なんだか安倍ちゃんの訪米とアメリカ議会での演説を巡って、また騒がしいですね。
  まあ、慰安婦に固執する韓国と、歴史認識で譲らない中国対右傾化する安倍政権、なんてスキームが変わらないように見えますが、多分去年の今頃と、中国、韓国と日本の関係はかなり変化しているようで。むしろ安倍ちゃんは押し込まれている感じかなあ! メディアをチェックしても応援団は産経さんだけみたいだし。

 でもねえ。この問題って、案外日本人の立脚点に拘わる問題なんだよね。
 安倍ちゃんの言う「戦後レジームの転換」というのは、今イスラム国あたりがアラブで蜂起している「国境の変更」と通じる論理なんで、第二次大戦で敗北した日本と、その後欧州世界に蹂躙され続けてきたアラブ世界の過激派が「レジーム」を変えて欲しいよね、なんていっている感じで。
 韓国や中国にすれば、戦後また先に行ってしまった日本のお尻が見えてきたと思ったら、「戦争の責任」を謝っていた日本が、逆襲しているみたいなことですからね。オイオイなんだよ! というのも分かります

 まあいいや、安倍ちゃん達の考え方の原点は帝国主義戦争の責任を負うのは、日本だけじゃない、というベースから出発していいて、戦時体制以前の、つまり日本型軍事政権を肯定的に捉えようとしている。「列強と競うにはやむを得なかった」という論理かな。
 一方の敗戦国であるドイツは、まるで人民の敵みたいな感覚でナチスを捉えていて、この政権に対して肯定的な意見に対しては、「言論の自由」もものかわ、徹底的に取り締まる。
 まあ第二次大戦を引き起こしたナチスの責任は応分に負ってゆきますよ。さらにナチス産んだことに対する責任から全く逃れるつもりはない、という感じかな。

 逆に「戦後レジーム」の転換を、叫ぶ安倍ちゃんの主張は、戦前の政権というか戦前を支えた国民意識みたいなものに郷愁を見出す。まあこれ以上は書きたくないですが、マッカーサーが戦後占領体制を作る際、天皇の戦争責任を不問にしたところに根っこがあるようなことで、戦後レジームの転換なんて言いだしたら、そんなことも見直しする必要性が出てくるんじゃないの? なんて書きすぎちゃった。

 いずれにしても、磐石政権の萌芽まで見えていたと思う安倍政権の終わりも見えて来た感じすらしていますね。論理矛盾が目立ちすぎですよ。はい。

 今日のニュースでは、ボイジャーの日本発のGWのクルーズがどれも満員の予約が入って、はい。全部中国行きですね。
 円安で海外旅行にブレーキがかかっているようですが、クルーズは為替動向がほとんど影響しない。お客さんはみな、つかの間の日中友好気分を味わってくるでしょう。逆に、メーデー休暇を迎える中国人はまた銀座や心斎橋を制圧するんでしょうね。
 ただこれまで、途上国に出かける気分で中国や韓国に出て行った日本人は、こうした近隣諸国詣でで日本との差を段々感じなくなるんでしょうね。日本人の中にある中韓に対する優越感にも変化が見えてくるんでは。
 クルーズは政治的対立を煽る動きを克服して行くんですよね。なんて楽観的すぎるか?

 なんて書いているけど、でもこれをプロデュースしているのがアメリカの船会社であり、利益を享受しているのは彼らですからね。
 現代の縮図だね、これって。でもねえ、日本の客船には結局、こんなこと、つまり日中韓平和のプロデューサーの役割を果たすことは出来なかったんだから…。しゃあない。