アロマテラピーの歴史ですが、まずはじめに結論から言います。
かなりの得点を狙える分野です。
理由は3つあります。
1・インストラクター試験の範囲はとても広く、項目ごとに自分で調べるなりして知識を補充しなければならないのですが、歴史については、基本的に2級用検定テキストから範囲を逸脱することはありません。
つまり、検定テキスト以外に課題図書はありません。
2・かなり多くの受験者の方が、「解剖生理学」に力をいれがちで、歴史がおろそかになっている場合が多いようです。得点差がつきやすいのです。
3・何よりも、皆さんは検定試験を受けるときに一通り歴史の範囲を勉強しています。「見直してみる」というぐらいの気持ちで取り組めば十分だと思います。
とはいえ、検定試験の素直な問題とは違って、インストラクター試験ではさらに踏み込んだ内容やひっかかりそうな内容を問われます。
人物名、その人物が活躍した時代、その人物にまつわるエピソードなどを、年表などを作りながら(改訂版テキストにはp.67に歴史年表が資料として付いています)もう一度まとめてみるのがいいでしょう。
今回は、復習という意味で○×問題をやっていただこうと思います。
答えはあえて載せません。
テキストを見ながら、答えあわせをしつつ、間違えたところはこの機会に覚えるようにしましょう。
では、いきます。
1、古代ギリシアでは香りをくゆらせる薫香や、オリーブ油などに植物を漬けて作る浸剤にして植物を利用していた。
2、古代エジプトでの薬草の使用方法が旧約聖書で触れられている。
3、アレクサンドロス2世が行った文物交流により、ハーブやスパイスの交易が盛んになった。
4、ミイラの語源はミルラであるという説がある。
5、テオフラストスは「医学の祖」と呼ばれる。
6、『マテリア・メディカ』を著したのは、古代ローマの博物誌家のプリニウスである。
7、『マテリア・メディカ』の複写本として有名なのは「ウィーン写本」である。
8、コールドクリームを発明したガレノスは人体の解剖を行ったことでも知られる。
9、旧約聖書にはイエス・キリストが誕生したとき、東方の3賢人が黄金、乳香、没薬をささげたとある。
10、「ナルドの香油」についての記述が『新約聖書』に見られる。
11、アレキサンダー大王の統治下、公衆衛生と防災を兼ねて公衆浴場が建設された。
12、『マテリア・メディカ』と並ぶ東洋の薬草学書といえば、『神農本草経』である。
13、アーユルベーダは約3000年以上の歴史を持つと言われている。
14、近代ヨーロッパでは、教会や修道院を中心に薬草を主体とした医学が行われていた。
15、アラビアの哲学者・医学者のイブン・シーナは、アビセンナ、アビケンナ、アウィケンナとも呼ばれる。
16、イブン・シーナの著書は『博物誌』である。
17、アビセンナの著書は17世紀ごろまで西欧の医科大学の教科書に使われた。
18、1140年シチリア王により、医師の国家試験といえるものがはじめられた。
19、ハンガリアンウォーターは修道院の僧が、ハンガリー王妃エリザベート1世のために献上した、ローズを主体とする痛み止めのチンキである。
20、アレキサンダー大王はエルサレムを奪還できなかったが、アラビアの医学や精油、蒸留法などの知識をヨーロッパに持ち帰った。
21、ジョン・ジェラードはホルボーンに薬草園を開いた。
22、ジョン・ジェラードは『広範囲の本草学書』を著した。
23、チャールズ1世に仕えたジョン・パーキンソンは『本草あるいは一般の植物誌』を著した。
24、ニコラス・カルペッパーの著作”The English Physicians"は新大陸への移住者が好んで携えたことで有名である。
25、イタリア人のフェミニスは精油としての最古のものとなる「オーアドミラブル」をドイツで売り出し、それは「ケルンの水」というニックネームで呼ばれた。
26、「オーアドミラブル」には医薬品(胃薬)としての役割もあった。
27、「ケルンの水」や「ハンガリアンウィーター」に用いられたアルコールが酒酔いの成分であると発見されたのは18世紀ごろと言われている。
28、フランス南部プロバンス地方のグラースは現在でも香水の町として知られ、香水生産は世界一を誇っている。
29、フランス人化学者のルネ=モーリス・ガットフォセがアロマテラピーという言葉を造語した。
30、ジャン・バルネは実験中のやけどにラベンダー精油をかけ、その治癒的効果を発見し、"Aromatherapie"を著した。
31、ジャン・バルネは第一次世界大戦とインドシナ戦争に軍医として従軍した。
32、ガッティーとカヨラは、精油の治療的効果と神経系への作用、スキンケアへの応用について研究した。
33、ミラノの植物誘導体研究所所長のパオロ・ロベスティは柑橘系の精油が神経症やうつ病に効果的であることを発見した。
34、シャーリー・プライスはイギリスで世界最大規模を誇るアロマテラピースクールを開校している。
35、メディカル・アロマテラピーの提唱者はマルグリット・モーリーである。
36、マルグリット・モーリーは自らの研究を著した『最も大切なもの……若さ』を出版し、美容の国際的な賞である「シデスコ賞」を受賞した。
37、鳥居鎮夫博士は香りの心理的効果の研究で有名で、随伴性陰性変動と呼ばれる特殊な脳波を用いて研究した。
38、フランスのアロマテラピーは主にホリスティック・アロマテラピーである。
39、ホリスティックは、全体的・包括的という意味である。
40、社団法人日本アロマ環境協会が設立されたのは1996年である。
さあ、いかがでしたか?
