おはようございます。
 ゴールデンウィークを前にして、ネットでも新聞でも雑誌でも、旅の広告が目立ちますが、クルーズの広告はほとんど見なくなりましたね。ちょっと寂しい感じです。
 というのも、今年は春からクルーズ分野では画期的な年になるはずだと思っていて、どうせメディアさんが、どかどかと記事にするだろうから、こっちは情報の発信よりも、読み手=批評家を決め込めばいいと思っていたんですが、なんだかねえ。地方の港に中国人を乗せた「豪華客船」が入港し、地方活性化に役立つ! みたいな話が伝わってくるだけで、世界のクルーズ会社が、今何を目指してうごめいているのか、そんな分析すらありませんね。

 いや多分、GWのボイジャーが満員で、ダイヤモンドプリンセスもそこそこ売れているせいか、スポンサーがPRにあんまり乗り気じゃないからなのでしょうか? 昨日、着いたクレジットカード会社の会員誌にも、いつもなら、クルーズの宣伝の1本ぐらい載ってもおかしくないのに、という感じで、寂しい限りですわ。

 今年が何故、画期的?
 なんたって中国ですよね。ロイヤルカリビアンがクワンタム、ええ去年11月に完成したばかりの最新鋭船を上海を中心に東アジアに張りつける。しかも東アジアは冬場寒いですからね。これまではこの海域でのクルーズは精々11月くらいまでだったのに、冬場までそのまま中国マーケットにおいて、通年に近いようなアイテナリーで運航するんですから。まさに東アジアクルーズの夜明け? なんてね。日本船が苦闘していたオフシーズンの東アジアマーケットをこじ開けるんだろうか?
 でもって寂しさをより募らせるのは、多分中国人客ばかりだろうけど、春から上海発のクアンタムが日本にやって来るんですが、日本人はあんまり乗れないんですよね。
 この船の内装というか、船に持ち込まれたハードは、最先端!といっていいほどアイデアフルですからね。やっぱり見てみたいですよね。でも日本人には、あちら側の世界。つまり上海まで出かけて行って、日本に戻るクルーズしか売られていない。というか、もう満員みたいですからね。
 この型の船に乗りたければ、第2船アンセムに乗るしかない! と今、友人がアメリカの東海岸に出かけています。これもなんとかチケットを確保した、という売れ行きだそうで、まあ一部のマニア以外、日本人は開かれていない? なら中国人に混ざって乗る? うーん、サービスも中国語でしょうし…。

 そして来年就航するクアンタムクラスの第3船は豪州行きが決まったというんでしょう? まあ分かりませんけど、中国、豪州で売れれば、冬場豪州、夏場中国? そんな風に考えていたんですが、もしかしたら、中国でも豪州でも通年クルーズマーケットが出来て行くんでしょうか?

 寂しいですね。僕ら25年かけで日本でのクルーズ市場形成のために、頑張ってきたつもりが、ジャパンパッシングですか? アメリカ、欧州、豪州の次がチャイナだったなんて!
 まあボイジャークラスで我慢しなよ、これも凄いよ! なんて感じですね。
 でもってクアンタムも少しだけ見せてあげるよ、ってチラリズムですか? 多分クアンタムの船内もテレビや雑誌で出てくるんだろうけど、素直に感心する気にもなれないよねえ。

 22万トンが4隻時代になれば、東アジアにも1隻ぐらい来る事になるんだろうけど日本にはどうなんだろ?
 大体5000人以上も入国するとなったとき、それだけの乗客を取り扱うターミナルなんて日本にはないもんね。
 シンガポール、上海、香港、天津…。巨大ターミナルが整備されて受け入れ体制を整えた中国に比べて日本はハードだけでなく、入国管理というソフト面でも巨大な壁が立ちはだかる! 
 なんかなあ! つい数年前まで日本は、あらゆる分野で先進国である、ということを疑ったことはなかったけどねえ。
 まあクルーズなんて大した話じゃないないよ。そんなもの世界にあったの? なんて見て見ぬ振りをすることになってゆくんだろうか?

  期待の2015年は諦めの15年になるんだろうか?