▽契約は「船の仕様は協議して決定する。但し、船主の承認が必要ですよ」
  てな、文言で、バッサリ。
  まあ、リスク回避が出来ていない。
  偉い、本社の法務部なんか何やってたんでしょう。。。

 「中の人」さん、ご無沙汰しています。僕も最初は、冷やかしというか、どこか茶化しながらこのテーマを追いかけていたんですが…。つまりあの三菱さんなら、いろいろあっても、余裕でクリアしてゆくんではぐらいに考えていたんですがね。どうやら事態は容易ならざるところまで、追い詰められてしまったというか?
 
 客船の肝である「仕様」についての契約が、こんなおおざっぱなものだとは、俄かには信じられませんが、まあ文言はともかく、発想としては、こんなことだったんだろうと。
 つまり、建造過程で出てくる、あらゆる問題を想定して、備えるのが契約の基本なんですがね。しかも相手は初めての船主さんですから。そのあたりを一番に配慮してのはずだと。三菱さんなら、そうするだろうと…。
 あのころ、フインカンチェリのトップが、三菱に対して、「受注するんでも、安すぎるだろ」とあきれながら、非難していたのを思い出しますが、多分、三菱さんのトップの頭の中は、造ることよりも、船価のことだけだったのかも。
 このころ、かの社の方と話をしても、「赤字受注になる」ことを否定せずに、「客船は為替が転べば、どうなるかわからんよ」とおっしゃっていた。確かにダイヤモンドプリンセスでは、あの火災事故さえなければ、為替の転換で、利益が出た計算だったようですから。
 
 というより、このころから、多少の赤字でも、この2隻を受注しておけば、クルーズ会社に対する名刺代わりになる。重工のまさにリストラの検討が本格的に始まろうとしているときに、「客船」は多少の赤字でもいい、造船の再生の見本を見せてっやろう! というか、つまり名刺代わりに取っておかねばいけない仕事だったんだろうと思います。
 しかし、プリンセスと「同じカーニバル」だから、なんて感じで多寡を括ったんでしょうか? 確かに、こんな契約でなければ、ここまで追い詰められることもなかっただろうし。

 三菱重工の船にまつわる、いろんな裏話が続出しているみたいですね。
 まあ私の小さな耳に入る話だけでも、えええ? 本当だったら! みたいなきつい話ばかりです。いかに無責任を信条としている、このブログでも、とても書けない話ばかりで、そんな話が口コミでいろいろ伝わっているんだろうと思いますが、最初は対岸火事を眺める野次馬のような気分で口にしていた業界スズメも、声を潜めながら、話し出す。これはちょっと、どころか、なりやばいかも、ですね。
 だって、こんな裏話を集めたら、10月にスタートしたばかりの造船の新体制は、「再出発」というよりも、「終わりの…」みたいにしか取りようがないんですがね。どうなるんでしょうか?

 それにしても、AIDAprima の名すら口に上らせるのが、憚れるようになった感じですが、やっぱりここは長崎辺りに出かけて…。でしょうかね。なんだか、船体に描かれたあのポンチ絵まで憎たらしくなってきたですね。

 まあ昔、昔、瀬戸内海の中小造船が、ドイツ船主から大量に船を受注したのは、良かったのですが、誤作に継ぐ誤作で、倒産が多発したときのことをうっすらと思い出します。 ドイツは鬼門?
  本当に、ご本社の法務部は、何をしていたんでしょうか?

  噂がうわさを呼ぶ。そんな連鎖は、本当に確たる情報を流すより、断ち切れないと思うんですがね。三菱さん。