凄いですね。ロイター。
 なんで、こんな話を日本のメディアは発信できないんだろう? 読んだときに最初に感じたのはこのことでした。はい17日付の「海自、4年間で8隻の護衛艦を建造へ」のニュースです。

 でもって、海自さんの意図は ーー

「護衛艦の国内生産基盤を維持する必要がある」と、装備庁関係者は話す。実際は、毎年予算を確保する必要があるため、年間2隻ずつの発注になる。

 そうなんです。日経はなんでこんな話に気付かなかんたんだろ! ですよ。まったく。
 ここ数年間のイージス艦を巡る三菱重工と旧IHI、つまりJMUの受注過当競争は、実は海上自衛隊にとっても大きな問題になっていたんですよ。

 最大の問題は、こんなことしていたら、艦艇つまり海自の主力をなす護衛艦の建造造船所が亡くなってしまうのでは、という恐れですね。まあこれは行き過ぎた懸念かもしれませんが。
 もう一つは、価格だけを発注の基準にすると、あまりにも安く建造する。つまり赤字建造が常態化し、護衛艦の質が確保できくなる恐れもあって、結局は日本の海上防衛力をそぐ? ことになりかないことですね。

 だいたいJMUが建造中のイージスの一番艦は「材料費しかでないんでは?」と業界内でも話題になっていて、この値段があるから、2番艦も船価が引きずられ「赤字でしょう」と艦艇ヤードの存続すら話題にっていましたならね。立て直しは防衛調達庁にとっても急務になっていたというのです。はい。

 実際、もう一方の主力艦である潜水艦は三菱と川崎の神戸造船所2工場が2年に1隻づつを建造するという棲み分けが出来ているために、必要以上の競争は生まれずに、技術的な革新が進み、世界最強ともいわれる潜水艦隊が出来ているわけですが、水上艦を巡っては、DDH、イージス艦と相次いで受注競争が過熱して、出来上がりの船自体にも問題が出ているとか。

 というか三菱重工が長崎で客船建造に失敗したこともあって、日本の艦艇事業の存続すら危ぶまれる事態に至っている、という説すらあります。
 と言うわけで、お上も、黙ってみている訳には行かない、のかな。

 とりわけ新形式の護衛艦を立案するのに、設計力が棄損されれば、日本海軍、じゃなかった海上自衛隊の沽券にかかわる!と。
 きっと、なんらかの手を打つのでは?と思っていたんですが。4年で8隻ですか?
 すばらしいアイデアですね。しかも設計は一つにし、建造ヤードを分散するーーこれなら潜水艦と同様2工場間の過当競争はなくなる、というわけですね。

 まあね。ところが水上艦の建造ヤードは、三菱長崎とJMUの磯子、それに三井造船玉野の3工場あるんだな、これが。でもって、入札で2番手になっても2番艦と、8番艦の2隻は2番手造船所へ出すんだそうですが、
 「建造者の選考方法も、価格だけで決める競争入札はやめ、設計能力や建造能力、維持管理能力も含めて総合的に評価する方式に切り替える」と記事では書いています。どっか黙らせるんかな?

 まあ、一定の競争はさせるけど、過当競争は止めなさいね! という親心を感じるわけですが、これなら造船所に談合させて、順番を決めたり、いや3工場を、海軍工廠にでも認定して、発注の順番を決めるくらいの方が早い気もするけどね。なんてね。

 いやいや。談合は避けさせ、競争は担保しながら、安定的に護衛艦を調達するーーこれはかなりスマートなアイデアだと思いますね。これでもダンピング競争を演じるなら、それは造船所側がアホなだけで、それこそ自爆行為。スーサイドテロだよね。はい。
 
 って、言いたいことは分かったけど、あんた軍事力強化に反対だったんじゃないの?
 はい、いえね、雇用の確保、防衛自給力の維持ーー。へ、へ、へ。
 いやあね、水上艦って、実は「張り子のトラ」みたいなもんで、いくら中国とも関係が悪化しても、洋上での大砲の打ち合い!なんてことにはなりませんよ! はい。
 浮かべとくだけで抑止力になるーーなんてね。  

 新型護衛艦は「コンパクト艦」とも呼ばれ、排水量5000トン級の従来艦よ
りも小型で高速のうえ、機雷掃海などの多機能性を持たせるのが特徴。南西諸
島の小さな港にも出入りが可能となる。搭載するレーダーや火器も含め、これ
まで1隻約700億円だった建造費は400─500億円程度になるとみられる。(ロイター)

  だそうで。
 でも度々書くけど、なんでロイターなんだろうか? 日経も産経もどうしたんや。
 まさか、予算が通るまでは書かない、なんて裏で談合でもしてるんじゃないよね。