検定テキストを繰り返し読み込んで知識を定着させてくださいね!
かなりの得点を狙える分野です。
理由は3つあります。
1・インストラクター試験の範囲はとても広く、項目ごとに自分で調べるなりして知識を補充しなければならないのですが、歴史については、基本的に2級用検定テキストから範囲を逸脱することはありません。
つまり、検定テキスト以外に課題図書はありません。
2・かなり多くの受験者の方が、「解剖生理学」に力をいれがちで、歴史がおろそかになっている場合が多いようです。得点差がつきやすいのです。
3・何よりも、皆さんは検定試験を受けるときに一通り歴史の範囲を勉強しています。「見直してみる」というぐらいの気持ちで取り組めば十分だと思います。
とはいえ、検定試験の素直な問題とは違って、インストラクター試験ではさらに踏み込んだ内容やひっかかりそうな内容を問われます。
人物名、その人物が活躍した時代、その人物にまつわるエピソードなどを、年表などを作りながら(改訂版テキストにはp.67に歴史年表が資料として付いています)もう一度まとめてみるのがいいでしょう。
今回は、復習という意味で○×問題をやっていただこうと思います。
答えはあえて載せません。
テキストを見ながら、答えあわせをしつつ、間違えたところはこの機会に覚えるようにしましょう。
では、いきます。
1、古代ギリシアでは香りをくゆらせる薫香や、オリーブ油などに植物を漬けて作る浸剤にして植物を利用していた。
2、古代エジプトでの薬草の使用方法が旧約聖書で触れられている。
3、アレクサンドロス2世が行った文物交流により、ハーブやスパイスの交易が盛んになった。
4、ミイラの語源はミルラであるという説がある。
5、テオフラストスは「医学の祖」と呼ばれる。
6、『マテリア・メディカ』を著したのは、古代ローマの博物誌家のプリニウスである。
7、『マテリア・メディカ』の複写本として有名なのは「ウィーン写本」である。
8、コールドクリームを発明したガレノスは人体の解剖を行ったことでも知られる。
9、旧約聖書にはイエス・キリストが誕生したとき、東方の3賢人が黄金、乳香、没薬をささげたとある。
10、「ナルドの香油」についての記述が『新約聖書』に見られる。
11、アレキサンダー大王の統治下、公衆衛生と防災を兼ねて公衆浴場が建設された。
12、『マテリア・メディカ』と並ぶ東洋の薬草学書といえば、『神農本草経』である。
13、アーユルベーダは約3000年以上の歴史を持つと言われている。
14、近代ヨーロッパでは、教会や修道院を中心に薬草を主体とした医学が行われていた。
15、アラビアの哲学者・医学者のイブン・シーナは、アビセンナ、アビケンナ、アウィケンナとも呼ばれる。
16、イブン・シーナの著書は『博物誌』である。
17、アビセンナの著書は17世紀ごろまで西欧の医科大学の教科書に使われた。
18、1140年シチリア王により、医師の国家試験といえるものがはじめられた。
19、ハンガリアンウォーターは修道院の僧が、ハンガリー王妃エリザベート1世のために献上した、ローズを主体とする痛み止めのチンキである。
20、アレキサンダー大王はエルサレムを奪還できなかったが、アラビアの医学や精油、蒸留法などの知識をヨーロッパに持ち帰った。
21、ジョン・ジェラードはホルボーンに薬草園を開いた。
22、ジョン・ジェラードは『広範囲の本草学書』を著した。
23、チャールズ1世に仕えたジョン・パーキンソンは『本草あるいは一般の植物誌』を著した。
24、ニコラス・カルペッパーの著作”The English Physicians"は新大陸への移住者が好んで携えたことで有名である。
25、イタリア人のフェミニスは精油としての最古のものとなる「オーアドミラブル」をドイツで売り出し、それは「ケルンの水」というニックネームで呼ばれた。
26、「オーアドミラブル」には医薬品(胃薬)としての役割もあった。
27、「ケルンの水」や「ハンガリアンウィーター」に用いられたアルコールが酒酔いの成分であると発見されたのは18世紀ごろと言われている。
28、フランス南部プロバンス地方のグラースは現在でも香水の町として知られ、香水生産は世界一を誇っている。
29、フランス人化学者のルネ=モーリス・ガットフォセがアロマテラピーという言葉を造語した。
30、ジャン・バルネは実験中のやけどにラベンダー精油をかけ、その治癒的効果を発見し、"Aromatherapie"を著した。
31、ジャン・バルネは第一次世界大戦とインドシナ戦争に軍医として従軍した。
32、ガッティーとカヨラは、精油の治療的効果と神経系への作用、スキンケアへの応用について研究した。
33、ミラノの植物誘導体研究所所長のパオロ・ロベスティは柑橘系の精油が神経症やうつ病に効果的であることを発見した。
34、シャーリー・プライスはイギリスで世界最大規模を誇るアロマテラピースクールを開校している。
35、メディカル・アロマテラピーの提唱者はマルグリット・モーリーである。
36、マルグリット・モーリーは自らの研究を著した『最も大切なもの……若さ』を出版し、美容の国際的な賞である「シデスコ賞」を受賞した。
37、鳥居鎮夫博士は香りの心理的効果の研究で有名で、随伴性陰性変動と呼ばれる特殊な脳波を用いて研究した。
38、フランスのアロマテラピーは主にホリスティック・アロマテラピーである。
39、ホリスティックは、全体的・包括的という意味である。
40、社団法人日本アロマ環境協会が設立されたのは1996年である。
さあ、いかがでしたか?
検定テキストを繰り返し読み込んで知識を定着させてくださいね!