昨日の続きです。
脳が喜ぶように頑張りましょう
・官能基・・・有機化合物の分子構造の中にあって、同族体に共通に含まれ、かつ、同族体に共通な反応性の要因となる原子団、または結合形式。
代表的な基には、水酸基(-OH)、カルボキシル基(-COOH)、アルデヒド基
(-CHO)、ケトン基(-CO-)があります。
同じ官能基をもっていて同じグループに属していても、炭素骨格が異なると性質も異なります。
たとえば同じ水酸基をもっていても鎖状炭素骨格につくとアルコール類、ベンゼン環につくとフェノール類になります。
・炭化水素類・・・官能基を持たず、炭素と水素だけでできている不飽和炭化水素。
モノテルペン→αピネン、リモネンなど
鬱滞除去、強壮、去痰、抗炎症作用などをもつ。
セスキテルペン→カマズレン、サンタレンなど
抗炎症、抗アレルギー作用などをもつ。
語尾に〔-ene〕のつくものが多い。
・アルコール類・・・鎖状骨格の炭素原子に水酸基(-OH)がついたもの。
抗炎症、抗ウィルス、抗真菌、強壮作用などにすぐれる。フェノール類と作用が似ているが、アルコール類の方が毒性や皮膚刺激が弱い。
モノテルペンアルコール類→ゲラニオール、シトロネロール、テルピネン-4-オールなど。
セスキテルペンアルコール類→サンタロール、パチュリアルコールなど。
ジテルペンアルコール類→スクラレオールなど。
語尾に〔-ol〕のつくものが多い。
★炭化水素類とアルコール類については、さまざまな角度から、よく出題されるので、それぞれの特徴や代表的な成分、その成分がもつ作用、その成分を含む代表的な精油など、いろいろなパターンでしっかりと覚えましょう。
・アルデヒド類・・・鎖状炭素骨格にアルデヒド基(-CHO)がついたもの。
強壮、解熱、神経鎮静、免疫刺激、消化促進などの作用をもつ。
皮膚刺激性が強いので使用するときには注意が必要。
揮発性が高く非常に酸化しやすい。
クミンアルデヒド、シトラール、シトロネラールなど。
語尾に〔-al〕〔-aldehyde〕のつくものが多い。
・ケトン類・・・鎖状炭素骨格にケトン基(-CO-)がついたもの。
呼吸器などの粘膜溶解作用、去痰、鎮痛、抗真菌、抗ウィルスなどの作用をもつ。
神経毒性をもつものもあるので注意が必要。
カルボン、カンファー、メントンなど。
語尾に〔-on〕のつくものが多い。
フェノール類・・・ベンゼン環に水酸基(-OH)がついたもの。
強い殺菌力をもつが最も刺激が強いものでもあるので、使用量や使用する人の体質に注意が必要。また、長期使用は肝臓への負担が増すので避けるようにする。
オイゲノール、アネトール、ガルバクロール、チモールなど。
語尾に〔-ol〕〔-ole〕のつくものが多い。
エステル類・・・2つの鎖状炭素骨格にエステル結合(-COO-)したもの。
抗ウィルス、鎮静、鎮痛、自律神経調性などの作用をもつ。
精油成分の中で最も作用がおだやか。フルーティーな香りをもつ。
酢酸リナリル、酢酸ベンジルなど。
語尾に〔-yl〕〔-ate〕のつくものが多い。
オキサイド類・・・短い鎖状炭素骨格に(-O)が結合したもの。
去痰、抗菌、抗ウィルス、駆虫などの作用をもつ。
揮発性が高く、強い香りをもつ。
強い反応性をもつ→温度、酸素、湿度に弱く変化を受けやすい。
1.8シネオールが代表的。
皮膚刺激が強いので注意が必要。
語尾に〔-ole〕〔-oxide〕のつくものが多い。
ラクトン類・・・エステル基(-COO)が環状構造の一部になっているもの。
粘液溶解、抗ウィルス、鎮痛、抗炎症などの作用をもつ。
揮発性が高く、フルーティーな香りをもつ。
クマリン、ベルガプテンなど。
皮膚刺激、光毒性(ベルガプテン)があるので使用には注意が必要。
★フェノール類とエステル類、間違えやすいので注意しましょう。
★アルデヒド類、ケトン類、オキサイド類、ラクトン類、これらは代表成分がかなり個性的なので覚えやすいのではないでしょうか。
アルデヒド類→シトラール
ケトン類→カンファー
オキサイド類→1.8シネオール
ラクトン類→ベルガプテン
ですね。
では、これらを主成分とする精油は何でしょう。
ということも覚える必要がありますね。
「精油の化学」については、なるべく見て見ぬ振りをしたいという気持はわかりますが、一夜漬けで覚えようとするとものすごく大変なので、少しずつやっていきましょう。
苦手な人が多く(実際に友人の中には、完全にこの部分は無視していた人もいた)とりこぼしの多い分野なので、得意分野にしてしまうと一気に得点アップにもつながりますよ。
前回紹介した『やさしい精油化学』を読んで煮詰まってしまったら、茂木さんの『脳を活かす勉強方』でも読んで、リラックスしながら続けてください。
「継続は力なり」です。
こちらで勉強 こちらでリラックス
