マカヒキだめだったみたいですね。ルメールさんだったかな? 騎手に、故郷に錦を!みたいな気負いがあるんと違いますかね。こりゃあ村上春樹さんもだめかな? なんてね。
 
 さて、今度は、川崎重工さんですか。ブラジル、ノルウェー向けオフショア、LNG船の設計・見積もりミスですか? いずこも同じ3点セットみたいな話ですが、これをきっかけで、造船事業について、「聖域を設けず、事業撤退を含めて議論する」 (神戸新聞)んだそうですね。

 まあ造船需要は、客船を除いて、「しばらく」というよりも、「少なくとも10年は回復しない」と言われている分野ですからね。いや、もしかしたら永遠に? かもしれないし、おやめになるというんならやめたらいいと思うんですよね。
 でもねえ、同社の発表文を見た限りでは、造船のリソース。つまり川重の造船部門をここまで成り立たせてきた事業について、全く触れずに、このところのミステークだけを挙げて撤退も!としていますが、どうなんでしょうかね? これ。
  
 川重さんはとっくに日本国内での商船建造では競争力を失っていて、利益は出たとしても会社経営に寄与するような規模でもなければ、発展性も見込めない事業だったんですよね。
 とはいえ、この会社が、日本の造船業の中で異彩を放っていたのは、中国のCOSCO、つまり国営の海運会社との折半出資で立ち上げた南通造船所。それに南通の子会社である大連造船所。この2社から上がる配当益で、表には出てこない「造船部門の利益」を確保していたことです。
 さらには、神戸の潜水艦ですよね。三菱重工さんと2社による独占体制を築いていて、いまや日本の海上防衛の主力装備工場になっています。

 つまり「聖域のない構造改革」で、もし撤退を志向するんだとしたら、これらの2つの事業をどうするつもりなのか、そんな旗幟を明示して、構造改革論を発表するべきでしょ。もちろん株主さん、つまり市場に対してね。で、ないと、今日の株価で大損する人もいるでしょう。いや株は下がらんかな?それも寂しい限りだけど、でも下げたら、どう責任とるつもりなんがろうかね? 経営陣。

 この会社の20年というのは、「造船大手」と言われた会社群の業界再編の主役。つまりお嫁さんだったりお婿さんだったりした。つまり売れっ子だった時代が長いんですよね。
 まずは、同じメインバンクである第一勧銀の仲立ちでIHIの造船部門との分社―合併の合意。そのために造船部門を分社して川崎造船を成立させ、IHIも分社した訳ですが、IHIはJMUに合流したのに、川崎造船はちゃっかりご本社に出戻り。「IHIは好きじゃない。だから分社の意味がない」との総括でしたね。

 でもって次は三井造船との会社ごとの合併合意。まあねえ、川重にとってすでにちっちゃな事業部門である造船の都合での会社合併って、どうなんだろ? とみていましたが、当時の長谷川社長を更迭するといういわば、クーデターを経て、これも破談。ここでも船舶事業部自体が反乱を起こしたわけですが、その力の背景になっていたのが、中国と潜水艦。それに祖業へのノスタルジア?だったわけで。
 
 今回のはなんなんでしょうかね?
 現社長の金花さんて、どんな方なのかまったく知りませんが、会長の村山さんは現在の造船工業会の会長ですよね。造工会長会社自ら「撤退を含めて聖域なし」の社内議論をするんですか?
 まあいいですよ。何度も書きますが、おやめになるんならおやめになればいい。供給者が減れば、それだけ早く市況回復する。海運市況にも好影響を与えるだろうし、残存者利得も大きくなるでしょう。
 
 にしてもねえ、潜水艦は単独で残す? 中国の造船所は放り出し? 坂出工場は中手に売却? 「聖域なしに」というのは、 そんなイメージなんですかね。

 もう一度川重さん自らが主導した、再編追求の歴史を振り返ってみたらいかがですかね?
 三井造船との合弁? JMUへの合流? いや同じく造船を持て余している三菱重工との協業。つまり潜水艦やLNG船を軸にした再編だってないわけじゃないでしょう。

 昨日付けのこのブログには、三菱長崎の現場で、客船建造の人員の配転が始まり、ガスキャリア部門でも、何か起きているようで。という書き込みが…。
 日本造船業は、再編の時代から淘汰の時代へと。それも当事者である事業主体が集中心を失い、バラバラに崩れて行くという展開で、ですか?
 もういちど自らが蓄積してきた力とは何なのかを確認するところから、事業再編論を始めて欲しい。
 それも川重さん単独にでなく…。なんて思いますね。

 なんてね。関係者への取材を始めましょうかね? 
 そんなの客船と関係ないじゃない?いやジェットフォイルを造るところが無くなっちゃいますからね。なんてどうでもいいけどね!