それにしても大和君、健気だし、可愛いし、ワイルドだし、この子、今年上期のアイドル・オブ・ザ・イヤーだね。
  置き去りにされて絶望したかな? 泣いて。涙を拭いているうちに父の車が行った先が分からなくなって。
 でも気を取り直して、暗くなりつつある夜道を10キロ近くも歩いて、自衛隊の演習場にたどり着いて…。なんだか藪の中を捜索し続けていた大人の、つまり警察や自衛隊の想像力のなさにも驚くけど、藪の中に入らなかったのがサバイバル出来た最大の理由ですね。きっと。
 このあと、この子が出る運動会も見てみたいね。なんてね。

 対するにマスゾエさん。この人は自分で、藪の中に話を紛れ込ませて逃げ込もうという発想だったようだけど「違法性はない」というという穴ぼこを探して逃げ回っているいるうちに、自分でも何をしているのか、どこにいるのかわからなくなっちゃった。つまりは深い藪の中に迷い込んじゃって、自民党もレスキュー隊を出せなくなりつつある。金か名誉かのどちらかを選択するべきだったのに、この人、金も名誉も!の藪に入っていった、と言えばいいのか? 多分このまま逃げ切れられないんじゃないかな? 

 でもって三菱重工。週刊ダイヤモンドさんや週刊新潮さんが、ついに経営問題!を書き出した。 
 あの日本を代表するインフラ企業・三菱さんに、経営問題の記事が出るなんて、驚天動地の話ですよ。
 ダイヤさんは、「直ちに経営危機に陥いることはない」なんて、抑え目ですが、でも、そんなこと書かれること自体が「危機」なんだろうけど。SONGS、はいアメリカの原発ですね、この裁判次第では、「三菱重工の命運が左右される」と週刊新潮さん。これってマズくないですかね。

 まあ確かに、自社の事業を成長分野だとか、現状維持分野とかに分類し、M&Aを基調とした経営戦略を、あらゆる事業分野で進めようとしている訳ですが、一握りの経営者さんたちが、いかに優秀でも、総身に知恵が…、なんて失礼。というか、全て舗装道路を走るほど平坦ではないですよ。
 道路を走っているつもりでも、いろんな困難にぶつかる中で、この会社も「藪の中」に入り込んじゃった。15事計の見直しと称していろいろパッチを張っていますがね。道路に戻るのは、容易じゃないんじゃないですかね。藪は相当に深い。

 なんてね。ちょっと苦しい展開ですね、今日は。
 実は日本船による日本のクルーズがまったく伸びない理由について考えていましたし、別のところにも出稿しましたんで、そのうち目に届くと思いますが、まさに「藪の中」なんですよね。

 つまり「カボタージュ」という名の深い藪の中に。そう1989年の当初から入り込んじゃって、そこから容易に抜け出せない。クルーズを始めるにあたって日本船社は世界のクルーズ事情を調査したわけですが、この「カボタージュ」というか便宜置籍化だけは何故か真似しなかった。
 まあカボは世界共通のルールですが、実は、世界のクルーズ会社が何をテーマに戦ってきたのかと言えばカボタージュへの対応だったんですけどね。

 いや国内クルーズは国内船で!というルール自体はまあ仕方ないとして、「国内船なら国内諸法規に従うのが当然である」という、がんじがらめの諸規制が待っていて、これがこれほどまでに、深い藪であることに気付かなった、と言えば良いのかな。

 まあここで詳細までは触れませんがね。
 最近聞いた、ひとつの例。例えば、「まったく同じ寄港地、同じ日数のクルーズを年3回以上行ってはいけない」んだそうです。
 どんな規制なのか、本当にそんなものがあるのかどうか調べてはいないんですがね、フェリーなんかの定期船と差別化するために、そんなことになっているんだとか。
 確かに、にっぽん丸の「飛んでクルーズ」、も小樽から出るのは同じでも、寄港地や日数が微妙に違うし、小笠原クルーズでも東京発をやったり神戸発にしたり、と、いろいろ工夫しています。

 ことの真偽とその理由はまた調べますがね、他にも60日ルールだとか、総括安全管理者だとか…。それこそ外国人クルーを乗せるというだけのためなのに。
 政府は、フェリーとの違いを際立たせたいのか、がんじがらめなんですね。

 でもって日本船社は、あえてそんな藪に入り込んで、一本一本藪を開き、って例えば、「日本人船員(クルー)の配乗義務」とか「30日ルールの60日化」なんて、一本づつ藪を切り開いてますがね。気が付いたら、26年も経っちゃった。

 カボタージュって、国内産業(輸送業)を守るための法規で、これ自体は批判される筋合いでもないと思うんですがね。問題は「国内」という名の藪です。日本船と日本人の諸活動をギリギリと縛る。ほおっておくと民間は何をするか分からんからね、という発想かな。官尊民卑ですか?
 いや何か起きた時に、責任を問われるのを回避する? のかな。わかりませんけどね。

 クルーズって、明治の産業立国時代から比べれば新しい産業ですよね。ですが、明治時代からの産業政策の延長で、監督しようとするとこうなる。

 だったら、パナマ籍にでも転籍すればいいじゃない。まあね。そんな選択肢はあったんでしょうけど、日本人市場に向けた日本の客船なのに、パナマ籍というのはねえ。

 ならどうすればいい?

 カボタージュはそのままにして、日本国籍のクルーズについて規定しなおす。
 つまりクルーズ基本法の立法化でも、検討するべきでしょうね。
 たった3社3隻のために? はい。
 そんな風にした責任は、日本政府さん、あなたにもあるんだと思いますよ。