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脳が喜ぶように頑張りましょう

・官能基・・・有機化合物の分子構造の中にあって、同族体に共通に含まれ、かつ、同族体に共通な反応性の要因となる原子団、または結合形式。
代表的な基には、水酸基(-OH)、カルボキシル基(-COOH)、アルデヒド基
(-CHO)、ケトン基(-CO-)があります。
同じ官能基をもっていて同じグループに属していても、炭素骨格が異なると性質も異なります。
たとえば同じ水酸基をもっていても鎖状炭素骨格につくとアルコール類、ベンゼン環につくとフェノール類になります。
・炭化水素類・・・官能基を持たず、炭素と水素だけでできている不飽和炭化水素。
モノテルペン→αピネン、リモネンなど
鬱滞除去、強壮、去痰、抗炎症作用などをもつ。
セスキテルペン→カマズレン、サンタレンなど
抗炎症、抗アレルギー作用などをもつ。
語尾に〔-ene〕のつくものが多い。
・アルコール類・・・鎖状骨格の炭素原子に水酸基(-OH)がついたもの。
抗炎症、抗ウィルス、抗真菌、強壮作用などにすぐれる。フェノール類と作用が似ているが、アルコール類の方が毒性や皮膚刺激が弱い。
モノテルペンアルコール類→ゲラニオール、シトロネロール、テルピネン-4-オールなど。
セスキテルペンアルコール類→サンタロール、パチュリアルコールなど。
ジテルペンアルコール類→スクラレオールなど。
語尾に〔-ol〕のつくものが多い。
★炭化水素類とアルコール類については、さまざまな角度から、よく出題されるので、それぞれの特徴や代表的な成分、その成分がもつ作用、その成分を含む代表的な精油など、いろいろなパターンでしっかりと覚えましょう。
・アルデヒド類・・・鎖状炭素骨格にアルデヒド基(-CHO)がついたもの。
強壮、解熱、神経鎮静、免疫刺激、消化促進などの作用をもつ。
皮膚刺激性が強いので使用するときには注意が必要。
揮発性が高く非常に酸化しやすい。
クミンアルデヒド、シトラール、シトロネラールなど。
語尾に〔-al〕〔-aldehyde〕のつくものが多い。
・ケトン類・・・鎖状炭素骨格にケトン基(-CO-)がついたもの。
呼吸器などの粘膜溶解作用、去痰、鎮痛、抗真菌、抗ウィルスなどの作用をもつ。
神経毒性をもつものもあるので注意が必要。
カルボン、カンファー、メントンなど。
語尾に〔-on〕のつくものが多い。
フェノール類・・・ベンゼン環に水酸基(-OH)がついたもの。
強い殺菌力をもつが最も刺激が強いものでもあるので、使用量や使用する人の体質に注意が必要。また、長期使用は肝臓への負担が増すので避けるようにする。
オイゲノール、アネトール、ガルバクロール、チモールなど。
語尾に〔-ol〕〔-ole〕のつくものが多い。
エステル類・・・2つの鎖状炭素骨格にエステル結合(-COO-)したもの。
抗ウィルス、鎮静、鎮痛、自律神経調性などの作用をもつ。
精油成分の中で最も作用がおだやか。フルーティーな香りをもつ。
酢酸リナリル、酢酸ベンジルなど。
語尾に〔-yl〕〔-ate〕のつくものが多い。
オキサイド類・・・短い鎖状炭素骨格に(-O)が結合したもの。
去痰、抗菌、抗ウィルス、駆虫などの作用をもつ。
揮発性が高く、強い香りをもつ。
強い反応性をもつ→温度、酸素、湿度に弱く変化を受けやすい。
1.8シネオールが代表的。
皮膚刺激が強いので注意が必要。
語尾に〔-ole〕〔-oxide〕のつくものが多い。
ラクトン類・・・エステル基(-COO)が環状構造の一部になっているもの。
粘液溶解、抗ウィルス、鎮痛、抗炎症などの作用をもつ。
揮発性が高く、フルーティーな香りをもつ。
クマリン、ベルガプテンなど。
皮膚刺激、光毒性(ベルガプテン)があるので使用には注意が必要。
★フェノール類とエステル類、間違えやすいので注意しましょう。
★アルデヒド類、ケトン類、オキサイド類、ラクトン類、これらは代表成分がかなり個性的なので覚えやすいのではないでしょうか。
アルデヒド類→シトラール
ケトン類→カンファー
オキサイド類→1.8シネオール
ラクトン類→ベルガプテン
ですね。
では、これらを主成分とする精油は何でしょう。
ということも覚える必要がありますね。
「精油の化学」については、なるべく見て見ぬ振りをしたいという気持はわかりますが、一夜漬けで覚えようとするとものすごく大変なので、少しずつやっていきましょう。
苦手な人が多く(実際に友人の中には、完全にこの部分は無視していた人もいた)とりこぼしの多い分野なので、得意分野にしてしまうと一気に得点アップにもつながりますよ。
前回紹介した『やさしい精油化学』を読んで煮詰まってしまったら、茂木さんの『脳を活かす勉強方』でも読んで、リラックスしながら続けてください。
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