数日前の書き込みになりますんで、目に止まらないかとも危惧し、「金太負けるな2」さんの書き込みを引用させていただきます。
ーー海事プレスによると、欧州の客船の内、17隻はLNG専焼船だそうで、これから多数が建造されることになります。とは言え、インフラがまだ整っていないので、カリブ海や西海岸を遊弋する短距離航行の船は良いとして、PBのように太洋航行の割合が高い船ではタンク容量の決定に悩むことになるでしょう。LNG消費量を150トン(300m3)弱/日として、例えば"Trans Pacific"で最低5,000m3も有れば良いとなりますか?
ーー海事プレスによると、欧州の客船の内、17隻はLNG専焼船だそうで、これから多数が建造されることになります。とは言え、インフラがまだ整っていないので、カリブ海や西海岸を遊弋する短距離航行の船は良いとして、PBのように太洋航行の割合が高い船ではタンク容量の決定に悩むことになるでしょう。LNG消費量を150トン(300m3)弱/日として、例えば"Trans Pacific"で最低5,000m3も有れば良いとなりますか?
加えて何がしかのMGOタンクも設置することになろうと考えます。(7月28日付)
ピースボートのスーパーエコシップ構想の実現性に付いて、このブログでは、結構な論争が生まれていますが、つまりは、この「金太」さんの技術的な解説に尽きると思うんですよね。
LNG専焼、つまりデュアルフュエルではないわけで、寄港港でLNGを補油しなければならない。これがひとつ。つまりLNG供給ができる陸上施設の整備された港を巡る航海にならざるを得ないーー。というか、いかにピースさんとはいえ、陸上の補油施設を整備させる力はないでしょう。
でも、LNG焚き、だけなら、それに対応するエコシップは、すでに欧州の造船所がアメリカ船社さん向けに受注しているわけで、今、ピースボートさんが謳いあげている環境先進性を強調できる客船になるわけではないと思うんですね。
となるとこの、エコシップの「エコさ」を象徴するのは、あの太陽光パネルを張った羽。つまり風力と太陽光利用のPR。船体のエコさ(?)と併せて、この船のフィギアを実現することで、「環境先進性」を強調する以外にないわけですが、これも「金太さん」ご指摘のように、僕の取材した造船技術者さんたちもそうですが、太陽光の効果は、口を揃えて「ないよりまし」ぐらいであると…。
まあ、風力は一定の効果はあるんでしょうが、操船も大変だし、建造コストだってかさむし、メンテナスだってかかる。「エコ」つまり経済性の方ですが、こちらにも疑問があるんじゃないの…、といった反応でした。
ならば、新しい船を実現するために、とりあえず帆は外しちゃおうか? という判断も出てくるかもしれない。となれば、カーニバルさんあたりが建造しようとしているエコシップと変わらんわけでね。
つまりエコとか環境対策の実現性は、主機関ーーエンジン周りの改善で果たすよりないわけで、奇をてらった「羽シップ」の意義って? そんなに高くないんではないだろうか? ファイナンスする側は、そのあたりもしっかり見ていますからね…。
つまり、あのまま実現するのは、かなり…。
いえこれは僕の個人的な意見ですがね、はい。
まあ、この船のフィギアを見て、「ああ環境に優しい船だ」という宣伝効果はあるんでしょうから、集客効果はあるんでしょうね。しかもエコが求められる南極行きですからね。
つまり、この船のこの羽は、「営業的な羽」! だと思っていたわけですが…。
第二次航、第三次航は、南極クルーズです。燃料供給のめどは立っているんでしょうか? 最終ポートは、南米やアフリカの南端経由ですよね。
というかなあ、一番の地球環境対策とは、わざわざ南極までクルーズするの? という疑問への答えですよね。こんなデカい船で?
ロシア製の原子力客船あたりに任せておけば? 南極クルーズはこれでいいと思うんですが?
にしてもピースボートさん、逃げ回っていないで、そろそろ会見の場に出て来なよね。
新プロジェクトが十分な先進性を持っていることは、PR出来ていると思うんですよね。ここまででも。
問題は実現性です。なんたって金集めちゃっているんですからね。
アベシンゾーってたら、いかんですよ。もう、そろそろ。