズム』『精油の安全性ガイド上・下』ともインストラクターになってからでも(というか、なってからの方が)十分に利用価値がありますよ。

参考になりましたら拍手をクリックしていただけると嬉しいです
livedoor プロフィール

cellomaria

最新記事
Recent Comments
  • ライブドアブログ