作者の方がHELPが出ていましたので、勝手にPUSH!
一迅社のREXコミックスで「怪異いかさま博覧亭」 というのが出ています。
テレビでおなじみの江戸時代、いわゆる華のお江戸は隅田川(大川)の水運で発展していた関係で、雷門と書かれた大提灯を山門に有する、浅草寺が所在する浅草界隈が、繁華街として発展していました。
そこに集まる各種の劇場に混じって建っている見世物小屋「博覧亭」に集う、一癖も二癖もある人たちのコメディです。
4巻が、11月の新刊として発売され、とらのあなではメッセージペーパーを付ける等して平積み台に置いていました。1巻の時からそうなので、多分、担当の方に好きな人がいるんでしょうね。メロンでも、平積みにしているぐらいですが、まだまだ入荷が少ないのでしょうかね、わりとすぐに見なくなってしまいます。
妖怪馬鹿では人後に落ちない「博覧亭」の現経営者(若旦那)榊、幼馴染(旦那の娘)で貧乳を気にしている蓮華、経理係の柏、家事担当&マスコットの蓬、ダメっ子で巨乳の抜け忍八手、榊・蓮華の幼馴染のエロい人で(現代風に言えば)赤ひげ薬局+大人のおもちゃ屋を経営する杉忠とその右腕柊、4巻の表紙にもなった、腹黒・ドSのロリ尼僧空木とその弟子石蕗等の面々が、飛び込んでくる怪異(妖怪、付喪神、心霊現象)に絡んで大騒ぎをするというコメディなんですが、明治維新までまだ少しある、人と人ならざるものがまだ、大手を振って一緒に暮らせていたというイメージのあるこの時代ならではのお話です。
単純にドタバタするだけではなくて、ちょっと人情噺(ギャグやコメディの幅を広げる、ちょっとしたシリアス・エピソード)も織り交ぜてくる所がにくい所で、タイトルにもある通り、佳作とした次第。作者によれば、連載がピンチとの事で、もっと読んでいたい身としては、それはごめんこうむりたいところ。終わったら、終わったで、できのいいコメディ漫画にあるように、脳内でキャラクターが勝手に動くような、記憶に残る漫画になると思うのですが、新作が読めることに越した事はありませんからね。
キャラクターとしては、榊の収集している付喪神付きの物品達も、最近はよく出てくるようになっていて、筆者としては初心な羽根娘である八咫 をプッシュしておきます(リンク先は、彼女が表紙の第3巻)。彼女が、いつ杉忠の毒牙(この場合は杉忠初登場時のような意味で)にかかるのかが楽しみになってきています。
時代的には、緒方洪庵が美人剣士と大阪でなにやらやっている頃で (すみません、栗山千秋の凛々しさに、ドラマのほうのリンクです。原作のリンクはこちら )、幕末のヒーローの一人、坂本竜馬の生まれる少しばかり前。だから、坂本竜馬ファンの武田鉄也がその緒方洪庵を演じる、日曜劇場で放送中の「JIN-仁-」 が描いている時代の少し前。そんな時代のトリビアも一杯つまった、こんな漫画もいかがですか。

登場人物が、草木の名前というのに、今気がついたw。